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2022年6月 3日 (金)

コスモス寺花だより

6・3


〔開花情報〕
◇アジサイ(紫陽花):≪色づく・五分咲き≫
「念入れて又紫陽花の染めかふる」正岡子規

花が日に日に大きくなり、色も濃くなっています。
紫陽花は花のガクが発達して手毬状になり、青・紫・白・赤・ピンクと色づきます。大きくなるにつれ、花の色が緑から白、ピンク、青、などへと変化するので「七変化」と呼ばれます。
朝露が花や葉に載っている状態や雨が降っているとき、
花が生き生きとして一番きれいです。
*人気の「アジサイガラスボール」は本堂の上り口付近と、境内の木蔭などに飾られています。
見ごろは6月末まで。

◇初夏コスモス:≪見ごろ≫
「コスモスの花遊びをる虚空かな」高濱虚子

コスモスは五月から咲きだし今が見ごろになっています。
コスモスの花を見ていると、なんだか秋の庭に迷い込んだようです。
花は「美色コスモス」から「センセーション」という背が高く、花の大きな品種に主役が移り変わっています。
見ごろは紫陽花と同じように6月末まです。

〔お茶の名産地復興をめざして〕
茶の産地を記した日本最古の文献『異制庭訓往来』(いせいていきんおうらい)によると、般若寺は鎌倉時代、お茶栽培の七名山(栂尾、仁和寺、醍醐、宇治、葉室、般若寺、神尾寺)の一つに数えられていました。この由緒ある「般若寺の茶」を今によみがえらせようと茶樹を増やしています。境内に自生する、忍性さん以来の「般若寺茶」、そして現代の品種、「やぶきた」、「さやまかおり」、「べにふうき」、「おくみどり」、「せいめい」、「さえあかり」、「はると34」です。

〔四季の花暦〕
・春:梅(2~3月)、椿・桜・桃(3~4月)、
山吹(4月)、梅花うつぎ(5月)
・夏:初夏のコスモス・紫陽花(6月)
   未草・百日紅・秋海棠(6月~8月) 
・秋:萩・紫苑(9月)
コスモス(10月~11月)
   お茶(10月~12月)
・冬:水仙(12月~2月)
   山茶花(11月~1月)


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