コスモス寺花だより 8・31
いよいよ8月最終日を迎えました。今年の8月は今までにない暑さと少雨、そして台風の多い月でした。今も21号が西日本をうかがっています。
普段なら台風は来てほしくないのですが、今年ばかりは近づいて雨を降らせてほしいです。
昨日の気象庁の発表では、9月の残暑は当初の予想に反して厳しくないそうです。逆に秋らしい涼しさがあるとのこと。
コスモスにとっては朗報です。あとは台風被害が出ないことを祈ります。
〔いま咲いている花〕
〇コスモス:≪ちらほら咲き≫
コスモスの草丈は50センチ程度ですが、何種類かはつぼみをつけたり、花が咲いているのもあります。
〇百日紅(さるすべり):≪見ごろ≫
〇ひつじ草:≪見ごろ≫猛暑の間はお休みしていたのが、秋に向けて復活しました。
〇秋海棠(しゅうかいどう):≪見ごろ≫ 台風の雨で復活です。
〔四季の花暦〕
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
紫陽花(6月)
・秋:コスモス(9月~11月)
・冬:水仙(12月~2月)
〔季節の名句〕
「秋なれや 木の間木の間の 空の色」也有
〔お知らせ〕
◇参詣入口の変更:
当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、昨年9月より、県道754号線に面した東参道入口から入った「南正面口」に変わりました。
バス停「般若寺」から北へ50mのところ。
◇参詣駐車場ご利用について:
本年9月22日より11月4日までのコスモス開花期の間、参詣者駐車場の維持運営のため、駐車場の有料化を実施いたします。
(駐車時間2時間まで500円、
時間超過は追加500円を申し受けます)
なお、開門9時、閉門は午後5時ですので時間厳守でお願いいたします。
《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》1062
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
『西大寺光明真言会縁起』
(さいだいじこうみょうしんごんええんぎ)
◆因茲窮未来際。卜七日七夜氏光陰。賁瑜伽瑜祇之談場。令一結本末衆。昼夜不退之神呪。自開自始。至結願終。温座修連之時時大法。土砂納壇座々加持。其 利益不可勝計。此真言功力。言善無畏三蔵大日経疏中浅深重々四重釈。不思儀法師第七巻疏如是。】
〔茲に因りて未来際を窮め、七日七夜の光陰を卜して、瑜伽瑜祇(ゆがゆぎ①)の壇場を賁(かざ)り、本末の衆(②)を一結せしめ、昼夜不退の神呪を開白より始め、結願に至りて終る。温座修連(練ヵ)の時時の大法、土砂納壇座座の加持はその利益は勝計(しょうけい)すべからず(③)。此の真言の功力(くりき④)を言うは、善無畏三蔵(ぜんむいさんぞう⑤)の大日経疏中の浅深重々四重釈、不思儀法師第七巻疏に是の如し。〕
① 瑜伽瑜祇=金剛峯楼閣一切瑜伽瑜祇経に説かれる金剛界の蘇悉地法。
② 本末の衆=本山末寺の衆僧。
③ 勝計すべからず=数えきれない。
④ 功力=修行によって得た力。功徳の力。
⑤ 善無畏三蔵=真言宗八祖の第五。中国に本格的に密教を伝えた最初の人。(六三七-七三五)。
(つづく)