コスモス寺花だより
1・9
◇ 水仙 ≪満開≫
「寒いめにあふてひらくや水仙花」岩田凉菟
静かな冬の境内にそっと立たれる三十三体の観音石仏、その足下に清楚な白い水仙の花が咲いています。そしてあたりに花の香りがただよいます。冬の般若寺は参詣者が少なくて、いつおいでになられても花の庭を一人じめ出来そうです。
野生化した水仙は寒水仙ともいわれ、寒さに負けないで凛と咲く花です。
・種類:日本水仙(一重咲き、白色)
チャフルネス(八重咲、白色、匂い水仙)
・本数:3万本
・花の期間:12月~2月
〔お茶の名産地般若寺の復活をめざして〕
茶の産地を記した日本最古の文献『異制庭訓往来』(いせいていきんおうらい)によると、般若寺は鎌倉時代、お茶栽培の七名山の一つ(栂尾、仁和寺、醍醐、宇治、葉室、般若寺、神尾寺)に数えられていました。この由緒ある「般若寺の茶」を今によみがえらせようと茶樹を増やしています。
〔四季の花暦〕
・春:山吹(4月)
・夏:初夏のコスモス(6月)
紫陽花(6月)
・秋:コスモス(10月~11月)
お茶(10月~12月)
・冬:水仙(12月~2月)
〔西大寺のこと〕
・真言律宗総本山西大寺では《秘仏愛染明王の特別拝観とご真言を学びおつとめする》という新春の珍しい企画があります。
日時は1月16日から31日までの土曜日、日曜日、祝日の午後2時から30分程度。講師僧は西大寺の僧衆6人が当たられます。
本邦随一と評価される愛染明王様をまじかに拝み勤行する宗教体験にご参加を。
(お問い合わせは:西大寺 ℡0742-45-4700)
《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1185
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』巻の下いちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)
京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録
(休止中)
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