コスモス寺花だより
9・11
〔コスモス〕
≪咲きはじめ≫
「コスモスに日の匂ひして人近づく」細見綾子
・花期:このところ秋雨前線の影響か雨が多いです。コスモスは日に日に大きくなり、草丈が120センチ位になったものもあります。境内を見回しても、今までは土の茶色が多かったのですが、今では緑一色になりました。花はまだ少ないですが、いろんな種類のコスモスが咲き出し、花園の予感を漂わせています。見ごろは月末から、満開は10月10日以降だと思います。
・花の本数:10万本。(今年は過密状態を避けるため通路を少し広くしたので数は減りました。)
・品種:10種類(20種類の種を蒔きましたが、酷暑のため種類数は減っています。)
*新型コロナ対策として過密状態を避けなければなりません。もしも参詣の人出が過密になるようでしたら、駐車の台数を制限させていただきますが、ご容赦願います。
〔お茶の名産地般若寺の復活をめざして〕
茶の産地を記した日本最古の文献『異制庭訓往来』(いせいていきんおうらい)によると、般若寺は鎌倉時代、お茶栽培の七名山の一つに数えられていました。この由緒ある「般若寺茶」を今によみがえらせようと茶樹を増やしています。17本の残存する般若寺茶に加え、その根方に実生苗30本余りを見つけ鉢に植えました。その他に現代の品種を購入し、種類を増やしています。今のところ、「おくみどり」「さやまかおり」「やぶきた」「べにふうき」が手に入りました。奈良特有の品種「やまとみどり」はいろいろ当たっているのですが、まだ手に入りません。
お茶の花はこれから11月にかけて咲きます。花は椿の花を小さくしたような白い花です。
「秋雨や夜明けに似たるお茶の花」渡辺水巴
〔いま咲いている花〕
◇さるすべり(百日紅):≪見ごろ≫
花期:8月~9月
「百日紅憂ひなきごと黙しをり」角川源義
〔四季の花暦〕
・春:山吹(4月)
・夏:初夏のコスモス(6月)
紫陽花(6月)
・秋:コスモス(9月下旬~11月上旬)
お茶(9月~11月)
・冬:水仙(12月中旬~2月上旬)
《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1185
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録
(休止中)
| 固定リンク
コメント