コスモス寺花だより
9・7
〔コスモス花情報〕
《咲きはじめ》
・花期:9月中旬~11月上旬
(花の見ごろは、日数計算では今月20日ごろからと予測していますが、猛暑が続くと遅れるかもしれません。
植物は35度を超えると光合成が止まるからです。)
・種類と本数:15種類15万本
〇キバナコスモス(黄花コスモス)、品種名サルフレアスが見ごろを迎えています。このコスモスは暑さに強く、夏中咲き続け種がこぼれて二度三度と新しい苗が育ちます。
その他、花びらが筒状になるシーシェル、ピコティも咲き出しています。シーシェルは花びらが巻貝の貝殻に似ているのでこの名がついたようです。ピコティはピンク色の花びらに白や赤の斑が入り変化にとんだ花です。
「コスモスの花が頭の中いっぱい」右城暮石
〇アレックス・カーさんの『美しき日本の残像』(新潮社、1993刊)より
「屋根の反りの歴史はともかくとして、南大門の反りはなぜか見る人に心のゆとりを与えてくれます。僕は一度道教の研究者ジョン・ブローフェルド氏に屋根の反りについて聞いたことがあります。僕が感じたのは屋根の反りは単なる飾りではなく人間の深い精神的ニーズからきているのではないかと思っていました。しかし、そのニーズとは一体何でしょう? ブローフェルド氏はこう答えました。昔から東南アジアでは、建物を建てること自体がタブーでした。柱を建ててその上に屋根を被せることは大地に対しての罪だと思われていました。だから大地に向かって降りる軒を天の方へ反り返してしまいました。それによって、その罪から解放されるのです。東南アジアの文化背景から離れても、人間は心のどこかでその罪を感じているのでしょう。だから、ヨーロッパの教会には必ず天に聳える塔がついていました。
なるほど、南大門の心のゆとり、般若寺の楼門の美しさ、平等院の解放感は偶然なものではありません。屋根を反り上げることによって罪が許されたという安心感があります。
しかし、こうした強い反りは奈良や京都の仏教建築以外にあまり見当たりません。大体日本では(特に家宅とお茶関係の建築では)、真直ぐの屋根が好まれているようです。それは弥生時代からの民家の影響から来ているのでしょう。日本では屋根を建てる罪に対しての償いは、逆に屋根を大地からあまり浮き離さないことでした。弥生時代の竪穴式住居はその極端な例でしょう。僕の祖谷(いや)の民家の厚い茅葺屋根も重く被さっていて、遠くから見ると、家は苔の一塊のように山の斜面から生えています。こうした日本の大地と一体化した屋根も深い安心感を与えてくれます。日本古来の茅葺屋根と東南アジアから伝わってきた軽快さを与えてくれる反り屋根とが交わって、それによって日本ではたくさんの面白い屋根の形が生まれたのです。そのため、日本の古い町、特に京都と奈良は世界的に美しい屋根並みになっていたのです。
残念ながら、京都も奈良もこうした屋根を破壊して、町全体を屋根のないコンクリートボックスばかりに変えてしまおうとしています。大地に対しての罪は大きいからきっといつか罰がくだるでしょう。
(第10章 続「五番巡り」 p185,186)
「大塔宮在(いま)せし寺や百日紅」小牛
大塔宮護良親王(だいとうのみやもりながしんのう)の御霊をお祀りする供養塔のすぐ横でサルスベリの古木が満開になっています。
〔花暦〕
・春:梅(2~3月)、椿・桜(3~4月)、
山吹(4月)、梅花うつぎ(5月)
・夏:紫陽花(5月~6月)
未草・百日紅・秋海棠(6月~8月)
・秋:萩・紫苑・彼岸花(9月)
コスモス(9月~11月)
お茶(10月~12月)
・冬:水仙(1月~2月)
〔拝観料〕
◆花期特別拝観料;大人700円
・コスモス花期=9月中旬~11月上旬
・アジサイ花期=6月
◆平常期拝観料:大人500円
(花期以外の期間です)
〔駐車場ご利用について〕
《駐車料金》:乗用車・大型バイク
*当寺の参拝専用駐車場は「般若寺護持会」によって運営されています。護持会の取り決めにより、
◎ 1時間500円
を申し受けます。
(バスは1時間2000円)
*般若寺駐車場は一般駐車場ではございません。
あくまで般若寺参拝のために設けられた駐車場なので、
本駐車場に駐車して刑務所、牧場、奈良公園等、外へ出かけることは固くお断りいたします。
(この駐車場用地は明治維新で国に没収された旧境内地3万6千坪の一部737坪を、ほかの全てを犠牲にして、2度にわたり2億円を投じて失地回復したものです)
〔白鳳秘仏の特別公開について〕
今年は人手不足等、諸般の事情により、期間を決めての毎日の公開は不可能となりました。
ただし、10月の土・日・祝日にはできるだけご開扉実現の努力をいたします。
(午前10時~午後3時、特別拝観志納金はお一人様300円を頂戴いたします。)
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