コスモス寺花だより
6・2
〔開花情報〕
◇アジサイ(紫陽花):≪色づく・五分咲き≫
「念入れて紫陽花の花染めかふる」正岡子規
花は日に日に大きくなり、色も濃くなっています。
紫陽花は花のガクが発達して手毬状になり、青・紫・白・赤・ピンクと色づきます。
大きくなるにつれ、花の色が緑から白、ピンク、青、などへと変化するので「七変化」と呼ばれます。
朝露が花や葉に載っている状態や雨が降っているとき、
花が生き生きとして一番きれいです。
*人気の「アジサイガラスボール」は本堂の上り口付近と、境内の木蔭などに飾られています。
見ごろは6月末まで。
◇初夏コスモス:≪見ごろ≫
「コスモスの花ゆれて来て唇に」星野立子
コスモスは五月から咲きだし見ごろになっています。
コスモスの花を見ると、なんだか秋の庭に迷い込んだようです。
今咲いている種類は「美色コスモス」ですが、これからは「センセーション」という背が高く、花の大きな品種に主役が移ります。
見ごろは紫陽花と同じように6月末まです。
〔お茶の名産地復興をめざして〕
茶の産地を記した日本最古の文献『異制庭訓往来』(いせいていきんおうらい)によると、般若寺は鎌倉時代、お茶栽培の七名山(栂尾、仁和寺、醍醐、宇治、葉室、般若寺、神尾寺)の一つに数えられていました。この由緒ある「般若寺の茶」を今によみがえらせようと茶樹を増やしています。境内に自生する、忍性さん以来の「般若寺茶」、そして現代の品種、「やぶきた」、「さやまかおり」、「べにふうき」、「おくみどり」、「せいめい」、「さえあかり」、「はると34」です。
〔四季の花暦〕
・春:梅(2~3月)、椿・桜・桃(3~4月)、
山吹(4月)、梅花うつぎ(5月)
・夏:初夏のコスモス・紫陽花(6月)
未草・百日紅・秋海棠(6月~8月)
・秋:萩・紫苑(9月)
コスモス(10月~11月)
お茶(10月~12月)
・冬:水仙(12月~2月)
山茶花(11月~1月)
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