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2017年6月15日 (木)

コスモス寺花だより  6・15

 

〔花ごよみ〕

○夏咲コスモス:≪満開です≫赤・白・ピンクの可憐な花が咲いています。草丈は120㎝ほど。

花の見ごろ・ 67月 

◉花数・ 5万本  

 

〇秋咲コスモスは 911月 15万本。 

 満開は10月上旬です。

〇紫陽花:≪見ごろ≫

○山アジサイ:≪見ごろ≫

〇ヒツジ草・姫スイレン:≪咲きはじめ≫

〇夾竹桃:≪見ごろ≫

 

≪ニュース≫

◇今年(2017)は、真言律宗本山西大寺の創建1250年を記念して、

『奈良西大寺展―叡尊と一門の名宝』と題する特別展覧会が開かれます。

Ⅰ.東京・三井記念美術館にて 6/11で終了。大変盛況でした。

Ⅱ.大阪・あべのハルカス美術館にて、729日~924

Ⅲ.山口県立美術館にて、1020日~1210

大阪と山口の会場では後醍醐天皇発願の般若寺本尊文殊菩薩騎獅像(重文)が特別御開帳されます。

 

〔俳句〕

「孤(みなしご)の 我は光らぬ 蛍かな」一茶

訳:同じみなし子でも、おれは光源氏のようには光らない蛍だなあ。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖林寺にて〉

「あめそそぐ やまのみてらに ゆくりなく

       あひたてまつる やましなのみこ」

(雨そそぐ山の御寺にゆくりなく 会い奉る山階の皇子)

・ゆくりなく=思いがけず。偶然に。

・やましなのみこ=山階宮。元治元年(1864)伏見宮邦家親王の第一王子晃親王が山科の勧修寺より還俗して創立。昭和22年宮号廃止。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》929 

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

(附録巻の上が終わりましたのでしばらく休みます)

 

《古都奈良と浄瑠璃寺・岩船寺の文化財、歴史的自然環境を守るために》

 

瀬戸内寂聴さんは〈浄瑠璃寺と当尾の里をまもる会〉に次のような賛同のことばを寄せられました。

「はじめて、歩いて浄瑠璃寺を訪れた時の感激を忘れません。寺を包みこむように静かに息づいていた美しい環境にも感動したものです。それらを守り続けるのは日本人としてのつとめです。」

 

日本中の、世界中の古都奈良を愛する人たちは、奈良市ごみ焼却場(クリーンセンター)を浄瑠璃寺南隣の「中ノ川・東鳴川」地区に移設することに怒りをもって反対しています。奈良市は非常識だと。

*奈良市クリーンセンター建設計画の問題点

1.奈良市クリーンセンター建設計画について、現環境清美工場からの排ガス等による科学的に立証される健康影響がなかったこと、公害調停に至る経過と公害調停自体に問題があること、候補地選定過程において歴史的・文化的遺産の保全等についての重要な議論がいっさいなされていないこと。

2.平安期の高僧、中ノ川実範(じつはん)上人開基の中川寺成身院跡など中ノ川地域の歴史的文化的、及び宗教的観点からの重要性を認識せず、その保全を全く考慮していないこと。

3.石仏の里として有名な当尾、平安時代の浄土式庭園(特別名勝及び史跡)、九体阿弥陀仏堂(本尊九体仏と本堂ともに国宝)、三重塔(国宝)など多数の国宝重要文化財を有する浄瑠璃寺、平安時代の丈六阿弥陀仏(重文)、木造三重塔(重文)、石造十三重塔(重文)、石龕不動明王(重文)など豊富な文化財を残す岩船寺を保存し後世に伝えるためには、周辺の自然生態系を含め、焼却施設からの有害ガス等による影響からこれらを保全する必要があること。

❍奈良市クリーンセンター建設予定地に隣接する当尾地区、数百メートルの距離にある浄瑠璃寺・岩船寺は、京都府の条例で「歴史的自然環境保全地域」に指定され、大切に保護されています。かつてこの地は南都仏教の奥ノ院的な聖地で山間修行の場でした。今も自然豊かな野山に巡礼者が歩いた石仏の道が残っています。

〇中ノ川町の山林には、平安時代の高僧実範(じっぱん)上人開基の「中川寺成身院」(なかがわじじょうしんいん)址があります。この寺は奈良における最古の本格的な密教寺院でありました。最近の研究では「灌頂堂」の指図(図面)が発見され高野山に匹敵するものであったことが判明。

またここは仏教音楽、声明(しょうみょう)の発祥の寺です。現在、高野山をはじめとする全国の真言寺院で唱えられる「南山進流」(なんざんしんりゅう)声明の流祖、大進(だいしん、宗観)上人は実範の弟子でした。さらに中世を通じて宗派を超えた総合的な仏教研究機関の役割を担っていました。浄土真宗の学僧、存覚上人(親鸞聖人のひ孫、覚如の長男)もここで修学されています。日本文化史上有数の、重要なお寺があったのです。

このような貴重な日本の歴史遺産を消滅させる権利が奈良市民(一部の)に許されているのでしょうか。

〇予定候補地の地元、東鳴川町には浄土真宗大谷派の「応現寺」があり、平安時代の重要文化財・木造不空羂索観音菩薩座像が安置されています。奈良県企画「巡る奈良 祈りの回廊」によると、興福寺南円堂御本尊の摸刻といわれ、地元観音講の方々により大切に守られてきたもので日本最古の尊像です。毎月第1日曜日(9時~16時)に特別公開されています。奈良はどんな山の中にも宝物が残されています。

中ノ川寺址、応現寺、浄瑠璃寺、岩船寺。ごみ焼却施設の移転推進者たちはこれだけの歴史文化遺産があっても「なにもないところ」と言い張るのでしょうか。策定委員会の先生方の見識が疑われます。応現寺は奈良市のHPでも、奈良市トップページ>観光>文化財>お知らせ>東鳴川町「木造不空羂索観音坐像」の公開、として出ています。

○膠着状態にある奈良市のゴミ焼却工場建て替えについて、最近よく聞く市民の声は、「今あるゴミ工場で建て替えるのがベストです。便利のいい場所だし、安上がりです、全市民の利益になるのでは。」という意見です。

もともと現工場には建て替え用地(5.2ha.)も確保されているそうです。

またこんな声も聞こえてきます。「工場周辺の土地はたいへん安く売りだされていたんです。工場があることを承知で後から来た人が立ち退きを求めるのは住民エゴではないのか、公害もないのに。」という、辛辣な意見を述べる人も多

いです。

いずれにしても浄瑠璃寺の文化財と歴史的自然環境、中川寺跡の遺構を破壊するような開発行為を公共の名においてすることは許されないことです。

奈良市長さん、移転を求める一部住民の皆さん、奈良市は歴史観光都市、古都奈良であることを忘れておられませんか。

○奈良新聞(5月3日付)第一面記事によれば、『奈良市クリーンセンター移転「行き詰まり」』のタイトルで、第57回のクリーンセンター建設計画策定委員会(本来公開であるのに今回は非公開)が昨年8月以来9か月ぶりに開かれ、どうやら移転案は地元同意が得られないことから膠着状態にあり、高の原地区での現地建て替えをめぐっての議論があったようだ。冒頭に「公害調停申請人の会」側の委員から「現地建て替えは許されない」、とか「公害調停は覆らない」と決めつける強い口調の発言があり、その剣幕に「市長は出かかった(現地建て替えの)言葉をのみ込んだ」との観測が報じられている。今までの、現地建て替えの議論が封じ込められていたことを考えると、委員会そのものにも多少の変化が見られ、真っ当な意見をいう人が現れてきたのかも。

〇般若寺国宝楼門横の駐車場入り口門扉に、現在のところ3人の奈良市々議会議員選挙候補者(7月告示)の宣伝看板が掲示されています。寺と政治、本来なら距離を置くべきところですが、奈良は異常な政治がまかり通っています。市民憲章や、文化財保護条例に違反して、一部住民のご都合に合わせ国宝浄瑠璃寺のすぐ横でごみを焼くという、奈良市民にとって恥ずべき選択がまかり通っています。この誤った政治をただすため、以下の原則のもと看板掲示を認めました。

《◎看板掲示許可原則

古都奈良の歴史景観と文化遺産保全のために、

〈奈良市クリーンセンター東部移転計画に反対〉、

〈現在地(高の原地区)での建て替え許容〉を

公約表明する候補者のみを許可しています

 真言律宗般若寺住職 工藤良任 》

〇奈良の未来に禍根を残すことになる、浄瑠璃寺直近へのゴミ焼却工場移設計画が根拠とする、公害無き『公害調停』は見直されるべきです。奈良の行政を呪縛し身動き取れなくしている「調停」を廃棄し、新工場を最新の設備にして「地元」への還元策を図るべし。これしか解決法はありません。立地条件(収集の効率)からみて現在地が最適地。ここに工場を創設した当時の鍵田忠三郎市長(故人)は先見の明があり偉大でした。

〇奈良市のゴミ工場の移転計画は完全に行き詰っているのに、まだ移転推進を公約する候補者がいるとは驚きです。どこへ行けというのでしょうか。答えを聞きたいです。

〇奈良新聞記事(5/16)によると、7月の奈良市長選にはどうやら4人が立候補しそうです。元生駒市長山下氏に続き、16日には現市長の仲川氏、そして新聞予測では、自民党からも出そう、さらに共産党からも、と書いてあります。私たちの最大関心事は「ごみ焼却場移転問題」を誰がどう解決してくれるのかということです。今までの二期8年にわたる仲川市政では解決の目途が立っていません。しかし現市長はどうやら東部移転はあきらめているようではありますが。山下氏と自民党の方に関しては未知数。共産党はおそらく「移転賛成」、「現候補地反対」という意味不明無責任な政策を出すでしょう。現段階ではここまでの紹介としておきます。

〇昨日(5/21)の新聞報道では20日に山下、中川両氏の「2氏舌戦」があったと。論点は新火葬場建設問題で、仲川氏は住民を説得できてもいないのに、ごり押しした現計画を自画自賛しました。一方、山下氏は「再検証し候補地を確定」と、地元住民との対話を強調したようです。ごみ焼却場については今のところ触れられていませんが、手法の違いが鮮明になりそうです。片や「策定委員会」に乗っかって地元意見を無視して押し付けるやり方と、片や地元住民とひざ詰めで議論したいという姿勢に大きな違いがありそうです。

しかし、弁護士である山下氏には、移転計画の元凶である「公害調停」をどう扱うのか聞きたいところです。

〇奈良市長選に新たな動きがありました。6/4の新聞報道では、自民党県連の奥野会長の談話として、女性の候補者が自民党の推薦を受ける形で立候補を決めたという。新聞によっては名前が出されていて、奈良新聞は読売新聞のタウン誌を主宰する朝広佳子氏となっている。朝広氏は「なら燈花会」を創始した人として知られ、奈良市国都審の委員であり、先日の新斎苑の審議では現計画に反対の立場をとられました。明日にも立候補の発表があるそうです。

クリーンセンター問題でも「公害調停」と「策定委員会」を解消するほどの決然たる政治決断をしてほしいものです

〇街宣トラックに設置した新しい看板。

【奈良市クリーンセンターの「現地建て替え」は、市民の声、天の声!】

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