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2014年5月13日 (火)

般若寺 春咲コスモス 花だより 5・13

《般若寺 春咲コスモス 花だより》

春咲コスモス:≪咲きはじめ≫

花期・4月下旬~7月上旬 13種類 3万本

    見ごろは今月下旬から。

・花菱草、矢車草、シャガ:≪見ごろ≫

・グラジオラス、テッセン:≪見ごろ≫

・梅花空木、黄ショウブ:≪見ごろ≫

・山アジサイ、:≪つぼみ≫

・バナナの木(からたねおがたま):バナナのかおりがする花

*〔短歌〕

〈わが兄三人皆夙(と)く逝く〉

「くれなゐに 楓芽をふく 窓のうちに

         父と我が居るは ただ一と日のみ」

           島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「白髪同士(どし) 春ををしむも ばからしや」一茶

〔和歌〕

「とどまらむ ことこそ春の かたからめ

         ゆくゑをだにも しらせましかば」

           俊頼朝臣・風雅298

「去るのをやめて留まる、という事こそ、春としては困難だろうが、せめてどこへ行くのか、行く先だけでも知らせてくれたら、こんなに名残を惜しみはしないだろうに。」

*《秋艸道人、会津八一先生の歌集『鹿鳴集』より、奈良愛惜の歌。》

〈鐘楼〉

「ひびきなく かかるこのかね みほとけの

         おほきこわねと きくべきものを」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

*《『西大勅諡興正菩薩行実年譜』を読む》121

西大勅謚興正菩薩行実年譜 巻中

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

「 爰に一つの霊場あり、称(なづ)けて般若寺と曰う。南に死屍(しし)の墳墓あり、亡魂(ぼうこん)を救うの媒(ばい)と為る。北には疥癩の屋舎あり、宿罪(しゅくざい)を懺(さん)するの便を得。仍ち此の勝地(しょうち)を択び安置し奉る所也。既に去る文永四年の秋、大悲(原本;慈)の蓮眼(だいじのれんがん)を開くと雖も、今暮春下旬の日、重ねて無遮の檀施(むしゃのだんせ)を設く。彼は瑜伽の軌則に就き、修するに内証甚深の秘法を以てし、是は応化(おうげ)の先跡(せんせき)を慕い、資(たす)くるに疥癩弧(孤ヵ)独の飢苦を以てす。縡(さい)已に大聖(だいしょう)の本誓(ほんぜい)に叶えり。豈(あに)敢えて生身の影向(しょうじんのようごう)を疑わん。即ち此の斎会に続き、永く日々の供具を備え、之を乞匈(きっきょう)に施し、各々の追及を息(やす)めんとす。但哀襟(あいきん)切なるの余り、永代の願を発すと雖も、手鉢(しゅはつ)常に空し。争いてか一日の資(もとで)に堪えん。只三宝の冥助を仰ぎ、偏に十方の檀主に任するのみ。」

・死屍=しかばね。かばね。死体。死骸。

・亡魂=死んだ人の魂。亡霊。成仏できない霊魂。

・媒=なかだち。媒介。

・宿罪=宿世の罪障。過去世に犯した罪過。

・懺=くいる。懺悔。

・勝地=何かを行うのに適した土地。

・大悲(慈)の蓮眼=文殊菩薩の開眼供養。

・無遮の檀施=無遮の大会。平等に布施すること。。

・瑜伽の軌則=真言密教による開眼供養法。

・応化の先跡=応化は仏菩薩が衆生を救うためいろいろに姿を変えて出現すること。先跡は先人の事跡、聖徳太子、行基、元興寺泰善等による衆生済度の業績を指す。泰善は「文殊会(もんじゅえ)」の創始者とされる。

・縡=こと(事)。ことがら。助字=載、すなわち、ここに。

・大聖=大聖文殊菩薩。

・生身の影向=文殊菩薩が生身の人間の姿で人々の前に立ち現れること。

・乞匈=匈は胸。物乞いで生活の糧を得る人。非人として差別された。近世には「乞胸(ごうむね)」と呼ばれた。

・哀襟=襟は胸、心、また思い。あわれみかなしむ心。

・手鉢=手もとの鉄鉢(てっぱつ。托鉢のさい布施を受ける鉄の鉢)。

(つづく)

*《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。

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