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2018年3月14日 (水)

コスモス寺花だより   3・14

 

二月堂の修二会、お水取りは今日で終わりです。奈良ではお水取りが終われば春が来ると言いますが、暑さ寒さも彼岸まで、とも言われます。お彼岸は21日が中日で、18日から彼岸の入りです。

今日明日は20度をこえて4月の陽気になるようです。

 

「山寺の 扉に雲あそぶ 彼岸かな」飯田蛇笏

 

〔いま咲いている花〕

 

〇福寿草:≪見ごろ≫

〇侘助(わびすけ):≪見ごろ≫

〇白梅:≪見ごろ≫

〇紅梅:≪見ごろ≫

〇豊後梅:≪見ごろ≫

〇椿:≪咲きはじめ≫

〇沈丁花:≪見ごろ≫

〇桜:≪莟ふくらむ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(5月下旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月中旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「春風や 小藪小祭 小巡礼」

訳:春風が吹いているよ。小さな藪、小さな祭り、子どもの巡礼たちに。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

       こさめなかるる はるはきにけり」

(奈良坂の石の仏の頤に 小雨流るる春は来にけり)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:

当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南表口」に変わり、本来の「四天王寺様式」の南面伽藍となりました。

なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。

バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》993

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『京師報恩教寺佛牙舎利縁起』

(けいしほうおんきょうじぶつげしゃりえんぎ)

 

*報恩教寺は現在、京都市上京区小川町寺之内下射場五七九にある浄土宗知恩院末「報恩寺」として由緒を残します。明応三年(一四九四)、慶誉明泉(?―一五二一)によって開創され、元は一条の地、御所の東北に位置していましたが、再三移転を余儀なくされ、天正十三年(一五八五)に現在地に移っています。

 

◆【同二年。辱賜御書之額矣。自是例年。当仏涅槃日。令執行舎利会。奉祈国家安全宝祚延長〈云々〉。余偶拝彼舎利之序。現住暁誉所演説之趣如此。可謂後代亀鏡乎。不堪感歎。記子細者也。

 

 延宝六年二月十五日    前天台座主二品〈在判〉親王記之】

 

〔同二年、辱(かたじけな)くも御書の額を賜わる。是より例年、仏涅槃日に当り、舎利会を執行せしめ、国家安全宝祚延長を祈り奉る。余、偶(たまたま)彼の舎利を拝するの序で、現住暁誉演説する所の趣、此くの如し。後代の亀鏡と謂うべきか、感歎に堪えず。子細を記すもの也。

 

  延宝六年二月十五日   前天台座主二品〈在判〉親王之を記す。〕

(終わり)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

 

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