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2020年11月 1日 (日)

コスモス寺花だより


11・1
〔コスモス〕

≪満開≫

「コスモスに静の里を見すごしし」阿波野青畝

○花期:10月上旬~11月中旬
11月、霜月(霜降り月の略)となりました。ただしこれは陰暦で言われることで、一か月先のことです。奈良では現在の11月にはまだ霜は降りません。
今日も快晴、秋らしい青空です。そしてコスモスは満開状態を保っています。
ピンク、白、赤の大きな花が競うように咲きほこっています。
明日が十五夜で満月だそうですが、昨夜の月はほんとうにきれいでした。月の光がコスモスの花を明るく照らし出していました。それにしても今年の花はどこまで咲き続けるのでしょうか、花期が長いです。花が長もちしている原因はどうやら夜の冷え込みにあるようです。花は暑さを嫌いますから。コスモスにとって昼は心地よい暖かさがあって、夜は寒いという今の気候が一番快適なのかもしれません。                                                                                                                                  
十三重大石塔の柵内ではうすい黄色の「イエローガーデン」が咲いています。そして背が高くて花の大きい「センセーション」や「秋咲き大輪」もいっせいに咲き出しました。ピンクの花びらに白い紋様が入る「ピコティ」や花弁が筒状の「シーシェル」、複弁の「サイケ」、黄色に赤みがさした「キャンパスオレンジ」も咲いています。
今年はこれから11月半ばまで見ごろが続きます。
○種類:10種類
○花の本数:10万本。

〔お茶の名産地般若寺の復活をめざして〕
茶の産地を記した日本最古の文献『異制庭訓往来』(いせいていきんおうらい)によると、般若寺は鎌倉時代、お茶栽培の七名山の一つ(栂尾、仁和寺、醍醐、宇治、葉室、般若寺、神尾寺)に数えられていました。この由緒ある「般若寺の茶」を今によみがえらせようと茶樹を増やしています。
今、お茶の花が咲いてます。花は椿の花を小さくしたような白い花です。
「茶の花の咲きて日和に心置く」後藤夜半 

〔白鳳秘仏御開帳〕
宝蔵堂に於いて、9月20日~11月11日。
(別途拝観料200円を申し受けています)

〔四季の花暦〕
・春:山吹(4月)
・夏:初夏のコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(例年は9月下旬~11月上旬)
   お茶(9月~11月)
・冬:水仙(12月中旬~2月上旬)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1185
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

(休止中)

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