コスモス寺花だより
9・30
〔コスモスの開花状況〕
《見ごろ》
◇花期:9月20日~11月上旬
◇種類と本数:15種類15万本
「般若櫃(はんにゃびつ)うつろの秋のふかさかな」
阿波野青畝
〇 阿波野青畝(あわのせいほ)さんは奈良県高取町ご出身の著名な俳人です。晩年は兵庫県でご活躍されたようですが。
この句の「般若櫃」とは大般若経六百巻のお経櫃(経箱)のことで、太平記で名高い後醍醐天皇の皇子、大塔宮(だいとうのみや)護良親王(もりながしんのう、又はもりよししんのう)が笠置山での幕府勢との合戦の後、熊野へ落ち延びていかれる時、般若寺にかくまわれ、追手が探索に来たときに当寺の経蔵にあった経櫃にひそんで危難を遁れられ、無事熊野へ落ち延びられた歴史を詠んでおられます。
太平記によると、お櫃が三つあって一つだけふたが空いていてお経が散らばっていたそうです。宮さまは機転を利かせ、ふたの空いた櫃に入られ経巻を上にかぶっておられたところ、探索のものはそこを見落として引き上げます。
ところが寺中どこを探しても見つからないので、もう一度引き返してきて見過落とした櫃の経巻をすべてひっくり返しました。宮様は今度はふたの閉まった櫃に身を移しておられたので再びの探索を遁れられました。
二度目の探索で追手の隊長は「大塔(だいとう)宮はおはしまさず,大唐(だいとう)の三蔵(般若経を翻訳したのでお経の巻頭に大唐三蔵法師玄奘の名が記される)ばかりがおられたわい」と駄洒落の言葉を発したそうです。
「うつろの秋」は経櫃がからっぽであった物語を言い、「秋」は「春秋」、すなわち時間の経過、歴史そのものを指しますから、般若寺は深い歴史を秘めた寺であるよ、と感慨の気持ちをこめて「ふかさかな」と表現されたのでしょう。
・レモンのような黄色い花を咲かせるイエローガーデンとイエローキャンパスが蕾をふくらませ咲き出しました。す。
・花びらが筒状になるシーシェル、ピコティが咲いています。シーシェルは花びらが巻貝の貝殻に似ているのでこの名がついたようです。ピコティはピンク色の花びらに白や赤の斑が入り変化にとんだ花です。
・ピコティが複弁花となったスウィートシックスティーンが咲いています。
・花芯から複弁を咲かせて豪華な花となるサイケも咲いています。
・背が高く、赤白ピンクの大きな花を咲かせるセンセーションが咲き出しました。コスモスらしい花です。
・キバナコスモス(黄花コスモス)、品種名サルフレアスが見ごろを迎えています。このコスモスは暑さに強く、夏中咲き続け種がこぼれて二度三度と新しい苗が育ちます。
〔花暦〕
・春:梅(2~3月)、椿・桜(3~4月)、
山吹(4月)、梅花うつぎ(5月)
・夏:紫陽花(5月~6月)
未草・百日紅・秋海棠(6月~8月)
・秋:萩・紫苑・彼岸花(9月)
コスモス(9月~11月)
お茶(10月~12月)
・冬:水仙(1月~2月)
〔拝観料〕
◆花期特別拝観料;大人700円
・コスモス花期=9月中旬~11月上旬
・アジサイ花期=6月
◆平常期拝観料:大人500円
(花期以外の期間です)
〔駐車場ご利用について〕
《駐車料金》:乗用車・大型バイク
*当寺の参拝専用駐車場は「般若寺護持会」によって運営されています。護持会の取り決めにより、
◎ 1時間500円
を申し受けます。
(バスは1時間2000円)
*般若寺駐車場は一般駐車場ではございません。
あくまで般若寺参拝のために設けられた駐車場なので、
本駐車場に駐車して刑務所、牧場、奈良公園等、外へ出かけることは固くお断りいたします。
(この駐車場用地は明治維新で国に没収された旧境内地3万6千坪の一部737坪を、ほかの全てを犠牲にして、2度にわたり2億円を投じて失地回復したものです)
〔白鳳秘仏の特別公開について〕
今年は人手不足等、諸般の事情により、期間を決めての毎日の公開は不可能となりました。
ただし、10月の土・日・祝日にはできるだけご開扉実現の努力をいたします。
(午前10時~午後3時、特別拝観志納金はお一人様300円を頂戴いたします。)
