コスモス寺花だより
2・28
〔開花情報〕
◇スイセン(水仙):≪満開≫
ここ数日はようやく春の訪れを感じさせる温かさとなりました。
しかし寒さが消えていくと水仙の花も終りに近づきます。
昨年末から長い期間にわたって勉強させていただいた、
著名な俳人方による水仙の俳句は本日で終わらせていただきます。
最後に、心に響いた江戸期の7句をご紹介します。
「水仙のさかりや空の照おしみ」釣壺
「朝霜や顔でかぞゆる水仙花」露川
「水仙や筒の工夫に日のくるる」成田蒼虬
「水仙や室町殿の五間床」黒柳召波
「水仙に口髭さはるほとけかな」三浦樗良
「水仙の見る間を春に得たりけり」路通
「水仙やうぐひすくぜる藪の中」桃先
・花の見頃;12月~2月
・種類;一重咲の日本水仙と八重咲のチャフルネス
・本数;3万本
◇ロウバイ(蠟梅):≪満開≫
◇フクジュソウ(福寿草):≪見ごろ≫
◇ウメ(梅):≪咲きはじめ≫白梅が咲き出しました。
「梅が香にのつと日の出る山路かな」松尾芭蕉
〔お茶の名産地復活をめざして〕
茶の産地を記した日本最古の文献『異制庭訓往来』(いせいていきんおうらい)によると、般若寺は鎌倉時代、お茶栽培の七名山(栂尾、仁和寺、醍醐、宇治、葉室、般若寺、神尾寺)の一つに数えられていました。この由緒ある「般若寺の茶」を今によみがえらせようと茶樹を増やしています。境内に自生する、忍性さん以来の「般若寺茶」、そして現代の品種、「やぶきた」、「さやまかおり」、「べにふうき」、「おくみどり」、「せいめい」、「さえあかり」、「はると34」です。
(新種苗木は木津川市の「お茶の苗木ファーム」通販にて購入)
〔四季の花暦〕
・春:梅(2~3月)、椿・桜・桃(3~4月)、
山吹(4月)、梅花うつぎ(5月)
・夏:初夏のコスモス・紫陽花(6月)
未草・百日紅・秋海棠(6月~8月)
・秋:萩・紫苑(9月)
コスモス(10月~11月)
お茶(10月~12月)
・冬:水仙(12月~2月)
山茶花(11月~1月)