コスモス寺花だより
9・30
〇コスモスの開花状況:≪咲きはじめ≫
9月の最終日となりました。
今、日本の近海には二つの台風があり、これから列島に近づこうとしています。
とくに台風18号は沖縄、九州、本州に影響がありそうで、
台風の風雨が秋の到来を進めるかもしれません
昨年に続いて今年もコスモスも開花が遅れています。
コスモスの花期は
「10月10日~11月17日」と変更いたします。
(それまでの拝観料は平常期の500円のままです)
「コスモスを離れし蝶に谿深し」水原秋櫻子
「厨子出たる観音と遇う秋桜」伊丹三樹彦
「朱印帖干す秋桜からの風」伊丹三樹彦
〔今、咲いている花〕
〇ヒツジグサ(未草):≪見ごろ≫
〇シオン(紫苑):≪見ごろ≫
〇ヒガンバナ(彼岸花):≪咲きはじめ≫
〔花暦〕
・春:梅(2~3月)、椿・桜・桃(3~4月)、
山吹(4月)、梅花うつぎ(5月)
・夏:初夏のコスモス・紫陽花(5月~6月)
未草・百日紅・秋海棠(6月~8月)
・秋:萩・紫苑・彼岸花(9月)
コスモス(10月~11月)
お茶(10月~12月)
・冬:水仙(12月~2月)
〔花期特別拝観料のご案内〕
昨年と同じく、アジサイとコスモスの花期には特別拝観料を申し受けます。
◆「花期特別拝観料」
・期間;
(1) コスモス花期:9月下旬~11月上旬(9/21-11/10)を
10月上旬~11月中旬(10/10~11/17)に訂正します
(2) アジサイ花期:5月下旬~6月下旬(5/25-6/30)
・拝観料:(団体料金はありません。)
〇 大人 700円
〇 中・高生 300円
〇 小学生 200円
〈各種優遇割引〉
〇 奈良交通「ワンデイチケット」等割引券提示 600円
〇 身障者手帳・奈良市「ナナマルカード」提示 400円
◆「平常期拝観料」は現行通りです(大人500円)。
〔秘仏公開のご案内〕
白鳳阿弥陀如来と体内仏三尊、そのほかの宝物を特別公開いたします。以前は春秋二回でしたが、現在は秋のみとなっています。
日程:10月5日~11月4日
時間帯;午前10時~午後4時
特別拝観料:お一人様300円(入山拝観料とは別途に頂戴いたします)
会場:当寺宝蔵堂
〔駐車場ご利用について〕
《駐車料金》:乗用車・大型バイク
*当寺の参拝専用駐車場は「般若寺護持会」によって運営されています。護持会の取り決めにより、
◎ 1時間500円
を申し受けます。
(バスは1時間2000円)
*般若寺駐車場は一般駐車場ではございません。
あくまで般若寺参拝のために設けられた駐車場なので、
本駐車場に駐車して刑務所、牧場、奈良公園等、外へ出かけることは固くお断りいたします。
(この駐車場用地は明治維新で国に没収された旧境内地3万6千坪の一部737坪を、ほかの全てを犠牲にして、2度にわたり2億円を投じて失地回復したものです)
〔お茶と奈良晒の名産地であった般若寺〕
・茶の産地を記した日本最古の文献『異制庭訓往来』(いせいていきんおうらい)によると、般若寺は鎌倉時代、お茶栽培の七名山(栂尾、仁和寺、醍醐、宇治、葉室、般若寺、神尾寺)の一つに数えられていました。当時、病者救済の活動をされた高僧、良観上人忍性菩薩が薬種用に植えられたのが始まりと伝わります。
・また般若寺は中世から近世にかけて奈良晒(ならざらし・麻織物)の産地としても有名でした。『大和名所図会』によると、佐保川の河原で大釜でゆでて柔らかくした麻布を川の水で曝し、さらに般若寺の山に干して製品化していたようです。江戸期の『般若寺寺領絵地図』には「曝干場」の記載があり、門前には晒屋が軒を連ね、高品質と日本一の生産量を誇ったと伝えます。