コスモス寺花だより 10・10
コスモス:≪5分咲き≫
15万本・25種類
見ごろ 10月中旬~11中旬
「コスモスの 花吹きしなひ 立もどり」高濱虚子
先日の台風で倒れたコスモスも支柱をして起こしてあげたので、空に向かって真っすぐに伸びあがり、てっぺんに大きな花を咲かせています。
十三重の大石塔のまわりがとくによく咲いています。赤、白、ピンク、黄色の花が星をちりばめたように塔の四方の御仏を花供養しています。
今年の花は2週間おくれなので11月の半ばまで見ごろが続きます。
コスモスには多くの種類があります。
花びらが巻貝のように筒状になっているシーシェル、花の芯から複弁を出すサイケ、白にピンクの縁取りが付くピコティ、そして大輪のセンセーション、豪華な複弁花ダブルクリック、黄色のイエローガーデンなどです。
これから咲く「秋咲き大輪種」(別名・オータムビューティ)はその名の通り、12㎝もの色鮮やかな大輪で本数も多く、最盛期の主役となります。
ピコティに珍しい花を見つけました。ふつうは単弁なのにサイケのようにコラレット咲きになっています。いろんな変種咲きが見られるのがコスモスの魅力です。どうぞ新種花を見つけてください。
「コスモス花あかり」 (拝観時間の延長)
ライトアップ行事ではありませんが、
コスモスの花が見ごろになる頃、拝観時間を延長します。
(10月13日からの土曜と日曜日に予定、雨天中止)
お堂の前にロウソク行灯を8基だけともし、自然光の中で
すだく虫の音をめでながらお花を鑑賞していただきます。
電気照明はありませんので、日没で暗くなれば終了します。
〔四季の花暦〕
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
紫陽花(6月)
・秋:コスモス(9月~11月)
・冬:水仙(12月~2月)
〔季節の名句〕
「コスモスの 揺れ返すとき 色乱れ」稲畑汀子
「透きとほる 日ざしの中の 秋ざくら」木村享史
「コスモスの 風なきときも 色こぼす」三村純也
〔お知らせ〕
◇参詣入口の変更:
当寺の入口は、昨年8月までは旧道(京街道)に面して開かれた北門(裏口)でしたが、昨年9月より、県道754号線(旧国道24号)に面した東参道入口から入った「南正面口」に変わりました。
バス停「般若寺」から北へ50mのところ。
◇駐車場有料化のおしらせ:
・乗用車 500円
・バス 1000円
を駐車場運営協力金として申し受けています。
なお、2時間をこえる長時間には追加料金が要ります。
《真言律宗の祖、叡尊(えいそん)興正菩薩一代記を読む》1082
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)
◆【一 道場荘厳事。
右座之寛狭。衆之多少。依時隨境。不可一定。臨期相議。然而於大概者。非可不存知。先中央餝密壇。其傍可安土砂箱〈幷〉過去帳。辨備香花灯明。皆如常儀。〈毎時可備四面閼伽。〉】
〔一 道場荘厳の事
右、座の寛狭、衆の多少は時に依り境に随う。一定すべからず。期に臨んで相議す。しかれども大概に於いては、存知せざるべきに非ず。先ず中央に密壇を餝(かざ)り、その傍に土砂の箱幷びに過去帳を安んずべし。香花灯明を弁え備うことは、皆常儀の如し。〈毎時四面に閼伽を備うべし。〉〕
(つづく)
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