コスモス寺花だより
12・6
〔開花情報〕
◇スイセン(水仙):≪咲きはじめ≫
寒さに耐えて凛と咲く、水仙は冬の季節が似合う花です。水仙の花を表現するのに、清楚または楚々という言葉が使われますが、「清楚なり」は「清らかで、飾りけがなくさっぱりしていること」を意味し、「楚々たり」は「あざやかなさま、そして清らかで美しいさま」を表します。
「水仙の花を貫く緑かな」阿波野青畝
「水仙の花ばかりなる入日かな」桂信子
・花の見頃;12月~2月
・種類;一重咲の日本水仙と八重咲のチャフルネス
・本数;2万本
◇サザンカ(山茶花):≪見ごろ≫
白色、赤色、桃色、色とりどりに咲いていますが、とくに純白の花が目にあざやか。
〔お茶の名産地復活をめざして〕
茶の産地を記した日本最古の文献『異制庭訓往来』(いせいていきんおうらい)によると、般若寺は鎌倉時代、お茶栽培の七名山の一つ(栂尾、仁和寺、醍醐、宇治、葉室、般若寺、神尾寺)に数えられていました。この由緒ある「般若寺の茶」を今によみがえらせようと茶樹を増やしています。境内に自生する、忍性さん以来の「般若寺茶」、そして現代の品種、「やぶきた」、「さやまかおり」、「べにふうき」、「おくみどり」、「せいめい」、「さえあかり」、「はると34」。
(新種苗木は木津川市の「お茶の苗木ファーム」通販にて購入しています)
〔四季の花暦〕
・春:桜・山吹(4月)
・夏:初夏のコスモス・紫陽花(6月)
未草・百日紅・秋海棠(6月~8月)
・秋:萩・紫苑(9月)
コスモス(10月~11月)
お茶(10月~12月)
・冬:水仙(12月~2月)
山茶花(11月~1月)
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