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2020年9月10日 (木)

コスモス寺花だより


9・10
〔コスモス〕
≪咲きはじめ≫

「コスモスを離れし蝶に谿深し」水原秋櫻子

・花期:コスモスは雨を貰って元気を取り戻しました。毎日、目に見えて大きくなっています。花はまだ少ないですが、ハッピーリングや美色コスモスがよく咲いています。センセーションやシーシェル、ピコティなどはこれから月末にかけて見ごろとなります。秋の長雨シーズンに入るとコスモスは一気に背が高くなり、雨が終わるころには花数は増えて見ごろとなります。10月に入れば満開になるでしょう。
・花の本数:10万本。(今年は過密状態を避けるため通路を少し広くしたので数は減りました。)
・品種:10種類(20種類の種を蒔きましたが、酷暑のため種類数は減っています。)
*新型コロナ対策として過密状態を避けなければなりません。もしも参詣の人出が過密になるようでしたら、駐車の台数を制限させていただきますが、ご容赦願います。

〔お茶の名産地般若寺の復活をめざして〕
茶の産地を記した日本最古の文献『異制庭訓往来』(いせいていきんおうらい)によると、般若寺は鎌倉時代、お茶栽培の七名山の一つに数えられていました。この由緒ある「般若寺茶」を今によみがえらせようと茶樹を増やしています。17本の残存する般若寺茶に加え、その根方に実生苗30本余りを見つけ鉢に植えました。その他に現代の品種を57本購入しました。昨日、欲しかった「べにふうき」茶の苗を手に入れました。
お茶は秋に花が咲きます。だいたい11月のようですが、種類によってはもう咲き出しているのもあります。花は椿の花を小さくしたような白い花です。

「寄りて見る茶の花の蕊うひうひし」山口誓子 

〔いま咲いている花〕

◇ひつじぐさ(未草):≪見ごろ≫                                                              
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      
◇さるすべり(百日紅):≪見ごろ≫
花期:8月~9月

「学校の昼しずかなり百日紅」正岡子規

〔四季の花暦〕
・春:山吹(4月)
・夏:初夏のコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月下旬~11月上旬)
   お茶(9月~11月)
・冬:水仙(12月中旬~2月上旬)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1185
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

(休止中)

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