コスモス寺花だより 8・5
きびしい暑さが続きますが、山登りでいえば今が胸突き八丁にあたるのではないでしょうか。
コスモスは9月、10月の花の見ごろまではあと50日。水やりなどの世話をしてあげれば、涼しい秋空に美しい花を咲かせます。
〔いま咲いている花〕
〇ひつじ草;≪見ごろ≫睡蓮の原種。5センチほどの白い花。
〇秋海棠(しゅうかいどう):≪見ごろ≫
〇百日紅(さるすべり):≪見ごろ≫
〔四季の花暦〕
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
紫陽花(6月)
・秋:コスモス(9月~11月)
今、コスモスの苗を育て、境内に植える作業をしています。あちらこちらを耕していますので庭が見苦しくなっているかもしれません。秋に向けての準備段階ですから、ご容赦ください。
・冬:水仙(12月~2月)
〔季節の名句〕
「朝露に よごれて涼し 瓜の土」松尾芭蕉
〔お知らせ〕
◇参詣入口の変更:
当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、昨年9月より、県道754号線に面した東参道入口から入った「南正面口」に変わりました。
バス停「般若寺」から北へ50mのところ。
◇参詣駐車場ご利用について:ご参詣の方の駐車は1時間まで無料。
《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》1052
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
『西大寺光明真言会縁起』
(さいだいじこうみょうしんごんええんぎ)
◆【夫当寺者。称徳天皇御願。天平神護元年草創。南都七大寺隨一也。寺中三十二町四面建立四十九院伽藍。三百余宇紺殿。東西両塔之楼閣藍院磨甍。幷造立丈六等身之弥勒慈尊。誓約四十九重之摩尼上生。】
〔夫れ当寺は、称徳天皇(しょうとくてんのう①)の御願にして、天平神護元年(てんぴょうじんごがんねん②)草創、南都七大寺の隨一なり。寺中三十二町(ちょう③)、四面に建立の四十九院の伽藍は三百余宇の紺殿(こんでん④)たり。東西両塔の楼閣藍院(ろうかくらんいん⑤)は甍を磨き、ならびに丈六等身の弥勒慈尊を造立し、四十九重(しじゅうくじゅう⑥)の摩尼上生(まにじょうしょう⑦)を誓約す。〕
① 称徳天皇=聖武天皇の第一皇女。はじめ天平勝宝元年(七四九)即位して孝謙天皇となり、のち淳仁天皇に在位十年で譲位したが、天平宝字八年(七六四)重祚して称徳天皇となる
② 天平神護元年=西暦七六四年。
③ 町=面積の単位。平城京時代は四百尺平方。
④ 紺殿=紺宇。紺色の軒・屋根。仏寺をいう。
⑤ 楼閣藍院=楼閣はたかどの。高層な建物。藍院は伽藍、僧伽藍摩(そうがらんま)。寺の建物の総称。
⑥ 四十九重=弥勒菩薩の居所、兜率天(とそつてん)の内院にある四十九の宮殿。
⑦ 摩尼上生=摩尼宝珠で飾られた弥勒の兜率天にのぼって生まれかわること。
(つづく)
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