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2018年2月

2018年2月28日 (水)

コスモス寺花だより   2・28

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪花の盛りはこえました≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

 

「一すじも あだなるはなし 水仙花」凉菟

 

〇蠟梅(ろうばい):≪見ごろ≫

〇福寿草:≪見ごろ≫

〇侘助(わびすけ):≪見ごろ≫

〇白梅:≪咲きはじめ≫

〇椿:≪咲きはじめ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(5月下旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月中旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「月よ梅よ 酢よこんにやくのと けふも過ぬ」

訳:月よ梅よ酢よ蒟蒻のと言って今日も過ぎてしまったなあ。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

       こさめなかるる はるはきにけり」

(奈良坂の石の仏の頤に 小雨流るる春は来にけり)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:

当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南表口」に変わり、本来の「四天王寺様式」の南面伽藍となりました。

なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。

バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》983

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『京師報恩教寺佛牙舎利縁起』

(けいしほうおんきょうじぶつげしゃりえんぎ)

 

*報恩教寺は現在、京都市上京区小川町寺之内下射場五七九にある浄土宗知恩院末「報恩寺」として由緒を残します。明応三年(一四九四)、慶誉明泉(?―一五二一)によって開創され、元は一条の地、御所の東北に位置していましたが、再三移転を余儀なくされ、天正十三年(一五八五)に現在地に移っています。

 

◆【礼拝迎請送上。此寺製置皆師之模範也。至同五年。却廻西明寺。因夜行道次足趺前階。乃感聖者接足。殊無所損。師遽云。汝是誰。】

 

〔礼拝迎請して送り上ぐ。此の寺の製置は皆な師の模範なり。同五年に至り、却りて西明寺に廻る。因りて夜行の道次(どうじ①)、足を前の階に跌(つまづ)く。乃ち聖者の足に接するを感じ、殊には損する所無し。師、遽(にわか)に問いて云う。汝は是れ誰ぞ。〕

 

 道次=道すがら。道の途中。

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年2月27日 (火)

コスモス寺花だより   2・27

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪花の盛りはこえました≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

 

「一すじも あだなるはなし 水仙花」凉菟

 

〇蠟梅(ろうばい):≪見ごろ≫

〇福寿草:≪見ごろ≫

〇侘助(わびすけ):≪見ごろ≫

〇白梅:≪咲きはじめ≫

〇椿:≪咲きはじめ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(5月下旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月中旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「月よ梅よ 酢よこんにやくのと けふも過ぬ」

訳:月よ梅よ酢よ蒟蒻のと言って今日も過ぎてしまったなあ。 

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

       こさめなかるる はるはきにけり」

(奈良坂の石の仏の頤に 小雨流るる春は来にけり)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:

当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南表口」に変わり、本来の「四天王寺様式」の南面伽藍となりました。

なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。

バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》983

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『京師報恩教寺佛牙舎利縁起』

(けいしほうおんきょうじぶつげしゃりえんぎ)

 

*報恩教寺は現在、京都市上京区小川町寺之内下射場五七九にある浄土宗知恩院末「報恩寺」として由緒を残します。明応三年(一四九四)、慶誉明泉(?―一五二一)によって開創され、元は一条の地、御所の東北に位置していましたが、再三移転を余儀なくされ、天正十三年(一五八五)に現在地に移っています。

 

◆【礼拝迎請送上。此寺製置皆師之模範也。至同五年。却廻西明寺。因夜行道次足趺前階。乃感聖者接足。殊無所損。師遽云。汝是誰。】

 

〔礼拝迎請して送り上(たてまつ)る。此の寺の製置は皆な師の模範なり。同五年に至り、却りて西明寺に廻る。因りて夜行の道次(どうじ①)、足を前の階に跌(つまづ)く。乃ち聖者の足に接するを感じ、殊には損する所無し。師、遽(にわか)に問いて云う。汝は是れ誰ぞ。〕

 

 道次=道すがら。道の途中。

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

 

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2018年2月26日 (月)

コスモス寺花だより   2・26

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪花の盛りはこえました≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

 

「水仙や 武士風俗の 美少年」三宅嘯山

 

〇蠟梅(ろうばい):≪見ごろ≫

〇福寿草:≪見ごろ≫

〇侘助(わびすけ):≪見ごろ≫

〇白梅:≪咲きはじめ≫

〇椿:≪咲きはじめ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(5月下旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月中旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「せなみせへ 作兵衛店(だな)の 梅だんべへ」

訳:さあお兄さん見なさい。これこそ作兵衛の店の梅だぞよ。

・葛西辞(かさいことば)=下総国葛飾郡(東京・千葉・埼玉)の隅田川以東で使う言葉。

・せな=兄を言う方言。・みせへ=「見さい」(見なさい)。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

       こさめなかるる はるはきにけり」

(奈良坂の石の仏の頤に 小雨流るる春は来にけり)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:

当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南表口」に変わり、本来の「四天王寺様式」の南面伽藍となりました。

なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。

バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》982

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『京師報恩教寺佛牙舎利縁起』

(けいしほうおんきょうじぶつげしゃりえんぎ)

 

*報恩教寺は現在、京都市上京区小川町寺之内下射場五七九にある浄土宗知恩院末「報恩寺」として由緒を残します。明応三年(一四九四)、慶誉明泉(?―一五二一)によって開創され、元は一条の地、御所の東北に位置していましたが、再三移転を余儀なくされ、天正十三年(一五八五)に現在地に移っています。

 

◆【凡処胎十二月。至隨文帝開皇十六年四月八日也而誕生。大唐乾封二年十月初三日。受天請。帰都史多天矣。高宗皇帝顕慶元年増西明寺。至同二年。勅授西明寺上座。懇辞不受。勅遣鴻臚卿劉審躬。徃終南山。】

 

〔凡そ処胎十二月、隨文帝開皇十六年四月八日に至りて誕生す。大唐乾封二年十月初三日、天請を受け都支多天(としたてん①)に帰る。高宗皇帝顕慶元年、西明寺を造る。同二年に至り、勅して西明寺上座を授くるに、懇ろに辞して受けず。勅して鴻臚卿劉躬(こうろけいりゅうしんきゅう)を遣り、終南山(しゅうなんざん②)に往く。

 

 都支多天=兜率天。弥勒菩薩の住処。

 終南山=中国、陜西省西安市の東南に横たわる名山。景勝の地で、古来、詩によくうたわれている。南山とも。

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年2月25日 (日)

コスモス寺花だより   2・25

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪花の盛りはこえました≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

 

「水仙や 門を出れば 江の月夜」各務支考

 

〇蠟梅(ろうばい):≪見ごろ≫

〇福寿草:≪見ごろ≫

〇山茶花:≪見ごろ≫

〇白梅:≪咲きはじめ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(5月下旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月中旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「銭からから 敬白(つつしんでまうす) んめ(梅)の花」

訳:銭がからから音をたてている。謹んでお祈り申し上げます。天神さんの梅の花。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

       こさめなかるる はるはきにけり」

(奈良坂の石の仏の頤に 小雨流るる春は来にけり)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:

当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南表口」に変わり、本来の「四天王寺様式」の南面伽藍となりました。

なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。

バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》981

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『京師報恩教寺佛牙舎利縁起』

(けいしほうおんきょうじぶつげしゃりえんぎ)

 

*報恩教寺は現在、京都市上京区小川町寺之内下射場五七九にある浄土宗知恩院末「報恩寺」として由緒を残します。明応三年(一四九四)、慶誉明泉(?―一五二一)によって開創され、元は一条の地、御所の東北に位置していましたが、再三移転を余儀なくされ、天正十三年(一五八五)に現在地に移っています。

 

◆【第三生。即今身是。高諱道宣。字法徧。在京華生長。母懐大師之日。夢月貫懐。因而有孕。又夢梵僧語曰。仁者所懐之子。即梁僧祐律師。宜令出家。大弘仏法。】

 

〔第三生はすなわち今身是なり。高き諱(いみな)は道宣(どうせん①)、字(あざな)は法徧(ほうへん)。京華に在りて生長す。母、大師を懐に抱くの日に、月が懐を貫くを夢みる。因りて孕(はら)む有り。又、夢に梵僧語りて曰く、仁者とは所懐の子、すなわち梁の僧祐律師、宜しく出家せしむれば大いに仏法を弘む。〕

 

 道宣=中国、初唐の僧(五九六―六六七)。南山律宗の祖。『四分律行事鈔』などの律書のほか『続高僧伝』『大唐内典録』等を著わす。

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

 

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2018年2月24日 (土)

コスモス寺花だより   2・24

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪花の盛りはこえました≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

 

「方丈は まだ水仙や うめの花」鈴木道彦

 

〇蠟梅(ろうばい):≪見ごろ≫

〇福寿草:≪見ごろ≫

〇山茶花:≪見ごろ≫

〇白梅:≪咲きはじめ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(5月下旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月中旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「幼子(をさなご)や にぎにぎしたり 梅の花」

訳:幼い子のいとおしさよ。にぎにぎしている梅の花。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

       こさめなかるる はるはきにけり」

(奈良坂の石の仏の頤に 小雨流るる春は来にけり)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:

当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南表口」に変わり、本来の「四天王寺様式」の南面伽藍となりました。

なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。

バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》980

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『京師報恩教寺佛牙舎利縁起』

(けいしほうおんきょうじぶつげしゃりえんぎ)

 

*報恩教寺は現在、京都市上京区小川町寺之内下射場五七九にある浄土宗知恩院末「報恩寺」として由緒を残します。明応三年(一四九四)、慶誉明泉(?―一五二一)によって開創され、元は一条の地、御所の東北に位置していましたが、再三移転を余儀なくされ、天正十三年(一五八五)に現在地に移っています。

 

◆【第二生。生梁朝。名僧祐。住金陵鐘山定林寺。著弘明集十巻及師資伝幷諸記伝等。広如僧伝具述。〈朱「十一廿一紙」〉】

 

〔第二生は梁朝に生まれる。名は僧祐(そうゆう①)。金陵鐘山定林寺に住す。弘明集(ぐみょうしゅう②)十巻及び師資伝幷に諸記伝(しょきでん③)等を著わす。広くは僧伝(そうでん③)に具に述ぶるが如し。〈朱「十一二十一紙」〉〕

 

 僧祐=AD435518.。中国、梁の僧。律を学び梁の武帝の厚い帰依を受けた。

 弘明集=東晋以来の儒教、仏教、道教の主要な人物の間でかわされた論争を集録した書。

 諸記伝=出三蔵記集など。

 僧伝=『梁高僧伝』。慧皎撰十四巻。名僧、高僧の伝記を編んだ書。

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年2月23日 (金)

コスモス寺花だより   2・23

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪花の盛りはこえました≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲き、

西国三十三所観音石像の足下には

水仙の花と香がお供えされています。

 

「方丈は まだ水仙や うめの花」鈴木道彦

 

〇蠟梅(ろうばい):≪見ごろ≫

〇福寿草:≪見ごろ≫

〇山茶花:≪見ごろ≫

〇白梅:≪咲きはじめ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「梅さくに 鍋ずみとれぬ 皺手哉」

訳:梅が咲く季節なのに、相変わらず鍋の墨がとれないままの皺の手よ。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

       こさめなかるる はるはきにけり」

(奈良坂の石の仏の頤に 小雨流るる春は来にけり)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》979

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『京師報恩教寺佛牙舎利縁起』

(けいしほうおんきょうじぶつげしゃりえんぎ)

 

*報恩教寺は現在、京都市上京区小川町寺之内下射場五七九にある浄土宗知恩院末「報恩寺」として由緒を残します。明応三年(一四九四)、慶誉明泉(?―一五二一)によって開創され、元は一条の地、御所の東北に位置していましたが、再三移転を余儀なくされ、天正十三年(一五八五)に現在地に移っています。

 

◆【第一生。生斉朝。名僧護。住越州剡溪石城山隠嶽寺。遂発願鐫弥勒石像高一百尺。至今見存。年一百二十歳而終。広有名行。具如僧伝。〈朱「高僧伝十三十一紙」〉

 

〔第一生は斉(せい①)朝に生まれる。名は僧護(そうご②)、越州(えつしゅう③)剡溪(せんけい)石城山隠嶽寺(せきじょうざんいんがくじ)に住す。遂に発願して弥勒石像高一百尺を鐫(ほ)る。今に至るも見存(けんぞん④)せり。年一百二十歳にして終える。広く有名なる行は、具(つぶさ)には僧伝の如し。〈朱「高僧伝十三十一紙」(⑤)〉〕

 

 斉=南斉。中国、南北朝時代の南朝の王朝(四七九~五〇二)

 僧護=高僧伝によれば、「本会稽人。少出家。便剋意常苦節戒行厳浄。後居石城山隠嶽寺。」

 越州=越州は中国、浙江省の別称。

 見存=現存。

 高僧伝=『梁高僧伝』

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年2月22日 (木)

コスモス寺花だより   2・22

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪花の盛りはこえました≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲き、

西国三十三所観音石像の足下には

水仙の花と香がお供えされています。

 

「月落ちたり 水仙白き 庭の隅」正岡子規

 

〇蠟梅(ろうばい):≪見ごろ≫

〇福寿草:≪見ごろ≫

〇山茶花:≪見ごろ≫

〇白梅:≪咲きはじめ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「梅さくに 鍋ずみとれぬ 皺手哉」

訳:梅が咲く季節なのに、相変わらず鍋の墨がとれないままの皺の手よ。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

       こさめなかるる はるはきにけり」

(奈良坂の石の仏の頤に 小雨流るる春は来にけり)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》979

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『京師報恩教寺佛牙舎利縁起』

(けいしほうおんきょうじぶつげしゃりえんぎ)

 

*報恩教寺は現在、京都市上京区小川町寺之内下射場五七九にある浄土宗知恩院末「報恩寺」として由緒を残します。明応三年(一四九四)、慶誉明泉(?―一五二一)によって開創され、元は一条の地、御所の東北に位置していましたが、再三移転を余儀なくされ、天正十三年(一五八五)に現在地に移っています。

 

◆【第一生。生斉朝。名僧護。住越州剡溪石城山隠嶽寺。遂発願鐫弥勒石像高一百尺。至今見存。年一百二十歳而終。広有名行。具如僧伝。〈朱「高僧伝十三十一紙」〉

 

〔第一生は斉(せい①)朝に生まれる。名は僧護(そうご②)、越州(えつしゅう③)剡溪(せんけい)石城山隠嶽寺(せきじょうざんいんがくじ)に住す。遂に発願して弥勒石像高一百尺を鐫(ほ)る。今に至るも見存(けんぞん④)せり。年一百二十歳にして終える。広く有名なる行は、具(つぶさ)には僧伝の如し。〈朱「高僧伝十三十一紙」(⑤)〉〕

 

 斉=南斉。中国、南北朝時代の南朝の王朝(四七九~五〇二)

 僧護=高僧伝によれば、「本会稽人。少出家。便剋意常苦節戒行厳浄。後居石城山隠嶽寺。」

 越州=越州は中国、浙江省の別称。

 見存=現存。

 高僧伝=『梁高僧伝』

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

 

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2018年2月21日 (水)

コスモス寺花だより   2・21

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪花の盛りはこえました≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲き、

西国三十三所観音石像の足下には

水仙の花と香がお供えされています。

 

「水仙に 手相をたれて 観世音」野見山朱鳥

 

〇蠟梅(ろうばい):≪見ごろ≫

〇福寿草:≪見ごろ≫

〇山茶花:≪見ごろ≫

〇白梅:≪咲きはじめ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「梅咲て 身のおろかさの 同(おなじ)也」

訳:梅が咲いても、わが身の愚かさは変わりませんなあ。 

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

       こさめなかるる はるはきにけり」

(奈良坂の石の仏の頤に 小雨流るる春は来にけり)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》978

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『京師報恩教寺佛牙舎利縁起』

(けいしほうおんきょうじぶつげしゃりえんぎ)

 

*報恩教寺は現在、京都市上京区小川町寺之内下射場五七九にある浄土宗知恩院末「報恩寺」として由緒を残します。明応三年(一四九四)、慶誉明泉(?―一五二一)によって開創され、元は一条の地、御所の東北に位置していましたが、再三移転を余儀なくされ、天正十三年(一五八五)に現在地に移っています。

 

◆【又准僧祇律云。一牙在帝釈宮。一牙在健陀羅国。一牙在羯陵伽国。一牙在海龍王宮。又行状云。南山澄照大師者。乃三生持律人也。】

 

〔又、僧祇律(そうぎりつ①)に准じて云う。一牙は帝釈宮(たいしゃくぐう②)に在り。一牙は健陀羅国(けんだらこく③)に在り。一牙は羯陵迦国(かつりょうぎゃこく④)に在り。一牙は海龍王宮(かいりゅうおうきゅう⑤)に在り。又行状に云う。南山澄照大師(なんざんちょうしょうだいし⑥)はすなわち三生持律(さんしょうじりつ⑦)の人なり。

 

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2018年2月20日 (火)

コスモス寺花だより   2・20

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪花の盛りはこえました≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲き、

西国三十三所観音石像の足下には

水仙の花と香がお供えされています。

 

「小鳥来る ほどに晴れたり 水仙花」村山故郷

 

〇蠟梅(ろうばい):≪見ごろ≫

〇福寿草:≪見ごろ≫

〇山茶花:≪見ごろ≫

〇白梅:≪咲きはじめ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「梅がかや どなたが来ても 欠茶碗」

訳:梅の香がして来るよ。梅見にどなたが訪ねてくれても、おもてなしは欠けた茶碗。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

       こさめなかるる はるはきにけり」

(奈良坂の石の仏の頤に 小雨流るる春は来にけり)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》978

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『京師報恩教寺佛牙舎利縁起』

(けいしほうおんきょうじぶつげしゃりえんぎ)

 

*報恩教寺は現在、京都市上京区小川町寺之内下射場五七九にある浄土宗知恩院末「報恩寺」として由緒を残します。明応三年(一四九四)、慶誉明泉(?―一五二一)によって開創され、元は一条の地、御所の東北に位置していましたが、再三移転を余儀なくされ、天正十三年(一五八五)に現在地に移っています。

 

◆【又准僧祇律云。一牙在帝釈宮。一牙在健陀羅国。一牙在羯陵伽国。一牙在海龍王宮。又行状云。南山澄照大師者。乃三生持律人也。】

 

〔又、僧祇律(そうぎりつ①)に准じて云う。一牙は帝釈宮(たいしゃくぐう②)に在り。一牙は健陀羅国(けんだらこく③)に在り。一牙は羯陵迦国(かつりょうぎゃこく④)に在り。一牙は海龍王宮(かいりゅうおうきゅう⑤)に在り。又行状に云う。南山澄照大師(なんざんちょうしょうだいし⑥)はすなわち三生持律(さんしょうじりつ⑦)の人なり。

 

 僧祇律=摩訶僧祇律。部派の大衆部の律蔵。

 帝釈宮=帝釈天の住む宮殿。須弥山のいただきの忉利天にあるとされる。

 健陀羅国=ガンダーラ国。

 羯陵迦国=カリンガ国。

 海龍王宮=海龍王の宮殿。海龍王は海中に住み、海や雨をつかさどるという龍宮浄土の王。龍神、龍王。

 南山澄照大師=終南山の道宣律師。南山律宗の祖。

 三生持律=前生(ぜんしょう・過去)、現生(げんしょう・現在)、後生(ごしょう・未来)に亘り戒律をよく保つ人。

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年2月19日 (月)

コスモス寺花だより   2・19

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪花の盛りはこえました≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲き、

西国三十三所観音石像の足下には

水仙の花と香がお供えされています。

 

「水仙の 一茎一花 挿しにけり」能村登四郎

 

〇蠟梅(ろうばい):≪見ごろ≫

〇福寿草:≪咲きはじめ≫

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「我もけさ 清僧の部也 梅の花」

訳:私も新年の今朝ばかりは清らかな僧侶の仲間入りだ。

・新年を長谷寺で迎えた折の感慨。乞食のように放浪する半僧半俗の一茶も霊験あらたかな気分になって、この寺に籠ったのだろう。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

       こさめなかるる はるはきにけり」

(奈良坂の石の仏の頤に 小雨流るる春は来にけり)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》978

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『京師報恩教寺佛牙舎利縁起』

(けいしほうおんきょうじぶつげしゃりえんぎ)

 

*報恩教寺は現在、京都市上京区小川町寺之内下射場五七九にある浄土宗知恩院末「報恩寺」として由緒を残します。明応三年(一四九四)、慶誉明泉(?―一五二一)によって開創され、元は一条の地、御所の東北に位置していましたが、再三移転を余儀なくされ、天正十三年(一五八五)に現在地に移っています。

 

◆【又准僧祇律云。一牙在帝釈宮。一牙在健陀羅国。一牙在羯陵伽国。一牙在海龍王宮。又行状云。南山澄照大師者。乃三生持律人也。】

 

〔又、僧祇律(そうぎりつ①)に准じて云う。一牙は帝釈宮(たいしゃくぐう②)に在り。一牙は健陀羅国(けんだらこく③)に在り。一牙は羯陵迦国(かつりょうぎゃこく④)に在り。一牙は海龍王宮(かいりゅうおうきゅう⑤)に在り。又行状に云う。南山澄照大師(なんざんちょうしょうだいし⑥)はすなわち三生持律(さんしょうじりつ⑦)の人なり。

 

 僧祇律=摩訶僧祇律。部派の大衆部の律蔵。

 帝釈宮=帝釈天の住む宮殿。須弥山のいただきの忉利天にあるとされる。

 健陀羅国=ガンダーラ国。

 羯陵迦国=カリンガ国。

 海龍王宮=海龍王の宮殿。海龍王は海中に住み、海や雨をつかさどるという龍宮浄土の王。龍神、龍王。

 南山澄照大師=終南山の道宣律師。南山律宗の祖。

 三生持律=前生(ぜんしょう・過去)、現生(げんしょう・現在)、後生(ごしょう・未来)に亘り戒律をよく保つ人。

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年2月18日 (日)

コスモス寺花だより   2・18

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪花の盛りはこえました≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲き、

西国三十三所観音石像の足下には

水仙の花と香がお供えされています。

 

「水仙の こち向く花の 香をもらふ」中村汀女

 

〇蠟梅(ろうばい):≪見ごろ≫

〇福寿草:≪咲きはじめ≫

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「土焼(つちやき)の 姉様うれし 春の雨」

訳:土で焼いた女雛を求めたうれしさよ。やわらかな春の雨。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

       こさめなかるる はるはきにけり」

(奈良坂の石の仏の頤に 小雨流るる春は来にけり)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》977

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『京師報恩教寺佛牙舎利縁起』

(けいしほうおんきょうじぶつげしゃりえんぎ)

 

*報恩教寺は現在、京都市上京区小川町寺之内下射場五七九にある浄土宗知恩院末「報恩寺」として由緒を残します。明応三年(一四九四)、慶誉明泉(?―一五二一)によって開創され、元は一条の地、御所の東北に位置していましたが、再三移転を余儀なくされ、天正十三年(一五八五)に現在地に移っています。近世を通じて、「京都門中十九箇寺」の一つに数えられ、多数の塔頭を有し格式を誇っていました。しかし、天明(一七八八)の大火で堂宇を失い、本堂は現在も再建されていません。しかし、「仏牙舎利」をはじめ、梵鐘、鳴き龍、などの文化財をいまに伝えている古刹です。

 

◆【釈迦牟尼薄伽梵者。周昭王廿六年甲寅四月八日誕生。周穆王三年癸未十二月八日成道。〈三十〉。同五十四年癸酉二月十五日入滅。〈八十〉。荼毘経云。仏有四牙。一牙在帝釈宮。一牙被羅刹所盗。】

 

〔釈迦牟尼薄伽梵(しゃかむにばぎゃぼん①)は、周の昭王(しゅうのしょうおう②)廿六年甲寅四月八日誕生す。周の穆王(しゅうのぼくおう③)三年癸未十二月八日成道す。〈三十〉。同五十四年癸酉二月十五日入滅す。〈八十〉。荼毘経(だびきょう④)に云う。

仏に四牙(しげ⑤)有り。一牙は帝釈宮(たいしゃくぐう⑥)に在り。一牙は羅刹(らせつ⑦)のために盗まるる。〕

 

 釈迦牟尼薄伽梵=シャカムニは釈迦族の聖者。薄伽梵=仏の敬称の一つ。世尊、有徳などと訳される。

 周の昭王=中国、周第四代の王。

 周の穆王=周の第五代国王。昭王の子。

 荼毘経=不詳。

 四牙=牙は奥歯、あるいは犬歯(糸切り歯)をいう。

 帝釈宮=帝釈天の住む宮殿。須弥山の頂の利天(とうりてん)にあり、殊勝殿ともいう。

 羅刹=速疾鬼、可畏と訳す。悪鬼。

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年2月17日 (土)

コスモス寺花だより   2・17

今春は梅の開花がおくれています。例年ですと半分程度咲いているはずなんですが。

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪盛りはこえました≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙や 何より寒き 日がかなし」百合山羽公

 

〇蠟梅(ろうばい):≪見ごろ≫

〇福寿草:≪咲きはじめ≫

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「土焼(つちやき)の 姉様うれし 春の雨」

訳:土で焼いた女雛を求めたうれしさよ。やわらかな春の雨。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

       こさめなかるる はるはきにけり」

(奈良坂の石の仏の頤に 小雨流るる春は来にけり)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》977

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『京師報恩教寺佛牙舎利縁起』

(けいしほうおんきょうじぶつげしゃりえんぎ)

 

◆【釈迦牟尼薄伽梵者。周昭王廿六年甲寅四月八日誕生。周穆王三年癸未十二月八日成道。〈三十〉。同五十四年癸酉二月十五日入滅。〈八十〉。荼毘経云。仏有四牙。一牙在帝釈宮。一牙被羅刹所盗。】

 

〔釈迦牟尼薄伽梵(しゃかむにばぎゃぼん①)は、周の昭王(しゅうのしょうおう②)廿六年甲寅四月八日誕生す。周の穆王(しゅうのぼくおう③)三年癸未十二月八日成道す。〈三十〉。同五十四年癸酉二月十五日入滅す。〈八十〉。荼毘経(だびきょう④)に云う。

仏に四牙(しげ⑤)有り。一牙は帝釈宮(たいしゃくぐう⑥)に在り。一牙は羅刹(らせつ⑦)のために盗まるる。〕

 

 釈迦牟尼薄伽梵=シャカムニは釈迦族の聖者。薄伽梵=仏の敬称の一つ。世尊、有徳などと訳される。

 周の昭王=中国、周第四代の王。

 周の穆王=周の第五代国王。昭王の子。

 荼毘経=不詳。

 四牙=牙は奥歯、あるいは犬歯(糸切り歯)をいう。

 帝釈宮=帝釈天の住む宮殿。須弥山の頂の利天(とうりてん)にあり、殊勝殿ともいう。

 羅刹=速疾鬼、可畏と訳す。悪鬼。

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

 

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2018年2月16日 (金)

コスモス寺花だより   2・16

 

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙や こゑ密々と 仏たち」正岡子規

 

〇蠟梅(ろうばい):≪咲きはじめ≫

〇福寿草:≪咲きはじめ≫

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「土焼(つちやき)の 姉様うれし 春の雨」

訳:土で焼いた女雛を求めたうれしさよ。やわらかな春の雨。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

       こさめなかるる はるはきにけり」

(奈良坂の石の仏の頤に 小雨流るる春は来にけり)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

(附録巻上は終わりました。続いて下巻を読みますがしばらくお休みします。)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年2月15日 (木)

コスモス寺花だより   2・15

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙や 貧乏徳利 缺茶碗」正岡子規

 

〇蠟梅(ろうばい):≪咲きはじめ≫

〇福寿草:≪咲きはじめ≫

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「春雨に 大欠(おほあくび)する 美人哉」

訳:春雨に大きなあくびをする美人だなあ。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖武天皇光明皇后御陵にて〉

「さほやまの このしたがくり よごもりに

       ものうちかたれ わがせわぎもこ」

(佐保山の木の下隠り夜籠りに もの打ち語れ吾が背吾妹子)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

(附録巻上は終わりました。続いて下巻を読みますがしばらくお休みします。)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年2月13日 (火)

コスモス寺花だより   2・13

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙は 畑三段の 主かな」正岡子規

 

〇蠟梅(ろうばい):≪咲きはじめ≫

〇福寿草:≪咲きはじめ≫

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「春雨に 大欠(おほあくび)する 美人哉」

訳:春雨に大きなあくびをする美人だなあ。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖武天皇光明皇后御陵にて〉

「さほやまの このしたがくり よごもりに

       ものうちかたれ わがせわぎもこ」

(佐保山の木の下隠り夜籠りに もの打ち語れ吾が背吾妹子)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

(附録巻上は終わりました。続いて下巻を読みますがしばらくお休みします。)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

 

 

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2018年2月12日 (月)

コスモス寺花だより   2・12

今朝はうっすらと雪化粧。奈良では、雪は春を呼びこみます。すぐ融けてしまいますが。

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙や 更に一句を 成さんとし」中村汀女

 

〇蠟梅(ろうばい):≪咲きはじめ≫

〇福寿草:≪咲きはじめ≫

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「春雨に 大欠(おほあくび)する 美人哉」

訳:春雨に大きなあくびをする美人だなあ。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖武天皇光明皇后御陵にて〉

「さほやまの このしたがくり よごもりに

       ものうちかたれ わがせわぎもこ」

(佐保山の木の下隠り夜籠りに もの打ち語れ吾が背吾妹子)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

(附録巻上は終わりました。続いて下巻を読みますがしばらくお休みします。)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

 

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2018年2月11日 (日)

コスモス寺花だより   2・11

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙の 香にちと動悸 したりけり」岸田稚魚

 

〇蠟梅(ろうばい):≪咲きはじめ≫

〇福寿草:≪咲きはじめ≫

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「壁の穴 幸(さいはひ)春の 雨夜(あまよ)哉」

訳:壁の穴がぽかり。幸いにも春雨が降る甘美な夜だなあ。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖武天皇光明皇后御陵にて〉

「さほやまの このしたがくり よごもりに

       ものうちかたれ わがせわぎもこ」

(佐保山の木の下隠り夜籠りに もの打ち語れ吾が背吾妹子)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

(附録巻上は終わりました。続いて下巻を読みますがしばらくお休みします。)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年2月10日 (土)

コスモス寺花だより   2・10

 

今日は午後から雨です。この時期、一雨ごとに春が近づいてくるようです。

椿の花が莟の殻を破って赤い花びらを見せています。梅もつぼみが大きくなってきました。今年の春の花は一斉に咲き出すでしょう。

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月下旬

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙や おん母まつる いくとせぞ」水原秋櫻子

 

〇蠟梅(ろうばい):≪咲きはじめ≫

〇福寿草:≪咲きはじめ≫

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「草山の くりくりはれし 春雨(はるのあめ)」

訳:草の山だけくりくり晴れた。さきほどまでは春の雨。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖武天皇光明皇后御陵にて〉

「さほやまの このしたがくり よごもりに

       ものうちかたれ わがせわぎもこ」

(佐保山の木の下隠り夜籠りに もの打ち語れ吾が背吾妹子)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

(附録巻上は終わりました。続いて下巻を読みますがしばらくお休みします。)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年2月 9日 (金)

コスモス寺花だより   2・9

 

水仙の花は例年ですと2月前半で終わりになるのですが、今年は寒いので今月いっぱいは咲き続けるでしょう。

遅れていた蠟梅と福寿草もようやく咲きはじめました。

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙の 頷き合える 余命かな」橋間石

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「けふ植し 槇の春雨 聞く夜哉」

訳:今日植えた槇の木にふりしきる春雨を聞いている静かな夜だよ。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖武天皇光明皇后御陵にて〉

「さほやまの このしたがくり よごもりに

       ものうちかたれ わがせわぎもこ」

(佐保山の木の下隠り夜籠りに もの打ち語れ吾が背吾妹子)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

(附録巻上は終わりました。続いて下巻を読みますがしばらくお休みします。)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年2月 8日 (木)

コスモス寺花だより   2・8

 

水仙の花は例年ですと2月前半で終わりになるのですが、今年は寒いので今月いっぱいは咲き続けるでしょう。

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙花 刹那のひかり 花に満つ」日野草城

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「雪ちるや しかもしなのの おく信濃」

訳:雪が降って来たよしかも信濃の奥信濃に。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖武天皇光明皇后御陵にて〉

「さほやまの このしたがくり よごもりに

       ものうちかたれ わがせわぎもこ」

(佐保山の木の下隠り夜籠りに もの打ち語れ吾が背吾妹子)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

(附録巻上は終わりました。続いて下巻を読みますがしばらくお休みします。)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

 

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2018年2月 7日 (水)

コスモス寺花だより   2・7

 

今朝もマイナス3℃、厚い氷が張っていました。しかしこれだけ寒さが続くと慣れてきますね。インフルエンザにはご注意を。

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙を 生けしこころに 習ひけり」後藤夜半

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「雪ちるや きのふは見えぬ 明家(あきや)札」

訳:雪が散るように降っている。昨日、目に入らなかった空き家の札がぶら下がっている。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖武天皇光明皇后御陵にて〉

「さほやまの このしたがくり よごもりに

       ものうちかたれ わがせわぎもこ」

(佐保山の木の下隠り夜籠りに もの打ち語れ吾が背吾妹子)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

(附録巻上は終わりました。続いて下巻を読みますがしばらくお休みします。)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年2月 6日 (火)

コスモス寺花だより   2・6

今週は二度目の最強寒波襲来です。日本列島がすっぽり寒気団に覆われ、南国の高知でも雪だそうです。奈良はまだ積雪はありませんが、毎日マイナス気温が続き、今日の日中は3度くらいまでしか上がらないそうです。

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「水仙を 生けしこころに 習ひけり」後藤夜半

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「雪ちるや きのふは見えぬ 明家(あきや)札」

訳:雪が散るように降っている。昨日、目に入らなかった空き家の札がぶら下がっている。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖武天皇光明皇后御陵にて〉

「さほやまの このしたがくり よごもりに

       ものうちかたれ わがせわぎもこ」

(佐保山の木の下隠り夜籠りに もの打ち語れ吾が背吾妹子)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

(附録巻上は終わりました。続いて下巻を読みますがしばらくお休みします。)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

 

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2018年2月 4日 (日)

コスモス寺花だより   2・4

 

立春。今日から春です。しかし、いま日本列島はマイナス30度の寒気団に覆われていて真冬です。だいたい奈良ではお水取りが終わるまでは春が来ないと言われますからまだまだですね。

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「寒いめに あふてひらくや 水仙花」岩田凉菟(りょうと)

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔文観上人ゆかりの播磨路を訪ねて〕

6.一乗寺、常楽寺と文観上人(12781357)の若かりし頃の縁故ある寺をめぐり、貴重な石造遺品を拝見してきましたが、生誕地の正確なところは不詳のままです。出自の俗姓なども不明です。上人は加古川流域で生まれ、近くの寺々で出家し、仏道修行に入られました。そして常楽寺の本寺である西大寺で真言律の菩薩行を研鑽され、笠山竹林寺の長老をつとめ、般若寺の秘仏本尊を造顕されたことは歴史に知られるところです。そして1316年、一乗寺の笠塔婆を造立された年には、醍醐寺報恩院の道順より伝法灌頂を受け真言僧としての道を歩み、後醍醐天皇との関係を深め、元弘の変で活躍する楠木正成を天皇と結びつけたのは文観上人だとされています。

 

〔小林一茶の俳句〕

「春立(はるたつ)や 菰(こも)もかぶらず 五十年」

訳:立春を迎えたよ。よくぞ菰もかぶらず生き抜いて五十年。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖武天皇光明皇后御陵にて〉

「さほやまの このしたがくり よごもりに

       ものうちかたれ わがせわぎもこ」

(佐保山の木の下隠り夜籠りに もの打ち語れ吾が背吾妹子)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

(附録巻上は終わりました。続いて下巻を読みますがしばらくお休みします。)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年2月 3日 (土)

コスモス寺花だより   2・3

 

今日は節分です。寒い冬も暦の上では今日で終わり、明日からは春です。

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「雪ふりつもる 水仙のほのかにも」種田山頭火

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔文観上人ゆかりの播磨路を訪ねて〕

6.一乗寺、常楽寺と文観上人(12781357)の若かりし頃の縁故ある寺をめぐり、貴重な石造遺品を拝見してきましたが、生誕地の正確なところは不詳のままです。出自の俗姓なども不明です。上人は加古川流域で生まれ、近くの寺々で出家し、仏道修行に入られました。そして常楽寺の本寺である西大寺で真言律の菩薩行を研鑽され、笠山竹林寺の長老をつとめ、般若寺の秘仏本尊を造顕されたことは歴史に知られるところです。そして1316年、一乗寺の笠塔婆を造立された年には、醍醐寺報恩院の道順より伝法灌頂を受け真言僧としての道を歩み、後醍醐天皇との関係を深め、元弘の変で活躍する楠木正成を天皇と結びつけたのは文観上人だとされています。

 

〔小林一茶の俳句〕

「雪ちるや 友なし松の ひねくれて」

訳:雪が舞っているよ。友だちがいない松はひねくれて。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖武天皇光明皇后御陵にて〉

「さほやまの このしたがくり よごもりに

       ものうちかたれ わがせわぎもこ」

(佐保山の木の下隠り夜籠りに もの打ち語れ吾が背吾妹子)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

(附録巻上は終わりました。続いて下巻を読みますがしばらくお休みします。)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

 

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2018年2月 2日 (金)

コスモス寺花だより   2・2

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「なを清く 咲や葉がちの 水仙花」松本非群

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔文観上人ゆかりの播磨路を訪ねて〕

6.一乗寺、常楽寺と文観上人(12781357)の若かりし頃の縁故ある寺をめぐり、貴重な石造遺品を拝見してきましたが、生誕地の正確なところは不詳のままです。出自の俗姓なども不明です。上人は加古川流域で生まれ、近くの寺々で出家し、仏道修行に入られました。そして常楽寺の本寺である西大寺で真言律の菩薩行を研鑽され、笠山竹林寺の長老をつとめ、般若寺の秘仏本尊を造顕されたことは歴史に知られるところです。そして1316年、一乗寺の笠塔婆を造立された年には、醍醐寺報恩院の道順より伝法灌頂を受け真言僧としての道を歩み、後醍醐天皇との関係を深め、元弘の変で活躍する楠木正成を天皇と結びつけたのは文観上人だとされています。

 

〔小林一茶の俳句〕

「山寺や 雪の底なる 鐘の声」

訳:山寺よ、雪の底から響いてくる寺の鐘の声。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖武天皇光明皇后御陵にて〉

「さほやまの このしたがくり よごもりに

       ものうちかたれ わがせわぎもこ」

(佐保山の木の下隠り夜籠りに もの打ち語れ吾が背吾妹子)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

(附録巻上は終わりました。続いて下巻を読みますがしばらくお休みします。)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

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2018年2月 1日 (木)

コスモス寺花だより   2・1

 

〔いま咲いている花〕

〇水仙:≪見ごろ≫

種類:日本水仙、寒水仙。

白一重咲、白八重咲。

本数:数万本

花期:12月~2月。

冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲いています。

西国三十三所観音石像の足下は満開の花でいっぱいです。

 

「野水仙 ここに香を溜め 香を放ち」稲畑汀子

 

〇山茶花:≪見ごろ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔文観上人ゆかりの播磨路を訪ねて〕

5.ありました。目指す宝塔と五輪塔二基が並んでいます。お墓はさほど広くはなく、墓石も20基程度、中には真新しいのもあります。竹藪に覆われているせいか薄暗く、歴史を感じさせる雰囲気です。石塔の後ろには高さ1メートル程の石垣が積まれていますが、石塔と同時代のようです。入口の説明板によると、宝塔は花崗岩製で高さ236m。宗麟上部が欠けているほかは完全な形を保っている。塔身正面に刻銘があり、正安4年(1315)の造立であることがわかる。

これは一乗寺の笠塔婆より一年前の年号。笠石の裏には隅木や垂木形、筒身軸部には扉形を彫り出し、飾り金具を浮彫するなど精巧な造りである。この宝塔が地誌文献によると、文観上人が亡くなった慈母のために建てたと伝えられている。そして両脇の五輪塔は、近くの竜山石製で左塔が172m、右塔が183mあり、西大寺様式のものとよく似ていて均整の取れたどっしりした姿である。無銘ではあるが、鎌倉時代の住持で名のある有力な僧の墓塔であろうと思われる。

なお、宝塔には沙弥道智の名が刻まれますが、文観上人とどのような関係の僧かは不明です。常楽寺は現在は高台にありますが、かつて洪水で流されたそうですから、当初はもっと加古川に近い低地にあったのかもしれません。宝塔が残るお墓は寺の奥の院に当たり、一番高みにあったのでそのまま残ったのでしょう。

 

〔小林一茶の俳句〕

「掌(てのひら)へ はらはら雪の 降りにけり」

訳:掌のなかにはらはらと雪が降ってくるよ。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈聖武天皇光明皇后御陵にて〉

「さほやまの このしたがくり よごもりに

       ものうちかたれ わがせわぎもこ」

(佐保山の木の下隠り夜籠りに もの打ち語れ吾が背吾妹子)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》976

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の上

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

(附録巻上は終わりました。続いて下巻を読みますがしばらくお休みします。)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

 

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