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2014年11月23日 (日)

コスモス寺 花だより  11・23

古都の秋 コスモスなら般若寺

~日本最古のコスモス名所~

 〇秋のコスモス ≪終り近し≫

コスモスは行く秋を惜しむように最後の花を咲かせています。

草木の葉っぱが色づき、末枯れた寂しい晩秋の景色に彩りを添える花となっています。

冬庭を飾るサザンカが沢山の花をつけてきました。赤と白の花が濃い緑の葉かげでひっそりと咲いています。まわりの木々では桜とナンキンハゼ、モミジの葉が赤く色づいてきれいです。クヌギやイチョウが黄葉するのはまだ少し先です。

〇水仙

「真中の 小さき黄色の さかづきに

     甘き香もれる 水仙の花」木下利玄

冬の花、水仙は日に日に葉を伸ばしています。つぼみが沢山ついてところどころで花を咲かせています。ことしの花は例年にくらべ早いようです。12月には見ごろを迎えるかもしれません。

水仙は地中海沿岸が原産地と謂われ、シルクロードを通って中国へ伝わり、さらに遣唐使によって日本へもたらされたと言います。ギリシャ神話から名づけられ洋名は「ナルキッソス」といいます。水仙はおもに三十三番札所観音の石像の前、足元を飾って咲きます。

・花期:12~2月 ・花数:1万本。

・種類:単弁花の日本水仙(寒咲水仙、雪中花とも言う)、複弁花のチャフルネス(匂い水仙)。

春咲きコスモス の紹介

・花期:5~6月、新しい品種なので春から初夏にかけて、アジサイと同時に咲きます。満開は6月上旬ごろ。春は夏のような暑い日照りや大風がないので花が傷められることがありません。葉は青々としているし、草丈はそれほど高くないので石ぼとけ様のお顔が花の中でよく見えます。濃い緑の中に咲くピンク・白・赤の鮮やかな花の色は際立ち、秋とはまた違う風情があります。

・花数・3万本

・種類はセンセーションを主として9品種ていど。

〔短歌〕

〈わが子〉

「忙がしき 我れの仕事を 思ひつつ

        子を守り行く 冬木のまへを」

          島木赤彦・氷魚

〔俳句〕

「長き夜や 心の鬼が 身を責る」一茶

・訳:秋の長い夜、心の鬼がわが身を責める。(身から出た罪によって心が責められること)

〔和歌〕

「秋の雨の はれゆく跡の 雲まより

        しばしほのめく 夜ゐの稲妻」

          従三位実名・風雅574

「秋の雨の、晴れ上って行くあとの雲の間から、暫くの間僅かに光っては消える、宵の間の稲妻よ。」

〔秋艸道人会津八一の奈良愛惜の歌、『山光集』より〕

〈春日野〉

「うつしみは いづくのはてに くさむさむ

         かすがののべを おもひでにして」

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。「やまとをも遠くさかりて・・・」(万葉集15

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》266

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻上 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆延応元年 己亥(つちのとい) 改元二月七日

菩薩三十九歳。年の始め七日、三密の壇を宝塔に構へ、東壇には金剛界の法を修し、西壇には胎蔵界の法を修す。中壇に就いて五大虚空蔵の法、幷に駄都(だと①)の秘法を修す。以て國家安全、宝祚長久(ほうそちょうきゅう②)、令法久住(れいほうくじゅう③)、利益無盡(りやくむじん④)を祈る。此れより以後、毎歳之を修すを永く寺軌と為す。三月、章服儀応法記(しょうふくぎおうほうき⑤)を講ず。深く誡む、人の蠶衣(さんえ⑥)を服すことを。鴻音(こうおん⑦)一々震ひ、聴く者警寤(けいご⑧)す。

 

 駄都=仏舎利、卒塔婆。

 宝祚長久=宝祚は天皇の位、おおみくらい、皇位。長久は長くひさしいこと。

 令法久住=仏法をひろめ久しく栄えさせること。

 利益無盡=衆生利益が尽きることがない。

 章服儀応法記=唐の南山道宣作の『釈門章服記』を宋の元照が注釈を加えた『釈門章服儀応法記』。律にもとづいた袈裟など衣服の解説。

 蠶衣=絹の衣。

 鴻音=おおとりの声。

 警寤=のみこみの早いこと。さといこと。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩かないような道を自転車で踏破しておられます。

 

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