コスモス寺花だより
11・26
〔コスモス〕
≪花の終わり近し≫
「コスモスや二戸相倚れるこけら葺」阿波野青畝
○花期:10月~11月
コスモスの花は10月初めから見ごろになり、今月半ばまで満開を維持してきましたが、いよいよ終わりに近づいてきました。今年は遅く咲いた分だけ花の期間が例年になく長持ちしました。でも季節は晩秋から初冬に入ろうとしています。モミジの名所も終わりに近づいたようで、葉が落ちて寒々とした冬景色が見られるようになってきました。
それでもコスモスはまだ終わったわけではなく、大きな花が生き生きと咲いているところもあります。寒空にけなげに咲く花がある限り残してやろうと思っています。
◇水仙:≪つぼみ≫
・種類:日本水仙(一重咲き、白色)、チャフルネス(八重咲、白色、匂い水仙)
・本数:3万本
・花の期間:12月~2月
◇さざんか(山茶花):≪見ごろ≫
〔お茶の名産地般若寺の復活〕
茶の産地を記した日本最古の文献『異制庭訓往来』(いせいていきんおうらい)によると、般若寺は鎌倉時代、お茶栽培の七名山の一つ(栂尾、仁和寺、醍醐、宇治、葉室、般若寺、神尾寺)に数えられていました。この由緒ある「般若寺の茶」を今によみがえらせようと茶樹を増やしています。
花:10月~11月
椿の花を小さくしたような白い花。清らかな香りを持った清楚な花です。
「茶が咲けり働く声のちらばりて」大野林火
〔四季の花暦〕
・春:山吹(4月)
・夏:初夏のコスモス(6月)
紫陽花(6月)
・秋:コスモス(例年は9月下旬~11月上旬)
お茶(9月~11月)
・冬:水仙(12月中旬~2月上旬)
《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1185
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録
(休止中)
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