コスモス寺花だより 8・17
一昨日、昨日、と少しずつ雨が降りました。大した雨量ではありませんでしたが、コスモスの苗木は生き返ったように緑の葉がよみがえりました。
これからは残暑、9月の長雨、秋の台風があります。今年の自然界は異常な厳しさを見せていますので、どんな気象にも対応できるようコスモス苗は2倍の数を用意して秋本番を迎えようと思います。
秋らしい気候となる10月の満開が楽しみですね。
〔いま咲いている花〕
〇百日紅(さるすべり):≪見ごろ≫
〇コスモス:≪ちらほら咲き≫
〔四季の花暦〕
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
紫陽花(6月)
・秋:コスモス(9月~11月)
今、コスモスの苗を育て、境内に植える作業をしています。あちらこちらを耕していますので庭が見苦しくなっているかもしれません。秋に向けての準備段階ですから、ご容赦ください。
・冬:水仙(12月~2月)
〔季節の名句〕
「ゆく夏の 幾山越えて 夕日去る」飯田龍太
〔お知らせ〕
◇参詣入口の変更:
当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、昨年9月より、県道754号線に面した東参道入口から入った「南正面口」に変わりました。
バス停「般若寺」から北へ50mのところ。
◇参詣駐車場ご利用について:
本年9月半ばより10月末までのコスモス最盛期には、参詣者用の駐車場の維持運営のため、要員確保費用捻出のため、有料化させていただきます。
(駐車時間2時間まで500円、
時間超過は追加500円を申し受けます)
なお、開門9時、閉門は午後5時ですので時間厳守でお願いいたします。
《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》1054
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
『西大寺光明真言会縁起』
(さいだいじこうみょうしんごんええんぎ)
◆【同二年。依表無表章之全文。設自誓受具之䡄則。遂正法興行曩願。忽学南山事鈔等律部。已談大賢古迹等菩薩戒。撰集顕密諸籍典。再興三聚円備受具戒法。開発七聚(衆)成満如法徳行。】
〔同二年、表無表章(ひょうむひょうしょう①)の全文に依り、自誓受具(じせいじゅぐ②)の軌則を設け、正法興行の曩願(のうがん③)を遂ぐ。忽ちに南山事鈔(なんざんじしょう④)等律部を学び、已に大賢古迹(たいけんこしゃく⑤)等の菩薩戒を談じ、顕密の諸藉典を撰集し、三聚圓備受具(さんじゅうえんびじゅぐ⑥)の戒法を再興し、七聚(衆ヵ。しちしゅう⑦)成満如法の徳行を開発す。〕
① 表無表章=慈恩大師窺基の著作、『大乗法苑義林章』の中の戒律に関する一章。自誓受戒の根拠とされた。
② 自誓受具=自誓受戒に依り具足戒
③ 曩願=前からの誓願。
④ 南山事鈔=南山大師道宣作の『四分律行事鈔』
⑤ 大賢古迹=八世紀の新羅の学僧太賢の著作、梵網経の注釈書「梵網経古迹記」
⑥ 三聚円備受具=菩薩戒(三聚浄戒)を円満に備えて四分律の具足戒(満分戒)を受戒すること
⑦ 七衆=僧伽を構成する出家、在家の仏教徒。比丘、比丘尼、沙弥、沙弥尼、式叉摩那、優婆塞、優婆夷。
(つづく)
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