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2019年12月

2019年12月31日 (火)

コスモス寺花だより


今年は暮れようとしています。来たる年が穏やかでありますように、そしてすべての人に幸あらんことを祈念して大晦日を迎えたいと思います。

◇水仙:≪2・3分咲き≫

今年は暖冬のためか、水仙の開花がおくれていましたがようやく咲きそろってきました。
お正月ごろから見ごろになると思います。

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙や寒き都のここかしこ」与謝蕪村
(よさぶそん、1716-1783、谷口氏、中興俳諧の主導者、南画の大家) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1175
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【一 於道場内殊愼三業可防護非法事。

右此行法者。須本如説衆等各三業凝誠。一心勤修。抑勤行衆之内。初心之人。少年之輩。四儀未染法澤之間。挙動誤有招人謗歟。】

〔一つ 道場の内に於いては殊に三業(さんごう①)を慎み非法(ひほう②)を防護すべき事

右、この行法は、すべからく如説(にょせつ③)を本とすべく、衆らおのおの三業に誠を凝らして、一心に勤修せよ。そもそも勤行の衆の内に、初心の人少年の輩(ともがら)は、四儀(しぎ④)は未だ法澤(ほうたく⑤)に染まざるの間、挙動に誤れば人の謗りを招くこと有らんか。〕

① 三業=業は作用、行為の意。身・口・意の三業。すなはち身体動作、言語活動、心的活動の三つで人間のあらゆる行為。
② 非法=仏の教えに背くこと。
③ 如説=経文に説いている通りであること。
④ 四儀=四威儀。行・住・坐・臥の四つの作法にかなっているもの。戒律にかなった立ち居ふるまい。
⑤ 法澤=仏法のめぐみ。

(つづく)


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2019年12月30日 (月)

コスモス寺花だより

◇水仙:≪2・3分咲き≫

今年は暖冬のためか、水仙の開花がおくれていましたがようやく咲きそろってきました。
お正月ごろから見ごろになると思います。

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙に霜の白さをつたへけり」夏目成美
(なつめせいび、1749-1816、江戸浅草蔵前の人) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1175
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【一 於道場内殊愼三業可防護非法事。

右此行法者。須本如説衆等各三業凝誠。一心勤修。抑勤行衆之内。初心之人。少年之輩。四儀未染法澤之間。挙動誤有招人謗歟。】

〔一つ 道場の内に於いては殊に三業(さんごう①)を慎み非法(ひほう②)を防護すべき事

右、この行法は、すべからく如説(にょせつ③)を本とすべく、衆らおのおの三業に誠を凝らして、一心に勤修せよ。そもそも勤行の衆の内に、初心の人少年の輩(ともがら)は、四儀(しぎ④)は未だ法澤(ほうたく⑤)に染まざるの間、挙動に誤れば人の謗りを招くこと有らんか。〕

① 三業=業は作用、行為の意。身・口・意の三業。すなはち身体動作、言語活動、心的活動の三つで人間のあらゆる行為。
② 非法=仏の教えに背くこと。
③ 如説=経文に説いている通りであること。
④ 四儀=四威儀。行・住・坐・臥の四つの作法にかなっているもの。戒律にかなった立ち居ふるまい。
⑤ 法澤=仏法のめぐみ。

(つづく)

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2019年12月29日 (日)

コスモス寺花だより

◇水仙:≪2・3分咲き≫

今年は暖冬のためか、水仙の開花がおくれていましたがようやく咲きそろってきました。
お正月ごろから見ごろになると思います。

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙うるはしく世の人我を失はん」伊東不玉
(いとうふぎょく、1648-1697、出羽酒田の医師、蕉門) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1175
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【一 於道場内殊愼三業可防護非法事。

右此行法者。須本如説衆等各三業凝誠。一心勤修。抑勤行衆之内。初心之人。少年之輩。四儀未染法澤之間。挙動誤有招人謗歟。】

〔一つ 道場の内に於いては殊に三業(さんごう①)を慎み非法(ひほう②)を防護すべき事

右、この行法は、すべからく如説(にょせつ③)を本とすべく、衆らおのおの三業に誠を凝らして、一心に勤修せよ。そもそも勤行の衆の内に、初心の人少年の輩(ともがら)は、四儀(しぎ④)は未だ法澤(ほうたく⑤)に染まざるの間、挙動に誤れば人の謗りを招くこと有らんか。〕

① 三業=業は作用、行為の意。身・口・意の三業。すなはち身体動作、言語活動、心的活動の三つで人間のあらゆる行為。
② 非法=仏の教えに背くこと。
③ 如説=経文に説いている通りであること。
④ 四儀=四威儀。行・住・坐・臥の四つの作法にかなっているもの。戒律にかなった立ち居ふるまい。
⑤ 法澤=仏法のめぐみ。

(つづく)

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2019年12月28日 (土)

コスモス寺花だより

◇水仙:≪2・3分咲き≫

今年は暖冬のためか、水仙の開花がおくれていましたがようやく咲きそろってきました。
お正月ごろから見ごろになると思います。

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙にあの火はゆかし障子越」各務支考
(かがみしこう、1665-1731、美濃の人、蕉門) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1174
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【一 七箇日間抛余事一向可勤修事。

右七箇日之間者。不交余念余事。不論自番他番。隨力之堪。一向勤修。夫人倫而誰無恩所。而此時若不報者。更可期何時乎。今者我雖訪人。明終人可訪我。我若訪人疎。人亦訪我疎。然則懶堕睡眠。勵我心而慚愧。終日竟夜不待人勧而競勤耳。】

〔一 七箇日の間、余事を抛(なげすて)て一向に勤修すべき事

右、七箇日の間は、余念余事を交えず、自番他番を論ぜず、力の堪えるに随って一向に勤修せよ。それ人倫(じんりん①)として誰か恩所無からん。しかるをこの時もし報いずんば、さらにいずれの時をか期すべきや。今(きょう)は我もし、人を訪(とむら)うといえども、明(あす)はついに人、我を訪うべし。我れ人を訪うことおろそかならば、人また我を訪うことおろそかなり。しかれば則ち懶惰睡眠(らんだすいめん②)せば、我が心を励まして慚愧し、終日竟夜(しゅうじつきょうや③ )人の勧めを待たずして競い勤めよ。〕

① 人倫=ひと。人々。
② 懶惰睡眠=懶惰はなまけおこたること。睡眠は心を暗昧にする精神作用。どちらも煩悩に属す。
③ 終日竟夜=一日中、夜通し。

(つづく)

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2019年12月27日 (金)

コスモス寺花だより

◇水仙:≪2・3分咲き≫

今年は暖冬のためか、水仙の開花がおくれていましたがようやく咲きそろってきました。
お正月ごろから見ごろになると思います。

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「行燈とれ水仙に月うけて見ん」三宅嘯山
(みやけしょうざん、1718-1801、京都の人) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1174
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【一 七箇日間抛余事一向可勤修事。

右七箇日之間者。不交余念余事。不論自番他番。隨力之堪。一向勤修。夫人倫而誰無恩所。而此時若不報者。更可期何時乎。今者我雖訪人。明終人可訪我。我若訪人疎。人亦訪我疎。然則懶堕睡眠。勵我心而慚愧。終日竟夜不待人勧而競勤耳。】

〔一 七箇日の間、余事を抛(なげすて)て一向に勤修すべき事

右、七箇日の間は、余念余事を交えず、自番他番を論ぜず、力の堪えるに随って一向に勤修せよ。それ人倫(じんりん①)として誰か恩所無からん。しかるをこの時もし報いずんば、さらにいずれの時をか期すべきや。今(きょう)は我もし、人を訪(とむら)うといえども、明(あす)はついに人、我を訪うべし。我れ人を訪うことおろそかならば、人また我を訪うことおろそかなり。しかれば則ち懶惰睡眠(らんだすいめん②)せば、我が心を励まして慚愧し、終日竟夜(しゅうじつきょうや③ )人の勧めを待たずして競い勤めよ。〕

① 人倫=ひと。人々。
② 懶惰睡眠=懶惰はなまけおこたること。睡眠は心を暗昧にする精神作用。どちらも煩悩に属す。
③ 終日竟夜=一日中、夜通し。

(つづく)

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2019年12月26日 (木)

コスモス寺花だより

 

◇水仙:≪2・3分咲き≫

 

今年は暖冬のためか、水仙の開花がおくれていましたがようやく咲きそろってきました。
お正月ごろから見ごろになると思います。

 

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

 

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

 

「紀の国の宿尋けり水仙花」伊藤風国
(いとうふうこく、?-1701、京都の医師、蕉門) 

 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

 

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

 

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1174
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

 

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

 

◆【一 七箇日間抛余事一向可勤修事。

 

右七箇日之間者。不交余念余事。不論自番他番。隨力之堪。一向勤修。夫人倫而誰無恩所。而此時若不報者。更可期何時乎。今者我雖訪人。明終人可訪我。我若訪人疎。人亦訪我疎。然則懶堕睡眠。勵我心而慚愧。終日竟夜不待人勧而競勤耳。】

 

〔一 七箇日の間、余事を抛(なげすて)て一向に勤修すべき事

 

右、七箇日の間は、余念余事を交えず、自番他番を論ぜず、力の堪えるに随って一向に勤修せよ。それ人倫(じんりん①)として誰か恩所無からん。しかるをこの時もし報いずんば、さらにいずれの時をか期すべきや。今(きょう)は我もし、人を訪(とむら)うといえども、明(あす)はついに人、我を訪うべし。我れ人を訪うことおろそかならば、人また我を訪うことおろそかなり。しかれば則ち懶惰睡眠(らんだすいめん②)せば、我が心を励まして慚愧し、終日竟夜(しゅうじつきょうや③ )人の勧めを待たずして競い勤めよ。〕

 

① 人倫=ひと。人々。
② 懶惰睡眠=懶惰はなまけおこたること。睡眠は心を暗昧にする精神作用。どちらも煩悩に属す。
③ 終日竟夜=一日中、夜通し。

 

(つづく)

 

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2019年12月25日 (水)

コスモス寺花だより

◇水仙:≪2・3分咲き≫

今年は暖冬のためか、水仙の開花がおくれていましたがようやく咲きそろってきました。
お正月ごろから見ごろになると思います。

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「下萌や水仙ひとり立しざり」千代尼
(ちよに、加賀千代女、1703-1775) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1173
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【十一日未時。結願。聞洪鐘声。諸衆集会未時欲終之時。供養法師打金。諸衆合掌。満一百八反。殊可凝精誠。重打金之時。諸人可止音。其後後供養。次誦讃。後後作法如常。若結願座有捧諷誦者。依時可修之。】

〔十一日未の時に結願。洪鐘(こうしょう①)の声を聞いて、諸衆集会すべし。未の時終らんとするの時、供養法師金を打たば、諸衆合掌して一百八反(へん)を満たす。ことに精誠を凝らすべし。重ねて金を打たんの時、諸人音を止むべし。その後、後供養。次に讃を誦し、のち後作法は常のごとし。もし結願の座に諷誦を捧ぐる者あらば、時に依ってこれを修すべし。〕

(つづく)

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2019年12月24日 (火)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「縁壁やわれて日のもる水仙花」菅沼曲水
(すがぬまきょくすい、曲翠とも、近江膳所藩士、1659-1717、蕉門) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1173
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【十一日未時。結願。聞洪鐘声。諸衆集会未時欲終之時。供養法師打金。諸衆合掌。満一百八反。殊可凝精誠。重打金之時。諸人可止音。其後後供養。次誦讃。後後作法如常。若結願座有捧諷誦者。依時可修之。】

〔十一日未の時に結願。洪鐘(こうしょう①)の声を聞いて、諸衆集会すべし。未の時終らんとするの時、供養法師金を打たば、諸衆合掌して一百八反(へん)を満たす。ことに精誠を凝らすべし。重ねて金を打たんの時、諸人音を止むべし。その後、後供養。次に讃を誦し、のち後作法は常のごとし。もし結願の座に諷誦を捧ぐる者あらば、時に依ってこれを修すべし。〕

(つづく)

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2019年12月23日 (月)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「笑ふ時美人消へけり水仙華」越智越人
(おちえつじん、1656-1739頃?、北越の人、蕉門十哲) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1173
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【十一日未時。結願。聞洪鐘声。諸衆集会未時欲終之時。供養法師打金。諸衆合掌。満一百八反。殊可凝精誠。重打金之時。諸人可止音。其後後供養。次誦讃。後後作法如常。若結願座有捧諷誦者。依時可修之。】

〔十一日未の時に結願。洪鐘(こうしょう①)の声を聞いて、諸衆集会すべし。未の時終らんとするの時、供養法師金を打たば、諸衆合掌して一百八反(へん)を満たす。ことに精誠を凝らすべし。重ねて金を打たんの時、諸人音を止むべし。その後、後供養。次に讃を誦し、のち後作法は常のごとし。もし結願の座に諷誦を捧ぐる者あらば、時に依ってこれを修すべし。〕

(つづく)


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2019年12月22日 (日)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙と梅の膚(はだへ)に年暮ぬ」榎本舎羅
(えのもとしゃら、大坂の人、蕉門、生没年不詳) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1172
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【又寅時訖。而卯時供養法師着礼盤之時。止行道暫可安座。振鈴之後。又起行道。可及天曙。又大小食之時者。当番衆五人留道場。令声不絶。自余之衆者。悉可入食堂。此間近住衆於外陣可助音。当番供養法師暫抑後供養。可待後番食訖来。】

〔また寅の時訖って、卯の時の供養法師礼盤に着するの時、行道を止(や)めてしばらく安座すべし。振鈴の後にまた起って行道して天の曙(あけ)るに及ぶべし。また大小食の時には、当番衆五人を道場に留めて声をして絶えざらしめて、自余の衆はことごとく食堂に入るべし。この間、近住の衆は外陣において助音(じょいん①)すべし。当番供養法師しばらく後供養を抑えて、後番の食し訖って来たるを待つべし。〕

① 助音=声明や読経などで、主唱者(頭・トウ)の独唱の後、主唱者の声を助けて唱和することをいう。

(つづく)

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2019年12月21日 (土)

コスモス寺花だより


今日は「しまい弘法」です。弘法大師空海さんの一年最後の御命日です。京都東寺の弘法さんがとくに有名で、境内の内外にぎっしりと露店が立ち並びます。
とくに古道具、骨董に掘り出し物が見つかるので全国からマニアの人がやってくるそうです。御影堂のお大師様にお参りして一年の無事を感謝したいものです。

◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙の台(うてな)に三世のほとけ哉」渡辺吾仲
(わたなべごちゅう、京都六条の仏画師、1673-1733、支考門) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1172
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【又寅時訖。而卯時供養法師着礼盤之時。止行道暫可安座。振鈴之後。又起行道。可及天曙。又大小食之時者。当番衆五人留道場。令声不絶。自余之衆者。悉可入食堂。此間近住衆於外陣可助音。当番供養法師暫抑後供養。可待後番食訖来。】

〔また寅の時訖って、卯の時の供養法師礼盤に着するの時、行道を止(や)めてしばらく安座すべし。振鈴の後にまた起って行道して天の曙(あけ)るに及ぶべし。また大小食の時には、当番衆五人を道場に留めて声をして絶えざらしめて、自余の衆はことごとく食堂に入るべし。この間、近住の衆は外陣において助音(じょいん①)すべし。当番供養法師しばらく後供養を抑えて、後番の食し訖って来たるを待つべし。〕

① 助音=声明や読経などで、主唱者(頭・トウ)の独唱の後、主唱者の声を助けて唱和することをいう。

(つづく)

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2019年12月20日 (金)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙は清く豆腐の寒哉」各務支考
(かがみしこう、1665-1731、美濃の人、蕉門) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1171
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【未時訖。而打大鼓之時。後供養。俄而後番供養法師起座礼拝。前番下於礼盤。後番続登礼盤。為令座不冷也。凡四番之内。於一番〈未亥卯〉者。諸衆皆集会。余三時者。守番可勤仕。又昼者安坐。而満夜者行道可誦。亥時振鈴之後。可始行道。皆集会之時者。諸衆悉行道。於余時者。当番衆者皆行道。余衆者可任心。】

〔未の時訖って大鼓を打つの時、後供養。俄かに後番供養法師、座を起ちて礼拝す。前番は礼盤を下り、後番続いて礼盤に登るべし。座をして冷(さま)さざらしめんが為なり。およそ四番の内、一番〈未亥卯〉に於いては、諸衆みな集会す。余の三時は、番を守って勤仕すべし。また昼は安坐して満ちて、夜は行道して誦(じゅ)すべし。亥の時の振鈴ののちに行道を始むべし。皆集会の時は諸衆ことごとく行道す。余時に於いては当番衆は皆行道す。余衆は心にまかすべし。〕

(つづく)

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2019年12月19日 (木)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙の花もしらしら風も吹」永田芙雀
(ながたふじゃく、?~1699~?、蕉門) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1170
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【一 勤行始中終作法事。

右四日未時。開白。先諸衆入道場。守標列坐。次差一人可令読発願文幷過去帳。其後供養法師登礼盤。表白。〈就法会之便。若有捧諷誦者。表白之後可修之。〉五悔等訖下座。誦讃。其後始陀羅尼。〈下座出之。〉】

〔一 勤行の始中終作法の事

右、四日の未の時に開白。先ず諸衆道場に入って、標を守って列坐す。次に一人を差して発願の文ならびに過去帳を読ましむべし。そののち供養法師礼盤にのぼり表白す〈法会の便に就いて、もし諷誦を捧ぐる者あらば、表白ののち之を修すべし〉。五悔等訖って下座に讃を誦す。そのあと陀羅尼を始む。〈下座これを出だす。〉〕

(つづく)

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2019年12月18日 (水)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙の世を見済して咲にけり」三宅嘯山
(みやけしょうざん、京都の人、1718-1801) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1169
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【次時香正燃訖之時。打大鼓一匝。幷可打時数。又大小食時者。雖有食堂之作相。道場内之衆口。満神呪之間。耳作相不聞歟。仍別打大鼓。可令知時到。七日之間。時之作法。以之可存知者也。】

〔次に時香がまさしく燃え訖(おわ)るの時、大鼓一匝を打つ。ならびに時の数を打つべし。また大小食(だいしょうじき①)時には、食堂の作相あるといえども、道場の内の衆口に神呪を満つるのあいだ、耳に作相は聞こえざらんか。よって別に大鼓を打って時の到るを知らしむべし。七日の間の時の作法はこれを以って存知すべきもの也。〕

① 大小食=僧食は晨粥中斎という。本文献の終わりの方にも「朝粥中食」とあり、朝食を小食、中食を大食というのであろう。

(つづく)

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2019年12月17日 (火)

コスモス寺花だより


今日、奈良では春日若宮御祭(おんまつり)で、「お渡り」の時代行列があります。平安貴族(藤原氏)や室町戦国の武将(筒井氏などの興福寺衆徒)の出で立ち姿をした大勢がJR奈良駅から御旅所までの三条通りを練り歩きます。

◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙の寒きかぎりを咲にけり」田川鳳朗
(たがわほうろう、1762-1845、肥後熊本の人) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1169
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【又皆集会之三時〈未亥卯〉者。此三匝大鼓之後。即打洪鐘三匝。是為令諸衆知皆集会之時已近。預参儲道場也。但寅終者。残時香二寸。可打大鼓。是為令卯時皆集会以前行煎物於諸衆也。】

〔また、皆集会の三時〔未亥卯(ひつじ、い、う①)〕には、これ三匝の太鼓の後、即ち洪鐘(こうしょう②)三匝を打つ。これ、諸衆をして皆集会の時は已に近づくと知って、預(あらかじ)め道場に参り儲(もう③)けしめんがためなり。ただし寅(とら④)の終りには時香二寸を残して太鼓を打つべし。これ、卯の時の皆集会以前に、煎じ物(せんじもの⑤)を諸衆に行(おこな⑥)う。

① 未亥卯=未時は午後一時~三時。亥時は午後九時~十一時。卯時は午前五時~七時。
② 洪鐘=大きな梵鐘。
③ 儲=まうく。用意しておく。
④ 寅=午前三時~五時。
⑤ 煎じ物=茶または枇杷葉・陳皮・乾畺(かんきょう)などの薬草を煎じた飲み物。 
行う=あたえる。配分する。             

(つづく)

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2019年12月16日 (月)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙の寒きかぎりを咲にけり」田川鳳朗
(たがわほうろう、1762-1845、肥後熊本の人) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1169
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【又皆集会之三時〈未亥卯〉者。此三匝大鼓之後。即打洪鐘三匝。是為令諸衆知皆集会之時已近。預参儲道場也。但寅終者。残時香二寸。可打大鼓。是為令卯時皆集会以前行煎物於諸衆也。】

〔また、皆集会の三時〔未亥卯(ひつじ、い、う①)〕には、これ三匝の太鼓の後、即ち洪鐘(こうしょう②)三匝を打つ。これ、諸衆をして皆集会の時は已に近づくと知って、預(あらかじ)め道場に参り儲(もう③)けしめんがためなり。ただし寅(とら④)の終りには時香二寸を残して太鼓を打つべし。これ、卯の時の皆集会以前に、煎じ物(せんじもの⑤)を諸衆に行(おこな⑥)う。

① 未亥卯=未時は午後一時~三時。亥時は午後九時~十一時。卯時は午前五時~七時。
② 洪鐘=大きな梵鐘。
③ 儲=まうく。用意しておく。
④ 寅=午前三時~五時。
⑤ 煎じ物=茶または枇杷葉・陳皮・乾畺(かんきょう)などの薬草を煎じた飲み物。 
行う=あたえる。配分する。             

(つづく)

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2019年12月15日 (日)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙に尤つけるさむさかな」野紅
(やこう、1660-1741、長野氏、豊後日田の人) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1168
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【一 勤行間作相事。

右先時將終而時香一寸燃残之時。可打大鼓三匝。〈乱声。〉是為令後番衆及供養法師知時已欲終兼加用意預入儲道場也。若無此摧儀者。定臨時周章。幷有遅参歟。】

〔一 勤行の間の作相(さそう①)の事

右、まず時(とき②)まさに終わらんとするに、時香(じこう③)一寸燃え残るのとき、太鼓三匝(さんそう④)を打つべし〔乱声(らんじょう⑤)〕。これは後番衆(ごばんしゅう⑥)および供養法師(くようぼうし⑦)をして、時すでに終らんとすと知って、兼ねて用意を加えてあらかじめ道場に入り儲けしめんがためなり。もしこの摧儀(さいぎ⑧)無ければ、さだめて時に臨み周章(しゅうしょう⑨)し、ならびに遅参あるか。

① 作相=作法。
② 時=時番。
③ 時香=時間をはかるためにお香を焚く道具、お香盤。
④ 三匝=定められた打法を三めぐり打つこと。
⑤ 乱声=雅楽の曲名。龍笛あるいは高麗笛を主体として打楽器(太鼓、鉦鼓)が加わって奏する前奏曲、後奏曲。
⑥ 後番衆=あとの時番を勤める僧衆。
⑦ 供養法師=供養法を行う導師。
⑧ 摧儀=「摧」(くだく)は「催」の誤りと思われる。催(うなが)す作法。
⑨ 周章=あわてること。

(つづく)

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2019年12月14日 (土)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙にたまる師走の埃かな」高井几董
(たかいきとう、1741-1789、京都の人、蕪村門) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1167
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【一 結番事。

右不論衆多少。必可結四番。於一番者。諸衆皆集会。自余三番者。各守番可来勤。〈但除供養法衆。〉又結番以後。中間右来勤之人者。号結縁衆。番帳之奥別可書載名字。又撰已灌頂人六人。結六番。昼夜各一時。可令勤修大法。若堪能人多之時者。撰十二人。結十二番。一昼夜之間。各可令勤一時。依人数之多少。可相計者也。】

〔一 結番(けちばん①)の事

右、衆の多少を論ぜず、必ず四番に結ぶべし。一番に於いては諸衆みな集会し、自余(じよ②)の三番はおのおの番を守って来勤すべし。〔ただし供養法衆(③)を除く〕。また結番以後、中間に来り勤むるの人は結縁衆と号す。番帳の奥に別して名字を書載すべし。また已灌頂(いかんじょう④)の人六人を撰んで、六番に結んで、昼夜おのおの一時(いっとき⑤)に大法(だいほう⑥)を勤修せしむべし。もし堪能の人多からん時は、十二人を撰び十二番に結んで。一昼夜の間におのおの一時を勤めしむべし。人数の多少によってあい計るべきものなり。〕

① 結番=供養法師が行法を担当する時番の順を決めること。
② 自余=それよりほかの。残りの。
③ 供養法衆=時番を担当した導師に随伴して、所属寺院の同法衆僧たち多数が光明真言を唱和していたのであろう。
④ 已灌頂=すでに伝法灌頂を受け終わっている。
⑤ 一時=二時間。
⑥ 大法=光明真言法
◆【一 道場荘厳事。

右座之寛狭。衆之多少。依時隨境。不可一定。臨期相議。然而於大概者。非可不存知。先中央餝密壇。其傍可安土砂箱幷過去帳。辨備香花灯明。皆如常儀。〈毎時可備四面閼伽。〉】

(つづく)


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2019年12月13日 (金)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「朝霜や顔でかぞゆる水仙花」沢露川
(さわろせん、1661-1743、伊賀の人) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1167
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【一 結番事。

右不論衆多少。必可結四番。於一番者。諸衆皆集会。自余三番者。各守番可来勤。〈但除供養法衆。〉又結番以後。中間右来勤之人者。号結縁衆。番帳之奥別可書載名字。又撰已灌頂人六人。結六番。昼夜各一時。可令勤修大法。若堪能人多之時者。撰十二人。結十二番。一昼夜之間。各可令勤一時。依人数之多少。可相計者也。】

〔一 結番(けちばん①)の事

右、衆の多少を論ぜず、必ず四番に結ぶべし。一番に於いては諸衆みな集会し、自余(じよ②)の三番はおのおの番を守って来勤すべし。〔ただし供養法衆(③)を除く〕。また結番以後、中間に来り勤むるの人は結縁衆と号す。番帳の奥に別して名字を書載すべし。また已灌頂(いかんじょう④)の人六人を撰んで、六番に結んで、昼夜おのおの一時(いっとき⑤)に大法(だいほう⑥)を勤修せしむべし。もし堪能の人多からん時は、十二人を撰び十二番に結んで。一昼夜の間におのおの一時を勤めしむべし。人数の多少によってあい計るべきものなり。〕

① 結番=供養法師が行法を担当する時番の順を決めること。
② 自余=それよりほかの。残りの。
③ 供養法衆=時番を担当した導師に随伴して、所属寺院の同法衆僧たち多数が光明真言を唱和していたのであろう。
④ 已灌頂=すでに伝法灌頂を受け終わっている。
⑤ 一時=二時間。
⑥ 大法=光明真言法
◆【一 道場荘厳事。

右座之寛狭。衆之多少。依時隨境。不可一定。臨期相議。然而於大概者。非可不存知。先中央餝密壇。其傍可安土砂箱幷過去帳。辨備香花灯明。皆如常儀。〈毎時可備四面閼伽。〉】

(つづく)

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2019年12月12日 (木)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙やもとより脛は雪の肌」溝口素丸
(みぞぐちそまる、1713-1795、江戸の人) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1166
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【一 道場荘厳事。

右座之寛狭。衆之多少。依時隨境。不可一定。臨期相議。然而於大概者。非可不存知。先中央餝密壇。其傍可安土砂箱幷過去帳。辨備香花灯明。皆如常儀。〈毎時可備四面閼伽。〉】

〔一 道場荘厳の事

右、座の寛狭、衆の多少は時に依り境に随って、一定すべからず。期に臨んで相議すべし。しかれども大概に於いては、存知せざるべきに非ず。先ず中央に密壇(みつだん①)を餝(かざ)って、その傍に土砂の箱ならびに過去帳を安んずべし。香花灯明を弁備(べんび②)することは、みな常儀の如し。〈時ごとに四面に閼伽を備うべし。〉〕

① 密壇=現在の密壇といえば、一面器の密教法具を飾る長方形の檀を言うが、この頃は壇塔(国宝舎利塔)をまつり、四面器等をかざる正方形の大壇のことを言うのであろう。西大寺愛染堂には当時の大壇(重要文化財)が現存する。この節の最期に「四面の閼伽」とあり、四面器を用いたことが分かる。
② 弁備=わきまえ備えること。弁供。

(つづく)

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2019年12月11日 (水)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙になを分行やほし月夜」宝井其角
(たからいきかく、1661-1707、江戸の人、蕉門) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1166
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【一 道場荘厳事。

右座之寛狭。衆之多少。依時隨境。不可一定。臨期相議。然而於大概者。非可不存知。先中央餝密壇。其傍可安土砂箱幷過去帳。辨備香花灯明。皆如常儀。〈毎時可備四面閼伽。〉】

〔一 道場荘厳の事

右、座の寛狭、衆の多少は時に依り境に随って、一定すべからず。期に臨んで相議すべし。しかれども大概に於いては、存知せざるべきに非ず。先ず中央に密壇(みつだん①)を餝(かざ)って、その傍に土砂の箱ならびに過去帳を安んずべし。香花灯明を弁備(べんび②)することは、みな常儀の如し。〈時ごとに四面に閼伽を備うべし。〉〕

① 密壇=現在の密壇といえば、一面器の密教法具を飾る長方形の檀を言うが、この頃は壇塔(国宝舎利塔)をまつり、四面器等をかざる正方形の大壇のことを言うのであろう。西大寺愛染堂には当時の大壇(重要文化財)が現存する。この節の最期に「四面の閼伽」とあり、四面器を用いたことが分かる。
② 弁備=わきまえ備えること。弁供。

(つづく)

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2019年12月10日 (火)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「此こころ一すじやさし水仙花」岩田涼菟
(いわたりょうと、1659-1717、伊勢の人、蕉門) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1166
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【一 道場荘厳事。

右座之寛狭。衆之多少。依時隨境。不可一定。臨期相議。然而於大概者。非可不存知。先中央餝密壇。其傍可安土砂箱幷過去帳。辨備香花灯明。皆如常儀。〈毎時可備四面閼伽。〉】

〔一 道場荘厳の事

右、座の寛狭、衆の多少は時に依り境に随って、一定すべからず。期に臨んで相議すべし。しかれども大概に於いては、存知せざるべきに非ず。先ず中央に密壇(みつだん①)を餝(かざ)って、その傍に土砂の箱ならびに過去帳を安んずべし。香花灯明を弁備(べんび②)することは、みな常儀の如し。〈時ごとに四面に閼伽を備うべし。〉〕

① 密壇=現在の密壇といえば、一面器の密教法具を飾る長方形の檀を言うが、この頃は壇塔(国宝舎利塔)をまつり、四面器等をかざる正方形の大壇のことを言うのであろう。西大寺愛染堂には当時の大壇(重要文化財)が現存する。この節の最期に「四面の閼伽」とあり、四面器を用いたことが分かる。
② 弁備=わきまえ備えること。弁供。

(つづく)

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2019年12月 9日 (月)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙にあたる朝日の廻りかな」野紅
(やこう、長野氏、1660-1741、豊後の人) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1165
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【於此外者。輙不可載之。是雖似別親疎。若及広博者。筆紙難堪。被読有煩。還可為退転之因縁。何况廻向及法界。豈敢有漏脱乎。凡七衆位別道俗交異之間。為簡別階級。類集作十巻者也。〈十巻内前九巻者。悉可読之。至第十巻者。羊羊書載数十人亡者之間。已大巻欲之悉読。時剋推遷。還為衆会之疲労。仍有衆議自今以後者。可読当年書入之分云云。〉】

〔このほかに於いては、輙(たやす)く之を載するべからず。これ親疎を別つに似たりと雖も、もし広博(こうはく①)に及べば、筆紙は堪えがたく、披読(ひどく②)するに煩いあって還って退転(たいてん③)の因縁となるべし。いかにいわんや、廻向は法界に及ぶ。あに敢えて漏脱(ろうだつ④)あらんや。およそ七衆は位を別つに、道俗は交わり異なるのあいだ、階級を簡別せんがため、類集して十巻と作すものなり。
〈十巻の内、前の九巻は悉くこれを読むべし。第十の巻に至りては、羊羊(⑤)たるに数十人の亡者を書載するの間、已に大巻にしてこれを悉く読まんと欲すれば時刻推遷(すいせん⑥)し、かえって衆会の疲労となる。すなわち衆議あって、今より以後は当年書き入るるの分を読むべし。云々。〉〕

① 広博=ひろいこと。
② 披読=ひらいて読むこと
③ 退転=だんだんに衰えていくこと。
④ 漏脱=もれおちること。
⑤ 羊羊=洋洋。水が満ちあふれるさま。限りないさま。
⑥ 推遷=うつりかわること。推移。経過。

(つづく)

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2019年12月 8日 (日)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「おもかげの透通りけり水仙花」三宅嘯山
(みやけしょうざん、1718-1803、京都の人) 

◇山茶花:≪見ごろ≫
◇南天の実:≪見ごろ≫ 

〔来年のコスモス〕
・初夏のコスモス:5月下旬~6月下旬
・秋のコスモス:9月中旬~11月上旬

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1165
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【於此外者。輙不可載之。是雖似別親疎。若及広博者。筆紙難堪。被読有煩。還可為退転之因縁。何况廻向及法界。豈敢有漏脱乎。凡七衆位別道俗交異之間。為簡別階級。類集作十巻者也。〈十巻内前九巻者。悉可読之。至第十巻者。羊羊書載数十人亡者之間。已大巻欲之悉読。時剋推遷。還為衆会之疲労。仍有衆議自今以後者。可読当年書入之分云云。〉】

〔このほかに於いては、輙(たやす)く之を載するべからず。これ親疎を別つに似たりと雖も、もし広博(こうはく①)に及べば、筆紙は堪えがたく、披読(ひどく②)するに煩いあって還って退転(たいてん③)の因縁となるべし。いかにいわんや、廻向は法界に及ぶ。あに敢えて漏脱(ろうだつ④)あらんや。およそ七衆は位を別つに、道俗は交わり異なるのあいだ、階級を簡別せんがため、類集して十巻と作すものなり。
〈十巻の内、前の九巻は悉くこれを読むべし。第十の巻に至りては、羊羊(⑤)たるに数十人の亡者を書載するの間、已に大巻にしてこれを悉く読まんと欲すれば時刻推遷(すいせん⑥)し、かえって衆会の疲労となる。すなわち衆議あって、今より以後は当年書き入るるの分を読むべし。云々。〉〕

① 広博=ひろいこと。
② 披読=ひらいて読むこと
③ 退転=だんだんに衰えていくこと。
④ 漏脱=もれおちること。
⑤ 羊羊=洋洋。水が満ちあふれるさま。限りないさま。
⑥ 推遷=うつりかわること。推移。経過。

(つづく)

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2019年12月 7日 (土)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「しかもはや水仙咲て空日哉」秋之坊
(あきのぼう、加賀金沢の人、蕉門)  

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1165
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【於此外者。輙不可載之。是雖似別親疎。若及広博者。筆紙難堪。被読有煩。還可為退転之因縁。何况廻向及法界。豈敢有漏脱乎。凡七衆位別道俗交異之間。為簡別階級。類集作十巻者也。〈十巻内前九巻者。悉可読之。至第十巻者。羊羊書載数十人亡者之間。已大巻欲之悉読。時剋推遷。還為衆会之疲労。仍有衆議自今以後者。可読当年書入之分云云。〉】

〔このほかに於いては、輙(たやす)く之を載するべからず。これ親疎を別つに似たりと雖も、もし広博(こうはく①)に及べば、筆紙は堪えがたく、披読(ひどく②)するに煩いあって還って退転(たいてん③)の因縁となるべし。いかにいわんや、廻向は法界に及ぶ。あに敢えて漏脱(ろうだつ④)あらんや。およそ七衆は位を別つに、道俗は交わり異なるのあいだ、階級を簡別せんがため、類集して十巻と作すものなり。
〈十巻の内、前の九巻は悉くこれを読むべし。第十の巻に至りては、羊羊(⑤)たるに数十人の亡者を書載するの間、已に大巻にしてこれを悉く読まんと欲すれば時刻推遷(すいせん⑥)し、かえって衆会の疲労となる。すなわち衆議あって、今より以後は当年書き入るるの分を読むべし。云々。〉〕

① 広博=ひろいこと。
② 披読=ひらいて読むこと
③ 退転=だんだんに衰えていくこと。
④ 漏脱=もれおちること。
⑤ 羊羊=洋洋。水が満ちあふれるさま。限りないさま。
⑥ 推遷=うつりかわること。推移。経過。

(つづく)

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2019年12月 6日 (金)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙や花好な子の手もつけず」田川鳳朗
(たがわほうろう、1762-1845、肥後熊本の人)  

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1164
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【凡於出家之五衆者。広通諸寺。近住男女者。限当寺及末寺。注載恩所事者。唯当寺会合現前僧。及当寺幷常施院近住衆而已。如之於此行法。運志合力。営斎粥。供灯明之輩。幷当寺浄人等。結縁已厚之故。又可載之。】

〔およそ出家の五衆(しゅっけのごしゅう①)に於いては、広く諸寺に通じ、近住の男女は当寺および末寺に限る。恩所を注し載することは、ただ当寺へ会合の現前の僧、および当寺ならびに常施院の近住衆のみ(写本には、ならくのみ)。加うるに、この行法において志を運び力を合わせ、斎粥(さいしゅく②)を営み、灯明を供するの輩、ならびに当寺の淨人(じょうにん③)等、結縁已に厚きが故に、また之を載すべし。〕

① 出家の五衆=比丘・比丘尼・式叉摩那・沙弥・沙弥尼の五衆。
② 斎粥=斎食。正しい決められた時にとる食事。
③ 淨人=在俗のままで寺に住み、僧たちに仕える者。寺で働く人。

(つづく)

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2019年12月 5日 (木)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙の花たてまつる仏かな」各務支考
  (美濃の人、1665-1731、蕉門)

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1164
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【凡於出家之五衆者。広通諸寺。近住男女者。限当寺及末寺。注載恩所事者。唯当寺会合現前僧。及当寺幷常施院近住衆而已。如之於此行法。運志合力。営斎粥。供灯明之輩。幷当寺浄人等。結縁已厚之故。又可載之。】

〔およそ出家の五衆(しゅっけのごしゅう①)に於いては、広く諸寺に通じ、近住の男女は当寺および末寺に限る。恩所を注し載することは、ただ当寺へ会合の現前の僧、および当寺ならびに常施院の近住衆のみ(写本には、ならくのみ)。加うるに、この行法において志を運び力を合わせ、斎粥(さいしゅく②)を営み、灯明を供するの輩、ならびに当寺の淨人(じょうにん③)等、結縁已に厚きが故に、また之を載すべし。〕

① 出家の五衆=比丘・比丘尼・式叉摩那・沙弥・沙弥尼の五衆。
② 斎粥=斎食。正しい決められた時にとる食事。
③ 淨人=在俗のままで寺に住み、僧たちに仕える者。寺で働く人。

(つづく)

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2019年12月 4日 (水)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙や囲ひの花を藪に見る」志田野バ(土+皮)
  (しだやば、1663-1740、越前福井の人、蕉門)

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1163
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【兼復当寺幷末寺近住男女。値遇不浅之故。同可載之。其外為勤行所群集之現前僧。及当寺幷常施院近住面々。恩所雖非七衆之数。恩分難黙止之故。又可載之。】

〔兼ねてまた、当寺ならびに末寺の近住(ごんじゅう①)の男女、値遇浅からざるの故、同じく之を載すべし。そのほか勤行のため群集するところの現前の僧、および当寺ならびに常施院(じょうせいん②)の近住の面々の恩所(おんじょ③)は七衆(しちしゅ④)の数に非ずといえども、恩分(おんぶん⑤)は黙止(もくし⑥)しがたきの故に、また之を載すべし。〕

① 近住=三宝に親近して住すの意。在家信者で八斎戒をたもつ者。斎戒の衆。
半僧半俗の衆ではあるが、比丘の下働きなど、寺の活動にはなくてはならない役割に従事した人々。
② 常施院=布施物(衣食)を常備して生活困窮者を救済する施設。忍性菩薩が西大寺に設置したと伝えるが、この文によれば西大寺寺内ではないが近い場所にあったものと想定される。
③ 恩所=恩のあるところ。恩人。恩はめぐみ、いつくしみの意。
④ 七衆=仏の教えを奉じ教団を構成する七種類の僧俗の男女。出家五衆と優婆塞(男性)、優婆夷(女性)の在家二衆。
⑤ 恩分=こうむった恩。            
⑥ 黙止=口をつぐんでそのままにしておくこと。無視と同意。

(つづく)

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2019年12月 3日 (火)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙をまつ命なし霜の蝶」秋山文鳥
  (あきやまぶんちょう、?―1743、美濃の人、蕉門)

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1163
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【兼復当寺幷末寺近住男女。値遇不浅之故。同可載之。其外為勤行所群集之現前僧。及当寺幷常施院近住面々。恩所雖非七衆之数。恩分難黙止之故。又可載之。】

〔兼ねてまた、当寺ならびに末寺の近住(ごんじゅう①)の男女、値遇浅からざるの故、同じく之を載すべし。そのほか勤行のため群集するところの現前の僧、および当寺ならびに常施院(じょうせいん②)の近住の面々の恩所(おんじょ③)は七衆(しちしゅ④)の数に非ずといえども、恩分(おんぶん⑤)は黙止(もくし⑥)しがたきの故に、また之を載すべし。〕

① 近住=三宝に親近して住すの意。在家信者で八斎戒をたもつ者。斎戒の衆。
半僧半俗の衆ではあるが、比丘の下働きなど、寺の活動にはなくてはならない役割に従事した人々。
② 常施院=布施物(衣食)を常備して生活困窮者を救済する施設。忍性菩薩が西大寺に設置したと伝えるが、この文によれば西大寺寺内ではないが近い場所にあったものと想定される。
③ 恩所=恩のあるところ。恩人。恩はめぐみ、いつくしみの意。
④ 七衆=仏の教えを奉じ教団を構成する七種類の僧俗の男女。出家五衆と優婆塞(男性)、優婆夷(女性)の在家二衆。
⑤ 恩分=こうむった恩。            
⑥ 黙止=口をつぐんでそのままにしておくこと。無視と同意。

(つづく)

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2019年12月 2日 (月)

コスモス寺花だより


◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙やものにさはらぬ身のひねり」中川乙由
  (なかがわおつゆう、1675-1739、伊勢の人、蕉門)

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1162
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

◆【一 可載亡者於過去帳事

右此勤行之起。専為訪同法也。依之。録名字於過去帳。期祈念於未来際。然則従律法興行。以降同韻修行之亡者。不簡専寺他寺。不論僧衆尼衆。於出家五衆者。隨聞及悉可載之。】

〔一 亡者を過去帳に載すべき事

右、この勤行の起こりは、もっぱら同法(どうぼう①)を訪(とむら②)わんがためなり。これに依りて、名字を過去帳に録して祈念を未来際に期す。しかれば則ち律法興行(りっぽうこうぎょう③)より以降(このかた)、同韻(どういん④)修行の亡者、専寺(せんじ⑤)他寺をえらばず、僧衆尼衆を論ぜず、出家五衆(しゅっけごしゅう⑥)においては聞き及ぶにしたがって、ことごとく之を載すべし。〕

① 同法=法(おしえ)を同じくしてともに仏道修行する僧衆、尼衆。
② 訪=弔う。「訪」と「弔」は同訓の「とぶらう」から音変化して「とむらう」になった。訪問と弔問のように語意は違うが文字を代用している。
③ 律法興行=戒律(菩薩戒・三聚浄戒)を復興したこと。
④ 同韻=韻はひびき。おもむき。趣旨、目的を同じくする。
『興正菩薩御教誡聴聞集』に「学問は韻を得べき事」、「学問は韻に入るべき事」の教誡があり、趣意、本質、目的の意で用いられている。
⑤ 専寺=当寺、西大寺のこと。
⑥ 出家五衆=比丘・比丘尼・沙弥・沙弥尼・式叉摩那。

(つづく)

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2019年12月 1日 (日)

コスモス寺花だより


今日から一年最後の月、師走のはじまりです。旧の暦では冬の終わる月ですが、自然界ではまだ紅葉が見られますし、コスモスも咲き残っています。
一方では山茶花、水仙、ヤツデなど冬の花が咲き出していて、秋と冬が同居しているようです。

◇水仙:≪咲きはじめ≫

水仙は地中海沿岸が原産地で、ギリシャ神話のナルキッソスが名前の由来です。
シルクロードを通って中国まで運ばれ、泉に住まう水の精、水の仙人と名づけられたのでしょう。日本へは遣唐使が持ちかえったと言われています。
寒水仙、日本水仙、雪中花の名もあります。

花期 12月~2月
    本数 3万本。
種類は一重咲きの寒水仙と
八重咲きのチャフルネスの2種類。

「水仙や女ごころの一トねぢれ」文里
  (田辺氏、伊予大洲藩士、芭蕉の研究家)

〔四季の花暦〕
・冬:水仙(12月~2月)
・春:山吹(4月)
・夏:初夏咲きコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月~11月)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1161
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

『西大寺毎年七日七夜不断光明真言勤行式』
(さいだいじまいねんなぬかななよふだんこうみょうしんごんごんぎょうしき)                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                


◆【一 定時節事

右以九月初四日。可為開白之日。是則当冬分長斎之月。迎本願御忌之日之故也。諸寺之僧衆。不待催促。不嬾長途。期日以前可会合。若臨時有延促者。当年行事。兼日可相觸其由於諸寺者也。】

〔一 時節(じせつ①)を定む事

右、九月の初めの四日を以って開白の日となすべし。是れ則ち冬分(とうぶん②)長斎の月(ちょうさいのつき③)に当たり、本願御忌(ほんがんぎょき④)の日を迎えるの故也。諸寺の僧衆、催促を待たず、長途(ちょうと⑤)を嬾(ものう)くせず、期日以前に会合すべし。若し時に臨んで延促(えんそく⑥)あらば、当年の行事(ぎょうじ⑦)は兼日(けんじつ⑧)、その由を諸寺に相触れるべきべきもの也。〕

① 時節=時間。時期。物事を行うのにふさわしい機会。
② 冬分=陰暦では十月から十二月までをいう。九月は秋に入るのに何故かここでは冬としている。
③ 長斎の月=長斎は長く持斎を続けることで、正月と五月と九月をいう。
④ 本願御忌=西大寺を創建した本願称徳天皇の御忌日(御命日)。
⑤ 長途=長い旅路。遠路。
⑥ 延促=法会の期日を遅らせたり、早めたりすること。
⑦ 行事=法会を執り行う責任者、会行事。
⑧ 兼日=かねての日。あらかじめ。
(つづく)


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