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2020年11月 9日 (月)

コスモス寺花だより

11・9
〔コスモス〕

≪満開≫

「コスモスや花おとろへずみだれそめ」水原秋櫻子

○花期:10月上旬~11月中旬
昨日はいいお天気でした。コスモスは前夜の雨でよみがえったようです。参詣のお客様も最盛期と変わらないほどに来られました。
私は本山の西大寺で諸堂の仏さまをご案内させていただきました。西大寺では先月から毎週休日の午後2時より1時間ほど若手の講師僧が交代で仏様をご案内しておられますが、老僧の部類に入る私は初参加で担当しました。集まられたお客様は比較的若い年代の方が多く、皆さん熱心に仏様のお話を聞いてくださり、あらためて寺で仏の教えを説く法談の重要性を再認識しました。西大寺では今月中欠かさずご案内が行われます。どうぞご参加くださいませ。(4か所のお堂共通拝観券は1000円)                                         
十三重大石塔の柵内ではうすい黄色の「イエローガーデン」が咲いています。そして背が高くて花の大きい「センセーション」や「秋咲き大輪」もいっせいに咲き出しました。ピンクの花びらに白い紋様が入る「ピコティ」や花弁が筒状の「シーシェル」、複弁の「サイケ」、黄色に赤みがさした「キャンパスオレンジ」も咲いています。
今年はこれから11月半ばまで見ごろが続きます。
○種類:10種類
○花の本数:10万本。

〔お茶の名産地般若寺の復活をめざして〕
茶の産地を記した日本最古の文献『異制庭訓往来』(いせいていきんおうらい)によると、般若寺は鎌倉時代、お茶栽培の七名山の一つ(栂尾、仁和寺、醍醐、宇治、葉室、般若寺、神尾寺)に数えられていました。この由緒ある「般若寺の茶」を今によみがえらせようと茶樹を増やしています。
今、お茶の花が咲いてます。花は椿の花を小さくしたような白い花です。
「住みなれて茶の花のひらいてはちる」種田山頭火

〔白鳳秘仏御開帳〕
宝蔵堂に於いて、9月20日~11月11日。
(別途拝観料200円を申し受けています)

〔四季の花暦〕
・春:山吹(4月)
・夏:初夏のコスモス(6月)
   紫陽花(6月) 
・秋:コスモス(例年は9月下旬~11月上旬)
   お茶(9月~11月)
・冬:水仙(12月中旬~2月上旬)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1185
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録

(休止中)

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