コスモス寺花だより 9・30
コスモス:≪咲きはじめ―1,2分咲≫
15万本・25種類
見ごろ 10月上旬~11月上旬
九月の最終日です。台風が近畿地方を直撃しそうです。今月は月の初めと終わりの2回もやって来るなんて、珍しくも最悪の9月となりそうです。
コスモスは倒れるでしょうが、まだ蕾もついていないのが大半なので、また起き上がり花を持ち上げて咲かせてくれると思います。
「コスモスの まだ触れ合はぬ 花の数」石田勝彦
コスモスには多くの種類があり、それぞれ咲く時期が違います。
「美色」という種類が終わりを迎え、続いて咲き出したのは、花びらが巻貝のように筒状になっているシーシェル、花の芯から複弁を出すサイケ、白にピンクの縁取りが付くピコティ、そして大輪のセンセーション、豪華な複弁花ダブルクリック、黄色のイエローガーデンなどです。
10月になって咲く秋咲き大輪美色、とかオータム・ビューティと呼ばれる種類です。「秋咲き大輪」はその名の通り、12㎝もの色鮮やかな大輪で本数も多く、10月最盛期の主役となります。
・彼岸花:≪見ごろ≫
・秋海棠(しゅうかいどう):≪見ごろ≫
・未草(ひつじぐさ):≪見ごろ≫
・紫苑(しおん):≪見ごろ≫
〔四季の花暦〕
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
紫陽花(6月)
・秋:コスモス(9月~11月)
・冬:水仙(12月~2月)
〔季節の名句〕
「コスモスの 色もつれあひ ほどけあひ」本郷昭雄
〔お知らせ〕
◇今年もライトアップ行事はありません。
◇参詣入口の変更:
当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、昨年9月より、県道754号線(旧国道24号)に面した東参道入口から入った「南正面口」に変わりました。
バス停「般若寺」から北へ50mのところ。
◇駐車場有料化のおしらせ:
本日、9月22日より参詣者駐車場が有料となります。
・乗用車 500円
・バス 1000円
を駐車場運営協力金として申し受けます。
なお、2時間をこえる長時間には追加料金が要ります。
(開場は9時、閉場は17時ですので、時間厳守をお願いします)
《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》1080
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)
◆【兼復当寺幷末寺近住男女。値遇不浅之故。同可載之。其外為勤行所群集之現前僧。及当寺幷常施院近住面々。恩所雖非七衆之数。恩分難黙止之故。又可載之。】
〔兼ねてまた、当寺ならびに末寺の近住(ごんじゅう①)の男女、値遇浅からざるの故、同じく之を載すべし。そのほか勤行のため群集するところの現前の僧、および当寺ならびに常施院(じょうせいん②)の近住衆の面々、恩所(おんじょ③)は七衆(しちしゅ④)の数に非ずといえども、恩分(おんぶん⑤)は黙止(もくし⑥)しがたきの故、また之を載すべし。〕
① 近住=三宝に親近して住すの意。在家信者で八斎戒をたもつ者。
② 常施院=布施物(衣食)を常備して生活困窮者を救済する施設。忍性菩薩が西大寺に設置したと伝えるが、ここの文によれば、西大寺寺内ではないが近い場所にあったと想定される。
③ 恩所=恩はめぐみ、いつくしみの意。恩人のこと。
④ 七衆=仏の教えを奉ずる僧俗男女の七種の人。出家の比丘・比丘尼・式叉摩那・沙弥・沙弥尼、在家の優婆塞・優婆夷。
⑤ 恩分=
⑥ 黙止=口をつぐんでそのままにしておくこと。無言ですます。
(つづく)