コスモス寺花だより
◇水仙:≪つぼみ≫
花期 12月~2月
本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種。
「水仙は名さへつめたう覚えけり」千代尼
(ちよに、1702-1775、加賀の人、51歳で剃髪、千代女)
〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
紫陽花(6月)
・秋:コスモス(9月~11月)
《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1160
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録
『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)
◆【又行法訖後者。行法訖後者。記録行事幷施主之名字。撒置僧名及両通〈陀羅尼供養法〉之番帳。可令(ナシ)為後年之鬼鏡。又土砂箱安置浄処。有所望之人者。不擇親疎。分与之。慇懃勤之。勿捲繁重矣。以前十一箇条。大概如斯。衆皆守之。敢勿忽諸矣。
文永元年甲子九月十八日。任衆僧之議定記之。
同三年丙寅九月廿二日。依重衆議。同加添削畢。
比 丘 性 海】
〔また、行法訖って後は、行事ならびに施主の名字を記録し、僧名および両通〔陀羅尼供養法〕の番帳を撒置(さんち①)し、後年の亀鏡(ききょう②)となすべし。また、土砂(どしゃ③)の箱を淨処に安置し、所望の人有れば、親疎を撰ばずこれを分与し、慇懃にこれを勤め繁重(はんじゅう④)を倦むことなかれ。
以上、十一箇条、大概はかくの如し。衆みなこれを守り、あえて忽諸(こっしょ⑤)することなかれ。
文永元年甲子九月十八日、衆僧の議定に任せてこれを記す。
同三年丙寅九月二十二日、衆議を重ねるに依り同じく添削を加え畢る。
比 丘 性 海(びくしょうかい⑥)〕
① 撒置=はなちおく。
② 亀鏡=キケイとも。てほん。模範。
③ 土砂=光明真言により加持された砂。
④ 繁重=忙しく煩わしさが重なること。
⑤ 忽諸=おろそかにすること。
⑥ 比丘性海=覚性房性海(一二三五~?)。大和喜光寺長老。興正菩薩に近侍して記録係を勤めた。『般若寺無遮大会』を記録するも失われた。
(了)
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