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2018年4月13日 (金)

コスモス寺花だより   4・13

 

柳も芽吹いています。柳にもいろんな種類があるのですが、今では枝垂れ柳、別名糸柳が大半です。奈良の佐保川は柳が万葉歌に謳われ、石川啄木の歌にも、「やわらかに柳あをめる北上の・・」とあるように、花とは別に春を象徴する樹木です。細い緑の葉が春風になびくさまは風情があり絵になります。

 

「君ゆくや 柳みどりに 道長し」与謝蕪村

 

〔いま咲いている花〕

 

〇八重桜:≪見ごろ≫

〇山吹:≪見ごろ≫

〇射干(しゃが):≪見ごろ≫

〇蒲公英(たんぽぽ):≪見ごろ≫

〇蔓日日草(つるにちにちそう):≪見ごろ≫

〇紫雲蘭:≪咲きはじめ≫

 

〔四季の花暦〕

・春:山吹(4月)

・夏:初夏咲きコスモス(6月)

   紫陽花(6月)

・秋:コスモス(9月~11月)

・冬:水仙(12月~2月)

 

その他、山茱萸、梅、蠟梅、侘助、桜、椿、紫雲蘭、射干、金鳳花、真弓木、樒、梅花空木、烏瓜、唐種小賀玉木、枇杷、定家葛、酔葛、黄菖蒲、山紫陽花、未草、百日紅、秋海棠等が咲いて四季を彩ります。

 

〔小林一茶の俳句〕

「藤さくや 木辻の君が 夕粧(ゆうよそほ)ひ」

訳:藤の花が咲いているよ。木辻(きつじ)の遊女の夕化粧。

・木辻は奈良最古の遊女町である。奈良町と言われる古い街の一角にあった。

 

〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕

〈奈良坂にて〉

「ならさかの いしのほとけの おとかひに

       こさめなかるる はるはきにけり」

(奈良坂の石の仏の頤に 小雨流るる春は来にけり)

 

≪ニュース≫

◇参詣入口の変更:

当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道「東口」を入って、かつての中大門跡近くの「南表口」に変わり、本来の「四天王寺様式」の南面伽藍となりました。

なお、駐車場の場内安全管理のため従来の「西口」は閉鎖されています。旧道より来られた場合、ご足労ですが「たねや」さんの角を東へ曲がり、100メートルあまりの「東口」へお越しください。

バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50mです。

 

◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。

 

《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》1015

『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下

(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)

『西大寺光明真言会縁起』

(さいだいじこうみょうしんごんええんぎ)

 

◆【受五戒八戒浄法。入近事近住之内道。是則播園塵不摂清浄説法。剰陪後嵯峨院等五朝国師。奉授大乗戒珠。崇六十余州戒律之棟梁。】

 

〔五戒八戒(ごかいはっかい①)の淨法を受け、近事近住(ごんじごんじゅう②)の内道(ないどう③)に入る。これ則ち播(うつ)り、園塵を摂(とら)ずして清浄説法す。剰(あまつさ)え後嵯峨院等五朝の国師を陪(かさ)ね、大乗の戒珠(だいじょうのかいしゅ④)を授け奉り、六十余州戒律の棟梁と崇めらる。〕

 

 五戒八戒=五戒は在家信者が守るべき五つのいましめ。不殺生、不偸盗、不邪婬、妄語、不飲酒。八戒は八斎戒ともいう。月に六日間八戒を守るので六斎日と云う。五戒に⒍不着華瓔珞、不香油塗身、不歌舞観聴。⒎不坐高広大牀。⒏不非時食。を加える。

 近事近住=近事は三宝に近づき仕える者の意。近住は三宝に親近して住すの意。五戒を受けた在家信者。

 内道=仏道。

 大乗の戒珠=大乗菩薩戒。

(つづく)

 

《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》

 

古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。

 

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