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2014年5月10日 (土)

般若寺 春咲コスモス 花だより 5・10

《般若寺 春咲コスモス 花だより》

春咲コスモス:≪咲きはじめ≫

花期・4月下旬~7月上旬 13種類 3万本

    見ごろは今月下旬から。

・シャガ、踊子草:≪見ごろ≫

・花菱草、矢車草、紫雲蘭:≪見ごろ≫

・ツルニチニチソウ:≪見ごろ≫

・グラジオラス、テッセン:≪咲きはじめ≫

・山アジサイ、空木:≪つぼみ≫

*〔短歌〕

〈亀原の家〉

「日もすがら 若葉のうへの 曇り空

         暮るれば赤き 月出でにけり」

           島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「背戸の不二 青田の風の 吹過る」一茶

〔和歌〕

「めぐりゆかば 春にはまたも 逢ふとても

         けふのこよひは 後にしもあらじ」

           前大納言為兼・玉葉292

「生きながらえて時が廻って行けば、春には又逢うことができるとしても、今日の今宵、こんなに心にしみて春の惜しまれる良夜は、後には二度とありはしまいものを。」

・めぐり=時が移り四季が廻る意と、生きながらえて世に交わる意をかける。

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より、奈良愛惜の歌。》

〈鐘楼〉

「なつきそと かかれるかねを あふぎみて

         うでさしのべつ なにすともなく」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》118

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻中

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「就中(なかんずく)、鶴林(かくりん)に滅を唱ふるの後、二千余廻の歳月空しく過ぐ。龍花下生(りゅうげげしょう)の期、五十六億の風煙、猶前仏後仏(ぜんぶつごぶつ)の間に逈(はるか)なり。劫濁見濁(こうじょくけんじょく)の今、恣(ほしいまま)に顕密(けんみつ)の教えに逢う。聊か因果の理を信じ、倩(つらつら)大(原本;文)法値遇の縁を思うに、偏に是れ大聖流演(だいしょうるえん)の力なり。何ぞ唯、龍猛菩薩(りゅうみょうぼさつ)の加被(かひ)に預かりて、忽ちに上乗秘蔵(じょうじょうひぞう)の枢(とぼそ)を開かん。戒賢論師(かいけんろんし)の夢告を感ずるや、遂に中窓伝持(ちゅうそうでんじ)の器を得るのみならんや。」

・鶴林=釈尊の入滅を悲しみ、沙羅双樹が鶴の羽のように白く変って枯死したという伝説に基づく。沙羅双樹林の異称、転じて釈尊の死、すなわち仏涅槃を言う。つるのはやし。

・龍華下生=弥勒菩薩が仏涅槃の後、長い年月を経てこの世に下生して龍華樹下で説法し衆生済度をする。

・前仏後仏の間=釈迦牟尼仏入滅から五十六億七千万年後の弥勒下生までの間。

・劫濁見濁=劫濁は末法の世において生じる飢饉、疫病、などの天災や戦争などの社会悪などによる時世の汚濁。見濁は諸の邪見(邪悪な思想、見解)がさかんになり世を濁乱する。

・顕密=顕教(法相、華厳、三論、天台など)と密教(真言、台密)

・大聖流演=文殊の教化、流布演説。

・龍猛菩薩=竜樹菩薩

・加被=加護。

・上乗秘蔵=大乗秘蔵のおしえ。

・枢=とぼそ。かなめ。枢要。

・戒賢論師=シーラバドラ、インド、マガダ国ナーランダ寺の僧。唐の玄奘三蔵の師。

・中窓伝持=不明。竜樹が般若空にもとづく中道を説いた『中論』を根本論書とする三論宗のことか。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

 

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