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2015年6月

2015年6月30日 (火)

コスモス寺花だより 6・30

〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ寄せられた

瀬戸内寂聴さんの言葉。

「はじめて、歩いて浄瑠璃寺を訪れた時の感激を忘れません。寺を包みこむように静かに息づいていた美しい環境にも感動したものです。それらを守り続けるのは日本人としてのつとめです。」

〇初夏咲きコスモス:≪終り近し≫

・花の開花:7月上旬まで

・本数:3万本

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキーなど

〇紫陽花:≪終り近し≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「通し給へ 蚊蠅の如き 僧一人」一茶

・訳:お通し下さいな。蚊や蠅のような僧侶の一人でございますから。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》461

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆諡号綸旨を賜るを謝し奉るの状、

 

【謹んで菩薩号を稟け奉るの事

右、菩薩の勝号は、大士の極名なり。凡庶(ぼんしょ①)、未だ其の位を蹈(ふ)まざるに、聖主輙(すなわち)此の称を授く。而るに今、興正菩薩は忝(かたじけな)くも、五朝の国師となって陪(したが)い、剰(あまつさ)え薩埵の名字を黷(けが)す。幸いに聖朝の明時(あかとき②)に逢い、忽ちに仏日の光輝を増し、先師の名誉を啻(ただ)翹(あ)ぐるのみに匪(あら)ず。而も亦、遺弟の眉目(びもく③)を開き、弥(いよいよ)大悲闡提の誓心を励まし、禁中(きんちゅう④)万代の宝祚(ほうそ⑤)を祈り奉るべし。仍て稟ける所、件の如し。

 遺弟等、誠惶誠恐謹言(せいこうせいきょうきんげん⑥)す。

  正安二年閏七月九日 西大寺一門遺弟等謹んで状す。

 

 凡庶=なみの人。凡人。

 明時=あかつき。暁。

 眉目=面目。ほまれ。

 禁中=禁闕(きんけつ、皇居・内裏)の中

 宝祚=天皇の位。皇位。

 誠惶誠恐謹言=まことにおそれかしこまって謹んでもうす。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

 

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2015年6月29日 (月)

コスモス寺花だより 6・29

初夏咲きコスモス:≪終り近し≫

・花の開花:7月上旬まで

・本数:3万本

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキーなど

〇紫陽花:≪終り近し≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「けふの日も 棒ふり虫よ 翌(あす)も又」一茶

・訳:今日の日もぼうふらのように生き、明日も又同じ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》460

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆諡号院宣を賜るを謝し奉るの状、

 

【菩薩号の院宣、已に以て下し賜り了んぬ。早く一門の僧侶を当寺に集めて、まさに之を拝覧せしむべし。遺弟等の眉目(びもく①)、何れの事か之に如(し)くべきか。いよいよ先師菩薩の遺教を守り、よろしく衆生利益の懇志(こんし②)を励むべきものなり。

信空、恐惶謹言(きょうこうきんげん③)す。

正安二年七月六日 】

 

 眉目=ほまれ。名誉。

 懇志=ねんごろなこころざし。

 恐惶謹言=おそれかしこみつつしんで申し上げます。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」に賛同を寄せられた

龍谷大学教授・元龍谷ミュージアム館長入澤崇先生の言葉。

「中川寺跡に奈良市がゴミ焼却場を建設しようとしている件。断固、反対します。仏教文化史上、中川寺がいかに重要な寺であったかを奈良市は知らないのだと思います。京都と奈良の間にある南山城の地にかつてどれほどの文化があったかを奈良と京都は協働して、伝える責務を担っています。」

 

 

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2015年6月28日 (日)

コスモス寺花だより 6・28

初夏咲きコスモス:≪見ごろ≫

・花の開花:7月上旬まで

・本数:3万本

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキーなど

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「ナムアアと 大口明けば 藪蚊哉」一茶

・訳:南無阿弥陀仏を唱えようと「ナムアア」と大きな口を明ければ飛び込んでくる藪蚊だよ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺戒壇院〉

「かいだんの まひるのやみに たちつれて

        ふるきみかどの ゆめをこそまもれ」

(戒壇の真昼の闇に立ちつれて 古き帝の夢をこそ守れ)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)459

◆後伏見天皇綸旨(りんじ①)に曰く、

 

①綸旨=リンシとも。綸言の趣旨。蔵人が勅命を受けて書いた文書。

 

【勅す、伝灯大法師位(でんとうだいほっしい②)叡尊といっぱ、一天四海の大導師、濁世末代の生身仏なり。済度衆生を以て己が任となし、大悲闡提(だいひせんだい③)を以て我が願となす。仍て王侯卿士の智行(ちぎょう④)に帰するや、皆な現当の値遇(げんとうのちぐう⑤)を約す。勇猛精進の堅固(ゆうみょうしょうじんのけんご⑥)に住するや、誠に仏法の寿命を続(つな)げり。是を以て九十年の化機(けき⑦)は暗に四八相(しはっそう⑧)の妙果(みょうか⑨)を彈ず(だんず⑩)。遂に其の徳を熟(つらつら)思うに、更に啻人(しじん⑪)に匪(あら)ず。まさに今寵輝(ちょうき⑫)を贈って、よろしく崇飾(すうしょく⑬)を加う。故に興正菩薩と号す。

 正安二年七月三日

   役人(菩薩号役者次第)

摂政 前太政大臣従一位藤原朝臣 兼基(近衛殿)

上卿 正二位権大納言源朝臣 通重(三條坊門)

勅使 正四位下権中納言藤原朝臣 範重

手書 大内記正五位下藤原朝臣 為範(六角)

辨官 権左小辨正四位下藤原朝臣 光定

職事 蔵人兵部小輔正五位上平朝臣 惟輔(安居院)

院旨奉書 参議正三位下藤原朝臣 光泰

院旨御使 伊豫(與)大烝中原朝臣 重次

                   外記吏主(吏生)

                   外記吏(史)部

 

〔西大寺蔵 正安二年七月三日綸旨写〕

 

②伝灯大法師位=僧綱に任ぜられない凡僧(遁世僧)の最高位の敬称。

③大悲闡提=衆生済度の大慈悲心ゆえに自らは成仏しないと誓いを立てること。

④智行=智慧と徳行。

⑤現当の値遇=菩薩に現世、さらに来世においても出会うこと。

⑥勇猛精進の堅固=勇ましく強く、ひたすら仏道修行に励み、心がしっかり定まって揺らがないこと。

⑦化機=化導のはたらき、教化活動。

⑧・四八相=三十二相。仏がそなえている三十二のすぐれた姿・形。

⑨妙果=仏果、仏のさとり

⑩彈ず=楽器を弾く。音楽をかなでる。

⑪啻人=ただのひと。

⑫寵輝=栄えある輝き。

⑬崇飾=崇敬のための修飾。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」に賛同を寄せられた

龍谷大学教授・元龍谷ミュージアム館長入澤崇先生の言葉。

「中川寺跡に奈良市がゴミ焼却場を建設しようとしている件。断固、反対します。仏教文化史上、中川寺がいかに重要な寺であったかを奈良市は知らないのだと思います。京都と奈良の間にある南山城の地にかつてどれほどの文化があったかを奈良と京都は協働して、伝える責務を担っています。」

 

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2015年6月27日 (土)

コスモス寺花だより 6・27

初夏咲きコスモス:≪見ごろ≫

・花の開花:7月上旬まで

・本数:3万本

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキーなど

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「逃げる也 紙魚(しみ)が中にも 親よ子よ」一茶

・訳:虫干しの日、虫が逃げてゆくよ。紙魚でさえも、「親よ子よ」とかばい合いながら。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺戒壇院〉

「かいだんの まひるのやみに たちつれて

ふるきみかどの ゆめをこそまもれ」

(戒壇の真昼の闇に立ちつれて 古き帝の夢をこそ守れ)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆恐(おそ①)らくは、已に大覚の同称(だいかくのどうしょう②)を黷(とく③)さんこと。其の徳を顧みるに、山嶽よりも高く、彼(か)の恩を憶(おも)うに河海よりも深し。報酬(ほうしゅう④の志、聊(いささ)かも停(とど)まること無し。仍て行基菩薩の先蹤(せんしょう⑤を逐(お)い、興正菩薩の貴号を贈る。早く有司(ゆうし⑥)に命じ、将に詔旨(しょうし⑦)を垂れんとす。然而(しかりしこうして)宣下(せんげ⑧)を相待たずして、且つは寺中に触るる所なり。叡情(えいじょう⑨)の尊崇する所、弟葉(ていよう⑩)なんぞ渇仰(かつごう⑪)せざらんや。堅く彼の菩薩の遺教(いきょう⑫)を守って、此の律法の違犯を致す莫れ。院宣かくの如し。仍て執達(しったつ⑬)件(くだん)の如し。

正安二年七月四日光泰奉(たてまつる)

西大寺門徒僧衆中】

〔西大寺蔵正安二年七月四日院宣写〕

 

 恐らくは=心配することには。つつしむ。かしこまる。

 大覚の同称=正覚を得た人、仏と同じ称号。

 黷=けがす。

 報酬=菩薩の徳や恩に報いる思い。

 先蹤=蹤は足あと。先人の事跡。

 有司=役人。

 詔旨=みことのりのおもむき。

 宣下=宣旨を下すこと。

 叡情=天子(亀山法皇)のこころ。

 弟葉=門弟。

 渇仰=のどの渇いた者が水を求めるのにたとえ、人の徳を仰ぎ慕うこと。

 遺教=ユイギョウとも。生前に残したおしえ。

 執達=上意を受けて下に通達すること。

(前日と同文)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」に賛同を寄せられた

龍谷大学教授・元龍谷ミュージアム館長入澤崇先生の言葉。

「中川寺跡に奈良市がゴミ焼却場を建設しようとしている件。断固、反対します。仏教文化史上、中川寺がいかに重要な寺であったかを奈良市は知らないのだと思います。京都と奈良の間にある南山城の地にかつてどれほどの文化があったかを奈良と京都は協働して、伝える責務を担っています。」

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2015年6月26日 (金)

コスモス寺花だより 6・26

今日は「平和行進」のやってくる日です。東京の夢の島に保存されているビキニ水爆実験で被ばくした「第五福竜丸」前を出発し、「核兵器廃絶・世界平和」をかかげ、8月の広島、長崎まで歩く一大イベントです。般若寺へは本日12時ごろ到着予定で、京都から奈良への引継ぎ式があります。近年きな臭くなってきた我が国の政治情勢の中で、戦争の愚をくりかえさせないために、私達一人一人が自分の心の中に平和のとりでを築くことが大切です。

初夏咲きコスモス:≪見ごろ≫

・花の開花:7月上旬まで

・本数:3万本

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキーなど

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「雨一見の かたつぶりにて 候よ」一茶

・訳:雨を一見している蝸牛ですぞよ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺戒壇院〉

「かいだんの まひるのやみに たちつれて

        ふるきみかどの ゆめをこそまもれ」

(戒壇の真昼の闇に立ちつれて 古き帝の夢をこそ守れ)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》458

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆恐(おそ①)らくは、已に大覚の同称(だいかくのどうしょう②)を黷(とく③)さんこと。其の徳を顧みるに、山嶽よりも高く、彼(か)の恩を憶(おも)うに河海よりも深し。報酬(ほうしゅう④の志、聊(いささ)かも停(とど)まること無し。仍て行基菩薩の先蹤(せんしょう⑤を逐(お)い、興正菩薩の貴号を贈る。早く有司(ゆうし⑥)に命じ、将に詔旨(しょうし⑦)を垂れんとす。然而(しかりしこうして)宣下(せんげ⑧)を相待たずして、且つは寺中に触るる所なり。叡情(えいじょう⑨)の尊崇する所、弟葉(ていよう⑩)なんぞ渇仰(かつごう⑪)せざらんや。堅く彼の菩薩の遺教(いきょう⑫)を守って、此の律法の違犯を致す莫れ。院宣かくの如し。仍て執達(しったつ⑬)件(くだん)の如し。

 正安二年七月四日        光泰 奉(たてまつる)

  西大寺門徒僧衆中】

〔西大寺蔵 正安二年七月四日院宣写〕

 

 恐らくは=心配することには。つつしむ。かしこまる。

 大覚の同称=正覚を得た人、仏と同じ称号。

 黷=けがす。

 報酬=菩薩の徳や恩に報いる思い。

 先蹤=蹤は足あと。先人の事跡。

 有司=役人。

 詔旨=みことのりのおもむき。

 宣下=宣旨を下すこと。

 叡情=天子(亀山法皇)のこころ。

 弟葉=門弟。

 渇仰=のどの渇いた者が水を求めるのにたとえ、人の徳を仰ぎ慕うこと。

 遺教=ユイギョウとも。生前に残したおしえ。

 執達=上意を受けて下に通達すること。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

「中川寺跡に奈良市がゴミ焼却場を建設しようとしている件。断固、反対します。仏教文化史上、中川寺がいかに重要な寺であったかを奈良市は知らないのだと思います。京都と奈良の間にある南山城の地にかつてどれほどの文化があったかを奈良と京都は協働して、伝える責務を担っています。」

龍谷大学教授・元龍谷ミュージアム館長 入澤崇

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2015年6月25日 (木)

コスモス寺花だより 6・25

本日は御本尊文殊菩薩様の御縁日です。午後一時半から本堂にて法要を務めます。

初夏咲きコスモス:≪見ごろ≫

・花の開花:7月上旬まで

・本数:3万本

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキーなど

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「並んだぞ 豆つぶ程な 蝸牛」一茶

・訳:並んだぞ。豆粒ほどのかわいらしい蝸牛が。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺戒壇院〉

「かいだんの まひるのやみに たちつれて

        ふるきみかどの ゆめをこそまもれ」

(戒壇の真昼の闇に立ちつれて 古き帝の夢をこそ守れ)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》457

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆正安二年、後伏見皇帝(ごふしみこうてい①)勅して興正菩薩と諡(おくりな)す。

 

①後伏見皇帝=父は持明院統の伏見天皇。(12881336)。在位1298(永仁6)~1301(正安3)。在位中は伏見上皇が院政を敷く。在位二年余で大覚寺統の東宮(後二条天皇)に譲位した。のち弟、花園天皇、子、光厳天皇の時院政を敷く。

 

亀山法皇院宣(いんぜん②)に曰く、

 

②院宣=院の宣旨(せんじ)の略。院司が上皇または法皇の命令を受けて出す公文書。

 

【院宣を被(こうむ)るを偁(あ)ぐ。

 叡尊上人は、法灯(ほうとう③)高く挑(かか)げ、戒珠(かいしゅ④)を鎮(とこしな)えに瑩(みが)く。志は偏(ひとえ)に衆生の利益(りやく)に在り、徳は已に菩薩の勝位に叶う。五朝(ごちょう⑤)は以て国師(こくし⑥)と為し、四輩(しはい⑦)は皆な薩埵(さった⑧)と仰ぐ。就中(なかんずく)自ら(みずから⑨)三衣十戒(さんねじゅっかい⑩)の受持を専らとし、秘密真言の入壇(⑪)に至る。是れ皆な上人の教化に依ってなり。

 

③法灯=仏の正法が世の闇を照らすのを灯に例えて言う語。仏の教え。のりのともしび。

④戒珠=梵網経の偈文に「戒は明日月の如し、亦瓔珞珠の如し」とあり、珠にたとえられる。

⑤五朝=後嵯峨、後深草、亀山、後宇多、伏見の五代の天皇。

⑥国師=本来、国家の師表たるべき高僧をに対し、君主より賜る称号。ここでは単に尊称として用いられている。

⑦四輩=比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷。

⑧薩埵=菩提薩埵。菩薩。

⑨自ら=亀山法皇のこと。

⑩三衣十戒=法皇は治天の君と呼ばれ、政治の実権を握るがあくまで出家の身である故、三衣と十戒を受持していることを言う。

⑪秘密真言の入壇=灌頂壇に入ること。受明灌頂か。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。


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2015年6月24日 (水)

コスモス寺花だより 6・24

初夏咲きコスモス:≪見ごろ≫

・花の開花:7月上旬まで

・本数:3万本

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキーなど

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「蝸牛 見よ見よおのが 影ぼふし」一茶

・訳:蝸牛、見ろよ見ろよ、自分の影法師を。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺戒壇院〉

「かいだんの まひるのやみに たちつれて

        ふるきみかどの ゆめをこそまもれ」

(戒壇の真昼の闇に立ちつれて 古き帝の夢をこそ守れ)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》456

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

〇許可行法幷表白  一帖  

〇同略作法 一帖

〇尼衆許可作法幷表白 一帖 

〇尼衆教授作法 一帖

〇尼衆血脈     一帖  

〇年始駄都秘法 一帖

〇年始五大虚空蔵法 一帖  

〇年始金剛界略次第 一帖

〇年始胎蔵界略次第 一帖  

〇年始増益護摩法 一帖

〇年始金輪仏頂法  一帖  

〇後七日宝輪華次第 一帖

〇胎蔵界自行道観  一帖  

〇光明真言会秘法  一帖

〇同願文    一巻    

〇真言八祖供儀   一巻

〇密祖血脉譜  一巻    

〇表白集    一巻

〇密声明要略集 一巻

(以上は密教書籍)

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

 

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2015年6月23日 (火)

コスモス寺花だより 6・23

初夏咲きコスモス:≪見ごろ≫

・花の開花:7月上旬まで

・本数:3万本

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキーなど

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「蝸牛(かたつむり) 我なす事は 目に見へぬ」一茶

・訳:蝸牛、自分がすることは目に見えないものだ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺戒壇院〉

「かいだんの まひるのやみに たちつれて

        ふるきみかどの ゆめをこそまもれ」

(戒壇の真昼の闇に立ちつれて 古き帝の夢をこそ守れ)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》455

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

已下密部

(興正菩薩著作目録・密教の部)

 

〇四度加行次第   九帖  

〇金剛界梵漢和鏡  八巻   

〇胎蔵界梵漢和鏡  八巻 

〇伝法灌頂詮要私記 三巻  

〇同鈔       一巻

〇同支分詮要鈔   一巻

〇伝法灌頂護摩私記 一巻  

〇同鈔       一巻

〇吽字次第   七十九帖  

〇同目録      一帖

〇多羅倶字次第 三十六帖  

〇同目録      一帖

〇細次第    四十三帖  

〇同目録      一帖

〇合字次第   四十一帖  

〇同目録      一帖

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

 

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2015年6月22日 (月)

コスモス寺花だより 6・22

初夏咲きコスモス:≪見ごろ≫

・花の開花:7月上旬まで

・本数:3万本

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキーなど

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「青梅に 手をかけて寝る 蛙哉」一茶

・訳:青梅にちょいと手をかけて寝ている蛙だよ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈秋篠寺〉

「よをそしる まづしきそうの まもりこし

        このくさむらの しろきいしずゑ」

(世を謗る貧しき僧の守り来し この草むらの白き礎)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》454

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

〇法華寺舎利縁起 一巻

〔原本と思われるものを薬師寺橋本凝胤師所蔵、現在の所有者は不詳〕  

〇造立般若寺丈六文殊菩薩願文 一巻

〔原本は般若寺所蔵、重要文化財指定〕

〇諸願文集    一巻  

〇西大寺三時勤行法則 一巻

〔写本は西大寺に現存〕

〇顕声明要略集  一巻

    已上顕書

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。


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2015年6月21日 (日)

コスモス寺花だより 6・21

初夏咲きコスモス:≪見ごろ≫

・花の開花:7月まで(秋9月中旬~11月上旬)

・本数:3万本(秋15万本)

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。(秋30種類)

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〔俳句〕

「故郷や よるも障(さはる)も 茨(ばら)の花」一茶

・訳:故郷よ。立ち寄って、ふれても茨の花のように棘をさす。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖林寺〉

「さくはなの とはににほへる みほとけを

        まもりてひとの おいにけらしも」

(咲く花の永遠に匂える御仏を 守りて人の老いにけらしも)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》453

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

〇心経会作法   一巻

〇心経略釈    一巻  

〇仁王会作法   一巻

〇法華会作法   一巻  

〇最勝会作法   一巻

〇仏名会法則   一巻 

〇文殊講式    一巻

〇辨財天講式   一巻  

〇大黒天講式   一巻

〇西大寺浄厨大黒天講式 一巻 

〇聖徳太子講式 一巻

〇南山講式    一巻  

〇霊芝講式    一巻

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

 

 

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2015年6月20日 (土)

コスモス寺花だより 6・20

初夏咲きコスモス:≪見ごろ≫

・花の開花:7月まで(秋9月中旬~11月上旬)

・本数:3万本(秋15万本)

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。(秋30種類)

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〔俳句〕

「ずつぷりと 濡て卯の花 月よ哉」一茶

・訳:ずっぷりと濡れて卯の花が咲いている美しい月夜だなあ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖林寺〉

「さくはなの とはににほへる みほとけを

        まもりてひとの おいにけらしも」

(咲く花の永遠に匂える御仏を 守りて人の老いにけらしも)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

〇四分布薩法則  一巻  

〇梵網布薩法則  一巻

〇安居法則    一巻  

〇自恣作法    一巻

〇結界略法則   一巻  

〇授菩薩七衆戒作法 五巻

〇別受八斎戒作法 一巻  

〇授十善戒作法  一巻

〇剃髪略作法   一巻  

〇梵網講讃    一巻

〇梵網略講讃   一巻  

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「奈良市クリーンの会」「クリーンセンター移設計画の見直しを求める市民の会」(略称、市民の会)

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不退寺、般若寺で。

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2015年6月19日 (金)

コスモス寺花だより 6・19

初夏咲きコスモス:≪見ごろ≫

・花の開花:7月まで(秋9月中旬~11月上旬)

・本数:3万本(秋15万本)

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。(秋30種類)

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〔俳句〕

「紫陽花の 末一色と 成にけり」一茶

・訳:紫陽花の花の最後の一色となってしまったなあ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖林寺〉

「さくはなの とはににほへる みほとけを

        まもりてひとの おいにけらしも」

(咲く花の永遠に匂える御仏を 守りて人の老いにけらしも)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》451

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

 〇大乗入道章科文 一巻 

〇最勝王経科文 一巻

 〇天台戒図  一紙    

〇勧発菩提心集流壅記 一巻  

〇同科文 一巻  

〔日蔵経第六十七巻所収「勧発菩提心集流壅記」(かんぽつぼだいしんしゅうりゅうようき)〕  

〇律宗作持羯磨  一巻 

〔日蔵第六十九巻所収「律宗作持羯磨」(りっしゅうさじこんま)〕

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「奈良市クリーンの会」「クリーンセンター移設計画の見直しを求める市民の会」(略称、市民の会)

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が詳しいです。奈良から笠置寺までの古道を歩いて踏破された動画を公開中。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不退寺、般若寺で。


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2015年6月18日 (木)

コスモス寺花だより 6・18

初夏咲きコスモス:≪満開≫

今が一番きれいです。五月から咲いていた「美色混合」という小ぶりの花に代わって、センセーションなど大きな花の種類が主役となってきました。

・花の開花:7月まで(秋9月中旬~11月上旬)

・本数:3万本(秋15万本)

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。(秋30種類)

秋一番、9月1日から咲くコスモスの種をまきました。

花菱草:≪見ごろ≫

「愛らしき 金のさかづき さし上げて

      日のひかりくむ 花菱草よ」木下利玄

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〔俳句〕

「余苗(あまりなへ) 馬さへ喰ずに 成にけり」一茶

・訳:植えられずに余った苗、馬さえも食わずに放っておかれたよ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖林寺〉

「さくはなの とはににほへる みほとけを

        まもりてひとの おいにけらしも」

(咲く花の永遠に匂える御仏を 守りて人の老いにけらしも)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》450

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

〇瑜伽菩薩戒経釈文鈔 一巻  

〇同科文 一巻

 〇菩薩戒羯磨文釈文鈔 一巻  

〇同科文 一巻

〔日蔵経第四十巻所収「菩薩戒羯磨文釈文鈔」(ぼさつかいこんまもんしゃくもんしょう)〕

〇表無表章詳体文集 三巻 

〇同科文 一巻

〔日蔵経第六十七巻所収「表無表章詳体文集」(ひょうむひょうしょうしょうたいもんじゅう)〕

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「奈良市クリーンの会」「クリーンセンター移設計画の見直しを求める市民の会」(略称、市民の会)

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が詳しいです。奈良から笠置寺までの古道を歩いて踏破された動画を公開中。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不退寺、般若寺で。

 

 

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2015年6月17日 (水)

コスモス寺花だより 6・17

初夏咲きコスモス:≪満開≫

今が一番きれいです。五月から咲いていた「美色混合」という小ぶりの花に代わって、センセーションなど大きな花の種類が主役となってきました。

・花の開花:7月まで(秋9月中旬~11月上旬)

・本数:3万本(秋15万本)

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。(秋30種類)

秋一番、9月1日から咲くコスモスの種をまきました。

花菱草:≪見ごろ≫

「愛らしき 金のさかづき さし上げて

      日のひかりくむ 花菱草よ」木下利玄

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〔俳句〕

「しなのぢや 山の上にも 田植笠」一茶

・訳:さすがに信濃路だなあ ここでは山の上にまで田植笠。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖林寺〉

「さくはなの とはににほへる みほとけを

        まもりてひとの おいにけらしも」

(咲く花の永遠に匂える御仏を 守りて人の老いにけらしも)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》449

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆其の自ら著造して来裔に貽(おく)るものは、

 

(興正菩薩著作目録・顕教の部)

 

 〇梵網経古迹記文集 十巻

〇同科文    一巻

〔日本大蔵経第三十六巻、第三十七巻所収「梵網経古迹記科文輔行文集会本」

(ぼんもうきょうこしゃっきかもんふぎょうもんじゅうえほん)〕

 〇菩薩戒本宗要輔行文集  二巻 

〇同科文  一巻

〔日蔵経第三十九巻所収「菩薩戒本宗要輔行文集」(ぼさつかいほんしゅうようふぎょうもんじゅう)〕

 〇応理宗戒図 一紙 

〇応理宗戒図本文集 一巻

 〇応理宗戒図釈文鈔 一巻 

〇同科文 一巻

〔日蔵経第四十巻所収「応理宗戒図釈文鈔」(おうりしゅうかいずしゃくもんしょう)、戒図をのぞく〕

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「奈良市クリーンの会」「クリーンセンター移設計画の見直しを求める市民の会」(略称、市民の会)

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が詳しいです。奈良から笠置寺までの古道を歩いて踏破された動画を公開中。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不退寺、般若寺で。

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2015年6月16日 (火)

コスモス寺花だより 6・16

初夏咲きコスモス:≪満開≫

今が一番きれいです。五月から咲いていた「美色混合」という小ぶりの花に代わって、センセーションなど大きな花の種類が主役となってきました。

・花の開花:7月まで(秋9月中旬~11月上旬)

・本数:3万本(秋15万本)

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。(秋30種類)

秋一番、9月1日から咲くコスモスの種をまきました。

花菱草:≪見ごろ≫

「愛らしき 金のさかづき さし上げて

      日のひかりくむ 花菱草よ」木下利玄

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

 

〔俳句〕

「おのが里 仕廻ふてどこへ 田植笠」一茶

・訳:自分の里の田植を終えてから、どこへ行って田植えをするのだろうか。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖林寺〉

「さくはなの とはににほへる みほとけを

        まもりてひとの おいにけらしも」

(咲く花の永遠に匂える御仏を 守りて人の老いにけらしも)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》448

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆宰官居士(さいかんこじ①)及び清信士女(せいしんしじょ②)の三帰五八戒(さんきごはちかい③)を受ける者に至りては、指にて屈するに勝(た)えず。講席を啓(ひら)くこと、一万七百二十一座。講演の外、又観誦切なり。行法を修すること四万一千二百八座。殺生を禁断する諸州の山川池沢郷荘邨邑、総じて之を数うるに一千三百五十六所。新たに寺院を建つること一百余所。修造するもの五百九十余所。西大に寄附して末寺を称するもの一千五百余所。就中(なかんずく)新たに戒壇を築くこと五所、謂わく西大寺、家原寺、浄住寺、海龍王寺、法華寺也。又、木像を刻み、画像を図(えが)き、経論を書き、章疏を写す如きは、其の数を知らず。

 

 宰官居士=宰官は大臣、官吏。居士は在家で仏道の修行をする男子、優婆塞の敬称。

 清信士女=清信士、清信女。在俗の男女の信者。

 三帰五八戒=三帰は帰依仏・法・僧。五八戒は在家信者が受け保つ五戒、八斎戒。八斎戒は六斎日(ろくさいじつ、月に六回の斎日に五戒に三戒を加えて)に守る。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「奈良市クリーンの会」「クリーンセンター移設計画の見直しを求める市民の会」(略称、市民の会)

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が詳しいです。奈良から笠置寺までの古道を歩いて踏破された動画を公開中。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不退寺、般若寺で。

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2015年6月15日 (月)

コスモス寺花だより 6・15

初夏咲きコスモス:≪満開≫

今が一番きれいです。

・花の開花:7月まで(秋9月中旬~11月上旬)

・本数:3万本(秋15万本)

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。(秋30種類)

秋一番、9月1日から咲くコスモスの種をまきました。

〔俳句〕

「ばば達や おどけ咄(ばなし)で 田を植る」一茶

・訳:婆々たちよ、おどけ咄をしながら田を植えている。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖林寺〉

「さくはなの とはににほへる みほとけを

        まもりてひとの おいにけらしも」

(咲く花の永遠に匂える御仏を 守りて人の老いにけらしも)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》447

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆廿九日、亀山法皇勅して右小弁光泰卿を遣り、法事を検校(けんぎょう①)せしむ。菩薩の名称を普く聞くに、五朝帝の師たり。通受具戒の弟子一千二百廿六人。就中(なかんずく)別受具戒弟子八百三十余人。沙弥沙弥尼式叉摩那戒を受ける者五百六十八人。菩薩戒を受くる者、総じて之を数うるに、道俗九万七千七百十人。密灌(みっかん②)を受くる者七十余人。法を嗣ぐ上首、出でて名藍(めいらん③)に住する者、極楽の良観性(良観房忍性)、般若の慈道空(慈道房信空)、泉福の戒印秀(戒印房源秀)、桂宮の中観禅(中観房徴禅)、海龍の長禅尊(長禅房幸尊)、護国の本照瑜(本照房性瑜)、大慈の浄賢賢(淨賢房隆賢)、薬師の観心海(観心房禅海)、大乗の道禅賢(道禅房良賢)、三邨の蓮順玄(蓮順房頼玄)、喜光の覚証海(覚証房性海)、教興の如縁一(如縁房阿一)、西琳の日浄持(日淨房惣持)、(常州)清涼の薫順玄(薫順房頼玄)、(総州)願成の円真瑩(円真房瑩真)、(相州)浄福の道信照(道信房慈照)、霊山の宗賢真(宗賢房成真)等若干人。

 

 検校=法要を監督する役。

 密灌=真言密教の伝法灌頂。

 名藍=有名な伽藍。伽藍は僧伽藍摩(梵語・サンガーラーマの音写)の略。僧侶たちが住んで仏道修行する、清浄閑静な所。後に寺院の建築物の称。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「奈良市クリーンの会」「クリーンセンター移設計画の見直しを求める市民の会」(略称、市民の会)

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が詳しいです。奈良から笠置寺までの古道を歩いて踏破された動画を公開中。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不退寺、般若寺で。

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2015年6月14日 (日)

コスモス寺花だより 6・14

初夏咲きコスモス:≪満開≫

今が一番きれいです。庭ではアジサイとコスモス、コスモスと花菱草、矢車草の共演が見られます。

・花の開花:7月まで(秋は9月中旬~11月上旬)

・本数:3万本(秋は15万本)

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。(秋は30種類)

秋一番、9月1日から咲くコスモスの種をまきました。

〔俳句〕

「蕗の葉に いわしを配る 田植哉」一茶

・訳:蕗の葉っぱに入れた鰯を配る田植だなあ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖林寺〉

「さくはなの とはににほへる みほとけを

        まもりてひとの おいにけらしも」

(咲く花の永遠に匂える御仏を 守りて人の老いにけらしも)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》446

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆廿七日、衆法分衣の法を行う。羯磨は招提長老円律玄律(師脱ヵ、えんりつげんりっし①)、答法は慈道空(慈道房信空)公、五徳は観玄尊(観玄房璋尊)、看病は隨覚慧(隨覚房鏡慧)、衆僧七百七十九人、廿八日より諸弟子広く中陰の仏事を作す。以て法乳の恩に報いる。九月七日、後宇多帝、其の遷化を聞き、嗟悼(さとう②)して已まず。乃ち勅使を遣り、賻(ふ③)を贈って弔慰(ちょうい)す。

 

 円律玄律師=唐招提寺長老円律房証玄。中興第一世長老覚盛(かくじょう)の跡を承け第二世長老となり、伽藍復興を成就し、門弟を輩出した。

 嗟悼=なげきかなしむ。

 賻=喪主を助けるために、金品を贈る、その贈り物。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「奈良市クリーンの会」「クリーンセンター移設計画の見直しを求める市民の会」(略称、市民の会)

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が詳しいです。奈良から笠置寺までの古道を歩いて踏破された動画を公開中。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不退寺、般若寺で。

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2015年6月13日 (土)

コスモス寺花だより 6・13

初夏咲きコスモス:≪満開≫

今が一番きれいです。今日は梅雨の一休み、晴れ間が見られそうです。庭ではアジサイとコスモス、コスモスと花菱草、矢車草の共演が見られます。

・花の開花:7月まで(秋は9月初旬~11月上旬)

・本数:3万本(秋は15万本)

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。(秋は30種類)

秋一番、9月1日から咲くコスモスの種まきをしました。

花菱草:≪見ごろ≫

「愛らしき 金のさかづき さし上げて

      日のひかりくむ 花菱草よ」木下利玄

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇夾竹桃:≪満開≫

〔俳句〕

「みちのくや 判官(はうぐわん)どのを 田うゑ歌」一茶

・訳:ここぞ陸奥だなあ。判官どのを田植歌でお慰めしよう。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖林寺〉

「さくはなの とはににほへる みほとけを

        まもりてひとの おいにけらしも」

(咲く花の永遠に匂える御仏を 守りて人の老いにけらしも)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》445

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆戒印、性瑜、信空、総持、阿一、鏡慧等廿余人、龕(がん①)を舁(かつ)ぎ火に就くに及んで、僧尼送る者一千余人、下三衆(げのさんしゅう②)三百余人、南北二京諸山の衆僧、其の数を知らず。以て信男信女に至りては、足を投ずるの地無し。時に音楽空に鳴り、天華紛墜(ふんつい③)す。又瑞花あり、赤蔡(せきさい④)の如くにして異香芬馥(いこうふんふく⑤)たり。烈熖(れつえん⑥)の上に盤旋(はんせん⑦)して、経ること久しくしても滅せず。火已み、五彩の設利羅(せつりら⑧)燦爛(さんらん⑨)として地に満つ。諸弟子、白蠟器(はくろうき⑩)を以て霊骨を奉って、寺の西北、荼毘の地に塔をたつ。其の院に牓(ぼう⑪)して、法体性と曰い、今に至る。風清月白の夜、塔中に振鐸(しんたく⑫)の声あり。

 

 龕=ずし。仏像を安置する箱。

 下三衆=沙弥、沙弥尼、式叉摩那。

 紛墜=みだれ落ちる。

 赤蔡=赤い亀、うらないに用いる大きな亀。

 異香芬馥=すぐれたよい香りがかんばしい。

 烈熖=はげしい炎。

 盤旋=ぐるぐるまわる。

 設利羅=仏・聖者の遺骨、舎利。梵語・シャリーラの音写。

 燦爛=きらめき輝くさま。

 白蠟器=白蠟で作った器。

 牓=かけふだ。額。

⑫振鐸=大鈴をふる。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「クリーンセンター移設計画の見直しを求める市民の会」(略称、市民の会)

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が詳しいです。奈良から笠置寺までの古道を歩いて踏破された動画を公開中。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不空院、不退寺、般若寺で。

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2015年6月12日 (金)

コスモス寺花だより 6・12

初夏咲きコスモス:≪満開≫

今が一番きれいです。

・花の開花:5月~6月末(秋は9月中旬~11月上旬)

・本数:3万本(秋は15万本)

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。(秋は30種類)

花菱草:≪見ごろ≫

「愛らしき 金のさかづき さし上げて

      日のひかりくむ 花菱草よ」木下利玄

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇夾竹桃:≪満開≫

〔俳句〕

「かつしかや 早乙女がちの 渉し舟」一茶

・訳:かつしかよ、早乙女が目立つ渡し舟。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖林寺〉

「さくはなの とはににほへる みほとけを

        まもりてひとの おいにけらしも」

(咲く花の永遠に匂える御仏を 守りて人の老いにけらしも)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》444

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆菩薩の化することを聞き、皆悉く決して迦文(かもん①)の応化(おうげ②)なりと称す。況や又、三輪の神託に符合するに於いておや。世を閲(けみ)すること九十、春秋坐(ましま)すこと五十四夏。黒白の男女、號慟(ごうどう③)悲恋(ひれん④)す。釈尊の堅林(けんりん⑤)に滅を唱うる時に異なること無き也。身を留むること三日、容貌は生けるが如し。鬢髪(びんぱつ⑥)は漸(ようよう)に長ず。

 

 迦文=釈迦文(しゃかもん)の略。釈迦牟尼の訛略。

 応化=仏が衆生を救うために、いろいろに姿を変えてこの世に現われること。

 號慟=声をあげて泣き悲しむ。

 悲恋=悲しみしたう。

 堅林=沙羅林。梵語・シャーラの訳、堅固。

 鬢髪=鬢(頭の左右側面)の髪。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「奈良市クリーンの会」「クリーンセンター移設計画の見直しを求める市民の会」(略称、市民の会)

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が詳しいです。奈良から笠置寺までの古道を歩いて踏破された動画を公開中。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不退寺、般若寺で。

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2015年6月11日 (木)

コスモス寺花だより 6・11

初夏咲きコスモス:≪満開≫

今が一番きれいです。

・花の開花:5月~6月末(秋は9月中旬~11月上旬)

・本数:3万本(秋は15万本)

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。(秋は30種類)

花菱草:≪見ごろ≫

「愛らしき 金のさかづき さし上げて

      日のひかりくむ 花菱草よ」木下利玄

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇夾竹桃:≪満開≫

〔俳句〕

「もたいなや 昼寝して聞く 田うゑ唄」一茶

・訳:もったいないことだよ。昼寝しながら、のうのうと聞く田植唄。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖林寺〉

「さくはなの とはににほへる みほとけを

        まもりてひとの おいにけらしも」

(咲く花の永遠に匂える御仏を 守りて人の老いにけらしも)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》443

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆招提寺円律玄(円律房証玄)律師、側に在り之を聞く。輙(すなわ)ち感嘆流涕して去る。酉の刻(午後六時頃)に至って、漱盥(そうかん①)して藕絲(ぐうし②)の伽梨(僧迦梨)を服し、印を結び端座して秘密呪を誦す。声漸く微かなるに至りて化す。気有り室に満つること沈水香(じんすいこう③)の如し。此の旹(とき)に丁(あ)たって、春日五社大明神第一の社、宝扉自ずから八の字に開き、興正菩薩来りて社の内に入る。菩薩入り已るに、即ち自ずから閉ず。社司神人(しゃしじにん④)皆面(おもて)して、之を見て奇異の思いを生ず。

 

 漱盥=たらいであらう、すすぐ。

 藕糸=蓮の茎または根茎にある繊維。はすのいと。

 沈水香=沈香。

 社司神人=社司はやしろのつかさ、神職。神人(じにん、じんにん)は神社に隷属して神事・雑役に奉仕する下級の神職や寄人。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「奈良市クリーンの会」「クリーンセンター移設計画の見直しを求める市民の会」(略称、市民の会)

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が詳しいです。奈良から笠置寺までの古道を歩いて踏破された動画を公開中。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不退寺、般若寺で。

 

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2015年6月10日 (水)

コスモス寺花だより 6・10

初夏咲きコスモス:≪満開≫

今が一番きれいです。

・花の開花:5月~6月末(秋は9月中旬~11月上旬)

・本数:3万本(秋は15万本)

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。(秋は30種類)

花菱草:≪見ごろ≫

「愛らしき 金のさかづき さし上げて

      日のひかりくむ 花菱草よ」木下利玄

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇夾竹桃:≪満開≫

〔俳句〕

「ざぶざぶと 白壁洗ふ わか葉哉」一茶

・訳:ざぶざぶと白壁を洗うような若葉よ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈三月堂にて〉

「びしやもんの おもきかかとに まろびふす

         おにのもだえも ちとせへにけむ」

〈毘沙門の重きかかとにまろび伏す 鬼の悶えも千年経にけむ〉

・かかと=踵。足の裏の、足首あたりの部分。きびす。くびす。

・まろぶ=転ぶ。ころぶ、倒れる。

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》442

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆即ち告嘱(こくしょく①)して曰く、

 

【此の三衣は、曩(むかし)吾祖、過海大師(鑑真)、聖武帝に授け奉りし自り、以て亀山法皇に至るまで、王宮に伝持すること四十五代。法皇曾て老僧が三衣を求受し、而して之を護持す。又、此の龍興の三衣を以て老僧に勅伝して以て受持せしむ。老僧、今汝らに付与す。汝等次第に伝持して、其の嫡子をして此の衣を護持せしめ、以て来際に達せば、老僧の願志亦足らん。】

 

 告嘱=ゆだねること。遺嘱。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「奈良市クリーンの会」「クリーンセンター移設計画の見直しを求める市民の会」(略称、市民の会)

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が詳しいです。奈良から笠置寺までの古道を歩いて踏破された動画を公開中。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不退寺、般若寺で。

 

 

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2015年6月 9日 (火)

コスモス寺花だより 6・9

初夏咲きコスモス:≪満開≫

この時期のコスモスとしては今が一番きれいです。

・花の開花:5月~6月末(秋は9月中旬~11月上旬)

・本数:3万本(秋は15万本)

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。(秋は30種類)

花菱草:≪見ごろ≫

「愛らしき 金のさかづき さし上げて

      日のひかりくむ 花菱草よ」木下利玄

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇夾竹桃:≪満開≫

〔俳句〕

「しんとして わか葉の赤い 御寺哉」一茶

・訳:しんとして若葉が赤いお寺であるよ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈三月堂にて〉

「びしやもんの おもきかかとに まろびふす

         おにのもだえも ちとせへにけむ」

〈毘沙門の重きかかとにまろび伏す 鬼の悶えも千年経にけむ〉

・かかと=踵。足の裏の、足首あたりの部分。きびす。くびす。

・まろぶ=転ぶ。ころぶ、倒れる。

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》441

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆是の如く告げ訖り、即ち文応法皇(ぶんおうほうおう①)賜る所の龍興三衣(りゅうこうさんね②)の中(うち)、僧伽梨(そうぎゃり)、幷に戒壇実相(かいだんじっそう③)進ずる所の飛行鉢多羅(はつたら④)を以て慈道空公(慈道房信空)律師に付し、兼て諸大弟子等の推挙に依って、以て之を補処(ふしょ⑤)の法王子(ほうおうじ⑥)と為す。又、鬱多羅僧(うったらそう)を以て日浄持(日浄房総持)律師に授く。安陀会(あんだえ)を以て良観性(良観房忍性)律師に送与す。其の附する所の法皇宸翰(しんかん⑦)を以て、永く二聖院(にしょういん⑧)に納め、以て寺鎮と為す。

 

 文応法王=亀山上皇。

 龍興三衣=鑑真和尚の三衣(僧伽梨・大衣、鬱多羅僧・上衣、安陀会・下衣)。

 戒壇実相=実相房円照(12211277)。東大寺戒壇院中興開山。東大寺学侶から叡尊師らに律を、円爾(えんに)に禅を学び、禅教律を兼学す。凝然(ぎょうねん)の師。

 鉢多羅=梵語・パートラの音写。僧侶の食器、鉢。応量器と訳。

 補処=一生補処(いっしょうふしょ)。ただ一度だけ生死につながれ、一生過ぎれば次には仏になれる者。特に釈尊の後に成仏することになっている弥勒菩薩をいう。

 法王子=仏法を受け継ぐ王子。正嫡の弟子。

 宸翰=天子の直筆の書き物。

 二聖院=西大寺山内の子院。現存。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「奈良市クリーンの会」「クリーンセンター移設計画の見直しを求める市民の会」(略称、市民の会)

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が詳しいです。奈良から笠置寺までの古道を歩いて踏破された動画を公開中。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不退寺、般若寺で。

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2015年6月 8日 (月)

コスモス寺花だより 6・8

初夏咲きコスモス:≪満開≫

この時期のコスモスとしては今が一番きれいです。昨日、美咲会のボランティア作業で古い花柄摘みをしていただき、新たな花の景色が作られました。また秋のコスモスを育てる苗床も駐車場に積みあがっています。夏から秋への準備が整って来ました。6月から7月にかけてコスモス寺の繁忙期が始まります。

・花の開花:5月~6月末(秋は9月中旬~11月上旬)

・本数:3万本(秋は15万本)

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。(秋は30種類)

花菱草:≪見ごろ≫

「愛らしき 金のさかづき さし上げて

      日のひかりくむ 花菱草よ」木下利玄

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇夾竹桃:≪満開≫

〔俳句〕

「夕飯も 山水くさき わか葉哉」一茶

・訳:夕飯も山から汲んできた水で炊いたような味だ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈三月堂にて〉

「びしやもんの おもきかかとに まろびふす

         おにのもだえも ちとせへにけむ」

〈毘沙門の重きかかとにまろび伏す 鬼の悶えも千年経にけむ〉

・かかと=踵。足の裏の、足首あたりの部分。きびす。くびす。

・まろぶ=転ぶ。ころぶ、倒れる。

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》440

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆又衆に示して曰く、

 

【老僧、生を叔世(しゅくせい①)に受くと雖も、幸いに名利(みょうり②)の鎖に縛られず。律幢(りつとう③)を既顚(きてん④)たるに起こし、七衆は天下に楳布(ばいほ⑤)せり。我が能事(のうじ⑥)已に畢り、今夕まさに去らんとす。斤を輟し(おのをてつし⑦)、弦を絶つ(げんをたつ⑧)。今日に於いて汝ら諸人、老僧滅後、当に万縁を屏息(へいそく⑨)し、精しく三学(さんがく⑩)を修し毘尼(びに⑪)の宗風をして地に落ちざらしむべきなり。】

 

 叔世=末世。

 名利=名聞利養。名誉と利得。

 律幢=律宗のはた。

 既顚=すでに倒れている状態。

 楳布=さみだれの如く広まる、流布す。

 能事=為すべき事柄。

 斤を輟す=斤(木を切ること)をやめる。

 弦を絶つ=楽器の演奏をやめる。

 屏息=息をころしてじっとしていること。

 三学=戒・定・慧の仏教の学問。戒律、禅定、智慧。

 毘尼=毘奈耶、梵語・ビナヤの音写。律と訳される。律宗のこと。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「奈良市クリーンの会」「クリーンセンター移設計画の見直しを求める市民の会」(略称、市民の会)

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が詳しいです。奈良から笠置寺までの古道を歩いて踏破された動画を公開中。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不退寺、般若寺で。

 

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2015年6月 7日 (日)

コスモス寺花だより 6・7

初夏咲きコスモス:≪満開≫

この時期のコスモスとしては今が一番きれいです。コスモスと紫陽花の共演で一つのドラマが作られそうです。

・花の開花:5月~6月末

・本数:3万本

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。

花菱草:≪見ごろ≫

「愛らしき 金のさかづき さし上げて

      日のひかりくむ 花菱草よ」木下利玄

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇夾竹桃:≪満開≫

〔俳句〕

「大蛇の 二日目につく 茂り哉」一茶

・訳:横たわっている大きな蛇が二日も目に入ってくる夏草の茂みよ。

〔和歌〕

「あやめ引く 今夜(こよひ)許(ばかり)や 思(おもひ)やる

        都も草の 枕なるらむ」

         中務卿宗良親王・新葉和歌集208

「菖蒲の根を引く五月五日(陰暦)の今宵だけは、この旅先から思いやる都でも、きっと邪気を払う菖蒲を枕にしているので、旅寝をするのに似ていることであろう。」

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈三月堂にて〉

「びしやもんの おもきかかとに まろびふす

         おにのもだえも ちとせへにけむ」

〈毘沙門の重きかかとにまろび伏す 鬼の悶えも千年経にけむ〉

・かかと=踵。足の裏の、足首あたりの部分。きびす。くびす。

・まろぶ=転ぶ。ころぶ、倒れる。

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》439

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆未刻(ひつじのこく)嘗て寺事を嘱するの大弟子信空、源秀、幸尊、性瑜、阿一、総持等の諸公を召し、重ねて慇(ねんごろ)に嘱累(しょくるい①)し、更に亦告げて曰く、

 

【当寺年始七壇修法〔宝塔中壇駄都法。幷に五大虚空蔵法。西壇金剛界。東壇胎蔵界。護国院増益護摩。西室院金輪仏頂法等是れなり。〕幷に後七日宝輪華法及び涅槃、仏生、最勝、光明、仏名、祖忌、等の諸法会、仮使(たとい)数世を更(か)うとも、我が法裔に預かる者、敢えて忽(ゆるが)せにするべからず。】

 

 嘱累=たのむ。ゆだねる。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*昨年から奈良市議会の委員会では「ごみ焼却場移転推進の請願書」と「候補地の白紙撤回を求める請願書」がぶつかっていて、継続審議状態が続いています。白紙撤回派は益々結束を固めていて、市当局との話し合いは白紙に戻さない限り応じないと意思表明しています。本日67日(日)の東鳴川応現寺の観音様御開帳の日には関係者が集まり対策を練るようです。一方移転推進派は徐々に結束が緩み、現候補地に固執しなくてもよいのではという良識派が多くなっているそうです。古都の歴史と文化財に少しでも理解ある人であれば、浄瑠璃寺と当尾の里を壊すような決定に与することはなされないでしょう。奈良市民の良識を信じたいですね。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「奈良市クリーンの会」「クリーンセンター移設計画の見直しを求める市民の会」(略称、市民の会)

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が詳しいです。奈良から笠置寺までの古道を歩いて踏破された動画を公開中。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不空院、不退寺、般若寺で。

 

 

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2015年6月 6日 (土)

コスモス寺花だより 6・6

初夏咲きコスモス:≪満開≫

この時期のコスモスとしては今が一番きれいです。

・花の開花:5月~6月末

・本数:3万本

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。

花菱草:≪見ごろ≫

「愛らしき 金のさかづき さし上げて

      日のひかりくむ 花菱草よ」木下利玄

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇夾竹桃:≪満開≫

〔俳句〕

「我上に やがて咲らん 苔の花」一茶

・訳:わが身の上にやがて咲くだろう苔の花が。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈三月堂にて〉

「びしやもんの おもきかかとに まろびふす

         おにのもだえも ちとせへにけむ」

〈毘沙門の重きかかとにまろび伏す 鬼の悶えも千年経にけむ〉

・かかと=踵。足の裏の、足首あたりの部分。きびす。くびす。

・まろぶ=転ぶ。ころぶ、倒れる。

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》438

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆四日、微疾(びしつ)を示す。諸山の門弟子幷びに宰官居士(さいがんこじ①)、訊候(じんこう)する者絡繹(らくえき②)して絶えず。菩薩、一々之に接して憊色(はいしょく③)無し。弟子、浄円慶印、源秀戒印、本照性瑜、慈道信空、日浄総持、覚証性海、観玄璋尊、浄賢隆賢、道禅良賢、本覚良忍、明信禅覚等、及び侍者、隨覚鏡慧、覚運善基、思願鏡瑜、智匧尊鏡、安然尊俊等廿余人、夙夜(しゅくや④)番を更(か)わりて陪侍(ばいじ⑤)す。十四日、後宇多院勅して伯耆前司親顕(ちかあき)卿を遣り慰問す。二十一日、

亀山法皇右小弁光泰(みつやす)卿に命じて恩顧(おんこ)したまう。又、医を遣り病を眎(み⑥)せしむ。二十三日総持、護国院に於いて法華寿量品を講読す。衆僧、四王堂に就いて最勝王経を講読す。共に之を開白して以て平癒を祈る。廿四日、浄髪澡身し、新しい浄衣を着る。次の早(あさ)、六念(ろくねん⑦)等の法は平時(日)と異ならず。斎(さい⑧)罷(や)め跏趺(かふ⑨)して入観したまう。時に紫雲あり、寺の上に現ず。道俗見る者、慌忙(こうぼう⑩)として奔(はし)り至り、菩薩の将に寂を示さんとするを聞く。始めて駭然(かいぜん⑪)として異(い)と称し、掌を合わせ額に加え、南無思円仏(なむしえんぶつ⑫)と唱う。

 

 宰官居士=宰官は司の長、役人の高官。居士は在家で仏道の修行する男子。

 絡繹=道路に人馬などの往来が絶え間なくつづくこと。

 憊色=疲れた様子。

 夙夜=朝夕。

 陪侍=(貴人の)そばにつきしたがうこと。

 眎=視。

 六念=念仏、念法、念僧、念戒、念施、念天。

 斎=食事。

 跏趺=結跏趺坐。

 慌忙=あわただしい。切迫している。

 駭然=おどろいて。

 南無思円仏=叡尊師の房名(仮名)が思円房であるので、師を釈尊の再来と捉え称名念仏した。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*昨年から奈良市議会の委員会では「ごみ焼却場移転推進の請願書」と「候補地の白紙撤回を求める請願書」がぶつかっていて、継続審議状態が続いています。白紙撤回派は益々結束を固めていて、市当局との話し合いは白紙に戻さない限り応じないと意思表明しています。67日(日)の東鳴川応現寺の観音様御開帳の日には関係者が集まり対策を練るようです。一方移転推進派は徐々に結束が緩み、現候補地に固執しなくてもよいのではという良識派が多くなっているそうです。古都の歴史と文化財に少しでも理解ある人であれば、浄瑠璃寺と当尾の里を壊すような決定に与することはなされないでしょう。奈良市民の良識を信じたいですね。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「奈良市クリーンの会」「クリーンセンター移設計画の見直しを求める市民の会」(略称、市民の会)

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が詳しいです。奈良から笠置寺までの古道を歩いて踏破された動画を公開中。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不退寺、般若寺で。

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2015年6月 5日 (金)

コスモス寺花だより 6・5

初夏咲きコスモス:≪満開≫

この時期のコスモスとしては今が一番きれいです。

・花の開花:5月~6月末

・本数:3万本

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。

花菱草:≪見ごろ≫

「愛らしき 金のさかづき さし上げて

      日のひかりくむ 花菱草よ」木下利玄

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇夾竹桃:≪見ごろ≫

〔俳句〕

「笋(たけのこ)の うんぷてんぷの 出所(でどこ)哉」一茶

・訳:筍がどこへ出るかは生んで決まっているのだなあ。

〔和歌〕

「わきて我が 頼む心の 深き江に

        引けるあやめの 根とは知らなん」

         新待賢門院・新葉和歌集206

「これは、特に私が頼りとする貴方のとの深い縁を思って、不かい沼の江で引き抜いた菖蒲の根だと知ってほしいものです。」

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈三月堂にて〉

「びしやもんの おもきかかとに まろびふす

         おにのもだえも ちとせへにけむ」

〈毘沙門の重きかかとにまろび伏す 鬼の悶えも千年経にけむ〉

・かかと=踵。足の裏の、足首あたりの部分。きびす。くびす。

・まろぶ=転ぶ。ころぶ、倒れる。

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》437

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆八月朔日、海龍王寺に届き、新たに金塔(きんとう①)を営む。而して法華寺舎利三十七粒を分ち、之を安置し奉り、以て寺鎮と為す。因みに又、法華寺舎利を数う。其の記文に曰く、

 

【正応三年八月一日、海龍王寺に新たに殿を結構して、三十七粒を〔員数以て之を採定す〕請い奉るの後、之を勘計する処、二千二十粒なり。弘安四年勘計の時は二千四十粒云々。今十七粒増すなり。 叡尊】

 

 金塔=金銅製舎利塔。重要文化財として現存す。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*昨年から奈良市議会の委員会では「ごみ焼却場移転推進の請願書」と「候補地の白紙撤回を求める請願書」がぶつかっていて、継続審議状態が続いています。白紙撤回派は益々結束を固めていて、市当局との話し合いは白紙に戻さない限り応じないと意思表明しています。67日(日)の東鳴川応現寺の観音様御開帳の日には関係者が集まり対策を練るようです。一方移転推進派は徐々に結束が緩み、現候補地に固執しなくてもよいのではという良識派が多くなっているそうです。古都の歴史と文化財に少しでも理解ある人であれば、浄瑠璃寺と当尾の里を壊すような決定に与することはなされないでしょう。奈良市民の良識を信じたいですね。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「奈良市クリーンの会」「クリーンセンター移設計画の見直しを求める市民の会」(略称、市民の会)

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が詳しいです。奈良から笠置寺までの古道を歩いて踏破された動画を公開中。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不退寺、般若寺で。

 

 

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2015年6月 4日 (木)

コスモス寺花だより 6・4

初夏咲きコスモス:≪満開≫

この時期のコスモスとしては今が一番きれいです。

・花の開花:5月~6月末

・本数:3万本

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。

花菱草:≪見ごろ≫

「愛らしき 金のさかづき さし上げて

      日のひかりくむ 花菱草よ」木下利玄

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇夾竹桃:≪見ごろ≫

〔俳句〕

「里の女や 麦にやつれし うしろ帯」一茶

・訳:廓から身請けされた女よ、今では麦刈りに疲れて後帯。

〔和歌〕

「時鳥 鳴きつとかたる 人しあれば

     今日(けふ)を初音(はつね)と いかが頼まん」

       中務卿尊良親王・新葉和歌集184

「時鳥がもう鳴きましたと語る人がいるので、今日こそ時鳥の初音を聞く日であると、どれほど当てにすることだろうか。」

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈三月堂にて〉

「びしやもんの おもきかかとに まろびふす

         おにのもだえも ちとせへにけむ」

〈毘沙門の重きかかとにまろび伏す 鬼の悶えも千年経にけむ〉

・かかと=踵。足の裏の、足首あたりの部分。きびす。くびす。

・まろぶ=転ぶ。ころぶ、倒れる。

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》436

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆【詔を奉って四王堂に就いて最勝会を修するの記

 抑(そもそも)北京十一面堂本尊は、鳥羽上皇の御願、叡念甚深の霊像なり。時遷り事改まる。世は濁り、信薄くして、寺門空しく耕作の地と変じ、料荘多く甲乙の領と成る。本尊独り残り玉うと雖も、形体猶全きからず。修覆に人無し。安置するに所無し。徒(いたずら)に礎石の間に臥して六十余廻の星霜を送る。嗚呼悲しいかな、之に依って疾疫(しつえき①)国に遍し、病死衢(く②)に満つ。而るに去年の冬、極月(ごくげつ③)の比、図らずも院宣を下され偁(しょう④)するに、件の尊像を当寺に移し奉り修複の功を終え、四王院に安置し、恒例の最勝王経を講ずべし。楚忽(そこつ⑤)の儀、是非に迷うと雖も。勅詔背きがたし。終に修複の沙汰を致す。未だ修功を終らずと雖も、早く詔勅に任せて、講席を観音の宝前に展(の)ぶべし。然るに四王院内陣幷に本尊の修造、未だ就かず。故に安置し難し。是を以て、暫く院の堂中に納め奉らんと欲する所を以て。〔西大寺蔵の『十一面縁起』には「本尊の御身の中に納める舎利幷びに円鏡を、講会の間、四王院に移し奉る」の句を挿む〕

以て勅願を遂ぐ。是(かく)の故に先ず衆僧、観音の宝前に集会し、各(おのおの)礼拝を致し、次いで四王院に詣して講会を執行する者なり。暫く今年の儀、次第斯の如し。後見の為、記して之を留むべきの旨、和尚の厳命に隨がう所なり。

 正応三年五月六日           仏子性瑜 】

 

 疾疫=はやりやまい。流行病。

 衢=四方に通ずる大通り。ちまた。

 極月=年のきわまる月の意。十二月の異称。

 偁=称。あげる、となえる。

 楚忽=粗忽ヵ。あわただしいこと。ぶしつけ。

 

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*昨年から奈良市議会の委員会では「ごみ焼却場移転推進の請願書」と「候補地の白紙撤回を求める請願書」がぶつかっていて、継続審議状態が続いています。白紙撤回派は益々結束を固めていて、市当局との話し合いは白紙に戻さない限り応じないと意思表明しています。67日(日)の東鳴川応現寺の観音様御開帳の日には関係者が集まり対策を練るようです。一方移転推進派は徐々に結束が緩み、現候補地に固執しなくてもよいのではという良識派が多くなっているそうです。古都の歴史と文化財に少しでも理解ある人であれば、浄瑠璃寺と当尾の里を壊すような決定に与することはなされないでしょう。奈良市民の良識を信じたいですね。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「奈良市クリーンの会」「クリーンセンター計画の見直しを求める奈良市民の会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が詳しいです。奈良から笠置寺までの古道を歩いて踏破された動画を公開中。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不退寺、般若寺で。

*「市民の会」による街頭署名活動が、本日64日午前7時より近鉄学園前駅北口で行われます。

 

 

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2015年6月 3日 (水)

コスモス寺花だより 6・3

初夏咲きコスモス:≪満開≫

この時期のコスモスとしては今が一番きれいです。

・花の開花:5月~6月末

・本数:3万本

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。

花菱草:≪見ごろ≫

「愛らしき 金のさかづき さし上げて

      日のひかりくむ 花菱草よ」木下利玄

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇夾竹桃:≪見ごろ≫

〔俳句〕

「麦つくや 大道中(だいどうなか)の 大月夜(おほつくよ)」一茶

・訳:麦をついているよ。大きな道の真ん中で、大きな月が出る夜に。

〔和歌〕

「聞きてこそ いとど待たるれ 郭公

        初音ばかりと なに思(おもひ)けん」

         民部卿光資・新葉和歌集187

「一度きいたからこそ、いよいよその鳴き声が待たれることだよ。時鳥は初音だけがよいなどと、何を私は思っていたのだろうか。」

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈三月堂にて〉

「びしやもんの おもきかかとに まろびふす

         おにのもだえも ちとせへにけむ」

〈毘沙門の重きかかとにまろび伏す 鬼の悶えも千年経にけむ〉

・かかと=踵。足の裏の、足首あたりの部分。きびす。くびす。

・まろぶ=転ぶ。ころぶ、倒れる。

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》435

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆而して後、衆の為に之を講ず。因りて、流壅記(りゅうようき①)一巻幷に科文を撰し、以て来裔(らいえい②)に垂る。菩薩、老歯(ろうし③)に至って、力めて之を講説し、時の衆を訓誡す。亦、記文を製して、其の未悟を暁(さと)らしむること、膾鮪(かいゆう④)の蛟龍(こうりゅう⑤)を宗とするがごとし。磨すれども磷(かがや)かず。涅(でつ⑥)すれども緇(し⑦)ならずと。時に見る、仲夏、十一面尊像手臂(しゅひ⑧)零碎(れいさい⑨)し、面顔僅かに全(まった)し。故に去る冬、工に命じて之を修復せしむ。彫刻已に成れども、漆布の修飾いまだだ終わらず。然りと雖も、宣叡(せんえい⑩)を重んずるが故に、尊像の胸内に納める所の仏舎利幷に円鏡を四王堂の中央に安置し、以て恒例の最勝会を修し、国家を祝祷し御願を円満せしむ。法事已に訖って、本照瑜(ほんしょうゆ⑪)公に命じて其の趣を記録せしむ。其の記文に曰く、

 

 流壅記=勧発菩提心集流壅記。『勧発菩提心集』の注釈書。日本大蔵経67所収。 

 来裔=未来の後裔。

 老歯=歯は年齢、よわい。老齢。

 膾鮪=膾はなます。鮪は大きな魚、まぐろ。

 蛟龍=想像上の動物で、まだ龍とはならない蛟(みずち)。 

 涅=黒く染める。

 緇=黒色の衣服。墨染めの衣。

 手臂=手と腕。

 零碎=落ちてくだける。

 宣叡=院宣。  

 本照瑜=本照房性瑜。宝生護国院第一世長老。出自は住吉社の津守氏。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。移転推進者はこれだけあっても「なにもないところ」と言うのでしょうか。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*仲川げん奈良市長の第一期目の選挙マニフェストは、「大型ハコもの公共事業をゼロベースで見直す」でした。これは窮乏逼迫した奈良市財政の立て直しを目指すものではなかったのでしょうか。何百億円もの巨費を要する「ごみ焼却場移転計画」を見直し、将来の市民負担を軽減する施策を期待させるものだったはずです。

そして二期目の選挙公約、政策ビジョンは

「世界から尊敬される国際観光経済都市NARA」です。

さらに『ならしみんだより9月号』には「二期目の就任にあたって」というあいさつ文で抱負が述べられています。その結びは、

「 新たな4年間では、歴史や文化・自然環境にも恵まれた、奈良市の素晴らしい魅力や資源を最大限に引き出し、世界の中における奈良の価値向上に取り組みたいと思いますので、市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

仲川げん」

という文章になっています。

立派な「お言葉」です。「世界から尊敬される」「世界の中における奈良の価値向上」、と高いこころざしが示され、古都奈良の現在と将来を託す市長にふさわしく、たのもしい限りです。仲川市長には御祝儀として「言行一致」という言葉を御進呈いたします。この政治モラルを守って市政に邁進していただきたいですね。

しかし、歴史ある名刹寺院のすぐそばにゴミ焼却場をつくって、はたして「世界から尊敬される観光都市奈良」と言えるのでしょうか。もう一度、移転が必要かどうかの出発点に戻って考えていただきたいですね。仲川市長さん、おねがいします。

*昨年から奈良市議会の委員会では「ごみ焼却場移転推進の請願書」と「候補地の白紙撤回を求める請願書」がぶつかっていて、継続審議状態が続いています。白紙撤回派は益々結束を固めていて、市当局との話し合いは白紙に戻さない限り応じないと意思表明しています。67日(日)の東鳴川応現寺の観音様御開帳の日には関係者が集まり対策を練るようです。一方移転推進派は徐々に結束が緩み、現候補地に固執しなくてもよいのではという良識派が多くなっているそうです。古都の歴史と文化財に少しでも理解ある人であれば、浄瑠璃寺と当尾の里を壊すような決定に与することはなされないでしょう。奈良市民の良識を信じたいですね。

*現候補地へのごみ焼却場建設反対を表明した団体

「奈良市東部地区自治連合協議会」「東里地区自治連合会」「鼓阪校区自治連合会」「青山町自治会」「木津川市当尾区五ヶ寺連合会」「真言律宗三ヶ寺連合会」「奈良市ごみ焼却場建設問題を考える会」「浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会」弥勒の道プロジェクト」project@mirokunomichi.orℊ「奈良市クリーンの会」

*この問題を詳しく知りたい方は、

ホームページ『奈良市クリーンセンターの課題と新しい奈良の創造』『弥勒の道プロジェクト』をご覧ください。本計画の問題点が的確にまとめられています。HP「般若寺」にリンクあり。現地の事については『弥勒の道プロジェクト』が詳しいです。奈良から笠置寺までの古道を歩いて踏破された動画を公開中。

*「Save orurijiの署名は、浄瑠璃寺、岩船寺、白毫寺、福智院、不退寺、般若寺で。

*市民の会による街頭署名宣伝は6月4日(木)午前7時から8時まで「近鉄学園前駅北口」にて行われます。

 

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2015年6月 2日 (火)

コスモス寺花だより 6・2

初夏咲きコスモス:≪満開≫

この時期のコスモスとしては今が一番きれいです。

・花の開花:5月~6月末

・本数:3万本

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキー、等12種類。

花菱草:≪見ごろ≫

「愛らしき 金のさかづき さし上げて

      日のひかりくむ 花菱草よ」木下利玄

〇山アジサイ:≪見ごろ≫

〇紫陽花:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇夾竹桃:≪見ごろ≫

〔俳句〕

「麦秋や 子を負いながら いわし売」一茶

・訳:麦の刈入時になったなあ、今年も子どもを背負いながら、越後女が鰯を売りにやってきた。

〔和歌〕

「時鳥 鳴きてやすらへ 待ちわびし

      心づくしを 我もかたらん」

       前大納言光任・新葉和歌集186

「時鳥よ、鳴いてしばらくここに滞在してくれ、お前を待ちわびていた間の様々な物思いを、私もお前に語ろうと思うから。」

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈三月堂にて〉

「びしやもんの おもきかかとに まろびふす

         おにのもだえも ちとせへにけむ」

〈毘沙門の重きかかとにまろび伏す 鬼の悶えも千年経にけむ〉

・かかと=踵。足の裏の、足首あたりの部分。きびす。くびす。

・まろぶ=転ぶ。ころぶ、倒れる。

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによ