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2018年3月 8日 (木)

コスモス寺花だより   3・8

春は一雨ごとに草が伸びてきます。瑠璃色の小さな花を咲かせるオオイヌノフグリ、赤紫色の小花をつけたヒメオドリコソウが目立っています。どちらも外来の帰化植物ですが。

「妹に 摘草の手を 高く上げ」高野素十

 

〔いま咲いている花〕

 

〇蠟梅(ろうばい):≪見ごろ≫

〇福寿草:≪見ごろ≫

〇侘助(わびすけ):≪見ごろ≫

〇白梅:≪見ごろ≫

〇紅梅:≪咲きはじめ≫

〇豊後梅:≪咲きはじめ≫

〇椿:≪咲きはじめ≫

〇桜:≪莟ふくらむ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月中旬~下旬)

・夏:初夏咲きコスモス(5月下旬~7月上旬)

   紫陽花(6月上旬~6月下旬)

・秋:コスモス(9月中旬~11月上旬)

・冬:水仙(12月上旬~2月中旬)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「藪尻(やぶじり)の 賽銭箱や 春の雨」

訳:藪のはずれに置かれた賽銭箱よ。春の雨がふりそそぐ。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

       こさめなかるる はるはきにけり」

(奈良坂の石の仏の頤に 小雨流るる春は来にけり)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:

当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南表口」に変わり、本来の「四天王寺様式」の南面伽藍となりました。

なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。

バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》989

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

如意輪精舎後裔苾芻慈光 編録

『京師報恩教寺佛牙舎利縁起』

(けいしほうおんきょうじぶつげしゃりえんぎ)

 

*報恩教寺は現在、京都市上京区小川町寺之内下射場五七九にある浄土宗知恩院末「報恩寺」として由緒を残します。明応三年(一四九四)、慶誉明泉(?―一五二一)によって開創され、元は一条の地、御所の東北に位置していましたが、再三移転を余儀なくされ、天正十三年(一五八五)に現在地に移っています。

 

◆【文綱律師既以此仏牙。葬崇聖寺東塔。至代宗大暦二年。〈自祖師入滅以来一百一十年。〉奉出之矣。僧伝云。至代宗大暦二年。勅此寺三綱。如聞彼寺有大徳道宣律師。伝授得釈迦仏牙及肉舎利。宣即詣右銀台門進来。朕要瞻礼。】

 

〔文綱律師は既に此の仏牙を以って、崇聖寺東塔に葬す。代宗の大暦二年に至り、〔祖師入滅より以来一百一十年〕之を出だし奉る。僧伝に云う。代宗の大暦二年に至り、この寺の三綱(さんごう①)に勅して、聞くが如く彼の寺に大徳道宣律師有り。伝授して釈迦仏牙及び肉舎利を得る。宣すなわち右銀台門に詣し進来(しんらい②)す。朕は瞻礼(せんれい③)を要す。〕

 

 三綱=寺院の管理運営や僧尼の統括にあたった役職。上座(じょうざ)、寺主(じしゅ)、都維那(ついな)から構成される。

 進来=来たれることをたてまつる。

 瞻礼=あおぎ礼すること。

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

 

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