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2017年10月11日 (水)

コスモス寺花だより   10・11

 

〔コスモス開花情報〕

≪満開≫ようやく満開になりました。今年は台風の影響もあり少し遅れ気味に咲いています。コスモスの花はこれから月末にかけて咲き続け、青空に映える石塔、石仏、楼門など古びた堂塔に色どりを添えて秋の風情を満喫させてくれます

 

「コスモスの揺れ返すとき色乱れ」稲畑汀子

黄色のコスモス「イエロ―ガーデン」が咲き出し、秋咲き品種の「秋咲大輪美色」、「オータムビューティ」が秋の主役となり存在感のある大きな花を咲かせています。今秋は適度な雨と朝夕の涼しさのおかげで葉が青々と茂り、赤白ピンク黄色の花を引き立てています。

「センセーション」「ベルサイユ」「シーシェル」「サイケ」「ピコティ」「ダブルクリック」など20種類、15万本の花で「宇宙(コスモス)」を構成しています。

花期:9月下旬~11月上旬

(初夏咲コスモスは6月見頃)

 

≪ニュース≫

◇昨日(10日)御本尊八字文殊師利菩薩騎獅像(重要文化財)がハルカス美術館での『西大寺展』出陳から御還座されました。これから1116日まで本堂の御厨子内に鎮座されます。また1117日からは山口県立美術館の『西大寺展』に御出座の予定です。本像は網野義彦著『異形の王権』で取り上げられたように、後醍醐天皇の討幕祈願を込めた御願仏としてよく知られます。胎内墨書の文殊種字「マン」字は天皇御宸筆と言われます。願主は文観上人、仏師は康俊、施主は藤原(伊賀)兼光。造顕時より江戸の寛文年間までは経蔵の秘仏本尊として秘蔵されてきました。そのおかげで御本尊の衣文の截金(きりかね)細工、獅子全体の極彩色が大変美しく残っています。小さいながらも出来栄え良く、全身にみなぎる霊力を感じさせる尊像である。八字(真言の字数、オンアクビラウンキャシャラクダン)文殊は「息災法」の本尊で「御敵調伏」(おんてきちょうぶく)の効験ありとされるが、あくまで仏法を害する敵を鎮め、息めるはたらきを

言う。

◇参詣駐車場ご利用について。

*平日は無料。

*休日は時間制限あり。

1時間無料、時間をこえる場合は維持協力金500円を申し受けます。

安全確保のため、係員の指示、誘導に従ってください。

 

◇【秘仏公開】 920日~1111日 白鳳秘仏の金銅製阿弥陀如来立像、その体内仏三尊などの宝物の特別公開が始まりました。場所は本堂うしろの宝蔵堂です。9001600、拝観料は別途200円申受けます。

 

〔俳句〕

「蛬(きりぎりす) きりきり死も せざりけり」一茶

訳:きりぎりすよ。きりきりまいして死ぬこともなかったなあ。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈浄瑠璃寺〉

「あしびきの やまのみてらの いとなみに

       おりけむはたと みるがかなしさ」

(足びきの 山の御寺の営みに 織りけむ機と見るが哀しさ)

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》942

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『宇治孤嶋石塔供養式』

(うじことうせきとうくようしき)

 

*康応元年(一三八九)三月廿五日に、宇治橋寺放生院住持の深泉大徳が勧化して行った、興正菩薩一百年忌追賁(追善供養)と十三重石塔修復落慶を兼ねた石塔供養式の式次第と法会記録。衆僧六百人の舞楽大法会である。

 

◆【次梵音。〈頭持香炉。余持花籠。〉

  次打金。〈梵音畢即打。不待降舞台。〉

  次供舞。〈延喜楽乎。〉

  次錫杖。〈頭持錫杖。自余持花筥。〉

  次発楽。〈恒破乎。〉

  次打金。〈楽畢即打。〉

 

〔次 梵音(ぼんのん①)。〈頭(とう②)は香炉を持ち、余は華籠(けこ)を持つ。〉

次 金を打つ。〈梵音畢り、即打つ。舞台を降りるを待たず。〉

次 舞を供す。〈延喜楽(えんぎらく③)乎。〉

次 錫杖(しゃくじょう④)。〈頭は錫杖を持ち、自余は花筥(けきょ⑤)を持つ。〉

次 楽を発す。〈恒破(こうは⑥)乎。〉

次 金を打つ。〈楽畢り、即打つ。〉〕

 

 梵音=声明、清浄な音声で四箇の法要で仏法僧の徳をたたえる意の歌唱。散華の次に唱える。

 頭=声明の曲のあたまを発声(発音・ほっとん)する役の人。頭人(とうにん)。

 延喜楽=右方の舞で、文の舞の代表曲の一つ。四人舞。前奏曲として「意調子」が奏され、次に高麗壱越(こまいちこつ)調の当曲(舞楽の中心となる曲)が奏され、鳥甲(とりかぶと)、襲(かさね)装束の舞人が登台して舞を舞う。法会においては、梵音衆の昇楽(のぼりがく)として用いられる。

 錫杖=四箇法要の一つ。偈を唱え一節の終りごとに錫杖を振ることからいう。三条錫杖と九条錫杖がある。

 花筥=花籠(けこ)。筥は、はこ、かご。

 恒破=

(つづく)

 

《古都奈良の文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

奈良市クリーンセンター問題については新しい動きがあれば掲載しますので

しばらくは長い文章を省略します。

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