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2015年3月12日 (木)

コスモス寺花だより 3・12

般若寺 春の花だより

〇水仙:≪おわり近し≫ 

〇白梅:≪見ごろ≫

「梅しろく たそがれ給ふ 仏たち」草間時光

○紅梅:≪見ごろ≫

「紅梅や 枝々は空 奪ひあひ」鷹羽狩行

〇わびすけ:≪見ごろ≫

○椿:≪咲きはじめ≫

○れんぎょう:≪咲きはじめ≫

春咲きコスモス 

コスモス苗の植え付けを始めました。

苗は10センチほどで霜よけのシートで覆っています。

・花期:4月末~6月、新しい品種なので春から初夏にかけて咲きます。

満開は5月から6月上旬ごろ。

・本数:3万本

・種類:赤白ピンクのセンセーションを主として12品種

*当寺のHPに紹介されている『弥勒の道プロジェクト』さんが、奈良市のごみ焼却場を中ノ川地区へ移転した場合、古都の景観がいかに壊されるかをシミュレートした写真を公開されました。いちどご覧ください。

それから中川寺跡・弥勒道と焼却場問題に関する詳しく美しいチラシを作成されたので当寺にて配布しています。

〔短歌〕

〈紅梅〉

「三月に なれど寒けき 春の日の

      いたましくあれや 紅梅のはな」

       岡麓・庭苔

〔俳句〕

「鶯や 此(この)声にして 此山家」一茶

・訳:うつくしい声で鳴く鶯よ。この声だからこそこの山家に似合う。

〔和歌〕

「いとはやも わきて手折らば 春の宮に

         木高(こだか)くにほへ 宿の梅が枝」

           福恩寺前関白内大臣・新葉和歌集

「いち早く特別に手折る枝ならば、東宮のお住いの春の宮殿にひときわ抜きん出て咲き匂え、我が家の梅の枝よ。」

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈浄瑠璃寺〉

「ならさかを じやうるりでらに こえむひは

         みちのまはにに あしあやまちそ」

・ならさか=大和と山城を隔てる東西の丘陵地、奈良山を越える坂道。

・じやうるり=浄瑠璃。薬師如来のお浄土、東方薬師瑠璃光浄土のこと。

・まはに=真埴。赤土。

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

         こさめなかるる はるはきにけり」

・いしのほとけ=京街道の千坊坂に面して立つ夕日地蔵。

・おとかひ=頤。したあご。

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

         ゆめにしみえこ わかくさのやま」

・あをによし=青丹よし。一説には奈良山に産出した顔料(絵具)の青丹をならす(馴熟)という言葉に由来するという。奈良、奈良山にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

〈東京にかへりて後に〉

「ならやまを さかりしひより あさにけに

         みてらみほとけ おもかげにたつ」

・あさにけに=朝に日に。け(日)は朝に対して昼間をいう。

 「夢にまで見える若草山」「面影にたつ御寺御仏」はいつまでもたいせつに残しておきたいものです。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》360

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻中 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆信貴山の住房の高欄の上に五色の光有り。恠(あやし)んで傍人に問う。傍人答えて云う。此れは是れ汝の母持する所の舎利の神光(しんこう①)なり。此の言を聞いて、弥(いよいよ)慚愧(ざんぎ②)を含むの間に、彼の光、悉く舎利と成って欄の上に充満す。歓喜の心に住して夢覚め畢る。即ち母のところに往きて泣きながら上の趣を語る。母即ち汝が舎利、已に我が所に還来したまうの由を示す。行窮悲喜相半ばにして重ねて請い奉らんと乞う。母報じて云う、没失の由を聞き乍(ながら)機縁の疎(おろそ)かなることを恠(あや)しむと雖も、倩(つらつら)夢想の告を案ずるに是れ直也(ただなる)事に匪(あら)ざる歟。仍(すなわち)元の如く亦一粒を分与せんと欲す。此の時に当って、前に失う所の舎利、自然に盤の中に現ず。即ち同時に二粒を感得し訖(おわ)んぬ。行窮弥(いよいよ)堅固の信を致し、専ら勤行を修するの間、神変(しんぺん③)一(いつ)に非ず。分散すること無数にして次第に倍増して数百粒に及ぶ。

 

 神光=霊妙不可思議な光。

 慚愧=心から恥じ入ること。

 神変=人知でははかり知れない不可思議な変異。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が大変参考になり、また貴重な動画が見られます。人の歩か

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