コスモス寺花だより
12・10
〔今咲いている花〕
◇スイセン(水仙):≪2~3分咲き≫
一重咲、八重咲の2種類。3万本。
「大き花圃水仙のみとなりにける」水原秋櫻子
「水仙のこち向く花の香をもらふ」中村汀女
「水仙にさはらぬ雲の高さ哉」正岡子規
「雪中花」、「寒水仙」、「日本水仙」とも呼ばれ、地中海沿岸に自生した花が古代にシルクロードをへて東アジアへ運ばれ、さらに遣唐使船が日本に伝えたという壮大な歴史があります。名の起こりはギリシャ神話にある泉の精霊、ナルキッソスに由来し、中国で水仙と翻訳されたものです。
◇サザンカ(山茶花):≪咲きはじめ≫赤、白、ピンク
◇マユミ(真弓・檀):≪赤い実≫四角形のピンク色、袋状の実がはじけて中から赤い種がぶら下がります。弓の材料になったからこの名がついたそうです。
〔駐車場ご利用について〕
《駐車料金》:乗用車・大型バイク
*当寺の参拝専用駐車場は「般若寺護持会」によって運営されています。護持会の取り決めにより、
◎ 1時間500円
を申し受けることになりました。
*般若寺駐車場は一般駐車場ではございません。
あくまで般若寺参拝のために設けられた駐車場なので、
本駐車場に駐車して刑務所、牧場、奈良公園等、外へ出かけることは固くお断りいたします。
〔お茶の名産地復興をめざして〕
茶の産地を記した日本最古の文献『異制庭訓往来』(いせいていきんおうらい)によると、般若寺は鎌倉時代、お茶栽培の七名山(栂尾、仁和寺、醍醐、宇治、葉室、般若寺、神尾寺)の一つに数えられていました。この由緒ある「般若寺の茶」を今によみがえらせようと茶樹を増やしています。境内に自生する、忍性さん(鎌倉時代に病者救済の活動をされた高僧)以来の「般若寺茶」、そして現代の品種、「やぶきた」、「さやまかおり」、「べにふうき」、「おくみどり」、「せいめい」、「さえあかり」、「はると34」です。
〔四季の花暦〕
・春:梅(2~3月)、椿・桜・桃(3~4月)、
山吹(4月)、梅花うつぎ(5月)
・夏:初夏のコスモス・紫陽花(5月~6月)
未草・百日紅・秋海棠(6月~8月)
・秋:萩・紫苑・彼岸花(9月)
コスモス(10月~11月)
お茶(10月~12月)
・冬:水仙(12月~2月)
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