コスモス寺花だより 2・19
〔いま咲いている花〕
〇水仙:≪花の盛りはこえました≫
種類:日本水仙、寒水仙。
白一重咲、白八重咲。
本数:数万本
花期:12月~2月下旬
冬枯れの庭に、清楚な白い花が咲き、
西国三十三所観音石像の足下には
水仙の花と香がお供えされています。
「水仙の 一茎一花 挿しにけり」能村登四郎
〇蠟梅(ろうばい):≪見ごろ≫
〇福寿草:≪咲きはじめ≫
〇山茶花:≪見ごろ≫
〔四季の花暦〕
・春:山吹(4月中旬~下旬)
・夏:初夏咲きコスモス(6月上旬~7月上旬)
紫陽花(6月上旬~6月下旬)
・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)
・冬:水仙(12月上旬~2月上旬)
その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。
〔小林一茶の俳句〕
「我もけさ 清僧の部也 梅の花」
訳:私も新年の今朝ばかりは清らかな僧侶の仲間入りだ。
・新年を長谷寺で迎えた折の感慨。乞食のように放浪する半僧半俗の一茶も霊験あらたかな気分になって、この寺に籠ったのだろう。
〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕
〈奈良坂にて〉
「ならさかの いしのほとけの おとかひに
こさめなかるる はるはきにけり」
(奈良坂の石の仏の頤に 小雨流るる春は来にけり)
≪ニュース≫
◇参詣入口の変更:当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南入口」に変わりました。なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。
◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。
《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》978
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録
『京師報恩教寺佛牙舎利縁起』
(けいしほうおんきょうじぶつげしゃりえんぎ)
*報恩教寺は現在、京都市上京区小川町寺之内下射場五七九にある浄土宗知恩院末「報恩寺」として由緒を残します。明応三年(一四九四)、慶誉明泉(?―一五二一)によって開創され、元は一条の地、御所の東北に位置していましたが、再三移転を余儀なくされ、天正十三年(一五八五)に現在地に移っています。
◆【又准僧祇律云。一牙在帝釈宮。一牙在健陀羅国。一牙在羯陵伽国。一牙在海龍王宮。又行状云。南山澄照大師者。乃三生持律人也。】
〔又、僧祇律(そうぎりつ①)に准じて云う。一牙は帝釈宮(たいしゃくぐう②)に在り。一牙は健陀羅国(けんだらこく③)に在り。一牙は羯陵迦国(かつりょうぎゃこく④)に在り。一牙は海龍王宮(かいりゅうおうきゅう⑤)に在り。又行状に云う。南山澄照大師(なんざんちょうしょうだいし⑥)はすなわち三生持律(さんしょうじりつ⑦)の人なり。
① 僧祇律=摩訶僧祇律。部派の大衆部の律蔵。
② 帝釈宮=帝釈天の住む宮殿。須弥山のいただきの忉利天にあるとされる。
③ 健陀羅国=ガンダーラ国。
④ 羯陵迦国=カリンガ国。
⑤ 海龍王宮=海龍王の宮殿。海龍王は海中に住み、海や雨をつかさどるという龍宮浄土の王。龍神、龍王。
⑥ 南山澄照大師=終南山の道宣律師。南山律宗の祖。
⑦ 三生持律=前生(ぜんしょう・過去)、現生(げんしょう・現在)、後生(ごしょう・未来)に亘り戒律をよく保つ人。
(つづく)
《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》
古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。
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