コスモス寺花だより
11・28
〔コスモス〕
≪花の終わり近し≫
「コスモスをはなれぬ蝶と貨車群と」中村汀女
○花期:10月~11月
コスモスの花は10月初めから見ごろになり、今月半ばまで満開を維持してきましたが、いよいよ終わりに近づいてきました。今年は遅く咲いた分だけ花の期間が例年になく長持ちしました。でも季節は晩秋から初冬に入ろうとしています。モミジの名所も終わりに近づいたようで、葉が落ちて寒々とした冬景色が見られるようになってきました。
それでもコスモスはまだ終わったわけではなく、大きな花が生き生きと咲いているところもあります。
◇水仙:≪咲きはじめ≫コスモスの足元で小さな花が咲いています。大きさや色彩では太刀打ちできませんが香りではコスモスに負けていません。
・種類:日本水仙(一重咲き、白色)、チャフルネス(八重咲、白色、匂い水仙)
・本数:3万本
・花の期間:12月~2月
◇さざんか(山茶花):≪見ごろ≫
〔お茶の名産地般若寺の復活〕
茶の産地を記した日本最古の文献『異制庭訓往来』(いせいていきんおうらい)によると、般若寺は鎌倉時代、お茶栽培の七名山の一つ(栂尾、仁和寺、醍醐、宇治、葉室、般若寺、神尾寺)に数えられていました。この由緒ある「般若寺の茶」を今によみがえらせようと茶樹を増やしています。
花:10月~12月
椿の花を小さくしたような白い花。清らかな香りを持った清楚な花です。
「茶の花やうしろ上りに東山」正岡子規
〔四季の花暦〕
・春:山吹(4月)
・夏:初夏のコスモス(6月)
紫陽花(6月)
・秋:コスモス(例年は9月下旬~11月上旬)
お茶(9月~11月)
・冬:水仙(12月中旬~2月上旬)
《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1185
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下
(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録
(休止中)
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