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2017年11月12日 (日)

コスモス寺花だより   11・12

 

〔コスモス開花情報〕≪終わり近し≫

 

正倉院展は今月13日まで。

当寺の白鳳秘仏公開は1日延長して本日まで。

 

「コスモスの 花群がりて はつきりと

       光をはじく つめたき日ぐれ」木下利玄

 

(初夏咲コスモス:6月~7月)

 

〇水仙:≪例年の花期は12月~2月≫今年の水仙は葉っぱの成長が早いので今月下旬ごろから咲き出します。

 

「真中の 小さき黄色の さかづきに

     甘き香もれる 水仙の花」木下利玄

 

〇山茶花:≪咲きはじめ≫

 

〔俳句〕

「渋柿を はむは烏の まま子哉」一茶

訳:渋柿を食べているのは、烏のなかでも継子だなあ。 

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈東大寺〉

「おほてらの ひるのともしび たえずとも

       いかなるひとか とはにあらめや」

(大寺の昼の灯火絶えずとも いかなる人か 永久にあらめや)

 

≪ニュース≫

 

◇御本尊文殊菩薩様は今月21日から1210日まで、山口県立美術館で開催中の『西大寺展』に御出陳されます。今月18日に搬出されるため12月前半はご不在です。

 

◇当寺の入口は「東口」に変わりました。従来の西口は閉鎖されています。東口は幹線道路の県道754号線に面しており、またバス停「般若寺」からも近いです(50mほど)。

旧京街道から来られる方は100メートル東の「東口」までお越しください。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》947

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『宇治孤嶋石塔供養式』

(うじことうせきとうくようしき)

 

*康応元年(一三八九)三月廿五日に、宇治橋寺放生院住持の深泉大徳が勧化して行った、興正菩薩一百年忌追賁(追善供養)と十三重石塔修復落慶を兼ねた石塔供養式の式次第と法会記録。衆僧六百人の舞楽大法会である。

 

◆【 右康応元己巳三月二十五日。奉追賁興正菩薩一百年忌。正当八月廿五日。今預奉執行之者也。

 

  導師   西大寺長老 慈朝唯覚上人

  呪願師  放生院住持 本仍坊深泉大徳 】

 

〔 右康応(こうおう①)元〈己巳(つちのとみ)〉三月廿五日。興正菩薩一百年忌を追賁(ついひ②)し奉る。

正当(しょうとう③)は八月廿五日なり。

今預(こんよ④)、奉執行のもの也。

 

  導師 西大寺長老 慈朝唯覚(じちょうゆいがく⑤)上人

  呪願師  放生院住持 本芿坊深泉(ほんじょうぼうしんせん⑥)大徳(だいとく⑦)〕

 

 康応元=北朝年号。後小松天皇の代。一三八九年。

 追賁=死後に供養してその功徳を飾ること。追善。

 正当=正しく忌日に当たること。

 今預=今、前もって。あらかじめ。

 慈朝唯学=唯学房慈朝、西大寺第十七代長老。

 本芿房深泉=実名(じつみょう)の読みはジンセンかも。慈朝和上を継いで西大寺第十八代長老となる。

 大徳=ダイトコとも。高徳の僧。律宗における比丘、比丘尼への敬称。律僧の位牌、墓碑にはこの称号を刻んでいる。

 

(つづく)

 

《古都奈良の文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

奈良市クリーンセンター問題については新しい動きがあれば掲載しますので

しばらくは長い文章を省略します。


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