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2020年9月13日 (日)

コスモス寺花だより


9・13
〔コスモス〕
≪咲きはじめ≫

「コスモスの遠い記憶に停留所」岡本眸

・花期:適度な日差しと雨を得て、コスモスは日に日に大きくなり新鮮な緑の葉がモクモクと茂っています。境内を見回しても、この間まで土の色が目立っていたのに今は緑一色です。日が落ちると秋らしい涼しさが感じられ、コスモスの茂みの中からは虫の音が聞こえてきます。花はまだ少ないですが、いろんな種類のコスモスが咲き出し、これから出現するコスモスの花浄土を予感させています。花の見ごろは月末から、満開は10月10日以降だと思います。
・花の本数:10万本。(今年は過密状態を避けるため通路を少し広くしたので数は減りました。)
・品種:10種類(20種類の種を蒔きましたが、酷暑のため種類数は減っています。)
*新型コロナ対策として過密状態を避けなければなりません。もしも参詣の人出が過密になるようでしたら、駐車の台数を制限させていただきますが、ご容赦願います。

〔お茶の名産地般若寺の復活をめざして〕
茶の産地を記した日本最古の文献『異制庭訓往来』(いせいていきんおうらい)によると、般若寺は鎌倉時代、お茶栽培の七名山の一つ(栂尾、仁和寺、醍醐、宇治、葉室、般若寺、神尾寺)に数えられていました。この由緒ある「般若寺の茶」を今によみがえらせようと茶樹を増やしています。境内に残る17本の般若寺茶に加え、その根方に生えていた実生苗30本余りを鉢に植えました。その他に現代の品種を購入し、種類を増やしています。今のところ、「おくみどり」「さやまかおり」「やぶきた」「べにふうき」です。奈良特有の品種「やまとみどり」も探しているのですが、まだ手に入りません。
お茶の花はこれから11月にかけて咲きます。花は椿の花を小さくしたような白い花です。

「朝明の茶の花を見てゆきにけり」岡井省二 

〔いま咲いている花〕                                                       
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                      
◇さるすべり(百日紅):≪見ごろ≫
花期:8月~9月

「遠ざかるほどあきらかに百日紅」鷹羽狩行

〔四季の花暦〕
・春:山吹(4月)
・夏:初夏のコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(9月下旬~11月上旬)
   お茶(9月~11月)
・冬:水仙(12月中旬~2月上旬)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1185
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

(休止中)

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