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2015年7月

2015年7月31日 (金)

コスモス寺花だより 7・31

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪終り近し≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪五分咲き≫

〇百日紅(さるすべり):≪見ごろ≫

〇秋のコスモス(予告)

今月は暑い日がつづきますが、8月は中ごろから涼しくなり秋の気配が感じられるそうです。そういえば境内の秋咲きのコスモスがちらほらと咲いています。本番は9月からなのに、なぜか今年は早い予感がします。

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「世がよくば も一ツ留(とま)れ 飯の蠅」一茶

・訳:世の中が良いならばもう一つとまれよ、飯にとまっている蠅。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈室生寺〉

「ささやかに にぬりのたふの たちすます

       このまにあそぶ やまざとのこら」

(細やかに丹塗りの塔の立ち澄ます 木の間に遊ぶ山里の子ら)

〈新薬師寺〉

「かうやくし わがおろがむと のきひくき

       ひるのちまたを なづさひゆくも」

(香薬師、我が拝むと軒低き 昼の衢をなづさひ行くも)

・なづさひゆく=水につかりながら行く。巷を漂いながら行く。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「只しばらく文字をばいつも読み付けられよ。まず各々心を直さるべし。心を直さぬ学問して何の詮(せん)かある。いかに聖教を習うといえども、菩提心なき人は冥加(みょうが)なきなり、」

・詮=道理。

・冥加=目に見えぬ神仏の加護、助け。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》491

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『思圓上人度人行法結夏記』 鏡慧記

(しえんしょうにんどにんぎょうぼうけちげき)(きょうけいき)

 

◆別受具足戒日数幷人数

 

戒壇六箇所。家原寺。西大寺。東大寺。招提寺。淨住寺。海龍王寺。

寛元三年より正応二年に至る。首尾四十五年也。都合七十三箇日之内。大僧四十六箇度(日)百八十三番。受者五百二十八人。和尚(上)百六十一度。羯磨百八十二番。大尼二十九箇日。一百三番。受者三百四人。

和上四度一衆之を受く。羯磨四百五番。証明十九度。戒壇三箇所。西大寺。招提寺。海龍王寺。本法一向法華寺。建治元年より正応二年に至る。首尾十五箇年。新受重受都合八百三十二人。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ賛同を寄せられた京都大学名誉教授

中村一先生(造園学)のメッセージ、

「浄瑠璃寺を取り巻く自然は、日本がこれ以上失ってはならないものの一つだと思います。微力ですが、ゴミ処理場侵入に反対したいと思います。」

 

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2015年7月30日 (木)

コスモス寺花だより 7・30

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪五分咲き≫

〇百日紅(さるすべり):≪五分咲き≫

〇秋のコスモス(予告)

今月は暑い日がつづきますが、8月は中ごろから涼しくなり秋の気配が感じられるそうです。そういえば境内の秋咲きのコスモスがちらほらと咲いています。本番は9月からなのに今年は早い予感がします。

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

独楽庵(どくらくあん)を訪ふに不逢(あはず)

「蠅除(はへよけ)の 草を釣(つる)して 又どこへ」一茶

・訳:蠅よけの草を吊る下したままどこへ。

・独楽庵(信州小布施の梅松寺住職、知洞)

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「あまたたび このひろまえに めぐりきて

       たちたるわれぞ しるやみほとけ」

(数多たびこの広前に巡り来て 立ちたる我ぞ知るや御仏)

〈新薬師寺〉

「かうやくし わがおろがむと のきひくき

       ひるのちまたを なづさひゆくも」

(香薬師、我が拝むと軒低き 昼の衢をなづさひ行くも)

・なづさひゆく=水につかりながら行く。巷を漂いながら行く。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「只しばらく文字をばいつも読み付けられよ。まず各々心を直さるべし。心を直さぬ学問して何の詮(せん)かある。いかに聖教を習うといえども、菩提心なき人は冥加(みょうが)なきなり、」

・詮=道理。

・冥加=目に見えぬ神仏の加護、助け。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》490

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

昨日で東大寺戒壇院沙門の凝然大徳の書かれた『西大寺中興思円上人行業記』を読み終えました。語彙の注釈は後日に回しまして次へ読み進めたいと思います。本日からは菩薩のお弟子さんで、身辺に在って書記係をしておられた鏡慧師がまとめられた菩薩の興法利生の実績を詳細に記録したものです。

『思圓上人度人行法結夏記』 鏡慧記

(しえんしょうにんどにんぎょうぼうけちげき)

 

◆授菩薩通受戒座数幷人数

 

嘉禎二年丙申自り、正応三年庚寅に至る、一化五十五年也。

初め自り、文永四年丁卯七月に至る。九百二十六座三万百五十八人。

 右記録、般若寺文殊御身に奉納す。

文永四年八月朔日自り、正応三年七月廿四日に至る、一千四百五十三座六万七千五百五十二人。

首尾都合二千三百七十九座九万七千七百十人之内。出家五衆一千六百九十四人之内。比丘七百八十四人。比丘尼四百四十二人。式叉尼百人。沙弥二百五十人。沙弥尼百十八人。在家二衆九万六千十六人。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ賛同を寄せられた京都大学名誉教授

中村一先生(造園学)のメッセージ、

「浄瑠璃寺を取り巻く自然は、日本がこれ以上失ってはならないものの一つだと思います。微力ですが、ゴミ処理場侵入に反対したいと思います。」

Dsc03968


Dsc03957

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2015年7月29日 (水)

コスモス寺花だより 7・29

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪五分咲き≫

〇百日紅(さるすべり):≪五分咲き≫

〇秋のコスモス(予告)

昨日の天気予報によると、7月は猛暑でしたが、8月は中ごろから涼しくなり秋の気配が感じられるそうです。そういえば境内の秋咲きのコスモスがちらほらと咲いています。本番は9月からなのに今年は早い予感がします。

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「蠅一ツ 打てはなむあみ だ仏哉」一茶

・訳:蠅を一つ打ち殺しては唱える、なむあみだぶつ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「あまたたび このひろまえに めぐりきて

       たちたるわれぞ しるやみほとけ」

(数多たびこの広前に巡り来て 立ちたる我ぞ知るや御仏)

〈新薬師寺〉

「かうやくし わがおろがむと のきひくき

       ひるのちまたを なづさひゆくも」

(香薬師、我が拝むと軒低き 昼の衢をなづさひ行くも)

・なづさひゆく=水につかりながら行く。巷を漂いながら行く。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「只しばらく文字をばいつも読み付けられよ。まず各々心を直さるべし。心を直さぬ学問して何の詮(せん)かある。いかに聖教を習うといえども、菩提心なき人は冥加(みょうが)なきなり、」

・詮=道理。

・冥加=目に見えぬ神仏の加護、助け。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》489

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

◆跏坐縛印(かざばくいん)の姿色鮮麗(ししょくせんれい)なり。道俗悲歎して遠近より来り問う。訓導(くんどう)の忽缺(こっけつ)を傷み、律炬(りっきょ)の卒滅(そつめつ)を慟(なげ)く。沙羅林(しゃらりん)の風は更に衰声(すいせい)を起こし、跋提河(ばつでいか)の浪は再び悲音を出だす而已(のみ)。上人の行業(ぎょうごう)は無量にして威徳(いとく)は窮まり無し。若し細かく之を記せば、紙墨(しぼく)は及び難し。略して万の一つを陳べ、以って来縁(らいえん)を結ばんとす。

 時に、正応三年庚寅九月十八日

       東大寺戒壇院沙門凝然 謹誌

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ賛同を寄せられた京都大学名誉教授

中村一先生(造園学)のメッセージ、

「浄瑠璃寺を取り巻く自然は、日本がこれ以上失ってはならないものの一つだと思います。微力ですが、ゴミ処理場侵入に反対したいと思います。」

Dsc03956

 

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2015年7月28日 (火)

コスモス寺花だより 7・28

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪三分咲き≫

〇百日紅(さるすべり):≪五分咲き≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「蠅負(おふ)や 花なでしこに 及ぶ迄」一茶

・訳:蠅を追い払っているよ。紫色のナデシコに及ぶまで。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「あまたたび このひろまえに めぐりきて

       たちたるわれぞ しるやみほとけ」

(数多たびこの広前に巡り来て 立ちたる我ぞ知るや御仏)

〈新薬師寺〉

「かうやくし わがおろがむと のきひくき

       ひるのちまたを なづさひゆくも」

(香薬師、我が拝むと軒低き 昼の衢をなづさひ行くも)

・なづさひゆく=水につかりながら行く。巷を漂いながら行く。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「只しばらく文字をばいつも読み付けられよ。まず各々心を直さるべし。心を直さぬ学問して何の詮(せん)かある。いかに聖教を習うといえども、菩提心なき人は冥加(みょうが)なきなり、」

・詮=道理。

・冥加=目に見えぬ神仏の加護、助け。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》488

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

◆三学(さんがく)を興隆するの誓い、宏覚(こうかく)を継いで大いに立つ。誘化(ゆうけ)の事は数を知るべからず。導引(どういん)の儀は、豈に測ることを得んや。時に報齢(ほうれい)九十にして疾(しつ)を示し床に処す。志操強悍(しそうきょうかん)にして衰色(すいしょく)有ること無し。正応三年庚寅(かのえとら)八月二十五日酉尅(とりのこく)、奄焉(えんえん)として西大寺に終る。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ賛同を寄せられた京都大学名誉教授

中村一先生(造園学)のメッセージ、

「浄瑠璃寺を取り巻く自然は、日本がこれ以上失ってはならないものの一つだと思います。微力ですが、ゴミ処理場侵入に反対したいと思います。」

 

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2015年7月27日 (月)

コスモス寺花だより 7・27

7・27

 

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪三分咲き≫

〇百日紅(さるすべり):≪五分咲き≫

〇秋のコスモス(予告)

秋咲きの苗は、八割がた植え付けができました。これからは厳しい暑さの中、水やりが大変です。今年は土壌改良に大量のゼオライトを投入したので、苗にも勢いがあります。秋が楽しみです。

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「蠅打て けふも聞也 山の鐘」一茶

・訳:蠅を叩いて今日も山寺の鐘を聞いているなあ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「あまたたび このひろまえに めぐりきて

       たちたるわれぞ しるやみほとけ」

(数多たびこの広前に巡り来て 立ちたる我ぞ知るや御仏)

〈新薬師寺〉

「かうやくし わがおろがむと のきひくき

       ひるのちまたを なづさひゆくも」

(香薬師、我が拝むと軒低き 昼の衢をなづさひ行くも)

・なづさひゆく=水につかりながら行く。巷を漂いながら行く。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「只しばらく文字をばいつも読み付けられよ。まず各々心を直さるべし。心を直さぬ学問して何の詮(せん)かある。いかに聖教を習うといえども、菩提心なき人は冥加(みょうが)なきなり、」

・詮=道理。

・冥加=目に見えぬ神仏の加護、助け。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》487

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

◆猛盛(もうせい)の智火(ちか)は千薪(せんしん)を惑焼(こくしょう)す。兼ねて瑜伽(ゆが)に達し、博く唯識(ゆいしき)に通ず。三性二諦(さんしょうにたい)の奥堂(おうどう)は鏡玉(きょうぎょく)を懸けて光麗(うるわ)し。五重百法(ごじゅうひゃっぽう)の霊苑(薗ヵ、れいえん)華蕚(かがく)を飾りて色鮮やか。製作するところは繁くして広し、事(じ)は顕密(けんみつ)に亘る。慇懃(いんぎん)の義を開濟(かいさい)し化制(けせい)を遍くす。何ぞ況や六趣(ろくしゅ)を済度するの願は、大聖(だいしょう)に傚(なら)いて深く起こす。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ賛同を寄せられた京都大学名誉教授中村一先生(造園学)のメッセージ、

「浄瑠璃寺を取り巻く自然は、日本がこれ以上失ってはならないものの一つだと思います。微力ですが、ゴミ処理場侵入に反対したいと思います。」

 

 

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2015年7月26日 (日)

コスモス寺花だより 7・26

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪三分咲き≫

〇百日紅(さるすべり):≪五分咲き≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「寝すがたの 蠅追うもけふが かぎり哉」一茶

・訳:

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「あまたたび このひろまえに めぐりきて

       たちたるわれぞ しるやみほとけ」

(数多たびこの広前に巡り来て 立ちたる我ぞ知るや御仏)

〈新薬師寺〉

「かうやくし わがおろがむと のきひくき

       ひるのちまたを なづさひゆくも」

(香薬師、我が拝むと軒低き 昼の衢をなづさひ行くも)

・なづさひゆく=水につかりながら行く。巷を漂いながら行く。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「只しばらく文字をばいつも読み付けられよ。まず各々心を直さるべし。心を直さぬ学問して何の詮(せん)かある。いかに聖教を習うといえども、菩提心なき人は冥加(みょうが)なきなり、」

・詮=道理。

・冥加=目に見えぬ神仏の加護、助け。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》486

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

◆又、伝法灌頂(でんぼうかんじょう)の者、彼此(ひし)其の数亦多し。並びに密蔵(みつぞう)を開き、互いに光輝(こうき)を耀かす。上人伝持の密教、大いに精美(せいび)を飛ばし戒法を秉御(へいぎょ)す。高く声誉(せいよ)を播(あ)げ、定慧(じょうえ)を精研(せいけん)し経論を譜練(ふれん)す。平等の心水、影に万像(象ヵ)を浮かべる。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ賛同を寄せられた日本中世史研究者で京都橘大学文学部教授、細川涼一先生のメッセージ。

「浄瑠璃寺や中川寺跡周辺は、堀辰雄の『浄瑠璃寺の春』からもうかがえるように、お寺の歴史的景観と周囲の自然が一体になってこそ意味のあるものです。ゴミ焼却場建設に反対します。」

 

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2015年7月25日 (土)

コスモス寺花だより 7・25

今上天皇陛下のお言葉。

「本年は終戦から70年という節目の年にあたります。多くの人々が亡くなった戦争でした。各戦場で亡くなった人々、広島、長崎の原爆、東京を始めとする各都市の爆撃などにより亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、いま、極めて大切なことだと思っています。」(平成2711日新年の感想)

アメリカの属国となり下がり、再び戦争をする国となってもいいのか。私たち国民は天皇陛下のお言葉を良く噛みしめることが、「いま、極めて大切なこと」なのではないでしょうか。

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪三分咲き≫

〇百日紅(さるすべり):≪五分咲き≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「通し給へ 蚊蠅の如き 僧一人」一茶

・訳:お通し下さいな。蚊や蠅のような僧侶の一人でございますから。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「あまたたび このひろまえに めぐりきて

       たちたるわれぞ しるやみほとけ」

(数多たびこの広前に巡り来て 立ちたる我ぞ知るや御仏)

〈新薬師寺〉

「かうやくし わがおろがむと のきひくき

       ひるのちまたを なづさひゆくも」

(香薬師、我が拝むと軒低き 昼の衢をなづさひ行くも)

・なづさひゆく=水につかりながら行く。巷を漂いながら行く。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「只しばらく文字をばいつも読み付けられよ。まず各々心を直さるべし。心を直さぬ学問して何の詮(せん)かある。いかに聖教を習うといえども、菩提心なき人は冥加(みょうが)なきなり、」

・詮=道理。

・冥加=目に見えぬ神仏の加護、助け。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》485

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

◆関東に在り、鎭西(ちんぜい)に在る。寺中(じちゅう)に居(きょ)し、畿内に居す。末寺数千、源(みなもと)は昆山(こんざん)に出ず。叢(裔ヵ・えい)院(えいいん)若干、本は葱(香ヵ)嶺(こうれい)に生ず。各、律法(りっぽう)を弘め倶に戒宗(かいしゅう)を開く。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ賛同を寄せられた日本中世史研究者で京都橘大学文学部教授、細川涼一先生のメッセージ。

「浄瑠璃寺や中川寺跡周辺は、堀辰雄の『浄瑠璃寺の春』からもうかがえるように、お寺の歴史的景観と周囲の自然が一体になってこそ意味のあるものです。ゴミ焼却場建設に反対します。」

 

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2015年7月24日 (金)

コスモス寺花だより 7・24

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪咲きはじめ≫

〇百日紅(さるすべり):≪咲きはじめ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「孑孑(ぼうふら)が 天上するぞ 三ケの月」一茶

・訳:孑孑が天へ昇ってゆくぞ。天には三日月。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「あまたたび このひろまえに めぐりきて

       たちたるわれぞ しるやみほとけ」

(数多たびこの広前に巡り来て 立ちたる我ぞ知るや御仏)

〈新薬師寺〉

「かうやくし わがおろがむと のきひくき

       ひるのちまたを なづさひゆくも」

(香薬師、我が拝むと軒低き 昼の衢をなづさひ行くも)

・なづさひゆく=水につかりながら行く。巷を漂いながら行く。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「只しばらく文字をばいつも読み付けられよ。まず各々心を直さるべし。心を直さぬ学問して何の詮(せん)かある。いかに聖教を習うといえども、菩提心なき人は冥加(みょうが)なきなり、」

・詮=道理。

・冥加=目に見えぬ神仏の加護、助け。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》484

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

◆東域渺茫(とういきびょうぼう)として、山野路分(さんやみちわか)れたり。西国遼遠(さいごくりょうえん)にして、江海波(こうはなみ)を凌(しの)ぐ。北邦(ほくほう)は朝宗(ちょうそう)の礼を致し、南界(なんかい)は府集(ふしゅう)の事(じ)を作す。居する所の寺、常に徒は数百。所往(しょおう)の処にて帰敬(ききょう)せざるは無し。門人少なからずして資輩(しはい)是れ多し。或は智海(ちかい)を湛(たた)えて波瀾(はらん)を撃つ。或は徳山(とくざん)に聳(そび)え林木を栄う。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ賛同を寄せられた日本中世史研究者で京都橘大学文学部教授、細川涼一先生のメッセージ。

「浄瑠璃寺や中川寺跡周辺は、堀辰雄の『浄瑠璃寺の春』からもうかがえるように、お寺の歴史的景観と周囲の自然が一体になってこそ意味のあるものです。ゴミ焼却場建設に反対します。」

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2015年7月23日 (木)

コスモス寺花だより 7・23

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪咲きはじめ≫

〇百日紅(さるすべり):≪咲きはじめ≫

〔俳句〕

「明がたに 小言いひいひ 行蚊哉」一茶

・訳:明け方にぶんぶん小言を言いながら出て行く蚊だなあ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「あまたたび このひろまえに めぐりきて

       たちたるわれぞ しるやみほとけ」

(数多たびこの広前に巡り来て 立ちたる我ぞ知るや御仏)

〈新薬師寺〉

「かうやくし わがおろがむと のきひくき

       ひるのちまたを なづさひゆくも」

(香薬師、我が拝むと軒低き 昼の衢をなづさひ行くも)

・なづさひゆく=水につかりながら行く。巷を漂いながら行く。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「只しばらく文字をばいつも読み付けられよ。まず各々心を直さるべし。心を直さぬ学問して何の詮(せん)かある。いかに聖教を習うといえども、菩提心なき人は冥加(みょうが)なきなり、」

・詮=道理。

・冥加=目に見えぬ神仏の加護、助け。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》483

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

◆太上天皇(だじょうてんのう)は受法の敬(うやまい)を作し、国母太后(こくぼたいこう)は稟戒(ひんかい)の礼を致す。三公(さんこう)は倶に訓誘(くんゆう)の事を受け、百官は並びに服膺(ふくよう)の儀を以ってす。射山(しゃざん)の前に誉を蒙らずということ無し。紛水(ふんすい)の辺に美を流さざるということ無し。況や又、五畿(ごき)の境、七道(しちどう)の間に、律を問う者少なからず。道を訪(と)うの輩甚だ多し。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ賛同を寄せられた日本中世史研究者で京都橘大学文学部教授、細川涼一先生のメッセージ。

「浄瑠璃寺や中川寺跡周辺は、堀辰雄の『浄瑠璃寺の春』からもうかがえるように、お寺の歴史的景観と周囲の自然が一体になってこそ意味のあるものです。ゴミ焼却場建設に反対します。」

 

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2015年7月22日 (水)

コスモス寺花だより 7・22

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪咲きはじめ≫

〇百日紅(さるすべり):≪つぼみ≫

〔俳句〕

「方々(はうぼう)から 叩きだされて 来る蚊哉」一茶

・訳:あちこちから叩き出されて来る蚊どもだなあ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「あまたたび このひろまえに めぐりきて

       たちたるわれぞ しるやみほとけ」

(数多たびこの広前に巡り来て 立ちたる我ぞ知るや御仏)

〈新薬師寺〉

「かうやくし わがおろがむと のきひくき

       ひるのちまたを なづさひゆくも」

(香薬師、我が拝むと軒低き 昼の衢をなづさひ行くも)

・なづさひゆく=水につかりながら行く。巷を漂いながら行く。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「只しばらく文字をばいつも読み付けられよ。まず各々心を直さるべし。心を直さぬ学問して何の詮(せん)かある。いかに聖教を習うといえども、菩提心なき人は冥加(みょうが)なきなり、」

・詮=道理。

・冥加=目に見えぬ神仏の加護、助け。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》482

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

◆欲の鎖は彌(いよいよ)堅く、孔芳(こうほう)は還って早し。欲仰(よくこう)は更に高く、儒風(じゅふう)は何に比べん。世の末法に属するを恨まず、唯だ時の龍驎(りゅうりん)に遇えるを貴ぶ。處は辺隅(へんぐう)に在るを思うこと無く、希に鸞鳳(らんぽう)に見(まみ)えることを喜ぶ。八極(はっきょく)の台上に龍顔(りゅうがん)の叡感(えいかん)を催し、九重(ここのえ)の城内に象首(ぞうしゅ)の祥威(しょうい)を騰(あ)ぐ。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ賛同を寄せられた

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ賛同を寄せられた日本中世史研究者で京都橘大学文学部教授、細川涼一先生のメッセージ。

「浄瑠璃寺や中川寺跡周辺は、堀辰雄の『浄瑠璃寺の春』からもうかがえるように、お寺の歴史的景観と周囲の自然が一体になってこそ意味のあるものです。ゴミ焼却場建設に反対します。」

Dsc03921

 

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2015年7月21日 (火)

コスモス寺花だより 7・21

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪咲きはじめ≫

〇百日紅(さるすべり):≪つぼみ≫

〔俳句〕

「さはげさはげ お江戸生れの 蚤蚊なら」一茶

・訳:騒げ騒げ、花のお江戸で生まれた蚤や蚊ならば。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「あまたたび このひろまえに めぐりきて

       たちたるわれぞ しるやみほとけ」

(数多たびこの広前に巡り来て 立ちたる我ぞ知るや御仏)

〈新薬師寺〉

「かうやくし わがおろがむと のきひくき

       ひるのちまたを なづさひゆくも」

(香薬師、我が拝むと軒低き 昼の衢をなづさひ行くも)

・なづさひゆく=水につかりながら行く。巷を漂いながら行く。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「只しばらく文字をばいつも読み付けられよ。まず各々心を直さるべし。心を直さぬ学問して何の詮かある。いかに聖教を習うといえども、菩提心なき人は冥加なきなり、」

・詮=道理。

・冥加=目に見えぬ神仏の加護、助け。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

◆開遮持犯(かいしゃじぼん)の識解(しきかい)は已に上古に秀でたり。制聴軽重(せいちょうけいじゅう)の証悟(しょうご)は大国に耻(は)じず。威は憬融(けいゆう)よりも高く、價(あたい)は演亮(えんりょう)に邁(まさ)れり。昭昭焉(しょうしょうえん)として白日は一天に懸り、蕩蕩乎(とうとうこ)として青潮は四海に湛える。人天感動して弾指(だんし)の勢を作し、冥顕驚揺(めいけんきょうよう)して稽首(けいしゅ)の粧いを示す。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ賛同を寄せられた

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ賛同を寄せられた日本中世史研究者で京都橘大学文学部教授、細川涼一先生のメッセージ。

「浄瑠璃寺や中川寺跡周辺は、堀辰雄の『浄瑠璃寺の春』からもうかがえるように、お寺の歴史的景観と周囲の自然が一体になってこそ意味のあるものです。ゴミ焼却場建設に反対します。」


Dsc03919

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2015年7月20日 (月)

コスモス寺花だより 7・20

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪咲きはじめ≫

〇百日紅(さるすべり):≪つぼみ≫

〔俳句〕

「老ぬれば 只蚊をやくを 手がら哉」一茶

・訳:老いてしまったものは、ただ蚊を焼き殺したことだけが手柄だよ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「あまたたび このひろまえに めぐりきて

       たちたるわれぞ しるやみほとけ」

(数多たびこの広前に巡り来て 立ちたる我ぞ知るや御仏)

〈新薬師寺〉

「かうやくし わがおろがむと のきひくき

       ひるのちまたを なづさひゆくも」

(香薬師、我が拝むと軒低き 昼の衢をなづさひ行くも)

・なづさひゆく=水につかりながら行く。巷を漂いながら行く。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「只しばらく文字をばいつも読み付けられよ。まず各々心を直さるべし。心を直さぬ学問して何の詮(せん)かある。いかに聖教を習うといえども、菩提心なき人は冥加(みょうが)なきなり、」

・詮=道理。

・冥加=目に見えぬ神仏の加護、助け。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》480

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

◆十戒具戒(じゅっかいぐかい)を受くるの者、幾二千人。一分、全分を受くる輩は将(まさ)に十万人。十重六八の菩薩(戒)蔵は、珠瓊(しゅけい)煥爛(かんらん)、日月明朗(めいろう)たり。故に戒行清潔なること雪霜の状を超える。律徳(りっとく)の皎徹(こうてつ)なること氷玉(ひょうぎょく)の体に勝る。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ賛同を寄せられた日本中世史研究者で京都橘大学文学部教授、細川涼一先生のメッセージ。

「浄瑠璃寺や中川寺跡周辺は、堀辰雄の『浄瑠璃寺の春』からもうかがえるように、お寺の歴史的景観と周囲の自然が一体になってこそ意味のあるものです。ゴミ焼却場建設に反対します。」

 

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2015年7月19日 (日)

コスモス寺花だより 7・19

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪咲きはじめ≫

〇百日紅(さるすべり):≪つぼみ≫

〔俳句〕

「目出度(めでた)さは 上総(かづさ)の蚊にも 

喰(くは)れけり」一茶

・訳:めでたいことに上総の蚊にも食われたことだよ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「あまたたび このひろまえに めぐりきて

       たちたるわれぞ しるやみほとけ」

(数多たびこの広前に巡り来て 立ちたる我ぞ知るや御仏)

〈新薬師寺〉

「かうやくし わがおろがむと のきひくき

       ひるのちまたを なづさひゆくも」

(香薬師、我が拝むと軒低き 昼の衢をなづさひ行くも)

・なづさひゆく=水につかりながら行く。巷を漂いながら行く。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「只しばらく文字をばいつも読み付けられよ。まず各々心を直さるべし。心を直さぬ学問して何の詮(せん)かある。いかに聖教を習うといえども、菩提心なき人は冥加(みょうが)なきなり、」

・詮=道理。

・冥加=目に見えぬ神仏の加護、助け。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》479

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

◆識量(しきりょう)は絶倫(ぜつりん)。乃ち天与(てんよ)の徳也。肩を並べる人無し。貫括(かんかつ)の能、参肘(さんちゅう)の者也。開敷(かいふ)するに懈(おこた)らず、講通(こうつう)するに輟(とど)まらず。終南(しゅうなん)の虬文(きゅうぶん)は遍数を累(かさ)ね、講じて諸師の別章を弘む。衆縁に対して演(えん)を宣ぶ。昼は徒属(とぞく)を聚(あつ)め説法す。夜は静室に坐し慮(おもんぱかり)を凝(こ)らす。聴徒は市を成し、帰族(きぞく)は林の如し。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ賛同を寄せられた

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉に賛同を寄せられた

龍谷大学教授・里山学研究センター研究員、丸山徳次先生のコメント。

「健全な環境、美しい景観を後世に伝えていくことに責任を感じます。中川寺の遺跡破壊は将来に禍根を残すでしょう。

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2015年7月18日 (土)

コスモス寺花だより 7・18

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪咲きはじめ≫

〇百日紅(さるすべり):≪つぼみ≫

〔俳句〕

「追(おわ)れ追れ 蚊の湧く艸(くさ)を 寝床哉」一茶

・訳:都を追われ田舎も追われ、蚊が湧き出す草むらをようやく寝床としたことだよ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈法隆寺五重塔〉

「ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを

        ひとひのごとく たてるこのたふ」

(千年余り三度廻れる百年を 一日の如く立てるこの塔)

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「只しばらく文字をばいつも読み付けられよ。まず各々心を直さるべし。心を直さぬ学問して何の詮(せん)かある。いかに聖教を習うといえども、菩提心なき人は冥加(みょうが)なきなり、」

・詮=道理。

・冥加=目に見えぬ神仏の加護、助け。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》478

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

◆何ぞ況や菩薩律蔵(ぼさつりつぞう)は戒宗(かいしゅう)と共ならず、諸解(しょげ)を括(くく)るに二つ無し。衆釈(しゅうしゃく)を貫いて一に帰す。通別二受は教綱(きょうこう)に於いて賾(さく)を極め、化制(けせい)の両轍(りょうてつ)は旨を律綱(りっこう)に盡す。義林一章(ぎりんいちじょう)は詳体(しょうたい)の珍葉(業)。青丘(せいきゅう)の数軸は、輔行(ふぎょう)の妙蕚(みょうがく)を散らす。受隨(じゅずい)の法事は唯茲に在り。智解(ちげ)抜群にして、是れ知の才を生ずる也。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉に賛同を寄せられた

龍谷大学教授・里山学研究センター研究員、丸山徳次先生のコメント。

「健全な環境、美しい景観を後世に伝えていくことに責任を感じます。中川寺の遺跡破壊は将来に禍根を残すでしょう。

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2015年7月17日 (金)

コスモス寺花だより 7・17

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪咲きはじめ≫

〇百日紅(さるすべり):≪つぼみ≫

〔俳句〕

「蚊を焼くや 紙燭にうつる 妹が貌(かほ)」一茶

・訳:蚊を焼くのだろうか。紙燭に照らし出された恋人の貌。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈法隆寺五重塔〉

「ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを

        ひとひのごとく たてるこのたふ」

(千年余り三度廻れる百年を 一日の如く立てるこの塔)

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「学問するは心をなおさむ為なり。我が心を聖教の鏡にあて見るに、教に背くところをば止め、自ら当たるをばいよいよ励まし道に進むを学問とは申すなり。」

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》477

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

◆上人は西大寺に住して、戒法を昌興(しょうこう)す。四律五論(しりつごろん)の聖典、赫日(かくじつ)に懸りて光朗(あきら)かなり。三大五部(さんだいごぶ)の祖文、珠玉を瑩(みが)いて色鮮やか。南山(なんざん)の峯、三観(さんがん)の風涼し。西湖(せいこ)の涯、十業(じゅうごう)の月円かなり。山東相州(さんとうそうしゅう)の義門、嵩嶽鎮国(すうがくちんこく)の理路、禅定弘法(ぜんじょうこうぼう)の戸、江東双林(こうとうそうりん)の窓、凡そ厥の疏鈔章記(しょしょうしょうき)の所釈、図録集儀(ずろくしゅうぎ)の所説は、玄奘飜伝(げんじょうほんでん)の体業(たいごう)、義浄訳持(ぎじょうやくじ)の教典、尋窮(じんきゅう)せざる無く、皆悉く学び盡す。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉に賛同を寄せられた

龍谷大学教授・里山学研究センター研究員、丸山徳次先生のコメント。

「健全な環境、美しい景観を後世に伝えていくことに責任を感じます。中川寺の遺跡破壊は将来に禍根を残すでしょう。」

 

 

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2015年7月16日 (木)

コスモス寺花だより 7・16

《日本が戦争をするための安保法案が衆議院特別委員会で可決されました。国民の反対、若しくは慎重に審議すべしの多数世論を無視しての強行採決です。安倍首相は、週刊誌で報じられたように、この戦争法は中国との戦争を想定していると正直に語っています。何故そんなに中国と戦争をしたいのでしょうか。中国を打ち負かせると思っているのでしょうか。相手は人口10倍、経済力は日本の3倍、今やアメリカと肩を並べる超大国です。日中戦争になったら同盟国アメリカは助けてくれるとでも考えているのでしょうか。アメリカは大国相手にはケンカをしない国です。核戦争を引き出すような戦争はしません。日本はかつての満州事変盧溝橋事件(1937年)のように、謀略によって戦争を始めるのか、真珠湾攻撃(1941年)のように宣戦布告無しの奇襲攻撃を行うのか、いずれにしても結果は悲惨な敗戦で終わるでしょう。もしも日本軍が善戦するようなことがあれば、最終兵器である核ミサイル攻撃あるいは原発への攻撃もありうるでしょう。今度の日中戦争の果てには日本の独立はありえません。戦後の復興もありません。徹底した占領統治があるだけです。安倍内閣の戦争ごっこは日本滅亡の道です。国を愛する人は「戦争するな」の声を大きくして安倍退陣を求めましょう。祖国日本の存続のために。》

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪咲きはじめ≫

〇百日紅(さるすべり):≪つぼみ≫

〔俳句〕

「虫に迄 尺とられけり 此(この)はしら」一茶

・訳:虫にまで寸法を測られてしまったよ。この柱。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈法隆寺五重塔〉

「ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを

        ひとひのごとく たてるこのたふ」

(千年余り三度廻れる百年を 一日の如く立てるこの塔)

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「学問するは心をなおさむ為なり。我が心を聖教の鏡にあて見るに、教に背くところをば止め、自ら当たるをばいよいよ励まし道に進むを学問とは申すなり。」

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》476

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

◆時に、四条天皇御宇、嘉禎二年丙申九月四日、四人の律匠(りっしょう)、大乗三聚通受(だいじょうさんじゅうつうじゅ)の法に依り、自誓受戒(じせいじゅかい)す。上人即ち其の一(ひとり)也。厥(そ)の時、如法の律師(行ヵ)は仏世(ぶっせ)に異ならずして更に興る。如説の戒儀は、聖代(しょうだい)に耻(は)じずして重ねて起こる。四人の法匠、各おの栖(す)む所有り。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉に賛同を寄せられた

龍谷大学教授・里山学研究センター研究員、丸山徳次先生のコメント。

「健全な環境、美しい景観を後世に伝えていくことに責任を感じます。中川寺の遺跡破壊は将来に禍根を残すでしょう。」

 

 

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2015年7月15日 (水)

コスモス寺花だより 7・15

〇初夏咲きコスモス:≪終りました≫秋のコスモスを育てています。

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪つぼみ≫

〇百日紅(さるすべり):≪つぼみ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「世が直る なほるとでかい 蛍かな」一茶

・訳:世の中が直る、直るといって飛んでいるでかい蛍よ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈法隆寺五重塔〉

「ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを

        ひとひのごとく たてるこのたふ」

(千年余り三度廻れる百年を 一日の如く立てるこの塔)

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「学問するは心をなおさむ為なり。我が心を聖教の鏡にあて見るに、教に背くところをば止め、自ら当たるをばいよいよ励まし道に進むを学問とは申すなり。」

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》475

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

◆爾る自り已来、三百余年。律水(りっすい)枯竭して受隨(じゅずい)の潤い無し。戒燈(かいとう)滅し已む。業惑(ごうわく)の暗を増し、罪障は軽重を簡ばず。苦果は定めて疑う所無し。闡提の悲願(せんだいのひがん)、此れに由りて発す。興法の誓約、所以にして立つ。鳥羽天皇の御宇、保安三年壬寅に至り、実範大徳新たに戒壇法式を造る。順徳天皇御宇、建暦元年辛未に泊まりて、解脱上人更に律蔵の講席(こうせき)を敷く。学解(がくげ)漸く昌ん、しかるに持行(じぎょう)は未だ全きからず。談吐(だんと)頻りに興る、しかるに専精(せんじょう)は得難し。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉に賛同を寄せられた

龍谷大学教授・里山学研究センター研究員、丸山徳次先生のコメント。

「健全な環境、美しい景観を後世に伝えていくことに責任を感じます。中川寺の遺跡破壊は将来に禍根を残すでしょう。」

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2015年7月14日 (火)

コスモス寺花だより 7・14

〇初夏咲きコスモス:≪終り近し≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪つぼみ≫

〇百日紅(さるすべり):≪つぼみ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「馬の屁に 吹とばされし 蛍哉」一茶

・訳:馬の屁で吹き飛ばされた蛍だよ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈法隆寺五重塔〉

「ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを

        ひとひのごとく たてるこのたふ」

(千年余り三度廻れる百年を 一日の如く立てるこの塔)

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「学問するは心をなおさむ為なり。我が心を聖教の鏡にあて見るに、教に背くところをば止め、自ら当たるをばいよいよ励まし道に進むを学問とは申すなり。」

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》474

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

 

◆受隨両相(じゅずいりょうそう)の畝を開く。戒行の墜堕(ついだ)を歎き、止作二持(しさにじ)の衢(く)を分つ。昔、人王第四十六代孝謙天皇御宇天平勝宝七年乙未、大唐揚州鑑真和尚、遠く滄波(そうは)を渡り、創めて戒律を伝う。其の後、法進、如宝、踵(きびす)を継いで秉御(へいぎょ)す。道淨、常詮、受芍(苟ヵ)弘持す。八宗の澤異なるとも、同じく戒水に沐す。二蔵(にぞう)は路(みち)区(くぎ)るとも、倶に律燈(りっとう)を耀かす。然れば世は漸く澆漓(ぎょうり)にして、人は稍(しだいに)淡薄(たんぱく)なり。三学(さんがく)は未だ必ずしも遍歴せず。二持(にじ)は厥(そ)の跡、無きが如し。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ寄せられた有識者のことば。

本山修験宗管長・聖護院門跡五十二世門主 宮城泰年師

 

「里山もそこにある寺も自然環境を創りそして守っているものです。ことにこの地域は! 立ち止まり検討し撤回するのが行政の仕事です。」

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2015年7月13日 (月)

コスモス寺花だより 7・13

〇初夏咲きコスモス:≪終り近し≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇秋海棠(しゅうかいどう):≪つぼみ≫

〇百日紅(さるすべり):≪つぼみ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「孤(みなしご)の 我は光らぬ 蛍かな」一茶

・訳:同じみなし子でも、おれは光源氏のようには光らない蛍だなあ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈法隆寺五重塔〉

「ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを

        ひとひのごとく たてるこのたふ」

(千年余り三度廻れる百年を 一日の如く立てるこの塔)

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

興正菩薩の御教誡

「学問するは心をなおさむ為なり。我が心を聖教の鏡にあて見るに、教に背くところをば止め、自ら当たるをばいよいよ励まし道に進むを学問とは申すなり。」

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》473

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

◆海は智潮(ちちょう)を湛え、無竭(むけつ)の教波(きょうは)を騰(あ)ぐ。和泉は慧水を沸(わか)し、靡窮(びきゅう)の辨(辯ヵ)河(べんが)を流す。顕密二宗、捜賾(そうさく)遺すこと無し。金胎両部、奮底(ふんてい)験あり。上人みずから謂う、菩提薩埵の妙行は興法利生(こうぼうりしょう)を本となし、自行化他の悪業(浄業ヵ)といえども止悪修善を先となす。ゆえに律教の廃替(はいたい)を悲しむ。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ寄せられた有識者のことば。

本山修験宗管長・聖護院門跡五十二世門主 宮城泰年師

 

「里山もそこにある寺も自然環境を創りそして守っているものです。ことにこの地域は! 立ち止まり検討し撤回するのが行政の仕事です。」

 

 

 

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2015年7月12日 (日)

コスモス寺花だより 7・12

〇初夏咲きコスモス:≪終り近し≫

今咲いているのは主にセンセーションです。

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇秋海棠:≪つぼみ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「蛍来よ 我拵(こしらへ)し 白露に」一茶

・訳:蛍よ飛んで来い。おれが作った白露に。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈法隆寺五重塔〉

「ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを

        ひとひのごとく たてるこのたふ」

(千年余り三度廻れる百年を 一日の如く立てるこの塔)

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》472

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

 

◆四曼両界(しまんりょうがい)の薗、始覚修生(しかくしゅうせい)の華を開く。三部五智の林、本有平等の果を結ぶ。十住心の高梢、塵数眷属の枝葉を栄う。四重釈の深室、無尽(量ヵ)交映の珠玉を輝かし、情山の峯を遮りて三妄の惑塵を払う。徳を洞内に表し四身の智財を顕わす。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ寄せられた有識者のことば。

本山修験宗管長・聖護院門跡五十二世門主 宮城泰年師

 

「里山もそこにある寺も自然環境を創りそして守っているものです。ことにこの地域は! 立ち止まり検討し撤回するのが行政の仕事です。」

 

 

 

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2015年7月11日 (土)

コスモス寺花だより 7・11

 

〇初夏咲きコスモス:≪終り近し≫

今咲いているのは主にセンセーションです。

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇秋海棠:≪つぼみ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「大蛍 ゆらりゆらりと 通りけり」一茶

・訳:大きな蛍がゆらりゆらりと通っていったよ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈法隆寺五重塔〉

「ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを

        ひとひのごとく たてるこのたふ」

(千年余り三度廻れる百年を 一日の如く立てるこの塔)

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

 

◆然る間、六大法性(ろくだいほっしょう)の体は、仰いで路に帰し深く解す。三密瑜伽(さんみつゆが)の業は、開いて門に入り大いに獲(ぎゃく)す。即身に大悟するは上人の内行なり。窮めて法界の宮に契合(けいごう)す。当体頓証(とうたいとんしょう)は和上の真杲(しんこう)なり。罄(みな)仏智の都に冥会(めいかい)す。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ寄せられた有識者のことば。

本山修験宗管長・聖護院門跡五十二世門主 宮城泰年師

 

「里山もそこにある寺も自然環境を創りそして守っているものです。ことにこの地域は! 立ち止まり検討し撤回するのが行政の仕事です。」

 

 

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2015年7月10日 (金)

コスモス寺花だより 7・10

〇初夏咲きコスモス:≪終り近し≫

今咲いているのは主にセンセーションです。

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇秋海棠:≪つぼみ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「痩蛍 ふはりふはりと ながらふも」一茶

・訳:痩せた蛍がふわりふわりと風に流されて行っても、なんにもならないのに。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈法隆寺五重塔〉

「ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを

        ひとひのごとく たてるこのたふ」

(千年余り三度廻れる百年を 一日の如く立てるこの塔)

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》470

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『西大寺中興思円上人行業記』凝然著

(さいだいじちゅうこうしえんしょうにんぎょうごうき)

(西大寺蔵『興正菩薩伝記一巻』)

*この行業記は東大寺戒壇院の凝然大徳が菩薩御入滅の年、正応三年九月十八日に誌されたものです。文章は偈文に近い文体で短い中に菩薩の御生涯をまとめられ、非常に格調高い歎徳文となっています。凝然師(1240-132)は鎌倉時代の南都仏教随一の学僧で、華厳・真言・律・浄土・禅等を研鑽し、自ら「華厳兼律金剛欣淨三経学士沙門」と名乗った。千巻を超える著作をものしたが、『八宗綱要』『律宗綱要』『内典塵露章』『三国仏法伝通縁起』などが残る。

 

◆西大寺住持伝法沙門叡尊上人は、中興戒法の宏匠、弘通密教の雄首なり。神機冲邈(しんきちゅうばく)、識量明敏(しきりょうめいびん)、志操雅正(しそうがせい)、行業高卓(ぎょうごうこうたく)なり。一を聞いて十に達し、少を得て多に通ず。幼年落髪の後、師に隨いて早く法林(ほうりん)に入る。壮齢に染衣(ぜんね)以来、友を尋ね久しく教海(きょうかい)に遊ぶ。遂に秘蔵(ひぞう)を開き、備(ことごと)く霊宝を見る。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ寄せられた有識者のことば。

本山修験宗管長・聖護院門跡五十二世門主 宮城泰年師

 

「里山もそこにある寺も自然環境を創りそして守っているものです。ことにこの地域は! 立ち止まり検討し撤回するのが行政の仕事です。」

 

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2015年7月 9日 (木)

コスモス寺花だより 7・9

今月18日から奈良国立博物館で、開館120年記念の『白鳳』展が始まります。当寺からも「白鳳阿弥陀如来立像」がお出ましになられます。法隆寺夢違観音、興福寺の旧山田寺仏頭、薬師寺聖観音・月光菩薩、深大寺釈迦如来、野中寺弥勒菩薩など有名な白鳳仏が勢ぞろいされます。他にどんな珍しい仏様に出会えるか楽しみです。会期は923日まで。

〇初夏咲きコスモス:≪終り近し≫

今咲いているのは主にセンセーションです。

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇秋海棠:≪つぼみ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「はつ蛍 つひとそれたる 手風哉」一茶

・訳:今年初めての蛍がすっとそれてしまった。手風のために。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈法隆寺五重塔〉

「ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを

        ひとひのごとく たてるこのたふ」

(千年余り三度廻れる百年を 一日の如く立てるこの塔)

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》469

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

巻之下

〇京師報恩教寺仏牙舎利縁起(延宝六年二月十五日)

〇京兆報恩寺仏牙記(出 洗雲集)

〇宇治紀事(出 艸山集)

〇西大寺光明真言縁起

〇同光明真言甄録

〇西大寺官符宣(嘉元元年十一月二日)

〇河州向原寺官符宣(弘安四年五月廿六日)

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ寄せられた

瀬戸内寂聴さんの言葉。

「はじめて、歩いて浄瑠璃寺を訪れた時の感激を忘れません。寺を包みこむように静かに息づいていた美しい環境にも感動したものです。それらを守り続けるのは日本人としてのつとめです。」

 

 

 

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2015年7月 8日 (水)

コスモス寺花だより 7・8

今月18日から奈良国立博物館で、開館120年記念の『白鳳』展が始まります。当寺からも「白鳳阿弥陀如来立像」がお出ましになられます。法隆寺夢違観音、興福寺の旧山田寺仏頭、薬師寺聖観音・月光菩薩、深大寺釈迦如来、野中寺弥勒菩薩など有名な白鳳仏が勢ぞろいされます。他にどんな珍しい仏様に出会えるか楽しみです。会期は923日まで。

〇初夏咲きコスモス:≪終り近し≫

今咲いているのは主にセンセーションです。

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇秋海棠:≪つぼみ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「わんぱくや 縛られながら よぶ蛍」一茶

・訳:わんぱくなものだなあ。悪さをして縛られていながらも蛍をよんでいる。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈法隆寺五重塔〉

「ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを

        ひとひのごとく たてるこのたふ」

(千年余り三度廻れる百年を 一日の如く立てるこの塔)

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》468

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大勅諡興正菩薩行実年譜附録目録』

巻之上

 

〇興正菩薩一百年忌諷誦文

〇同願文(康応元年三月二十五日 深泉)

〇宇治孤嶋石塔供養式(康応元年四月十日 英源記)

〇興正菩薩三百年忌舞楽曼荼羅供表白(円秀記)

〇同諷誦文(天正十七年八月二十五日)

〇同願文

〇同三百五十年忌表白(全理記)

〇同四百年忌舞楽曼荼羅供表白

〇同諷誦文(元禄二年八月二十五年)

〇同願文

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市ごみ焼却場(クリーンセンター)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ寄せられた

瀬戸内寂聴さんの言葉。

「はじめて、歩いて浄瑠璃寺を訪れた時の感激を忘れません。寺を包みこむように静かに息づいていた美しい環境にも感動したものです。それらを守り続けるのは日本人としてのつとめです。」

Img_8394

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2015年7月 7日 (火)

コスモス寺花だより 7・7

〇初夏咲きコスモス:≪終り近し≫

・種類:今咲いているのは主にセンセーションです。

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇秋海棠:≪つぼみ≫

〇藪萱草(やぶかんぞう):≪見ごろ≫別名オニカンゾウ・ワスレグサと呼ばれる橙色の野草。若い芽、蕾は山菜食用になり、根は漢方薬となる。

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「行け蛍 とくとく人の よぶうちに」一茶

・訳:行け蛍、早く早く、人が呼んでいるうちに。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈法隆寺五重塔〉

「ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを

        ひとひのごとく たてるこのたふ」

(千年余り三度廻れる百年を 一日の如く立てるこの塔)

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》467

行実年譜の本編三巻は昨日で読了しました。今日からは附録に入ります。しかしまだ語句の調査ができていませんから「読み」だけになります。語注は後日を期して読み進めたいと思います。中断もあるでしょうがご容赦願います。

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大勅諡興正菩薩行実年譜附録目録』

巻之上

〇西大寺中興思円上人行業記(正応三年九月十八日 凝然

〇思円上人度人行法結夏記(正応三年十月九日 鏡慧記)

〇興正菩薩伝(出 元亨釈書明律篇)

〇興正菩薩講式(元亨二年八月 阿一草)

〇興正菩薩行状畧頌 附影像瞻礼頌文(建武二年七月二十五日 信尊記)

〇興正菩薩分衣表白

〇護国院年始不動行法表白

〇宇治石塔供養法会勧化状(嘉慶二年十二月 深泉)

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ寄せられた

瀬戸内寂聴さんの言葉。

「はじめて、歩いて浄瑠璃寺を訪れた時の感激を忘れません。寺を包みこむように静かに息づいていた美しい環境にも感動したものです。それらを守り続けるのは日本人としてのつとめです。」

 

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2015年7月 6日 (月)

コスモス寺花だより 7・6

〇初夏咲きコスモス:≪終り近し≫

・種類:今咲いているのは主にセンセーションです。

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇秋海棠:≪つぼみ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「おおさうじや 逃るがかちぞ やよ蛍」一茶

・訳:おそうだ、逃げるが勝ちだ、なあ蛍よ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈法隆寺五重塔〉

「ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを

        ひとひのごとく たてるこのたふ」

(千年余り三度廻れる百年を 一日の如く立てるこの塔)

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》466

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆偶(たまたま)曠古(こうこ①)の大典(たいてん②)に遭う大正四年秋、その紀念ため、宗議の衆に質(ただ)すに、咸(みな)情を同じくして、謂いて宿望(しゅくぼう③)なりと曰う。因って予に嘱す。不肖にして固(もと)より浅学不才にてその任に非ずと雖も、敢えて誹評を顧みず。光(慈光)和尚の年譜に就いては其の四五(④)を除き、要を採り稿成り是に傍訓(ぼうくん⑤)を施し、托梓(たくし⑥)す。定めて誤謬夥しからん。此の編は則ち、菩薩一世の化儀の概要を窺うに便あらしめんとするのみ。惝(もしくは)夫れ、詳細を悉知せんと欲すれば、すべからく法庫に就いて探求すべきか。爾りと云わん。

             編者白毫元成(びゃくごうげんじょう⑦)謹誌

 

 ・曠古=前例のないこと。未曾有の。

 大典=重大な儀式。即位の御大典。

 宿望=シュクモウとも。かねて抱いていた望み。

 四五=行実年譜の本文は上中下三巻、さらに附録が上下二巻あり、これを言う。

 傍訓=返り点と送り仮名、訓読みがある。

 托梓=印刷にだす。

 白毫元成=京都市白毫寺、住職金田元成師。

 

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ寄せられた

瀬戸内寂聴さんの言葉。

「はじめて、歩いて浄瑠璃寺を訪れた時の感激を忘れません。寺を包みこむように静かに息づいていた美しい環境にも感動したものです。それらを守り続けるのは日本人としてのつとめです。」

 

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2015年7月 5日 (日)

コスモス寺花だより 7・5

〇初夏咲きコスモス:≪終り近し≫

秋のコスモスを植え付けていますので、今の花は近日中に終了いたします。

・種類:今咲いているのは主にセンセーションです。

〇紫陽花:≪終り近し≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇秋海棠:≪つぼみ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「手枕や ぼんの凹(くぼ)より とぶ蛍」一茶

・訳:手枕している気楽さよ。ぼんのくぼから、飛び立つ蛍。

ぼんの凹=うなじの中央のくぼみ。蛍は人の魂の化身という。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈法隆寺五重塔〉

「ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを

        ひとひのごとく たてるこのたふ」

(千年余り三度廻れる百年を 一日の如く立てるこの塔)

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》465

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

〔大正四年に西大寺から刊行された行実年譜の跋・金田元成師記〕

 

◆予曾て西大法庫に就いて菩薩著述の秘鈔を拝披(はいひ①)し、偉徳鴻恩を懐(おも)うこと切なり。尚復(なおまた)学正記幷に行実譜を繙(ひもと)くに迨(およ)び、感いよいよ極まり、窃(ひそ)かに思う。一輯(いっしゅう②)して剖刷(ほうさつ③)に附し、門末寺院に頒(わか)ち、布教伝道に資し、菩薩の偉徳を世間に示さんとす。

 

 披=拝してひらく。

 一輯=一つに集める。

 剖刷=分けて印刷する。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ寄せられた

瀬戸内寂聴さんの言葉。

「はじめて、歩いて浄瑠璃寺を訪れた時の感激を忘れません。寺を包みこむように静かに息づいていた美しい環境にも感動したものです。それらを守り続けるのは日本人としてのつとめです。」

Img_8361

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2015年7月 4日 (土)

コスモス寺花だより 7・4

〇初夏咲きコスモス:≪終り近し≫

秋のコスモスを植え付けていますので、今の花は近日中に終了いたします。

・種類:今咲いているのは主にセンセーションです。

〇紫陽花:≪終り近し≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇秋海棠:≪つぼみ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「さくさくと 飯くふ上を とぶ蛍」一茶

・訳:

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈法隆寺五重塔〉

「ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを

        ひとひのごとく たてるこのたふ」

(千年余り三度廻れる百年を 一日の如く立てるこの塔)

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆其の湮没(いんぼつ①)せんことを慮(おもんぱか)り、粗(あらまし)之を譜録す。其の余の旧記、諸寺の碑碣(ひけつ②)、偏く探り悉く索(もと)ること能わず。後代の児孫、若し得る所あれば、則ち録して以て添補せよ。余嘗て貞享丁卯(じょうきょうひのとう③)の夏、泉の大鳥山神鳳僧寺(おおとりさんじんぽうそうじ④)に於いて始めて之を草稿し、今元禄年間に至るまで三十余年、南北に履歴(りれき⑤)して事跡を尋訪し、一を得て一を譜し、二を獲て二を録す。編集して文と成し、歴(ととのえ)て三巻と為す。又、因みに先覚筆する所の伝文記録等を附録して、是を二巻と為し、以て其の伝を広む。

 洛西栗隈(くりくま⑥)千代古道(ちよのふるみち⑦)通受菩薩戒沙門慈光、歓悦薫香して筆を陽月望日に絶つ。

 西大勅諡興正菩薩行実年譜 巻下 終

 

 湮没=あとかたなく消えてなくなること。

 碑碣=碑は四角形のもの、碣は円形のもの。石碑。いしぶみ。

 貞享丁卯=貞享四年(1687)。

 大鳥山神鳳僧寺=堺市にあった神鳳寺。江戸時代律三僧坊に数えられた真言律の拠点寺院。明治の廃仏毀釈で廃寺となり、鳳神社だけが残る。

 履歴=履は歩いてゆく。歴はへる、めぐる。自分の足で歩き経巡る。

 栗隈=山城国久世郡の古代地名。現在の城陽市、宇治市にかかる広範囲な地域を指す。中心地は宇治市大久保付近に比定される。平安時代には狩猟の場として知られた。

 千代古道=「序」の注②参照。慈光師は葉室山浄住寺の近く(或は山内かも)に如意輪寺(如意輪精舎とも)を開基してそこに居住されたと推定されるが、その寺は現存せず、朽ちた御位牌だけが浄住寺に残る。(羽曳野市の松本義明氏調査による情報。氏のご指摘では、浄住寺には慈光師に関する古文書が現存するらしい。)

〔已上にて興正菩薩行実年譜本篇は終了〕

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ寄せられた

瀬戸内寂聴さんの言葉。

「はじめて、歩いて浄瑠璃寺を訪れた時の感激を忘れません。寺を包みこむように静かに息づいていた美しい環境にも感動したものです。それらを守り続けるのは日本人としてのつとめです。」

 

 

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2015年7月 3日 (金)

コスモス寺花だより 7・3

〇初夏咲きコスモス:≪終り近し≫

・花の開花:7月7日で終わります。

・種類:今咲いているのは主にセンセーションです。

〇紫陽花:≪終り近し≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇秋海棠:≪つぼみ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬 9月初めから開花予定。

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「行け蛍 手のなる方へ なる方へ」一茶

・訳:飛んで行け蛍よ。手の鳴る方へ。手の鳴る方へ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈法隆寺五重塔〉

「ちとせあまり みたびめぐれる ももとせを

        ひとひのごとく たてるこのたふ」

(千年余り三度廻れる百年を 一日の如く立てるこの塔)

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》463

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

◆河は泉涌(せんゆう①)に懸り、学徒四集して涿膄(たくそう②)せざるはなし。飲醇充足(いんしゅんじゅうそく③)して去る。律席(りっせき④)の盛んなる当時、六比(ろくひ⑤)あること罕(まれ)なり。所以(このゆえに)七衆は戒香を薫じ、人天は法水に沐(うるお)う。実(まこと)に是れ濁世の善知識(ぜんちしき⑥)、苦海の大船師なり。以ての故に一代の化儀(けぎ⑦)、事蹟甚だ多し。

 

 泉涌=泉の涌き出るところ。川が泉より流れ出ることを菩薩に喩える。

 涿膄=(テキスト原文では両字とも誤っているので写本の字を採用)涿は琢に通じ、みがく。膄は痩に通じ、やせる。痩せるほど学問修行して人格を磨く。

 飲醇充足=こくのある酒を飲んだように満足して。

 律席=戒律を講じる席。

 六比=意味不詳。比は比喩のことであるとすれば「六度譬喩」を言うか。智慧を母、布施を乳母、戒を養母、忍辱を荘厳具、精進を養育者、禅定を浣濯(洗濯)に喩える(『華厳経』)

 善知識=教えを説いて仏道へと導いてくれる良い友人・指導者。

 化儀=衆生を教導・感化する形式・仕方。

(ここからの文は本書の始め、「解題」に引用されています。)

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ寄せられた

瀬戸内寂聴さんの言葉。

「はじめて、歩いて浄瑠璃寺を訪れた時の感激を忘れません。寺を包みこむように静かに息づいていた美しい環境にも感動したものです。それらを守り続けるのは日本人としてのつとめです。」

 

 

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2015年7月 2日 (木)

コスモス寺花だより 7・2

〇初夏咲きコスモス:≪終り近し≫

・花の開花:7月上旬まで

・本数:3万本

・種類:今咲いているのは主にセンセーション、シーシェル、サイケです。フラッシュピンクというのもあります。

〇紫陽花:≪終り近し≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇秋海棠:≪つぼみ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「念仏の 口からよばる 蛍哉」一茶

・訳:念仏を唱えている、その口から呼ばれた蛍よ。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》462

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

〔跋文〕

◆菩薩、始め降誕より、終り入滅に至るまで、精進の心を以て不退輪(ふたいりん①)に脂(あぶら)し、勇健(ゆうけん②)の力を以て無畏(むい③)の鼓を撾(う)つ。化門丕(おおい)に開き、麈(土→主)尾(しゅび④)を倒(さかさ)に握って、顕密を弘く唱え、戒律を再び興し、雨華(うけ⑤)堂に陞(のぼ)る毎(ごと)に、慧辨無礙(けいべんむげ⑥)たり。

 

 不退輪=不退転法輪。転法輪は釈尊が説法することを言う。

 勇健=勇ましくすこやかなこと。

 無畏=安穏で畏れのないこと。

 麈尾=麈は大鹿のことでトナカイの類。麈の尾の毛で作った払子(ほっす)。トナカイは群を成し、主たるものに服従するから、衆徒が教主(長老)に従う意を寓したもの。

 雨華=諸菩薩が大法利を得る時、空中に曼陀羅華の雨降るをいう。

 慧辨無礙=智慧と弁舌がとらわれがなく自由自在である。

(つづく)

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ寄せられた

瀬戸内寂聴さんの言葉。

「はじめて、歩いて浄瑠璃寺を訪れた時の感激を忘れません。寺を包みこむように静かに息づいていた美しい環境にも感動したものです。それらを守り続けるのは日本人としてのつとめです。」

 

 

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2015年7月 1日 (水)

コスモス寺花だより 7・1

〇初夏咲きコスモス:≪終り近し≫

・花の開花:7月上旬まで

・本数:3万本

・種類:センセーション、シーシェル、サイケ、ピコティ、ソナタ、ベルサイユ、ローズボンボン、スノーホワイト、ビッキー、ピンキーなど

〇紫陽花:≪終り近し≫

〇ヒツジ草、姫スイレン:≪見ごろ≫

〇秋のコスモス(予告)

・花の時期:9月~11月上旬

・種類:30品種

・花数:15万本

・花のピークは9月下旬から10月中旬ごろ

・花と灯りと音の祭典「コスモス花あかり」は1017日(土)と18日(日)午後5時から7時まで。

〔俳句〕

「やれ打な 蠅が手をすり 足をする」一茶

・訳:やれ打つな、蠅が両手をすりあわせ、両足もすりあわせている。

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのおまへに あぶらつきて

       ひかりかそけき ともしびのかず」

(大寺の昼の御前に油尽きて 光幽き灯火の数)

〈東京にかへるとて〉

「あをによし ならやまこへて さかるとも

        ゆめにしみえこ わかくさのやま」

(青丹よし奈良山越えて離るとも 夢にし見えこ若草の山

・あをによし=奈良にかかる枕詞。

・さかる=離る。遠ざかる。

*来年(西暦2016年平成28年)は真言律宗の祖師、忍性菩薩の生誕800年、慈眞和尚没後700年に当たります。お二人は叡尊師の高弟。忍性さんは鎌倉極楽寺に、慈真信空さんは西大寺奥ノ院に御廟塔があります。どちらも菩薩行に生涯をささげられた高僧です。

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む・改訂版》

『西大勅謚興正菩薩行実年譜』 巻下 

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷ)

 

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

日本全国の古都奈良を愛する人たちは、奈良市クリーンセンター(ごみ焼却場)を「中ノ川・東鳴川」地区に建設することに反対しています。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので、毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員の先生方の見識が疑われますね。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

*〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉へ寄せられた

瀬戸内寂聴さんの言葉。

「はじめて、歩いて浄瑠璃寺を訪れた時の感激を忘れません。寺を包みこむように静かに息づいていた美しい環境にも感動したものです。それらを守り続けるのは日本人としてのつとめです。」

 

 

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