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2018年1月11日 (木)

コスモス寺花だより   1・11

 

今日の寒さは底冷えというのでしょうか、朝が起きづらいでした。今夜から明日にかけてが寒さの底だそうで雪が降るかもしれません。週末は雪景色の古都となるのでしょうか。

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙の 莟(つぼみ)に星の 露を孕(は)む」正岡子規

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「壁の穴や 我初空も うつくしき」

訳:壁の穴よ。そこからのぞく我が家の初空もうつくしい。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈西大寺〉

「まがつみは いまのうつつに ありこせど

       ふみしほとけの ゆくへしらずも」

(禍鬼は今の現にありこせど 踏みし仏の行方知らずも)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》973

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『興正菩薩三百五十年忌表白』

(こうしょうぼさつさんびゃくごじゅうねんきひょうはく) 

 

◆【観夫秋風含匂。現香三昧。千花華鮮。似花菩薩。暁月皓々不異灯明。霧繞遠山。顕塗香印。自然供養。満於法界。諸尊納受豈空乎。仰願三宝久住。至三会暁。伽藍繁栄。永無傾伏。仍現前道俗。同成菩提。啓白不妄。三宝知見。敬白。〈小比丘全理草之。〉

 

〔観(かんがみ)れば夫れ、秋風は匂いを含み、香三昧(こうざんまい①)を現わす。千花は華鮮(あざ)やかにして、花菩薩(はなぼさつ②)に似たり。暁月(ぎょうげつ③)は皓皓(こうこう④)として灯明に異ならず。霧は遠山を繞(めぐ)り塗香の印を顕わす。自然供養は法界に満ちて諸尊の納受は豈に空しかるや。仰ぎ願わくは、三宝久住し、三会の暁(さんねのあかつき⑤)に至らん。伽藍繁栄して、永く傾伏(けいふく⑥)無からんことを。仍って現前の道俗、同じく菩提を成ぜんことを。啓白(けいびゃく⑦)妄(ぼう⑧)ならずして、三宝は知見したまえ。敬って白す。〈小比丘全理、之を草す。〉〕 

 

 香三昧=お香の中に悟りの境地である三昧を

 花菩薩=自然界の花にも仏性をみとめ、華が菩薩であると捉えられている。

 暁月=明け方の月。有明の月。

 皓々=白々と光り輝くさま。

 三会の暁=龍華三会。弥勒菩薩が兜率天から人間界へ下って衆生のために三度の説法をする会座。

 傾伏=傾き伏せること。衰退。

 啓白=仏に法会の趣旨、願意を述べること。

 妄=うそ、いつわり。

(終わり)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

 

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