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2021年4月 3日 (土)

コスモス寺花だより

4・3
〔今咲いている花〕
    
◇ サクラ(桜):≪満開≫
「町内の鶯来たり浅櫻」泉鏡花
*境内の「重衡桜(しげひらざくら)」が満開になりました。平重衡が木津川で処刑されたあと般若寺の門前に首を晒され、般若野に葬られました。そして供養のため首塚が立てられました。その塚は大正のころ旧国道24号線開削のため壊されてしまい、石塔類は般若寺境内に移され供養塔としてお祀りしています。そして首塚があった般若寺文殊山に自生した桜の木を境内に移植したものです。
◇ ワビスケ(侘助):≪見ごろ≫胡蝶わびすけ。
◇ ツバキ(椿):≪見ごろ≫藪椿は終わり、色とりどりの大きな椿が咲いています。
◇ ツルニチニチソウ(蔓日々草):≪見ごろ≫
◇ シャガ(射干):≪見ごろ≫
◇ヤマブキ(山吹):≪咲きはじめ≫黄色一重咲、八重咲、白山吹。
「山吹の花平らかに風うけて」高野素十
◇ ヤグルマギク(矢車菊):≪咲きはじめ≫
◇ 初夏咲きコスモス:≪播種育成中≫
花期:6月初め~7月
花数:5万本。種類:5種類。

〔お茶の名産地般若寺の復活をめざして〕
茶の産地を記した日本最古の文献『異制庭訓往来』(いせいていきんおうらい)によると、般若寺は鎌倉時代、お茶栽培の七名山の一つ(栂尾、仁和寺、醍醐、宇治、葉室、般若寺、神尾寺)に数えられていました。この由緒ある「般若寺の茶」を今によみがえらせようと茶樹を増やしています。集められた種類は今のところ、「やぶ北」、「狭山かおり」、「紅ふうき」、「奥みどり」、そして境内に自生する「般若寺茶」です

〔四季の花暦〕
・春:桜・山吹(4月)
・夏:初夏のコスモス・紫陽花(6月)
   未草・百日紅・秋海棠(7月~8月) 
・秋:萩・紫苑(9月)
コスモス(10月~11月)
   お茶(10月~12月)
・冬:水仙(12月~2月)

〔西大寺のこと〕
~真言律宗総本山西大寺の興隆と饒益有情(にょうやくうじょう)のために~
① 4月の≪ご案内企画Ⅴ≫は本堂になります。4日と18日は本堂でおつとめと仏様の法話です。そして4月20日~5月10日の間には聚宝館(宝物殿)で「寺宝特別公開」がありますので、24日、25日、29日は本堂と聚宝館の両方で案内法話があります。今回は博物館に寄託されている「国宝・金銅透彫舎利塔」が一時返還で里帰り公開されます。この舎利塔は金属工芸の最高傑作と評価されている素晴らしい作品です。また京都市の太子堂白毫寺所蔵の「重文・聖徳太子二歳像」が特別出陳されます。
4日の講師僧は酒部浩明師です。
② 4月10日(土)、11日(日)には「大茶盛式」があります。人数制限と一人一碗の拝服方式なので、ご参加は前もっての時間帯予約制だそうです。

(お問い合わせは:西大寺 ℡0742-45-4700)

《真言律宗の祖、叡尊興正菩薩(えいそんこうしょうぼさつ)
一代記を読む》1185
『西大勅謚興正菩薩行実年譜附録』(さいだいちょくしこうしょうぼさつぎょうじつねんぷふろく)巻の下
    京都葉室浄住寺沙門 慧日房慈光 編録
(休止中)

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