コスモス寺花だより 5・4
【コスモス開花情報】
「初夏咲きコスモス」は今、草丈3、40㎝ほどですが、もう100輪ちかくの花が咲いています。今年の花は早いです。
この時期のコスモスの種類は8種類
1. センセーション
2. ピコティ
3. サイケ
4. シーシェル
5. 美色混合
6. ダブルクリック
7. ディアボロ
8. カップケーキ
いちばん早く咲いているのは、ピコティという種類でピンク色の花びらに白い斑が入り様々な変化を見せています。
【白鳳秘仏公開】
4月29日~5月10日。
午前9時~午後4時。於・宝蔵堂。特別拝観料・200円
重要文化財十三重石宝塔の各層から発見された宝物です。中でも五重軸石出現の金銅仏、白鳳阿弥陀如来立像は般若寺の創建時の霊宝で、聖武天皇奉納と伝承します。また二重の蓮華台座内に納入されていた平安末期の体内仏は法量2.6㎝の極小大日如来像を始め、地蔵菩薩、十一面観音の三尊は日本最小、最精巧の仏像と言われています。この極小仏像は、元々平安宮廷女人の念持仏として熱い信仰の結晶であったものを奉納されています。
〔いま咲いている花〕
〇射干(しゃが):≪見ごろ≫
〇蔓日日草(つるにちにちそう):≪見ごろ≫
〇矢車草:≪見ごろ≫
〇花菱草:≪咲きはじめ≫
〇梅花空木:≪咲きはじめ≫純白の四弁の花、芳香をもつ。
〇紫陽花:≪つぼみ≫
〔四季の花暦〕
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(5月後半~6月)
紫陽花(5月後半~6月)
・秋:コスモス(9月~11月)
・冬:水仙(12月~2月)
〔小林一茶の俳句〕
「白雲を 袂(たもと)に入て 袷(あはせ)かな」
訳:白雲を袂のなかに入れて袷に着替えたことだよ。
〔秋艸道人会津八一歌集『鹿鳴集』。奈良愛惜の名歌〕
〈春日野にて〉
「をぐさはむ しかのあぎとの をやみなく
ながるるつきひ とどめかねつも」
(小草食む鹿の顎の小止みなく 流るる月日止どめかねつも)
≪ニュース≫
◇参詣入口の変更:
当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、9月より県道754号線に面した東参道入口から入り、かつての中大門跡近くの「南正面口」に変わりました。創建当時の「四天王寺様式」の南面伽藍復活です。
バス停「般若寺」からはまっすぐ北へ50m。
◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。
《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》1032
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
『西大寺光明真言会縁起』
(さいだいじこうみょうしんごんええんぎ)
◆【世間出世間自行化他有相無相浅深重々一切所願。皆悉可円満。是真言最上乗要心秘秘中深秘観。叡尊上人云。今法会。為仏道。為法界。而修不為身而修。世尊若納受。衆生悉解脱。】
〔世間出世間、自行化他、有相無相、浅深重々の一切の所願、皆ことごとく円満すべし。この真言は最上乗の要心、秘秘中の深秘観なり。叡尊上人いわく、今の法会は仏道の為、法界の為にして修し、身のためならずして修す。世尊若し納受せば、衆生ことごとく解脱す。〕
(つづく)
《古都奈良の宗教的文化遺産とそれを取り巻く環境を守るために》
古都奈良は1300年の歴史と仏教伝来以来の宗教的、文化的伝統があります。仏教という宗教文化抜きには奈良の歴史は語れません。しかし長い歴史の中では人間の無知と欲望のため貴重な文化遺産が壊されてきました。現在を生きる私たちには、先祖から受け継いだ人類の宝としての宗教的文化遺産を未来へつなぐ責任があります。日本の文化遺産は世界に誇れる高度な精神文化のあかしです。古きよきものを大切にしましょう。
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