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2014年10月

2014年10月31日 (金)

コスモス寺 花だより  10・31

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス ≪終り近し≫

神無月の十月は終り、明日からは霜月、十一月に入ります。新暦ではまだ霜は降りませんが、冬に向かって季節はすすんで行きます。山からは紅葉のたよりが届き平地へと下ってきます。コスモスはいよいよ最後、名残りの花となってきました。

「コスモスを 撮りに行きなと すすめらる」松沢久子

他方では冬の花、水仙が葉を伸ばしてきました。もうつぼみが見えているのもあります。水仙はおもに三十三番札所観音の石像の前に咲きます。これからは終わったコスモスを片付けて水仙に日が当たるようにします。でも、花が咲いているコスモスはできるだけ残してやりたいです。

・開期:9月~10月

・花数:15万本、25種類

〇水仙

・花期:12~2月 ・花数:1万本。

・種類:単弁花の日本水仙(寒咲水仙、雪中花とも言う)、複弁花のチャフルネス(匂い水仙)。

春咲きコスモス の紹介

・花期:5~6月、新しい品種なので春から初夏にかけて、アジサイと同時に咲きます。満開は6月上旬ごろ。春は夏のような暑い日照りと、花を傷める大風がないので、秋にはない良さがあります。葉のみどりが青々としている。草丈はそれほど高くないので石仏のお顔が見える。花は大きくて緑の中で色鮮やかです。

・花数  3万本

・種類はセンセーションを主として7品種ていど。

*「白鳳秘仏特別公開」は1111日まで。

奈良の博物館では「正倉院展」が始まっています(1112日まで)。毎年この期間、人出が一番多く、各寺で秘仏公開があり芸術の秋となります。ここ一週間はお天気も安定し秋晴れの日が多いようです。

当寺では、白鳳金銅仏の阿弥陀如来様が十三重石宝塔からご出現になって50周年になります。今年は白鳳仏の他に各層から発見の仏像、舎利塔、経典などを開帳し、十重目出現の腐朽四天王もご覧いただけます。そのほか寺宝の仏画、彫像、大絵馬,勅額、青銅相輪など多彩です。解説パンフレットを充実しました。

〔短歌〕

〈渡鳥〉

「丘の上ゆ 見れば小さき 秋の湖

        国も小さし 湖照りて満つ」

          島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「下駄からり からり夜永の やつら哉」

〔和歌〕

「秋山の ふもとのはらの むらすすき

      ほずゑかたより あさ風ぞ吹く」

       入道前太政大臣(西園寺実兼)・玉葉532

「秋の山の、麓の原に群生する芒の穂末が一方に片寄りなびき、今その上を朝風が吹きわたって行く。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈奈良坂から浄瑠璃寺へ〉

「ならさかを じやうるりでらに こえむひは

         みちのまはにに あしあやまちそ」

・まはに=【真赤土。真埴。】(マは接頭語)赤土。はに。

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。

 

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2014年10月30日 (木)

コスモス寺 花だより  10・30

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス ≪終り近し≫

「決めている 姉へ供ふは コスモスと」関薫子

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は見ごろを過ぎて名残の花となってきました。それでも9月に植えた遅咲きのコスモスはよく咲いています。背は低いですが一つ一つが大きな花になっています。例年だったら11月まで咲き続けるのですが今年は早くおわりそうです。

そろそろ冬の花、水仙が葉を伸ばしてきました。水仙はおもに三十三番札所観音の石像の前に咲きます。これからは終わったコスモスを片付けて水仙に日が当たるようにしてあげます。花が咲いているコスモスはできるだけ残します。

・開期:9月~10月

・花数:15万本、25種類

〇水仙

・花期:12~2月 ・花数:1万本。

・種類:単弁花の日本水仙(寒咲水仙、雪中花とも言う)、複弁花のチャフルネス(匂い水仙)。

春咲きコスモス の紹介

・花期:5~6月、新しい品種なので春から初夏にかけて、アジサイと同時に咲きます。満開は6月上旬ごろ。春は夏のような暑い日照りと、花を傷める大風がないので、秋にはない良さがあります。葉のみどりが青々としている。草丈はそれほど高くないので石仏のお顔が見える。花は大きくて緑の中で色鮮やかです。

・花数・3万本

・種類はセンセーションを主として7品種ていど。

*「白鳳秘仏特別公開」は1111日まで。

奈良の博物館では「正倉院展」が始まっています(1112日まで)。毎年この期間、人出が一番多く、各寺で秘仏公開があり芸術の秋となります。ここ一週間はお天気も安定し秋晴れの日が多いようです。

当寺では、白鳳金銅仏の阿弥陀如来様が十三重石宝塔からご出現になって50周年になります。今年は白鳳仏の他に各層から発見の仏像、舎利塔、経典などを開帳し、十重目出現の腐朽四天王もご覧いただけます。そのほか寺宝の仏画、彫像、大絵馬,勅額、青銅相輪など多彩です。解説パンフレットを充実しました。

〔短歌〕

〈渡鳥〉

「幾たびか 空に鳥群れて 渡りけむ

        地形の音の 日ねもすひびき」

          島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「かな釘の やうな手足を 秋の風」一茶

〔和歌〕

「くれうつる まがきの花は みえわかで

         霧にへだてぬ さをしかの声」

           藤原為秀朝臣・風雅516

「夕暮の気配が濃くなって来る垣根の花は、もうそれと見分けられなくなって、、一方、立ち渡る夕霧にも隔てられず、はっきりと聞えて来る、鹿の声よ。」

・くれうつる=日中から夕暮れに移りゆく。

・霧にへだてぬ=夕霧のために、庭の隔てをなす近くの籬の花は見えぬが、遠い鹿の声は隔てられず聞えるという趣向。

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈奈良にて〉

「いにしへの ならのみやびと いまあらば

         こしのえみしと あをことなさむ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。

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2014年10月29日 (水)

コスモス寺 花だより  10・29

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪終り近し≫

「コスモスの 百花繚乱と いふ眺め」大平保子

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は見ごろを過ぎて名残の花となってきました。それでも9月に植えた遅咲きのコスモスはよく咲いています。背は低いですが一つ一つが大きな花になっています。例年だったら11月まで咲き続けるのですが今年は早くおわりそうです。

そろそろ冬の花である水仙が葉を伸ばしてきました。水仙はおもに三十三番札所観音の石像の前に咲きます。終りに近づいたコスモスを抜いて水仙に日が当たるようにしてあげたいと思います。ところどころ、まだ名残の花もあるので、花を残しながらゆっくりやります。

・開花時期:9月下旬~10月下旬

・花数15万本、25種類

・「春咲きコスモス」の紹介。5~6月、花数・3万本、アジサイと同時に咲きます。緑の葉に大きな花が鮮やかです。

・水仙:12~2月。1万本。日本水仙(寒咲水仙、雪中花とも言う)。種類は一重咲と複弁花の二種。観音石仏を飾るように咲きます。

*「白鳳秘仏特別公開」は1111日まで。

奈良の博物館では「正倉院展」が始まっています(1112日まで)。毎年この期間、人出が一番多く、各寺で秘仏公開があり芸術の秋となります。ここ一週間はお天気も安定し秋晴れの日が多いようです。

当寺では、白鳳金銅仏の阿弥陀如来様が十三重石宝塔からご出現になって50周年になります。今年は白鳳仏の他に各層から発見の仏像、舎利塔、経典などを開帳し、十重目出現の腐朽四天王もご覧いただけます。そのほか寺宝の仏画、彫像、大絵馬,勅額、青銅相輪など多彩です。解説パンフレットを充実しました。

NHK「歌謡コンサート」は昨夜無事終わりました。真冬のような寒さの中でしたが、歌手のJUJUさん、演奏の方々、スタップの皆さんのおかげで、とてもいい雰囲気の「コスモス」でした。般若寺コスモスはじまって以来の快挙でした。今年はあと少しで終りを迎えますが来年もがんばって美しい花を咲かせたいと思います。皆様有難うございました。

〔短歌〕

〈渡鳥〉

「遠き村に どうづきすらし 山なかの

湖の空気に 澄みてしきこゆ」

          島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「菊さくや 我に等しき 似せ隠者」一茶

〔和歌〕

「色々の あきの野べをば 花薄

       まねかずとても ただやすぐべき」

         刑部卿頼輔・玉葉530

「色々の花の咲き乱れる秋の野を通れば、花薄がなびいて招くけれど、招かなくてもそのまま通り過ぎられるものかね。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈奈良を去る時〉

「のこりなく てらゆきめぐれ かぜふきて

         ふるきみやこは さむくありとも」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』の「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。

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2014年10月28日 (火)

コスモス寺 花だより  10・28

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪終り近し≫

「コスモスは 少しの風の あつてよし」小泉豊流

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は見ごろを過ぎて名残の花となってきました。それでも9月に植えた遅咲きのコスモスはよく咲いています。背は低いですが一つ一つが大きな花になっています。例年だったら11月まで咲き続けるのですが今年は早くおわりそうです。

そろそろ冬の花である水仙が葉を伸ばしてきました。水仙はおもに三十三番札所観音の石像の前に咲きます。終りに近づいたコスモスを抜いて水仙に日が当たるようにしてあげます。ところどころ、まだ名残惜しい花もあるので、花を残しながらゆっくり作業します。

・開花時期:9月下旬~10月下旬

・花数15万本、25種類

・「春咲きコスモス」の紹介。5~6月、花数・3万本、アジサイと同時に咲きます。緑の葉に大きな花が鮮やかです。

・水仙:12~2月。1万本。日本水仙(寒咲水仙、雪中花とも言う)。種類は一重咲と複弁花の二種。観音石仏を飾るように咲きます。

*「白鳳秘仏特別公開」は1111日まで。

奈良の博物館では「正倉院展」が始まっています(1112日まで)。毎年この期間、人出が一番多く、各寺で秘仏公開があり芸術の秋となります。ここ一週間はお天気も安定し秋晴れの日が多いようです。

当寺では、白鳳金銅仏の阿弥陀如来様が十三重石宝塔からご出現になって50周年になります。今年は白鳳仏の他に各層から発見の仏像、舎利塔、経典などを開帳し、十重目出現の腐朽四天王もご覧いただけます。そのほか寺宝の仏画、彫像、大絵馬,勅額、青銅相輪など多彩です。解説パンフレットを充実しました。

NHK「歌謡コンサート」(午後8時~843分)で般若寺からの生中継があります。歌手はJUJUさん。歌は「秋桜(コスモス)」。4時以降は立ち入り禁止になります。

〔短歌〕

〈栗〉

「この村に 光り傾く 紅葉の

       坂一途に人の 馬を曳きのぼる」

        島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「立鴫の 今にはじめぬ ゆふべ哉」一茶

〔和歌〕

「たびねする さよの中山 さよなかに

         鹿も鳴くなり 妻や恋しき」

           橘為仲朝臣・風雅515

「旅寝をする、ここ、小夜の中山では、夜中に鹿も鳴いているようだよ。(私と同じように)妻が恋しいのだろうか。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈奈良の宿にて〉

「をじかなく ふるきみやこの さむきよを

         いへはおもはず いにしへおもふに」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』の「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。

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2014年10月27日 (月)

コスモス寺 花だより  10・27

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪終り近し≫

「コスモスは 少しの風の あつてよし」小泉豊流

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は見ごろを過ぎて名残の花となってきました。それでも9月に植えた遅咲きのコスモスはよく咲いています。背は低いですが一つ一つが大きな花になっています。例年だったら11月まで咲き続けるのですが今年は早くおわりそうです。

そろそろ冬の花である水仙が葉を伸ばしてきました。水仙はおもに三十三番札所観音の石像の前に咲きます。終りに近づいたコスモスを抜いて水仙に日が当たるようにしてあげます。ところどころ、まだ名残惜しい花もあるので、花を残しながらゆっくり作業します。

・開花時期:9月下旬~10月下旬

・花数15万本、25種類

・「春咲きコスモス」の紹介。5~6月、花数・3万本、アジサイと同時に咲きます。緑の葉に大きな花が鮮やかです。

・水仙:12~2月。1万本。日本水仙(寒咲水仙、雪中花とも言う)。種類は一重咲と複弁花の二種。

*「白鳳秘仏特別公開」は1111日まで。

奈良の博物館では「正倉院展」が始まっています(1112日まで)。毎年この期間、人出が一番多く、各寺で秘仏公開があり芸術の秋となります。ここ一週間はお天気も安定し秋晴れの日が多いようです。

当寺では、白鳳金銅仏の阿弥陀如来様が十三重石宝塔からご出現になって50周年になります。今年は白鳳仏の他に各層から発見の仏像、舎利塔、経典などを開帳し、十重目出現の腐朽四天王もご覧いただけます。そのほか寺宝の仏画、彫像、大絵馬,勅額、青銅相輪など多彩です。解説パンフレットを充実しました。

〔短歌〕

〈渡鳥〉

「昼すぎまで どうづきの音 聞え居り

         妻も子どもも 秋の田にいでて」

           島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「雁なくや 平家時分の 浜の家」一茶

〔和歌〕

「おばなのみ 庭になびきて 秋風の

         ひびきは峯の 梢にぞ聞く」

           永福門院・玉葉529

「尾花だけが庭一面に音なくなびいて、それを吹く秋風の響きは、峯の梢を渡りゆく音として聞くことだ。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈奈良の宿にて〉

「ならやまの したはのくぬぎ いろにいでて

         ふるへのさとを おもひぞわがする」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』の「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」とあります。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしを示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。

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2014年10月26日 (日)

コスモス寺 花だより  10・26

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪終り近し≫

「手を振って 振ってコスモス だけとなる」稲畑汀子

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は見ごろを過ぎて名残の花となってきました。それでも9月に植えた遅咲きのコスモスはよく咲いています。背は低いですが一つ一つが大きな花になっています。例年だったら11月まで咲き続けるのですが今年は早くおわりそうです。

・開花時期:9月下旬~10月下旬

・花数15万本、25種類

・「春咲きコスモス」の紹介。5~6月、花数・3万本、アジサイと同時に咲きます。緑の葉に大きな花が鮮やかです。

・水仙:12~2月。2万本。日本水仙(寒咲水仙、雪中花とも言う)。種類は一重咲と複弁花の二種。

*「白鳳秘仏特別公開」は1111日まで。

奈良の博物館では「正倉院展」が始まっています(1112日まで)。毎年この期間、人出が一番多く、各寺で秘仏公開があり芸術の秋となります。ここ一週間はお天気も安定し秋晴れの日が多いようです。

当寺では、白鳳金銅仏の阿弥陀如来様が十三重石宝塔からご出現になって50周年になります。今年は白鳳仏の他に各層から発見の仏像、舎利塔、経典などを開帳し、十重目出現の腐朽四天王もご覧いただけます。そのほか寺宝の仏画、彫像、大絵馬,勅額、青銅相輪など多彩です。解説パンフレットを充実しました。

*「コスモス花あかり」(午後5時から7時まで。入山拝観料500円にてご参加いただけます。)

本日がコスモス花あかりの最終日になります。今日の音楽は、「弦楽アンサンブルSound post」の演奏です。夜は寒いので暖かい服装をご用意ください。

今年の「創作行燈」(榊隆作)はコスモスの絵柄が増えました。絵は画家である榊浩稔(ひろとし)さんが描いておられます。今週末に展示されます、ぜひご覧ください。(午後5時から7時まで点灯)

*NHKの「歌謡コンサート」(1028日午後8時から、2ch.

般若寺からの生中継があります。来られる歌手はJUJUさんです。歌はさだまさし作「コスモス(秋桜)」。JUJUさんはNHKドラマ10「聖女」の主題歌「ラストシーン」を唄っている今の人です。JUJUさんてすごい人気のある方なんですね。ご参詣のお客さんに教えてもらったのですが、歌がとってもうまいそうです。火曜日がおたのしみ。

なお、当日夜間は立入り禁止となりますので、どうぞテレビで御鑑賞くださいませ。

〔短歌〕

〈渡鳥〉

「山の湖(うみ)に 並べる村の 一と所

          どうづきの音 ひる更けて聞ゆ」

           島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「おく露や おのおの翌(あす)の 御用心」一茶

〔和歌〕

「うす霧の 山本とをく 鹿なきて

夕日かげろふ をかのべの松」

         儀子内親王・風雅514

「薄く霧のかかった山もとにはるか遠く、鹿の鳴くのが聞えて、夕日の光がまだほのかに立ちまよっている、岡のほとりの松よ。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈奈良より東京なる某生へ〉

「あかきひの かたむくのらの いやはてに

         ならのみてらの かべのゑをおもへ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』の「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」とあります。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしを示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしくたのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。


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2014年10月25日 (土)

コスモス寺 花だより  10・25

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ過ぎ≫

「コスモスの 便りは風の たよりかな」稲畑廣太郎

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は見ごろを過ぎて名残の花となってきました。それでも9月に植えた遅咲きのコスモスはよく咲いています。背は低いですが一つ一つが大きな花になっています。例年だったら11月まで咲き続けるのですが今年は早くおわりそうです。

・開花時期:9月下旬~10月下旬

・花数15万本、25種類

・「春咲きコスモス」の紹介。5~6月、花数・3万本、アジサイと同時に咲きます。緑の葉に大きな花が鮮やかです。

・水仙:12~2月。2万本。日本水仙(寒咲水仙、雪中花とも言う)。種類は一重咲と複弁花の二種。

*「白鳳秘仏特別公開」は1111日まで。

奈良の博物館では「正倉院展」が始まっています(1112日まで)。毎年この期間、人出が一番多く、各寺で秘仏公開があり芸術の秋となります。ここ一週間はお天気も安定し秋晴れの日が多いようです。

当寺では、白鳳金銅仏の阿弥陀如来様が十三重石宝塔からご出現になって50周年になります。今年は白鳳仏の他に各層から発見の仏像、舎利塔、経典などを開帳し、十重目出現の腐朽四天王もご覧いただけます。そのほか寺宝の仏画、彫像、大絵馬,勅額、青銅相輪など多彩です。解説パンフレットを充実しました。

*「コスモス花あかり」(午後5時から7時まで。入山拝観料500円にてご参加いただけます。)

今日は「あかり」を主体の行事です。古都の秋、小さなあかりの中に行く秋のもの寂びた風情をお楽しみください。夜は寒いでしょうから暖かい服装をご用意ください。

今年の「創作行燈」(榊隆作)はコスモスの絵柄が増えました。絵は画家である榊浩稔(ひろとし)さんが描いておられます。今週末に展示されます、ぜひご覧ください。(午後5時から7時まで点灯)

*NHKの「歌謡コンサート」(1028日午後8時から、2ch.

般若寺からの生中継があります。来られる歌手はJUJUさんです。歌はさだまさし作「コスモス(秋桜)」。JUJUさんはNHKドラマ10「聖女」の主題歌「ラストシーン」を唄っている今の人です。JUJUさんてすごい人気のある方なんですね。ご参詣のお客さんに教えてもらったのですが、歌がとってもうまいそうです。火曜日がおたのしみ。

なお、当日夜間は立入り禁止となりますので、どうぞテレビで御鑑賞くださいませ。

〔短歌〕

〈栗〉

「この谿の 紅葉のなかに 揺(ゆす)られて

        動く栗の木の 見えにけるかも」

          島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「鹿の声 仏は何と のたまはく」一茶

〔和歌〕

「かへりなば うらみもぞする をみなへし

         こよひは野べに いざとまりなん」

           清慎公・玉葉527

「家に帰ってしまったら恨むかもしれないなあ、美しい女性を思わせるおみなえしが。さあ今夜はこの嵯峨野に一晩泊ろうじゃないか。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈室生寺〉

「みほとけの ひぢまろらなる やははだの

         あせむすまでに しげるやまかな」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』の「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」とあります。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしを示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしくたのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。


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2014年10月24日 (金)

コスモス寺 花だより  10・24

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ過ぎ≫

「コスモスに 押し倒されて みたきかな」大倉郁子

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は見ごろを過ぎて名残の花となってきました。それでも9月に植えた遅咲きのコスモスはよく咲いています。背は低いですが一つ一つが大きな花になっています。例年だったら11月まで咲き続けるのですが今年はいつまで咲いてくれるのか、すこし心配です。

・開花時期:9月下旬~10月下旬

・花数15万本、25種類

*「白鳳秘仏特別公開」は1111日まで。

奈良の博物館では今日から「正倉院展」が始まります(1112日まで)。毎年この期間が一番人出が多く、各寺で秘仏公開があり芸術の秋となります。これからの一週間はお天気も安定し秋晴れの日が多いようです。

当寺では、白鳳金銅仏の阿弥陀如来様が十三重石宝塔からご出現になって50周年になります。今年は白鳳仏の他に各層から発見の仏像、舎利塔、経典などを開帳し、十重目出現の腐朽四天王もご覧いただけます。そのほか寺宝の仏画、彫像、絵馬,勅額など多彩です。解説パンフレットを充実しました。

*「コスモス花あかり」

次は25日(土)、26日(日)です。秋が深まり少し寒いでしょうから暖かい服装でご参加ください。

今年の「創作行燈」(榊隆作)はコスモスの絵柄が増えました。絵は画家である榊浩稔(ひろとし)さんが描いておられます。今週末に展示されます、ぜひご覧ください。(午後5時から7時まで点灯)

*NHKの「歌謡コンサート」(1028日午後8時から、2ch.

般若寺からの生中継があります。来られる歌手はJUJUさんです。歌はさだまさし作「コスモス(秋桜)」です。JUJUさんはNHKドラマ10「聖女」の主題歌「ラストシーン」を唄っている今の人です。JUJUさんてすごい人気のある方なんですね。ご参詣のお客さんに教えてもらったのですが、歌がとってもうまいそうです。火曜日がたのしみです。

なお、当日夜間は立入り禁止となりますので、どうぞテレビで御鑑賞くださいませ。

〔短歌〕

〈霧雨〉

「青き葉に たまりて落つる 霧雨の

        雫の寒き この真昼かも」

         島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「有明や 浅間の霧が 膳をはふ」一茶

〔和歌〕

「たましまや おちくるあゆの 河柳

         した葉うちちり 秋風ぞふく」

          従二位家隆・風雅513

「ここ、玉島川では、流れ下る落鮎かと思うまで、川柳の下葉が川面に散り浮き、そこに秋風が吹いている。」

・たましま=肥前の歌枕、玉島川。佐賀県東松浦郡を流れ、浜崎玉島町で松浦潟東方の海に注ぐ。神功皇后がここで鮎を釣ったと伝わる。

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈室生寺〉

「ささやかに にぬりのたふの たちすます

         このまにあそぶ やまざとのこら」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。

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2014年10月23日 (木)

コスモス寺 花だより  10・23

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ過ぎ≫

「コスモスに 押し倒されて みたきかな」大倉郁子

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は見ごろを過ぎました。今年は最盛期の10月に二度もやって来た台風のため花が傷みました。台風のあと咲いているのは9月に入って植えた遅咲きのコスモスです。背は低いですが一つ一つが大きな花になっています。例年だったら11月まで咲き続けるのですが今年はいつまで咲いてくれるのか、すこし心配です。

・開花時期:9月下旬~10月下旬

・花数15万本、25種類

*「白鳳秘仏特別公開」は1111日まで。

奈良では明日から「正倉院展」が始まります(1112日まで)。この期間が一番人出の多い芸術の秋となります。

白鳳金銅仏の阿弥陀如来様が十三重石宝塔からご出現になって50周年になります。今年は白鳳仏の他に各層から発見の仏像、舎利塔、経典などを開帳し、十重目出現の腐朽四天王もご覧いただけます。そのほか寺宝の仏画、彫像、絵馬,勅額など多彩です。解説パンフレットを充実しました。

*「コスモス花あかり」

次は25日(土)、26日(日)です。秋が深まり少し寒いでしょうから暖かい服装でご参加ください。

今年の「創作行燈」(榊隆作)はコスモスの絵柄が増えました。絵は画家である榊浩稔(ひろとし)さんが描いておられます。今週末に展示されます、ぜひご覧ください。(午後5時から7時まで点灯)

*NHKの「歌謡コンサート」

般若寺からの生中継があります。来られる歌手はJUJUさんです。歌はさだまさし作「コスモス(秋桜)」です。JUJUさんはNHKドラマ10「聖女」の主題歌「ラストシーン」を唄っている今の人です。

日時は1028日(火)午後8:008:43。夜間は境内立ち入り禁止ですのでどうぞテレビで御鑑賞ください。

〔短歌〕

〈霧雨〉

「霧の雨 はれて寂しき 山くぼの

     羊歯(しだ)の雫に 肩霑(ぬ)らしつる」

      島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「夕暮や 鬼の出そうな 秋の雲」一茶

〔和歌〕

「秋の雨に ながめし程に 女郎花

        うつろふまでも なりにける哉」

          中務卿具平親王・玉葉525

「秋の長雨で、なす事もなくぼんやりと物思いをしているうちに、女郎花も色が衰える程にもなってしまったよ。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈三輪の金屋石仏〉

「みみしふと ぬかづくひとも みわやまの

         このあきかぜを きかざらめやも」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。


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2014年10月22日 (水)

コスモス寺 花だより  10・22

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ過ぎ≫

「コスモスや 陽だまりに置く 父の椅子」宮倉浅子

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は見ごろを過ぎました。今年は最盛期の10月に二度もやって来た台風のため花が傷みました。台風のあと咲いているのは9月に入って植えた遅咲きのコスモスです。背は低いですが一つ一つが大きな花になっています。例年だったら11月まで咲き続けるのですが今年はいつまで咲いてくれるのか、すこし心配です。

・開花時期:9月下旬~10月下旬

・花数15万本、25種類

*平日ご参詣のすすめ

1. 人が少なく静かです。

2. 駐車場は無料です。(これからの土曜、日曜も無料となります)

3. 三脚はマナーを守る限り許可される。

4. 国宝楼門はほぼ毎日開いています。(雨天は中止)

*「白鳳秘仏特別公開」は1111日まで。

白鳳金銅仏の阿弥陀如来様が十三重石宝塔からご出現になって50周年になります。今年は白鳳仏の他に各層から発見の仏像、舎利塔、経典などを開帳し、十重目出現の腐朽四天王もご覧いただけます。そのほか寺宝の仏画、彫像、絵馬,勅額など多彩です。解説パンフレットを充実しました。

*「コスモス花あかり」

18日(土)の地歌舞、19日(日)のマリンバ演奏はお天気味恵まれ成功裡に終わりました。昼間は暑いぐらいでしたが夜分は冷え込み野外での観覧席はちょっとつらかったと思います。次の25日(土)26日(日)はさらに秋が深まると思いますから暖かい服装でご参加ください。

今年の「創作行燈」(榊隆作)はコスモスの絵柄が増えました。絵は画家である榊浩稔(ひろとし)さんが描いておられます。今週末に展示されます、ぜひご覧ください。(午後5時から7時まで点灯)

*NHKの「歌謡コンサート」

般若寺からの生中継があります。来られる歌手はJUJUさんです。歌はさだまさし作「コスモス(秋桜)」です。JUJUさんは、NHKドラマ10「聖女」の主題歌「ラストシーン」を唄っている今の人です。

日時は1028日(火)午後8:008:43。夜間は境内立ち入り禁止ですのでどうぞテレビで御鑑賞ください。

〔短歌〕

〈霧雨〉

「岩かげに 立ちてわが吸ふ 煙草の火

        赤く見えたり ふかき霧雨」

          島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「秋雨や ともしびうつる 膝頭」一茶

〔和歌〕

「庭ふかき 柳のかれ葉 ちりみちて

        かきほあれたる 秋風のやど」

          伏見院御歌・風雅510

「庭を奥深く囲む柳の、枯葉が底面一ぱいに散り敷いて、垣根のたたずまいも荒れはてた、秋風の吹く私の家よ。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈弘福寺〉

「よをそしる まづしきそうの まもりこし

         このくさむらの しろきいしずゑ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。

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2014年10月21日 (火)

コスモス寺 花だより  10・21

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ過ぎ≫

「日溜りに 揺れコスモスの 舞踏会」大川冨美子

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は見ごろを過ぎました。今年は最盛期の10月に二度もやって来た台風のため花が傷みました。台風のあと咲いているのは9月に入って植えた遅咲きのコスモスです。背は低いですが一つ一つが大きな花になっています。例年だったら11月まで咲き続けるのですが今年はいつまで咲いてくれるのか、すこし心配です。

・開花時期:9月下旬~10月下旬

・花数15万本、25種類

*平日ご参詣のすすめ

1. 人が少なく静かです。

2. 駐車場は無料です。(これからの土曜、日曜も無料)

3. 三脚はマナーを守る限り許可される。

4. 国宝楼門はほぼ毎日開いています。(午前10時~午後4時、雨天は中止)

*「白鳳秘仏特別公開」は1111日まで。

白鳳金銅仏の阿弥陀如来様が十三重石宝塔からご出現になって50周年になります。今年は白鳳仏の他に各層から発見の仏像、舎利塔、経典などを開帳し、十重目出現の腐朽四天王もご覧いただけます。そのほか寺宝の仏画、彫像、絵馬,勅額など多彩です。解説パンフレットを充実しました。

*「コスモス花あかり」

18日(土)の地歌舞、19日(日)のマリンバ演奏はお天気味恵まれ成功裡に終わりました。昼間は暑いぐらいでしたが夜分は冷え込み野外での観覧席はちょっとつらかったと思います。次の25日(土)26日(日)はさらに秋が深まると思いますから暖かい服装でご参加ください。

今年の「創作行燈」(榊隆作)はコスモスの絵柄が増えました。絵は画家である榊浩稔(ひろとし)さんが描いておられます。今週末に展示されます、ぜひご覧ください。(午後5時から7時まで点灯)

*NHKの「歌謡コンサート」

般若寺からの生中継があります。

日時は1028日(火)午後8:008:43です。夜間は境内立ち入り禁止ですのでどうぞテレビで御鑑賞ください。

〔短歌〕

〈霧雨〉

「谿の道に 煙草を吸ふと 湿りたる

        燐寸を擦りぬ 霧雨の中に」

          島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「泣く者を つれて行とや 秋の風」一茶

〔和歌〕

「一枝の 花の色だに ある物を

       野べのにしきを 思ひやらなん」

         堀川右大臣・玉葉523

「おみやげに持って帰った、たった一枝の花の色でさえこんなに美しいのですからね。錦のように色とりどりの嵯峨野のすばらしさを思いやってごらんなさいよ。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈橘寺〉

「くろごまの あさのあがきに ふませたる

         をかのくさねと なづさひぞこし」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。


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2014年10月20日 (月)

コスモス寺 花だより  10・20

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ過ぎ≫

「一陣の 風にコスモス さざめきぬ」黒川悦子

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は見ごろを過ぎました。今年は最盛期の10月に来た二度の台風で花が傷みました。今もけなげに咲いているのはおそく植えた苗です。台風のない年には11月10日を過ぎても咲き続けるのですが、根を傷められたのか、弱り方が早いです。今月末までもってくれればいいのですが心配です。

・開花時期:9月下旬~10月下旬

・花数15万本、25種類

*平日参詣のすすめ:

1. 人が少なく静かです。

2. 駐車場は無料です。(これからの土曜、日曜も無料となります)

3. 三脚はマナーを守る限り許可される。

4. 国宝楼門はほぼ毎日開いています。(午前10時~午後4時、雨天は中止)

*「白鳳秘仏特別公開」は1111日まで。

白鳳金銅仏の阿弥陀如来様が十三重石宝塔からご出現になって50周年になります。今年は白鳳仏の他に各層から発見の仏像、舎利塔、経典などが公開されています。そのほかにも仏画や彫像などが拝観できます。解説パンフレットも充実しました。

*「コスモス花あかり」

18日(土)の地歌舞、19日(日)のマリンバ演奏はお天気味恵まれ成功裡に終わりました。昼間は暑いぐらいでしたが夜分は冷え込み野外での観覧席はちょっとつらかったと思います。次の26日(日)はさらに秋が深まると思いますから暖かい服装でご参加ください。

今年の「創作行燈」(榊隆作)はコスモスの絵柄が増えました。絵は画家である息子さんの榊浩稔さんが描いておられます。今週の25日(土)、26日(日)にも展示されます、ぜひご覧ください。(午後5時から7時まで点灯)

*NHKの「歌謡コンサート」で般若寺からの生中継があります。

日時は1028日(火)午後8:008:43です。夜間は境内立ち入り禁止ですのでどうぞテレビで御鑑賞ください。

〔短歌〕

〈霧雨〉

「あやしくも 下ろす雲かも 落ちたぎつ

         流れをはさむ 赫岩の立ち」

           島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「生残る 我にかかるや 草の露」一茶

〔和歌〕

「秋風に うき雲たかく 空すみて

       夕日になびく 岸の青柳」

         前大納言為兼・風雅509

「秋風に吹かれて浮雲は高くかかり、空は澄み切って、夕日の光になびく、川岸の柳の姿よ。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈磯長御陵〉

「やまとより ふきくるかぜを よもすがら

         やまのこぬれに ききあかしつつ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。

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2014年10月19日 (日)

コスモス寺 花だより  10・19

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ過ぎ≫

「コスモスの 甘き香りに 酔い痴れて」矢嶋英子

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は見ごろを過ぎました。今年は最盛期の10月に来た二度の台風で花が傷みました。今もけなげに咲いているのはおそく植えた苗です。台風のない年には11月10日を過ぎても咲き続けるのですが、根を傷められたのか、弱り方が早いです。今月末までもってくれればいいのですが心配です。

・開花時期:9月下旬~10月下旬

・花数15万本、25種類

*平日参詣のすすめ:

1. 人が少なく静かです。

2. 駐車場は無料です。(これからの土曜、日曜も無料となります)

3. 三脚はマナーを守る限り許可される。

4. 国宝楼門はほぼ毎日開いています。(午前10時~午後4時、雨天は中止)

*「白鳳秘仏特別公開」は1111日まで。

白鳳金銅仏の阿弥陀如来様が十三重石宝塔からご出現になって50周年になります。今年は白鳳仏の他に各層から発見の仏像、舎利塔、経典などが公開されています。そのほかにも仏画や彫像などが拝観できます。解説パンフレットも充実しました。

*「コスモス花あかり」

本日、19日(日)はマリンバ演奏です。出演は西川夏代さんと樽井美咲さんです。お天気もよさそうですしきっと素晴らしい演奏になるでしょう。

今年の「創作行燈」(榊隆作)はコスモスの絵柄が増えました。絵は画家である息子さんが描いておられるので本格的です。力が入っています。ぜひご覧ください。(午後5時から7時まで点灯)

*NHKの「歌謡コンサート」で般若寺からの生中継があります。

日時は1028日(火)午後8:008:43です。夜間は境内立ち入り禁止ですのでどうぞテレビで御鑑賞ください。

〔短歌〕

〈岩山〉

「天地の なしのまにまに 生けらくもの

       おほき力を おのづからに得む」

      島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「一念仏(ひとねぶつ) 申だけしく 芒哉」一茶

〔和歌〕

「うたてなど きりの朝けの 女郎花

         はなのすがたを たちかくすらん」

           藤原行藤・玉葉522

「ああいやな事、一体どうして、霧の深い朝の女郎花よ、美女にも似たその花の姿をかくして見せないのだろう。」 

たちかくす=接頭語「たち」に霧の縁語「立ち」をかける。

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈当麻寺〉

「ふたがみの すそのたかむら ひるがへし

         かぜふきいでぬ たふのひさしに」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。


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2014年10月18日 (土)

コスモス寺 花だより  10・18

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ≫

「コスモスや 風に押されて 駈くる子等」山田和

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は見ごろを迎えています。しかし正直、花は痛んでいます。毎日ハナガラを摘んできれいな花だけを残す作業をしていますが、それでも台風の影響は残っています。満開の一番いい時を襲われたのですから、コスモスにはかわいそうですが仕方がありません。さいわい最後に植えた若い苗は背は低いけれど花はきれいです。今年は見ごろが短くなりそうですが御辛抱願います。本日は夕刻、地歌舞(じうたまい)が上演されます。舞の美しい花をご堪能くださいませ。(寒いですから暖かい衣服でお越し下さい。)

・開花時期:9月下旬~11

・花数15万本、25種類

*平日参詣のすすめ:

1. 込みあうことがなく静かです。

2. 駐車場は無料です。(これからの土曜、日曜も無料となります)

3. 三脚はマナーを守る限り許可される。

4. 国宝楼門はほぼ毎日開いています。(午前10時~午後4時、雨天は中止)

*「白鳳秘仏特別公開」は1111日まで。

白鳳金銅仏の阿弥陀如来様が十三重石宝塔からご出現になって50周年になります。今年は白鳳仏の他に各層から発見の仏像、舎利塔、経典などが公開されています。そのほかにも仏画や彫像などが拝観できます。解説パンフレットも充実しました。

*NHKの「歌謡コンサート」、般若寺からの生中継があります。

日時は1028日(火)午後8:008:43です。当日の夜間は境内立ち入り禁止です。どうぞテレビで御鑑賞ください。

*今週末の土曜日から「コスモス花あかり」の行事が始まります。18日(土)は地歌舞(上方舞とも)の上演。奈良や大阪、東京で活躍される山村若女(わかめ)師匠と後継の山村若瑞(わかみずき)さん、木村佳乃子さんの上演です。上方の伝統芸能として長い歴史があり、座敷舞として完成された舞です。指先などこまやかな所作の表現がすばらしいです。

19日(日)はマリンバ演奏です。昨年は雨で流れていますので今年はお天気がいいことを祈ります。出演は西川夏代さんと樽井美咲さんです。

〔短歌〕

〈岩山〉

「野分すぎし 岩山下の 山田には

倒れて水に 漬ける稲多し」

      島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「渋柿を はむは烏の まま子哉」一茶

〔和歌〕

「夕づくひ 岩ねの苔に かげきえて

        をかの柳は 秋風ぞふく」

          永福門院・風雅508

「沈もうとする夕日の、しばし岩根の苔を照らしていた光もいつか消えて、目に立つものは岡の柳のみ、そこに秋風が吹いている。」

・岩ねの苔=岩の窪みに生えている苔。

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈当麻寺〉

「ふたがみの てらのきざはし あきたけて

         やまのしずくに ぬれぬひぞなき」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。


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2014年10月17日 (金)

コスモス寺 花だより  10・17

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ≫

「一人子に コスモス増えて ゆくばかり」小林あつ子

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は見ごろを迎えています。二度の台風のため花数は減って満開時の五分ていどになっています。

花の種類はいろいろあります。今咲いている中では黄色いコスモス、イエローキャンパスは満開の状態です。この花は普通のコスモス(ビピンナタス種)から作出された珍しい品種でレモンイエローという色になります。だいたいが一重咲きなのにシーシェルのような花びらもあります。赤白ピンクの大きな花を咲かせすセンセーション各種は背が高いです。そのほか、白とピンクの絞り咲きになったピコティ、花芯に小さな複弁があるサイケ、花びらが筒状になるシーシェル、菊かダリアのような複弁をもつローズ・ボンボン、スノーホワイト、花がかっちりとしたベルサイユという種類もあります。そして「秋咲大輪美色」が最後を飾ります。

・開花時期:9月下旬~11

・花数15万本、25種類

*平日参詣のすすめ:

1. 込みあうことがなく静かです。

2. 駐車場は無料です。(これからの土曜、日曜も無料となります)

3. 三脚はマナーを守る限り許可される。

4. 国宝の門からも入れる。(午前10時~午後4時、雨天はお休み)

*「白鳳秘仏特別公開」は1111日まで。

十三重石宝塔からご出現になって50周年になります。今年は白鳳仏の他に各層から発見の仏像、舎利塔、経典などが公開されています。そのほかにも仏画や彫像などが拝観できます。解説パンフレットも充実しました。

*NHKの「歌謡コンサート」、般若寺からの生中継があります。

日時は1028日(火)午後8:008:43です。当日の夜間は境内立ち入り禁止です。どうぞテレビで御鑑賞ください。

*今週末の土曜日から「コスモス花あかり」の行事が始まります。18日(土)は地歌舞(上方舞とも)の上演、奈良や大阪、東京で活躍される山村若女(わかめ)師匠と後継の山村若瑞(わかみずき)さん、木村佳乃子さんの上演です。上方の伝統芸能として長い歴史があり、座敷舞として完成された舞です。指先などこまやかな所作の表現がすばらしいです。

19日(日)はマリンバ演奏です。昨年は雨で流れていますので今年はお天気がいいことを祈ります。出演は西川夏代さんと樽井美咲さんです。

〔短歌〕

〈岩山〉

「野分すぎて 再び曇る 夕べ空

         岩山の上に 雲を下ろすも」

           島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「栗おちて 一ツ一ツに 夜の更る」一茶

〔和歌〕

「むら雨の はるる日影に 秋草の

        花のの露や そめてほすらん」

          大江貞重・玉葉520

「さっと降る雨の晴れてさす日光に、秋草の花の咲き乱れた野に置く露が、その花の色を染めてはかわかし、あんなに美しい色にするのだろうか。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈二上山〉

「あまつかぜ ふきのすさみに ふたがみの

         をさへみねさへ かつらぎのくも」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。

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2014年10月16日 (木)

コスモス寺 花だより  10・16

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ≫

「コスモスや 数を恃めば あやふやに」奥田筆子

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は見ごろを迎えています。二度の台風のため花数は減って満開時の五分から七分ていどになっています。

花の種類はいろいろあります。今咲いている中では黄色いコスモス、イエローキャンパスは満開の状態です。この花は普通のコスモス(ビピンナタス種)から作出された珍しい品種でレモンイエローという色になります。だいたいが一重咲きなのにシーシェルのような花びらもあります。赤白ピンクの大きな花を咲かせすセンセーション各種は背が高いです。そのほか、白とピンクの絞り咲きになったピコティ、花芯に小さな複弁があるサイケ、花びらが筒状になるシーシェル、菊かダリアのような複弁をもつローズ・ボンボン、スノーホワイト、花がかっちりとしたベルサイユという種類もあります。そして「秋咲大輪美色」が最後を飾ります。

・開花時期:9月下旬~11

・花数15万本、25種類

*平日参詣のすすめ:

1. 込みあうことがなく静かです。

2. 駐車場は無料です。(これからの土曜、日曜も無料です)

3. 三脚はマナーを守る限り許可される。

4. 国宝の門からも入れる。(午前10時~午後4時、雨天はお休み)

*NHKの「歌謡コンサート」、般若寺からの生中継があります。

日時は1028日(火)午後8:008:43です。本堂と十三重石塔の間、もしくは本堂の外陣正面で歌われるようです。歌手の方はどなたかは公表されていません。当日のお楽しみです。それから当日、境内は部外者立ち入り禁止となります。どうぞテレビで御鑑賞ください。コスモスの花は盛りを過ぎているでしょうが、いま若い苗を育ててその日を飾る準備をしています。

*今週末の土曜日から「コスモス花あかり」の行事が始まります。18日(土)は地歌舞(上方舞とも)の上演、奈良や大阪、東京で活躍される山村若女(わかめ)師匠と後継の山村若瑞(わかみずき)さん、木村佳乃子さんの上演です。上方の伝統芸能として長い歴史があり、座敷舞として完成された舞です。指先などこまやかな所作の表現がすばらしいです。

〔短歌〕

〈岩山〉

「野分すぎし 岩山下の 榛(はり)の葉は

         揉まれて黒く 枯れたるが多し」

           島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「草花や いふもかたるも 秋の風」一茶

〔和歌〕

「むらさめの なかばはれゆく 雲霧に

         秋の日きよき 松原の山」

           花園院御歌・風雅507

「村雨が半ば晴れかかって来て動き出す、霧のように巻く雲の切れ目から、秋の日が澄んだ光で照らし出す、松の生えそろった山の姿よ。」

・雲霧=雲と霧と。また霧のような雲。ここでは後者。

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈薬師寺〉

「あらしふく ふるきみやこの なかぞらの

         いりひのくもに もゆるたふかな」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。


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2014年10月15日 (水)

コスモス寺 花だより  10・15

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ≫

「コスモスの 白き花文字 揺れやまず」矢嶋英子

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は見ごろを迎えています。二度の台風のため花数は減って満開時の五分から七分ていどになっています。

花の種類はいろいろあります。今咲いている中では黄色いコスモス、イエローキャンパスは満開の状態です。この花は普通のコスモス(ビピンナタス種)から作出された珍しい品種でレモンイエローという色になります。だいたいが一重咲きなのにシーシェルのような花びらもあります。赤白ピンクの大きな花を咲かせすセンセーション各種は背が高いです。そのほか、白とピンクの絞り咲きになったピコティ、花芯に小さな複弁があるサイケ、花びらが筒状になるシーシェル、菊かダリアのような複弁をもつローズ・ボンボン、スノーホワイト、花がかっちりとしたベルサイユという種類もあります。そして「秋咲大輪美色」が最後を飾ります。

・開花時期:9月下旬~11

・花数15万本、25種類

*平日参詣のすすめ:

1. 込みあうことがなく静かです。

2. 駐車場は無料です。

3. 三脚はマナーを守る限り許可される。

4. 国宝の門からも入れる。(午前10時~午後4時、雨天はお休み)

*NHKの「歌謡コンサート」、般若寺からの生中継があります。

日時は1028日(火)午後8:008:43です。本堂と十三重石塔の間、もしくは本堂の外陣正面で歌われるようです。歌手の方はどなたかは公表されていません。当日のお楽しみです。それから当日、境内は部外者立ち入り禁止となります。どうぞテレビで御鑑賞ください。コスモスの花は盛りを過ぎているでしょうが、いま若い苗を育ててその日を飾る準備をしています。

〔短歌〕

〈岩山〉

「いとどしく 暗くなりたる 雲の下の

         山の畑に 雨落ち来る」

           島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「くやしくも 熟柿仲間の 坐につきぬ」一茶

〔和歌〕

「いづくより をくともしらぬ 白露の

         くるれば草の うへにみゆらん」

           前大納言為兼・517

「どこから降りおくともわからない白露が、一体どうして、夕暮ごとにいつもちゃんと草の上に見えるのだろうか。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈薬師寺〉

「すゐえんの あまつおとめが ころもでの

         ひまにもすめる あきのそらかな」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。


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2014年10月14日 (火)

コスモス寺 花だより  10・14

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ≫

「コスモス敷いて 花びらを縫って いる姉」金子皆子

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は見ごろを迎えています。

花の種類はいろいろあります。黄色いコスモス、イエローキャンパスは満開になりました。この花は普通のコスモス(ビピンナタス種)でレモンイエローという珍しい色、遅咲きの花です。赤白ピンクの大きな花を咲かせているセンセーション各種は背が高く2メートルを超えるのもあります。そのほか、白とピンクの絞り咲きになったピコティ、花芯に小さな複弁があるサイケ、花びらが筒状になるシーシェル、菊かダリアのような複弁をもつローズ・ボンボン、スノーホワイト、花がかっちりとしたベルサイユという種類も咲いています。そして「秋咲大輪美色」が最後を飾ります。8センチから11センチの大輪です。

台風は昨夜のうちに九州から四国、近畿を縦断して東へ去りました。奈良も暴風雨圏に入りましたが、心配したほどの強風、大雨ではなく被害は少なかったようです。コスモスは前回の台風のとき支柱などの補強をしていたのであまり倒れませんでした。とはいえ大風で花は吹き飛ばされ、だいぶ数が減っています。次のつぼみが開くまで一両日かかると思います。いちばん盛りの時に二週連続の台風にみまわれて花がかわいそうです。今日はできるだけ手入れをしてやろうと思います。

・開花時期:9月下旬~11

・花数15万本、25種類

*平日参詣のすすめ:

1. 込みあうことがなく静かです。

2. 駐車場が無料です。

3. 三脚はマナーを守る限り許可される。

4. 国宝の門からも入れる。(午前10時~午後4時、雨天はお休み)

*NHKの「歌謡コンサート」、般若寺からの生中継があります。

日時は1028日(火)午後8:008:43です。本堂と十三重石塔の間、もしくは本堂の外陣正面で歌われるようです。歌手の方はどなたかは公表されていません。当日のお楽しみです。それから当日、境内は部外者立ち入り禁止となります。どうぞテレビで御鑑賞ください。コスモスの花は盛りを過ぎているでしょうが、いま若い苗を育ててその日を飾る準備をしています。

〔短歌〕

〈岩山〉

「雲くだる 岩山あひの 粟畑に

        粟の穂むしる 人ひとり居り」

          島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「栗拾ひ ねんねんころり 云(いひ)ながら」一茶

〔和歌〕

「さぎのゐる あたりの草は うらがれて

         野沢の水も 秋ぞさびしき」

           藤原為基朝臣・風雅506

「鷺のひっそりとたたずんでいる、そのあたりの草の葉先から立ち枯れて、野沢のよどんだ水も秋は一入さびしく感じられる。」

・うらがれて=葉先・枝先が枯れて。

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈唐招提寺〉

「せんだんの ほとけほのてる ともしびの

         ゆららゆららに まつのかぜふく」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます


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2014年10月13日 (月)

コスモス寺 花だより  10・13

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ≫

「山の影 伸びてコスモス 畑昏し」白倉ボラン

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は今が満開の見ごろを迎えています。

花は九月から十一月上旬まで咲きますが、十月の前半分がピークの状態です。黄色いコスモス、イエローキャンパスは満開になりました。この花は普通のコスモス(ビピンナタス種)でレモンイエローという珍しい色、遅咲きの花です。赤白ピンクの大きな花を咲かせているセンセーション各種は背が高く2メートルを超えるのもあります。そのほか、白とピンクの絞り咲きになったピコティ、花芯に小さな複弁があるサイケ、花びらが筒状になるシーシェル、菊かダリアのような複弁をもつローズ・ボンボン、スノーホワイト、花がかっちりとしたベルサイユという種類も咲いています。そして「秋咲大輪美色」という種類も咲いています。8センチから11センチの大輪です。

台風19号がやってきます。今日の後半から影響が出そうで夜中は大雨になりそうです。大きな被害が出ないことを祈ります。

・開花時期:9月下旬~11

・花数15万本、25種類

*平日参詣のすすめ:

1. 込みあうことがなく静かです。

2. 駐車場が無料です。(土曜日曜は有料となります)

3. 三脚はマナーを守る限り許可される。

4. 国宝の門からも入れる。(午前10時~午後4時、雨天はお休み)

*NHKの「歌謡コンサート」、般若寺からの生中継があります。

日時は1028日(火)午後8:008:43です。本堂と十三重石塔の間、もしくは本堂の外陣正面で歌われるようです。歌手の方はどなたかは公表されていません。当日のお楽しみです。それから当日、境内は部外者立ち入り禁止となります。どうぞテレビで御鑑賞ください。コスモスの花は盛りを過ぎているでしょうが、いま若い苗を育ててその日を飾る準備をしています。

〔短歌〕

〈岩山〉

「ひた押しに 押してし降る 雲のなかの

         山の脚見れば すべて岩山」

      島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「淋しさに 飯をくふ也 秋の風」一茶

〔和歌〕

「つまこひに しかなく山の 秋はぎは

         露霜さむみ さかり過ぎ行く」

           高円広世・玉葉515

「妻を恋しがって鹿が鳴く山に咲いている秋萩の花は、置く露霜が寒いために、盛りを過ぎて行く。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈唐招提寺〉

「おほてらの まろきはしらの つきかげを

         つちにふみつつ ものをこそおもへ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。


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2014年10月12日 (日)

コスモス寺 花だより  10・12

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ≫

「咲きそめし コスモスヶ原 雲ながれ」阿部ひろし

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は今が満開の見ごろを迎えています。

花は九月から十一月上旬まで咲きますが、十月の前半分がピークの状態です。黄色いコスモス、イエローキャンパスは満開になりました。この花は普通のコスモス(ビピンナタス種)でレモンイエローという珍しい色、遅咲きの花です。赤白ピンクの大きな花を咲かせているセンセーション各種は背が高く2メートルを超えるのもあります。そのほか、白とピンクの絞り咲きになったピコティ、花芯に小さな複弁があるサイケ、花びらが筒状になるシーシェル、菊かダリアのような複弁をもつローズ・ボンボン、スノーホワイト、花がかっちりとしたベルサイユという種類も咲いています。そして最後に咲く「秋咲大輪美色」という種類も咲き出しています。8センチから11センチの大輪です。

台風19号がやってきます。当初の予想よりおくれて今夜おそくから明日朝方に近畿地方に近づくようです。前の台風のように南の海上を通ってくれることを願います。花が痛まなければいいんですが。とりあえず今日一日は何とか曇り空ですみそうです。

・開花時期:9月下旬~11

・花数15万本、25種類

*お知らせ:国宝楼門の受付はお天気のいい日は毎日開いています。三段の石段と大きな敷居をこえてお詣りいただけます。午前10時から午後4時までです。

*平日参詣のすすめ:

1. 込みあうことがなく静かである。

2. 駐車場が無料である。(土曜日曜は有料となります)

3. 三脚はマナーを守る限り許可される。

4. 国宝の門からも入れる。

*NHKの「歌謡コンサート」、般若寺からの生中継があります。

日時は1028日(火)午後8:008:43です。本堂と十三重石塔の間、もしくは本堂の外陣正面で歌われるようです。歌手の方はどなたかは公表されていません。当日のお楽しみです。それから当日、境内は部外者立ち入り禁止となります。どうぞテレビで御鑑賞ください。コスモスの花は盛りを過ぎているでしょうが、いま若い苗を育ててその日を飾る準備をしています。

〔短歌〕

〈岩山〉

「岩山に おほひかぶさる 雨雲の

       雲脚平らに 降りつつあり」

      島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「芭蕉忌に 先つつがなし 菊の花」一茶

〔和歌〕

「あさぢ原 秋かぜふきぬ あはれまた

        いかに心の ならむとすらむ」

          従二位家隆・風雅504

「朝茅原に、秋風の吹く頃となってしまったよ。ああ、今年もまた、(秋の風物に催されて)どんなに心が傷み、悲しむようになって行こうとするのだろうか。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈喜光寺にて〉

「ひとりきて かなしむてらの しろかべに

         きしやのひびきの ゆきかへりつつ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

 

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。


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2014年10月11日 (土)

コスモス寺 花だより  10・11

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ≫

「人面の 石コスモスの 風の中」中原幸子

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は今が満開の見ごろを迎えています。

花は九月から十一月上旬まで咲きますが、十月の前半分がピークの状態です。黄色いコスモス、イエローキャンパスは満開になりました。この花は普通のコスモス(ビピンナタス種)でレモンイエローという珍しい色、遅咲きの花です。赤白ピンクの大きな花を咲かせているセンセーション各種は背が高く2メートルを超えるのもあります。そのほか、白とピンクの絞り咲きになったピコティ、花芯に小さな複弁があるサイケ、花びらが筒状になるシーシェル、菊かダリアのような複弁をもつローズ・ボンボン、スノーホワイト、花がかっちりとしたベルサイユという種類も咲いています。そして最後に咲く「秋咲大輪美色」という種類も咲き出しています。8センチから11センチの大輪です。

また大きな台風がやってきます。風は花を傷めます。ここ二日はまだ大丈夫でしょうからどうぞ台風が来る前にお越しください。

・開花時期:9月下旬~11

・花数15万本、25種類

*お知らせ:国宝楼門の受付はお天気のいい日は毎日開いています。三段の石段と大きな敷居をこえてお詣りいただけます。午前10時から午後4時までです。

*平日参詣のすすめ:

1. 込みあうことがなく静かである。

2. 駐車場が無料である。(土曜日曜は有料となります)

3. 三脚はマナーを守る限り許可される。

4. 国宝の門からも入れる。

*NHKの「歌謡コンサート」、般若寺からの生中継があります。

日時は1028日(火)午後8:008:43です。本堂と十三重石塔の間、もしくは本堂の外陣正面で歌われるようです。歌手の方はどなたかは公表されていません。当日のお楽しみです。それから当日、境内は部外者立ち入り禁止となります。どうぞテレビで御鑑賞ください。コスモスの花は盛りを過ぎているでしょうが、いま若い苗を育ててその日を飾る準備をしています。

〔短歌〕

〈野分〉

「原稿を 終へざるべからず 吹きとよむ 

       野分の朝の 窓をひらかず」

         島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「我庵(いほ)は 露の玉さへ いびつ也」一茶

〔和歌〕

「たかまどの 野べの秋はぎ いたづらに

         ちりかすぐらん みる人なしに」

           笠金村・玉葉514

「高円の野辺に咲く美しい秋萩の花は、空しく散りすぎてしまうことだろうか、見る人もないままに。」

・万葉集231

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈秋篠寺にて〉

「あきしのの みてらをいでて かへりみる

         いこまがたけに ひはおちむとす」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。


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2014年10月10日 (金)

コスモス寺 花だより  10・10

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ≫

「湖の 昏(く)るるコスモス 明りかな」岩月優美子

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は今が満開の見ごろを迎えています。

花は九月から十一月上旬まで咲きますが、十月の前半分がピークの状態です。黄色いコスモス、イエローキャンパスは満開になりました。この花は普通のコスモス(ビピンナタス種)でレモンイエローという珍しい色、遅咲きの花です。赤白ピンクの大きな花を咲かせているセンセーション各種は背が高く2メートルを超えるのもあります。そのほか、白とピンクの絞り咲きになったピコティ、花芯に小さな複弁があるサイケ、花びらが筒状になるシーシェル、菊かダリアのような複弁をもつローズ・ボンボン、スノーホワイト、花がかっちりとしたベルサイユという種類も咲いています。そして最後に咲く「秋咲大輪美色」という種類も咲き出しています。8センチから11センチの大輪です。

また大きな台風がやってきます。風は花を傷めます。ここ二日はまだ大丈夫でしょうからどうぞ台風が来る前にお越しください。

・開花時期:9月下旬~11

・花数15万本、25種類

*お知らせ:国宝楼門の受付はお天気のいい日は毎日開いています。三段の石段と大きな敷居をこえてお詣りいただけます。午前10時から午後4時までです。

*平日参詣のすすめ:

1. 込みあうことがなく静かである。

2. 駐車場が無料である。

3. 三脚はマナーを守る限り許可される。

4. 国宝の門からも入れる。

*NHKの「歌謡コンサート」、般若寺からの生中継があります。

日時は1028日(火)午後8:008:43です。本堂と十三重石塔の間、もしくは本堂の外陣正面で歌われるようです。歌手の方はどなたかは公表されていません。当日のお楽しみです。それから当日、境内は部外者立ち入り禁止となります。どうぞテレビで御鑑賞ください。コスモスの花は盛りを過ぎているでしょうが、いま若い苗を育ててその日を飾る準備をしています。

〔短歌〕

〈野分〉

「十一月 一日の間に とても合わぬ

       歌の原稿を 一人書き居り」

         島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「夕霧や いつもの所に 灯のみゆる」一茶

〔和歌〕

「ひかりそふ 草葉のうへに 数みへて

         月をまちける 露の色哉」

           藤原重顕・風雅500

「月の色が さし加わる草葉の上に、(その光を反映して)数えられるほど一粒々々きらきらと見えて来て、いかにも月を待っていたという風情の、露の輝きだなあ。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈秋篠寺にて〉

「まばらなる たけのかなたの しろかべに

         しだれてあかき かきのみのかず」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。


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2014年10月 9日 (木)

コスモス寺 花だより  10・9

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ≫

「地に伏して コスモス小さき 風誘ふ」杉本艸舟

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は今が満開の見ごろを迎えています。

花は九月から十一月上旬まで咲きますが、十月の前半分がピークの状態です。黄色いコスモス、イエローキャンパスは満開になりました。この花は普通のコスモス(ビピンナタス種)でレモンイエローという珍しい色、遅咲きの花です。赤白ピンクの大きな花を咲かせているセンセーション各種は背が高く2メートルを超えるのもあります。そのほか、白とピンクの絞り咲きになったピコティ、花芯に小さな複弁があるサイケ、花びらが筒状になるシーシェル、菊かダリアのような複弁をもつローズ・ボンボン、スノーホワイト、花がかっちりとしたベルサイユという種類も咲いています。そして最後に咲く「秋咲大輪美色」という種類も咲き出しています。8センチから11センチの大輪です。

また大きな台風がやってきます。風は花を傷めます。ここ二三日は大丈夫でしょうからどうぞ台風が来る前にお越しください。

・開花時期:9月下旬~11

・花数15万本、25種類

*お知らせ:国宝楼門の受付はお天気のいい日は毎日開いています。三段の石段と大きな敷居をこえてお詣りいただけます。午前10時から午後4時までです。

*平日参詣のすすめ:

1. 込みあうことがなく静かである。

2. 駐車場が無料である。

3. 三脚はマナーを守る限り許可される。

4. 国宝の門からも入れる。

*昨日、NHKの大阪放送局から「歌謡コンサート」生中継の下準備に来られました。日時は1028日午後8:008:43です。本堂の外陣正面を舞台に石塔壇上から撮影されます。歌手の方はどなたかは公表されていません。当日のお楽しみです。それから当日、境内は部外者立ち入り禁止となります。どうぞテレビで御鑑賞ください。コスモスの花は盛りを過ぎているでしょうが、いま若い苗を育てていてその日に咲かせようと用意しています。

〔短歌〕

〈野分〉

「野分の風 吹きのたえまの 檐(のき)の音

        雨になりしと 知りつつ物書く」

          島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「なけなしの 歯をゆるがしぬ 秋の風」

〔和歌〕

「秋風は 日ごとに吹きぬ たかまどの 

       野べの秋はぎちらまくおしも」

         よみ人しらず・玉葉512 

「秋風は毎日々々吹くよ。高円の野の萩がそのために散ってしまうだろうと思うと、本当に惜しいことだ。」

・万葉集2121

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『山光集』より〕

〈草露〉

「かすがのの をばなかたまけ おくつゆの

         おもきこころを わがいかにせむ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。


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2014年10月 8日 (水)

コスモス寺 花だより  10・6

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ≫

「コスモスを 離れし風の やはらかし」山崎赤秋

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は今が満開の見ごろを迎えています。

花は九月から十一月上旬まで咲きますが、十月の前半分がピークの状態です。黄色いコスモス、イエローキャンパスは満開になりました。この花は普通のコスモス(ビピンナタス種)でレモンイエローという珍しい色、遅咲きの花です。赤白ピンクの大きな花を咲かせているセンセーション各種は背が高く2メートルを超えるのもあります。そのほか、白とピンクの絞り咲きになったピコティ、花芯に小さな複弁があるサイケ、花びらが筒状になるシーシェル、菊かダリアのような複弁をもつローズ・ボンボン、スノーホワイト、花がかっちりとしたベルサイユという種類も咲いています。そして最後に咲く「秋咲大輪美色」という種類はまだつぼみです。8センチから11センチの大輪が咲けばコスモス花浄土です。

・開花時期:9月下旬~11

・花数15万本、25種類

*お知らせ:国宝楼門の受付はお天気のいい日は毎日開いています。三段の石段と大きな敷居があるにもかかわらず足の不自由な方でも皆さん頑張って門をくぐって行かれます。やはり門をくぐるお寺参りというのは心の安らぎを覚えるのでしょうか、感激のことばを漏らしておられます。昨日お客様から教えられたことですが、奈良で国宝の門をくぐってお詣りできるのは東大寺と般若寺だけだそうです。きのうは少し寒いでした。受付の交代要員がなくて10時から午後3時まで昼食抜きでがんばりました。今までの私の無神経、怠慢を反省するつもりで受付に坐りつづけたのでした。

*平日参詣の利点:

1. 込みあうことがなく静かである。

2. 駐車場が無料である。

3. 三脚はマナーを守る限り許可される。

4. 国宝の門からも入れる。

〔短歌〕

〈野分〉

「二人住む 狭き室(へや)ぬちに 彼れ寝(ぬ)れば

        我れ起き出でて 物を書きをり」

          島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「白露に 気の付く年と 成にけり」一茶

〔和歌〕

「秋ぞかし いかにあはれの とばかりに

        やすくもをける 袖の露かな」

          藤原為守女・風雅499

[ああ、秋だなあ、これからどんなに季節のあわれが身にしみることだろう]と思っただけで、いとも簡単に置いた、袖の上の涙の露であることよ。」

・秋ぞかしいかにあはれの=ここまで、作者の心内語。続く「まさるらむ」といった意味の語を省略した形。

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈赤膚山〉

「さきだちて さらやくだけむ ものかきし

         われやくだけむ よのなかのみち」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。

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2014年10月 7日 (火)

コスモス寺 花だより  10・7

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ≫

「コスモスや ポーズあれこれ 若くなし」大平保子

台風にもめげずコスモスは咲き誇っています。よわよわしく見えても芯のつよい健気な花です。古い花は散っても新しい花が入れ替わって咲きます。

古都奈良の秋の名物、コスモスの花は今が満開の見ごろを迎えています。

花は九月から十一月上旬まで咲きますが、十月の前半分がピークの状態です。黄色いコスモス、イエローキャンパスは満開になりました。この花は普通のコスモス(ビピンナタス種)でレモンイエローという珍しい色、遅咲きの花です。赤白ピンクの大きな花を咲かせているセンセーション各種は背が高く2メートルを超えるのもあります。そのほか、白とピンクの絞り咲きになったピコティ、花芯に小さな複弁があるサイケ、花びらが筒状になるシーシェル、菊かダリアのような複弁をもつローズ・ボンボン、スノーホワイト、花がかっちりとしたベルサイユという種類も咲いています。そして最後に咲く「秋咲大輪美色」という種類はまだつぼみです。8センチから11センチの大輪が咲けばコスモス花浄土です。

・開花時期:9月下旬~11

・花数15万本、25種類

〇しおん:≪満開≫

〇ひつじぐさ:≪終り近し≫ 同じ鉢に「タヌキ藻」という珍しい黄色い花が咲いています。花径は1センチ足らず。

〔短歌〕

〈野分〉

「同宿の 高木今衛が つぎし炭

       今衛は寝ねて 火はおこり居り」

         島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「年よりや 月を見るにも ナムアミダ」一茶

〔和歌〕

「露をもる 小萩がすゑは なびきふして

吹きかへす風に 花ぞ色そふ」

          前大納言為兼・玉葉501

「露のびっしり置いて重くなった小萩の枝先は庭面になびき伏して、吹きかえす風に再びひるがえる時、霧が散るとともに、濡れた花が一そう色を添えて舞うよ。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈赤膚山〉

「ものかきし すやきのをざら くれなゐの

         かまのほむらに たきてはやみむ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。

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2014年10月 6日 (月)

コスモス寺 花だより  10・6

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ≫

台風18号が紀伊半島の南を駆けぬけました。奈良では朝5時から6時にかけて風雨が強まりましたが、思ったほど強くはありませんでした。

コスモスの花は風に揺さぶられながらも支えネットのお蔭で大方は無事でした。支えのないところは倒れたので、起して支柱でささえてやります。

台風はきらわれ者です。しかし干天が続く秋に草木にとって久しぶりの恵みの雨となりました。

「コスモスに 風が遊びに 来てをりし」高橋笛美

古都奈良の秋の名物、コスモスの花が満開の見ごろとなってきました。花は九月から十一月上旬まで咲きますが、十月の前半分がピークの状態です。黄色いコスモス、イエローキャンパスが満開を迎えました。この花は普通のコスモス(ビピンナタス種)で、レモンイエローという色の花を咲かせる新しい種類。遅咲きの花です。赤白ピンクの大きな花を咲かせているセンセーション各種は背が高く2メートルを超えるのもあります。そのほか、白とピンクの絞り咲きになったピコティ、花芯に小さな複弁があるサイケ、花びらが筒状になるシーシェル、菊かダリアのような複弁をもつローズ・ボンボン、スノーホワイト、花がかっちりとしたベルサイユという種類も咲いています。そして最後に咲く「秋咲大輪美色」という種類はまだつぼみです。8センチから11センチの大輪が咲けばコスモス花浄土です。

・開花時期:9月下旬~11

・花数15万本、25種類

〇しおん:≪満開≫

〇ひつじぐさ:≪終り近し≫ 同じ鉢に「タヌキ藻」という珍しい黄色い花が咲いています。花径は1センチ足らず。

〔短歌〕

〈野分〉

「野分(のわき)の風 とよもしすぐる 窓のもとに

        起きて物書く 暁近し」

          島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「露の世は 露の世ながら さりながら」一茶

〔和歌〕

「うす霧の 空はほのかに 明けそめて

        軒の忍ぶに 露ぞみえゆく」

          前大宰大弐俊兼・風雅498

「薄く霧のかかった空はほんのりと白み、明けはじめて、軒に生えた忍草に置いている霧が、きらりと光って見えて来るよ。」

・忍ぶ=忍草。シダ植物の一種。軒端などに生える。

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈赤膚山〉

「ものかきて すやきのさらを ならべたる

         ゆかのいたまに とぶいなごかな」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。


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2014年10月 5日 (日)

コスモス寺 花だより  10・5

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ≫

「母を消す コスモスの丈 周到に」白倉ボラン

古都奈良の秋の名物、コスモスの花が満開の見ごろとなってきました。花は九月から十一月上旬まで咲きますが、十月の前半分がピークの状態です。しかし今、九州の海を北上中の台風が心配です。予報では紀伊半島の南を東へ進むようで奈良にも影響が出そうです。雨だけで通り過ぎてくれればいいのですが。黄色いコスモス、イエローキャンパスが満開を迎えました。この花は普通のコスモス(ビピンナタス種)で、レモンイエローという色の花を咲かせる新しい種類。遅咲きの花です。赤白ピンクの大きな花を咲かせているセンセーション各種は背が高く2メートルを超えるのもあります。そのほか、白とピンクの絞り咲きになったピコティ、花芯に小さな複弁があるサイケ、花びらが筒状になるシーシェル、菊かダリアのような複弁をもつローズ・ボンボン、スノーホワイト、花がかっちりとしたベルサイユという種類も咲いています。そして最後に咲く「秋咲大輪美色」という種類はまだつぼみです。8センチから11センチの大輪が咲けばコスモス花浄土です。

・開花時期:9月下旬~11

・花数15万本、25種類

〇しおん:≪満開≫

〇ひつじぐさ:≪終り近し≫ 同じ鉢に「タヌキ藻」という珍しい黄色い花が咲いています。花径は1センチ足らず。

〔短歌〕

〈夕焼〉

「夕やけの 光の街は 瓦斯(がす)の灯の

        青くあやしく 満ちゆかんとす」

          島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「そば時や 月のしなのの 善光寺」

〔和歌〕

「数々に 月の光も うつりけり

      ありあけの庭の 露の玉萩」

       入道前太政大臣(西園寺実兼)・玉葉500

「一つ一つに、月の光も映っているよ。有明方の庭の、露を玉のように宿した美しい萩の花には。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈赤膚山〉

「あかはだの かまのすやきに ものかくと

         いむかふまどに ちかきたふかな」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。


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2014年10月 4日 (土)

コスモス寺 花だより  10・4

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ≫

「コスモスや 風の行方を 消すような」河野志保

古都奈良の秋の名物、コスモスの花が満開の見ごろとなってきました。花は九月から十一月上旬まで咲きますが、十月の前半分がピークの状態です。しかし今南海を北上中の台風が心配です。雨だけで通り過ぎてくれることを念願します。黄色いコスモス、イエローキャンパスが満開を迎えました。この花は普通のコスモス(ビピンナタス種)で、レモンイエローという色の花を咲かせる新しい種類。遅咲きの花です。赤白ピンクの大きな花を咲かせているセンセーション各種は背が高く2メートルを超えるのもあります。そのほか、白とピンクの絞り咲きになったピコティ、花芯に小さな複弁があるサイケ、花びらが筒状になるシーシェル、菊かダリアのような複弁をもつローズ・ボンボン、スノーホワイト、花がかっちりとしたベルサイユという種類も咲いています。そして最後に咲く「秋咲大輪美色」という種類はまだつぼみです。8センチから11センチの大輪が咲けばコスモス花浄土の完成です。

・開花時期:9月下旬~11

・花数15万本、25種類

〇しおん:≪満開≫

〇ひつじぐさ:≪終り近し≫ 同じ鉢に「タヌキ藻」という珍しい黄色い花が咲いています。花径は1センチ足らず。

〔短歌〕

〈夕焼〉

「伏しなびく みだれ青葦 白き帆を

         一ぱいに張り 夕焼の水」

           島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「姨捨(おばすて)は あれに候と かがし哉」一茶

〔和歌〕

「ここにのみ あはれやとまる 秋風の

         おぎのうへこす 夕暮のやど」

           伏見院御歌・風雅495

「ここだけに、秋のあわれがとどまっているのだろうか。秋風が荻の上を越して吹き去る、夕暮の私の家よ。(他人は知らず、私一人しみじみとその情緒を味わっている)」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈佐保山御陵〉

「さほやまの このしたがくり よごもりに

         ものうちかたれ わがせわぎもこ」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文では抱負が述べられています。その結びには、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが披瀝され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。


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2014年10月 3日 (金)

コスモス寺 花だより  10・3

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス:≪見ごろ≫

「揺るるたび コスモスの景 透きとほり」松永唯道

古都奈良の秋の名物、コスモスの花が見ごろとなってきました。ほかに紫苑、金木犀も咲いています。黄色いコスモス、イエローキャンパスが咲きだしました。この花は普通のコスモス(ビピンナタス種)で、レモンイエローという色の花を咲かせる新しい種類。遅咲きですからこれからの花です。今、赤白ピンクの大きな花を咲かせているセンセーション各種、背が高く2メートルを超えるのもあります。そのほか、白とピンクの絞り咲きになったピコティ、花芯に小さな複弁があるサイケ、花びらが筒状になるシーシェル、菊かダリアのような複弁をもつローズ・ボンボン、スノーホワイト、花がかっちりとしたベルサイユという種類も咲いています。そして最後に咲く「秋咲大輪美色」という種類はまだつぼみです。8センチから11センチの大輪が咲けば満開となります。

・開花時期:9月下旬~11

・花数15万本、25種類

〇しおん:≪満開≫

〇ひつじぐさ:≪終り近し≫ 同じ鉢に「タヌキ藻」という珍しい黄色い花が咲いています。花径は1センチ足らず。

〔短歌〕

〈夕焼〉

「夕焼の 青草ふかく 真鍮の

       煙管(きせる)を石に はたきけるかも」

         島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「涼風や 力一ぱい きりぎりす」一茶

〔和歌〕

「うへざりし いま一もとも くやしきは

         花さく後の 庭の萩はら」

           前参議為相・玉葉497

「植えなかったあの一本、あれも植えておけばもっと美しかったろうにとくやしく思われるのは、花が咲いた後で見る庭の萩原だよ。」

〔秋艸道人会津八一、奈良愛惜の歌・『鹿鳴集』より〕

〈東大寺にて〉

「おほてらの ひるのともしび たえずとも

         いかなるひとか とはにあらめや」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律の祖、叡尊興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 

(休止中)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全